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「寄生サイト」について Google のゲイリー氏に独占インタビュー(Search Marketing Summit カンファレンス)

更新日: 2024.12.16   公開日:2024.12.12

シドニーで開催されていてる「Search Marketing Summitカンファレンス」にて、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏に、弊社取締役の鈴木謙一が独占インタビューしました。内容は「寄生サイト」です。

※この動画は、2023年12月に公開されたものです。

▼動画で確認したい方はこちら▼

Gary Illyes(ゲイリー・イリーズ)
Google Webmaster Trends Analyst Gary Illyes(ゲイリー・イリーズ)ウェブマスターセントラルブログへの寄稿やGoogleウェブマスターフォーラムでユーザーのウェブサイトのデバッグを手伝っている。
X(旧Twitter)
▶︎https://x.com/methode

鈴木 謙一
株式会社Faber Company 取締役(Search Advocate)鈴木 謙一Google 公式の検索セントラル ヘルプ コミュニティのダイヤモンド プロダクト エキスパート(アジア太平洋で初)。
新潟県上越市出身。新潟大学教育学部英語科卒業後、就職のため上京。ITトレーナーや情報システム管理者、ヒューマンスキル系社内講師などの会社員を経て独立。2007年に開設した「海外SEO情報ブログ」は、SEOに特化したブログとしては国内で最も多い記事数とアクセス数を誇る。2008年、当社入社。最新SEOの情報収集・情報発信、セミナー講師・イベントスピーカーが主たる職務。講演・寄稿実績多数。

海外SEO情報ブログ – SuzukiKenichi.COM: 海外SEO
▶︎https://www.suzukikenichi.com/blog/
Web担当者フォーラム執筆記事
▶︎https://webtan.impress.co.jp/user/1730/articles
X(旧Twitter)
https://x.com/suzukik

\鈴木謙一が直々に執筆!/

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寄生サイト対策に関する最新の動き ※2023年12月時点

鈴木:まず、寄生サイトについて質問させてください。9月[1]の時点では、寄生サイト対策のシグナルはまだ有効化されていないと仰っていましたが、何かアップデートはありますか?既に展開されていますか?

Gary:まだ正式に発表できる何かがあるわけではないのですが、検索結果におけるこれらのリンクサイト、特に寄生サイトの動向に注目していれば、既に何らかの対策が取られていることがわかるはずです。これらのサイトの動向について、情報がもっと集まれば、その効果はより明確に現れると思います。

鈴木:つまり、まだ改善中ということですね。

Gary:その通りです。寄生サイト対策は簡単ではありません。寄生サイトは、必ずしも悪いものだけではないからです。ユーザーのニーズを満たしている場合もあります。検索を利用するユーザーの体験を損なわないように、慎重に行動しなければなりません

鈴木:悪質な寄生サイトを見つける上で、最も難しい側面は何ですか?

Gary:その点については、あまり深く触れたくはありません。なぜなら、その情報が悪用される可能性があるからです。ただ、注意深く観察していれば、どんなコンテンツをGoogleが悪質な寄生サイトだと判断しているのか、ほとんどの人は自分で見分けられると思います。

鈴木:検索結果からそうした悪質な寄生サイトを削除するために、私たちにできることは何かありますか?

Gary寄生サイトを完全に削除したいとは考えていません。大切なのは、かつて寄生サイトが上位を占めていたキーワードで、より質の良いサイトが上位に表示されるようにすることです。例えば、1つではなく5つ以上の寄生サイトの集団を見つけて、あなたのブログでそれについて書けば、ウェブスパムチームの誰かがそれを見てくれるでしょう。他サイトの一部を借りているサイトの全てが影響を受けるわけではありません。グレーゾーンの判断が必要な場合もあるからです。しかし、一部のサイトは影響を受けるでしょうし、残りのサイトに基づいてアルゴリズムを改善することができます。

[1]2023年9月

参考:
Google、2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートを実施。寄生サイト対策を強化
2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと

関係のないトピックのサイトをホストするのは大丈夫?

鈴木:一般的に、寄生サイトとは第三者がホストするサイトのことですよね。私は今、SEOについてのブログを自分で運営しているのですが、例えば金融などをターゲットにしたサイトをホストしてSEOについての記事を掲載した場合、サイトの所有者は同じですが、サイトのトピックは異なります。これは問題になりますか?

Gary:ヘルプフルコンテンツアップデートのガイドライン、ポリシーページなどに掲載されている限りでは、今Kenichiが言ったようなユースケースは認められています。基本的に私たちは、サイトのメイン構造やトピックに全く合致しない第三者コンテンツや、親サイトから第三者コンテンツへの承認や支援がないコンテンツなどを探しています。それでいくと、Kenichiのケースは問題ないと思います。

寄生サイトはアップデートによって順位が下がる可能性がある

鈴木:寄生サイト対策のシグナルは、コアアップデートやヘルプフルコンテンツアップデートなどの他の主要なアップデートとは独立したものですか?それとも関連していますか?

Gary:その質問には答えたくありません。それほど重要ではないと思います。重要なのは、私たちのポリシーがそれらのサイトにどのような影響を与えているかです。ヘルプフルコンテンツアップデートのようなアップデートは、この種の第三者コンテンツにも影響を与える可能性がありますが、現時点ではそれについて何も言うことはありません。

鈴木:つまり、寄生サイトはコアアップデートやヘルプフルコンテンツアップデートによって順位を下げられる可能性があるということですね。

Gary:その通りです。

鈴木:詳しく説明していただきありがとうございます。最後に日本のSEO担当者へのメッセージはありますか?

Gary:皆さん、もっとたくさんつけ麺を食べましょう。これはとても重要です。

鈴木:(笑)。もし私のブログでつけ麺について書いたら、「つけ麺」というクエリで1位を獲得できますか?

Gary:いや、それは私のお気に入りのお店のためにとっておくべきです(笑)。

鈴木:わかりました(笑)。Garyさん、今日は参加していただきありがとうございました。いつもお会いできて嬉しいです。

Gary:どういたしまして。さようなら。

鈴木:さようなら。

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#SEO #Gary Illyes #寄生サイト #SearchMarketingSummit

監修者
鈴木 謙一
鈴木 謙一
取締役 Search Advocate
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