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集客力が高まるコンテンツ企画とは?ユーザーを理解する自然言語処理技術の活用 | セミナーレポート

公開日:2016.04.19

4月12日、13日に東京国際フォーラムにて「宣伝会議 AdverTimes DAYS 2016」が開催されました。弊社は2日間とも展示会スペースにブースを出展し、コンテンツマーケティング支援ツールMIERUCAの機能説明やデモを行いました。

また、12日の午後には弊社のエグゼクティブマーケティングディレクターである月岡克博が「集客力が高まるコンテンツ企画とは?ユーザーを理解する自然言語処理技術の活用」と題して、ユーザー検索意図を把握したコンテンツ企画により、アクセスが向上した事例を紹介しました。
 

■Googleはユーザーの検索意図を理解している

似たキーワードでも異なるユーザー意図
似たキーワードでもユーザー意図が異なる

導入部分は、最近の検索エンジンの進化について説明。Googleは検索される言葉(キーワード)だけではなく、ユーザーが「何を知りたいのか」を理解して検索結果を最適化しようとしています。そのため、コンテンツでアクセス数を増やすには、そのキーワードで検索しているユーザーが「何を知りたいのか」まで踏み込む必要があるのです。ここでは、「掃除機 壊れた」と「掃除機 修理」の検索結果を見比べながらユーザー意図を把握する例を説明しました。
 

■ユーザーの検索意図に応えるコンテンツをつくる

次に、弊社がクライアントの既存コンテンツをユーザー意図に沿うようリフォーム(加筆・修正)し、アクセス数が10倍になったガシー・レンカー・ジャパン様の「ニキペディア」の事例を紹介。
リライトした既存コンテンツのテーマは「ニキビ 食べ物」で、以前はニキビの原因となる食べ物のことを説明していました。良質なコンテンツだったのですが、検索順位は15~20位前後を推移しており、このコンテンツの順位を上げることが1つの目標でした。
まず、良質なコンテンツにも関わらず上位表示していない理由を「ユーザー意図に応えきれていないから」と考え、より深く意図を理解するために実際に「ニキビ 食べ物」と組み合わせて利用されるキーワードを調査します。
この作業にはMIERUCAのサジェストキーワードのネットワーク機能を用います。これは、自然言語処理技術を用いてGoogleのサジェストキーワードを「関連性」や「検索頻度」などに基づいてマッピングする機能です。図1を見ると、「ニキビ 食べ物」と一緒に「良い」や「悪い」が検索されていることがわかります。
サジェストネットワークの例_ニキビ食べ物

図1 サジェストキーワードネットワーク機能

ほかのサジェストキーワードも勘案すると、「ユーザーは”ニキビに効く食べ物”と”原因となる食べ物”を知りたいのではないか」と仮説を立てることができます。
この仮説をもとに、記事に「ニキビに効く食べ物」のセクションを追加、さらに記事全体としても重要なテーマ・トピックを追加し、コンテンツをリフォームしました。
リフォーム前コンテンツ

リフォーム前のコンテンツの紹介

■リフォームした結果アクセス数10倍、他リライトの成果も

リフォーム前後の3ヶ月間を比較した結果、修正後ではコンテンツへのアクセス数が10倍となり、「ニキビ 食べ物」における順位も3月末時点で4位、4月では2位まで上昇。
また、他のコンテンツもリフォームし、順位上昇を実現しています。
リフォーム後コンテンツ

リフォーム後のコンテンツの構成を説明

本来であれば、ユーザーの意図を把握してコンテンツの構成を考えるには多くの時間を費やしますが、MIERUCAは自然言語処理技術などを活用することでその効率化・可視化を可能にしています。
 

■まとめ

  • 検索エンジンはユーザーの検索意図に応える検索結果を返している
  • そのため、上位表示を実現するためには「ユーザーの検索意図に応えるコンテンツ」が必要
  • MIERUCAは自然言語処理技術を活用することでユーザーの意図を把握するプロセスを効率化・可視化できる

 
セミナー後は多くの方にMIERUCAのブースにお越しいただき、ツールのことはもちろんコンテンツマーケティングの取り組み方などについて質問をいただき、来場者の方のコンテンツへの関心の高さを再認識いたしました。私ももっとMIERUCAを活用できるようになり、お客様のコンテンツマーケティング課題の解決に役立ちたいと考えています。
本セミナーではMIERUCAのすべての機能を紹介することできませんでしたが、ほかにもサイトの課題発見に役立つレポート機能や低品質コンテンツ判定機能があります。72時間の無料トライアルも行っていますので、興味がある方はぜひお申込みください。

著者PROFILE

ミエルカ研究所 所長

ミエルカ研究所は、人工知能と言語処理の力で、「言葉」の持つ可能性を追及、研究していくための研究所です。
SEO&コンテンツマーケティング・オウンドメディア支援ツール「ミエルカ」を提供するFaber Companyが母体となってます。

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