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「リスティング広告」とは、ユーザーの検索キーワードに合わせて検索結果に表示される広告で、「検索連動型広告」とも呼ばれます。
リスティング広告のメリットは以下のとおりです。
・ひとりでも始められる
・少額予算から試せる
・広告予算の上限を自由に決められる
・予算の分配方法を自由に決められる
・最短で広告を即日掲載可能(※審査あり)
・広告の内容を自分で作成できる
・コンバージョン率が高いと見込まれる「顕在層」にアプローチできる
一方で、リスティング広告のCPA(顧客獲得単価)の算出方法などは慣れていない方にとってはやや複雑。また広告出稿前に「このキーワードでの出稿で、想定している顧客獲得単価内でコンバージョンが得られるか」ある程度見当をつけておくことも重要。
加えてはじめのうちはキーワードをある程度絞り込んだら、その関連キーワードにも広く出稿し、成果が微妙なものを削って良いものを残していく細かな作業も必要です。
このように「初心者が自分でリスティング広告を運用する」のは総じてハードルが高い側面もあります。本記事では、リスティング広告の運用を自分で始める方法や、Google広告の設定方法を解説します。本記事の通りに設定を進める中で、少しでも「難しい」と感じたら専門家への相談もおすすめします。
リスティング広告を自分で出稿するまでの流れ
今回はGoogle広告を題材に、基本的な出稿の流れを解説します。
なお「キャンペーン設定」では、出稿先の地域や細かなオーディエンスセグメントも設定できます。たとえば「埼玉県在住のユーザーのみ」を対象とした出稿も可能。とはいえ設定内容が多岐に渡るため、まずは出稿先の地域を「日本」にしたうえで、運用に慣れたタイミングで細かなセグメンテーションにトライするほうが無難です。
ちなみに予算は1円からでもスタート可能です。ただし、1クリック1円のキーワードが1回クリックされたらキャンペーンが終了するため、出稿の意味がありません。
1つのキャンペーンに対する1日の最低予算は、Google広告の推奨値では2,000円程度。この場合、1か月あたりの広告予算は6万円~7万円が最低ラインとなります。ただし広告予算を「1日2,000円」程度に設定した場合、本来出稿したいキーワードの入札単価と広告予算が見合わず、広告を思うように出稿できないリスクもあります。
広告予算が少ないと「コンバージョンが得やすいキーワード」のデータを蓄積できないため、1か月30万円~50万円の予算を用意しておくのが理想的。なお実際の出稿時は、広告費の支払い手段も追加しておく必要があります。「ツールと設定」→「トランザクション」→「お支払い方法」から適宜設定しておきましょう。
リスティング広告の運用で初心者が躓きやすいポイント
リスティング広告の運用で、初心者が躓きやすいポイントは以下4つです。
・キーワードのマッチタイプ
・除外キーワード設定の抜け漏れ
・ABテストがうまくできない
・遷移先LPの改善に手が回らない
キーワードのマッチタイプ | 完全一致と部分一致、フレーズ一致の違い
キーワードの「マッチタイプ」とは、出稿したリスティング広告と、実際にユーザーが入力した検索語句をどのように「マッチング」させるかを決めるものです。マッチタイプには以下4種類があります。
リスティング広告を出すときは、以上の点を踏まえてキーワードとマッチタイプを決めることが重要です。ただしここで躓く人は非常に多いので、少しでも「難しい」と感じたら専門家に相談しましょう。
除外キーワード設定の抜け漏れ | 出稿キーワードは常に細かくチェック
「除外キーワード」は、広告を表示させたくない検索語句を設定できる機能です。たとえば先ほどの例で「安い」を除外すれば、「コーヒー豆 安い」で広告が表示されなくなるため、自社が高級豆しか扱ってない場合でもコンバージョンを獲得しやすくなるでしょう。
このような除外キーワードの設定は、初心者のうちは手が回らないことも多いですが、できる限り管理しましょう。
遷移先LPの改善がうまくできない
リスティング広告のクリックをコンバージョンに繋げるためには、LPの品質も重要です。広告とLPの内容が異なるなど、ユーザーが不便・不安を感じると離脱されるため、魅力的で使いやすいLPを目指しましょう。LPにヒートマップツールを導入するなどして、ユーザーが多く離脱しているポイントを特定して、当該箇所の文言やデザインをブラッシュアップし続けるのがおすすめです。
ABテストがうまくできない | テストの目的を明確にする
「ABテスト」とは、2種類以上の広告を用意して「どちらの成果が高いか」を調べるための機能です。一定の検証期間を設けてテストすれば、クリックに繋がりやすい広告の傾向を把握できるので、どこを改善すべきかが分かります。一方で、初心者のうちはABテストといっても「何をテストしたらいいか」分からないことも多いです。「広告の文言を変えるべきか」「LPを変えるべきか」「両方変えるべきか」など迷った際は、こちらも専門家に相談しましょう。
リスティング広告運用を外注すべきかどうか? | 外注のメリット/デメリット
リスティング広告運用を外注すると、社内の運用担当者の負荷を軽減できることや、専門家の知見を運用に活かせることがメリットです。一方で外注費用がかかることや、社内でノウハウを蓄積しづらいことはデメリット。
リスティング広告の運用効果は、外注によって大幅に高まりやすくなります。まずは外注を通じて最新の知見を得ながら、必要に応じてインハウス化(内製化)に取り組んでいくのがおすすめです。リスティング広告の外注先は、広告運用会社やフリーランスに依頼できます。いずれの場合も担当者の強みや対応力、情報共有のしやすさなどで選ぶと、自社に最適なリスティング広告を運用できるでしょう。
リスティング広告の高度な運用ならミエルカコネクトで、一流フリーランスを活用!
リスティング広告の基本的な運用方法や、Google広告の設定方法を解説しました。リスティング広告は、ユーザーの検索語句と連動して広告を表示できることが魅力です。しかし、キーワードを適切に設定しなければ、ターゲット層にうまくリーチできません。
そのため、リスティング広告を始めるにあたり、経験豊富なフリーランスや副業ワーカーに依頼してみてはいかがでしょうか。Web広告代理店の出身者や現役担当者が多く、確かな運用スキルがあるうえに、現場にメンバーとして入り込んで支援・伴走もしてくれます。
弊社が運営している人材マッチングサービス『ミエルカコネクト』では、業界や広告予算にあわせて、最適なマーケターをご紹介します。リスティング広告の運用にお悩みの方は、ぜひご相談ください。
著者PROFILE
音楽ライターを経て、プログラミングスクールのオウンドメディアのSEOを担当。月間20万PVのサイトを月間100万PVにグロースさせた後、月間300万PVの女性向けキュレーションサイトのマネージャーを担当。独立後はフリーランスとして多くのクライアントのコンテンツマーケティングを行う。SEOはコンテンツマーケティング・DB型SEOの経験が豊富。他、広告運用、MA、サイト売買の知見や、趣味のプログラミングでSEOツールをPythonを使い自作するなど、エンジニア系集客や技術的知見が必要なものも執筆可能。