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【2024年7月】弊社役員の月岡が明治大学で講演。AIを学ぶ学生たちに、ビジネスの観点からマーケティングを語りました

更新日:2024.10.28 公開日:2024.07.17

2024年7月、弊社技術顧問である高木友博教授からお招きいただき、弊社役員の月岡が明治大学にてマーケティングについての講演を行いました。

月岡が登壇したのは、デジタルマーケティングの基盤となっているAI技術や、その最新動向を学ぶ「ワールドワイドウェブ」という授業です。普段、AIなどを技術や研究の視点から学習している学生の皆さんに、月岡がビジネスやマーケティングの観点から、生成AIなどについて語りました。

そもそもマーケティングとは?

講義の最初に、月岡から「”マーケティング”と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?」と学生のみなさんに問いかけると「モノが売れるようにすること」「特定の商品を勧める動画」などといった答えがありました。

確かにそれらはマーケティングに含まれますが、マーケティングの全てではありません。動画やSNS広告などは、あくまで「プロモーション」の一部です。TVCMなどは金額大きく、華々しく大きい仕事をしているように見えますが、マーケティングの中、さらにプロモーションの中のほんの一部分でしかありません。

また、プロモーションは広告とも同義ではありません。コスメブランドのポップアップや、弊社が出展している展示会などのリアルイベントも、プロモーションの一つです。これらのことも踏まえて、月岡は「デジタルマーケティングやプロモーションの一部をわかっているからと言って、マーケティングをわかっているとは言えない」と話しました。

デジタルマーケティングとは

その前提で、デジタルマーケティングについて深堀りしていきます。まずデジタルマーケティングとその他のプロモーション施策、両者の違いはどこにあるのでしょうか。

デジタルマーケティングと他プロモーション施策の違い

デジタルマーケティングは、一言で表すならば「Web・デジタルを活用して行われるマーケティング施策」です。デジタルマーケティング施策には、リスティング広告、SEO、SNSなどの集客面もデータを活用した施策(CDPやDMP)など多岐にわたるものが含まれます。

月岡は、デジタルマーケティングの特徴について、

1. 工数やリソースが少ない状態で始めやすい
2. 数値の振り返りがしやすい
3. 手軽に改善できる/継続的な改善で成果につなげやすい

の3点を挙げました。

プロモーション施策として、「テレビCM」は、制作から放映枠の確保など膨大なコストや手間がかかります。一度制作したクリエティブの変更は中々難しいし、そのCMがどれだけの効果があったかを計測することも簡単ではありません。

しかし、Web上に出稿している広告やコンテンツなどは、環境さえ整っていれば、すぐに作成・変更することができます。施策の振り返りとしても、アクセス解析やユーザー行動分析などすぐに着手することができます。

月岡は「デジタルマーケティングは、うまくいくまでやれば、成果を出せる施策」が最大の特徴だと。ここがデジタルマーケティングの面白さであり、メリットであると言うことができるのではないでしょうか。

デジタルマーケティング、とくに集客施策について

デジタルマーケティングは、近年ますます難しくなっています。プラットフォームの多様化や、プライバシーへの配慮など、考慮しなければいけない要素はたくさんあります。しかしその中でも、比較的計画的に実行できる集客施策の1つに「SEO」がある、と解説しました。ここからはSEOにフォーカスしてお話していきました。

SEOは、計画的に実行できる集客施策の一つ

デジタルマーケティング施策で主な集客面としては、広告、SEO、SNSの3つが挙げられます。そのうちリスティング広告などに代表される「広告」は、出稿すればすぐにリーチができるものの、コストがかかり続けます。XやInstagramなどのSNSは、オーガニックでエンゲージメントの高いアカウントを作り出す難易度が高い。

その点SEOは、アルゴリズムの変更などの影響はあるものの、検索数やクリック率などのデータを駆使すれば、ある程度計画が立てやすい集客施策であると。

SNSが普及した現代でも、検索はまだまだニーズがあります。なぜなら、SNSと検索では、使われる目的が違うためです。この講演でも「今日、何かをGoogleで検索した人はどのくらいいますか?」と呼びかけたところ、かなりの手が挙がりました。

生成AIとSEO

最近、何かと話題になる生成AI。SEO業界でも、生成AIをどう利用するかといったことや、生成AIの利用がSEOにどう関係するのかなど、様々なトピックが日々話題になっています。

月岡からは、海外のSEOカンファレンスで取り上げられていたトピックの一部や、Googleが公式に発表している、SEOと生成AIに関する見解を紹介。「AIに生成させたコンテンツをそのまま公開することは大変危険」であり、最後はヒトの確認、修正・更新などが必要であると語りました。

語感があるか?検索キーワードクイズ

SEOで大切なことは「ユーザーが求めている情報を、的確に把握し、正確に伝えること」です。ここで、講義の締めくくりとして、学生のみなさんが「検索キーワード」に対する感度がどれくらいあるのか、クイズ形式で確認してもらいました。

キーワードごとの検索数の多さや検索結果の違いなどのクイズに学生さんたちも意欲的に取り組んでもらえました。意外な結果に笑いが起こることも(笑)。検索キーワードから様々なユーザー理解ができるのだということが伝わったのではないでしょうか。

最後に 

講演の聴講者は大学3年生がメインということで、講演最後には月岡からはこれから社会にでる学生のみなさんに、おすすめの本の紹介とちょっとしたアドバイスも。

当社のオフィスに貼ってあったという

1.01の365乗は37.8
0.99の365乗は0.03

という有名な言葉が印象的でした。

マーケティングに限らないことですが、毎日少しずつ勉強したり、情報収集したりするだけで、0.01でも前進することができます。筆者もそういったマインドで仕事に邁進していきたいと改めて感じました。

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監修者
月岡 克博
月岡 克博
執行役員/エグゼクティブマーケティングディレクター
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