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主なSNS広告の費用相場と課金方式、出稿方法 | 目的別おすすめ媒体一覧も解説

更新日:2024.10.23 公開日:2023.01.23

SNS広告」とは、SNS上に掲載できる広告です。LINE・Twitter・Instagram・Facebookなど、さまざまなSNSで広告出稿の機能が提供されています。

主なSNS広告の費用相場と課金方式、出稿方法 | 目的別おすすめ媒体一覧も解説

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SNS広告とは

主なSNS広告の費用相場と課金方式、出稿方法 | 目的別おすすめ媒体一覧も解説1
上記はFacebookの「フィード」と「右側広告枠」に配信される広告例。SNSごとに複数の掲載面が設定されており、運用目的やターゲット、予算に合わせて適切な配信方法・場所が選べます

SNS広告ごとにさまざまな課金方式がありますが、基本的には下記2種類に分けられます。

課金方法 特徴 おすすめ用途
クリック課金 低コストで運用できる 商品やサービスの販売
申し込みの獲得
インプレッション課金 コストパフォーマンスが高い 認知向上
ブランディング

一般的にはコンバージョン獲得にはクリック課金、ブランディングにはインプレッション課金が適切です。こうした適切な課金方式と、適切な配信先の媒体を選ぶことが「SNS広告」の運用の第一歩です。代表的なSNSは以下の通りです。

主なSNS広告の費用相場と課金方式、出稿方法 | 目的別おすすめ媒体一覧も解説2
国内の主要SNSのアクティブユーザー数や特徴は以上のとおり。ユーザー数が最も多いのはLINEで、現在ではほとんどの人が利用しています。4位のFacebookでも2,600万人ものアクティブユーザーがいるので、SNS広告がいかに大きな影響があるかが分かります(各SNSのロゴ/アイコンは、当該SNSの公式ウェブサイトより「利用規約」に沿って抜粋)

本記事では、これら代表的なSNS広告の費用相場と特徴に加えて、目的別のおすすめ媒体をご紹介します。

主なSNS広告の媒体 | 拡散性とリーチ、どちらを優先するかが重要

前提として、SNS広告は媒体ごとに特徴が異なります。よって自社の予算と広告目的によって「どのSNS広告を選ぶべきか」を適切に選ぶ必要があります。各SNS広告の特性は、その媒体を「拡散性」と「個人へのリーチ力」に分けて捉えると分かりやすくなります。

主なSNS広告の媒体 | 拡散性とリーチ、どちらを優先するかが重要1
主要SNS4つの分類の例は上記のとおり。自店舗への来店を個人に促す用途なら、1日1000円から出稿できる「LINE広告」が最適。自社商品やサービスを個人客にアピールしたいなら、1日1ドル(100円代)から利用できる「Facebook広告」がおすすめ。拡散性ならTwitterとInstagramが優れています。

SNS広告のROI(投資利益率)を高めるためには、上記のように拡散性とリーチのどちらを優先するか決めて、明確な目的をもって運用することが重要です。たとえばBtoBならば情報の拡散性よりも、狙ったターゲットに確実に広告が届く「リーチ」を重視して、Facebook広告が適切です。

一方で個人向けの美容商材などであれば、拡散性が高く、なおかつビジュアルでの訴求力が強いInstagramが適切です。このように出稿先の媒体を決めたら、適切な予算策定も行いましょう。

主なSNS広告の媒体 | 拡散性とリーチ、どちらを優先するかが重要2
先ほど来店促進におすすめと記載した「LINE広告」の費用目安は上記のとおり。たとえば自サイトの会員登録の獲得を目的に、自動入札でCPC課金で出稿した場合は「1クリック36円」から。CVRが100クリックあたり1件だった場合、毎日1ユーザー獲得するためには、3600円(36円×100クリック)の費用が目安。おおむね月10万円の予算が必要になる計算です

(上記画像はLINE for Businessより引用)

また広告のクリエイティブ別にABテストを行うことも必要です。商材そのものを変えたテストが必要なケースもあるので、月30万円くらいの予算はあるほうが良いでしょう。この月30万円という最低ラインは、LINE広告に限らず他のプラットフォームでも当てはまるケースが多いです。

各プラットフォームごとの広告の特徴/費用

以下5つのSNS広告の特徴や費用感について解説します。

・Facebook広告
・Instagram広告
・Twitter広告
・LINE広告
・その他のSNS広告

Facebook広告の特徴/費用

「Facebook広告」は、Facebookの「フィード」や「ストーリーズ」などに掲載できるSNS広告です。

Facebook広告の特徴/費用1
Facebookの主要な広告フォーマットは、上記のような画像広告と動画広告で、掲載面は冒頭でご紹介したように「フィード」や「右側広告枠」です。広告費用はクリック課金の場合は1クリック100~200円、インプレッション課金だと1,000インプレッションあたり100~500円が相場
Facebook広告の特徴/費用2
Facebook広告の魅力は、上記のように広告の種類が多いこと。たとえばBtoBのリード獲得には「リード広告」、リアルイベントへの集客には「イベント広告」など、用途に合わせて適切な広告を選べます
Facebook広告の特徴/費用3
Facebook広告の最低出稿金額は1ドル(100円代)ですが、それではリーチ数・クリック数を増やせません。最低でも月10万の予算があれば、上記のようにある程度の流入数が見込めますが、できれば30万円ほど確保するのが理想的です

Instagram広告は、フィード・リール・ストーリーズなどに掲載できるSNS広告です。

Instagram広告の特徴/費用1
Instagram広告は「画像広告」「動画広告」「ストーリーズ広告」が代表的。一方で自社商品・サービスのアピールには、「カルーセル広告」や「コレクション広告」なども効果的です
課金方式 課金タイミング 費用・単価相場
CPM(Cost Per Mille) 広告表示1,000回ごと 1インプレッションあたり
0.2~0.6円
CPC(Cost Per Click) 1クリックごと 1クリックあたり
40~100円
CPI(Cost Per Install) アプリ1インストールごと 1インストールあたり
100~200円
Thruplay 動画1本が15秒以上再生 1再生あたり
100~200円

Instagram広告には、上記4つの課金方法があります。自社サイトやECサイトへの流入なら「CPC」、アプリのインストール獲得が目的なら「CPI」など、運用目的に合わせて選ぶことが大切です。前述のFacebook広告と同じく、最低でも1か月10万円以上、できれば30万以上の予算があれば十分な効果が得やすいでしょう。

Instagram広告の特徴/費用2
InstagramとFacebook広告は、同じ「Meta社(旧Facebook社)」が運営しているので、両者を広告マネージャで併用して運用することも可能。情報拡散はInstagram・個人への訴求はFacebookなど、使い分けると広告運用効果がより高まります

Twitter広告の特徴/費用

Twitter広告は、Twitterのタイムラインや検索画面などに広告を掲載できるSNS広告です。

Twitter広告の特徴/費用
Twitter広告は、ビジネスの認知度やリピート率の向上、新規顧客の開拓などの用途で活用されています。広告アカウントを開設し、予算やターゲットなどを設定するとTwitter広告を出稿可能。Twitterは情報拡散に特化したSNSなので、認知度の向上や潜在顧客の獲得に最適なプラットフォームです

(画像はTwitter広告公式より引用)

Twitter広告には最低出稿金額の制限はないので、出稿自体は1円からでも可能です。 ただし、1円で出稿して広告が表示される可能性は低いため、前述の「LINE広告」同様に最低でも月10万、できれば30万円程度の予算を用意しておくほうがいいでしょう。

LINE広告の特徴/費用

LINE広告は、LINEのトーク・ニュース・おすすめなどの画面に配信できるSNS広告です。

LINE広告の特徴/費用
前述したように、LINEはO2Oに最適なSNS広告です。まずは「友だち追加」を広告運用のKPIとしつつ、集まった友達にクーポンを配るなどの施策を取れば、実店舗への流入が見込めるでしょう

(画像はLINE広告公式より引用)

費用感の目安は、前述の通り、自サイトの会員登録の獲得を目的に、自動入札でCPC課金で出稿した場合は「1クリック36円」から。最低でも10万円~、できれば30万円程度の予算があると望ましいでしょう。

その他のSNS広告 | TikTokやPinterestも人気

TikTok広告やPinterest広告なども、近年では人気が拡大しつつあります。新たなプラットフォームに試しに出稿してみたい場合は、検討してみると良いでしょう。

一方でSNS広告未経験の場合は、主要の4媒体のいずれかが広告管理画面の操作性の高さや、ユーザー数の面からおすすめです。どうしても新たなプラットフォームにチャレンジしたい場合は、まずは専門家に相談してみましょう。

結局、SNS広告の費用はいくらかかるの?

先ほどご紹介したLINE広告の費用を踏まえると、1クリックあたり24円以上、1000インプレッションあたり200円以上が最低の目安となります。

この価格帯を適切とおもえるかどうかは、ターゲティング精度や広告の出稿目的にもよるでしょう。SNS広告の費用感や運用に少しでも不安があり、クリック単価などが適切かどうか判断ができない場合は、ぜひ専門家に相談してみることをおすすめします。

LINE広告以外の費用感もより詳しく知りたい場合、Facebook広告とInstagram広告について以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【2022】Facebook広告の費用/料金はどれくらい?課金方法と費用相場
【2022】Instagram広告の費用/料金はどれくらい?課金方法と費用相場

SNS広告の運用はどのように行うべき?

SNS広告の運用体制には、大きく分けて「インハウス」と「外注」が存在します。両者のメリットはそれぞれ以下の通りです。

インハウスのメリット | 社内に広告運用ノウハウを蓄積可能

SNS広告の運用をインハウス化するメリットは、自社商品やサービスにとって最適な広告施策が打てることや、社内にノウハウを蓄積できることです。

とはいえ、経験がある運用担当者が社内にいない場合は、その育成に時間とコストがかかります。運用担当者がいても、「Facebook広告の経験はあるがLINE広告はない」など、プラットフォームによる差があることも。運用額が大きくなればなるほど、1つのプラットフォームに掛かりきりになることも多いので、インハウス化の難易度は高いです。

そのため、運用額や担当者のリソース次第では「一部外注」を検討したり、場合によっては丸ごと外注するのも有効なオプションです。

外注のメリット | 専門家のノウハウを結集した広告施策が実行可能

SNS広告の運用を外注するメリットは、社内担当者の負荷を軽減できることや、専門家の知識・ノウハウを結集した広告施策が打てることです。専門性の高いフリーランスに業務委託する形で外注すれば、メンバーの一員として並走してくれるうえに、社内でノウハウを吸収してゆくゆくは広告運用のインハウス化もできます。

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SNS広告の費用相場や課金方式について解説しました。それぞれのSNSはユーザー層や利用目的が異なるため、その違いを意識したプラットフォーム選択が重要です。特に「情報拡散」と「個人へのリーチ」のどちらを重視するかは、SNS広告選びのカギを握ります。

SNS広告は十分な予算を確保できたとしても、最適な効果を得るためには、広告作成やターゲティングなどの専門的な知識が必須。そこでSNS広告の運用を始めるにあたり、フリーランスや副業の運用担当者を起用してみてはいかがでしょうか。経験とスキルが豊富なマーケターが、積極的にプロジェクトにコミットしてくれます。

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著者PROFILE

関 和音(せき かずと)

コネクトマーケター/関 和音(せき かずと)

音楽ライターを経て、プログラミングスクールのオウンドメディアのSEOを担当。月間20万PVのサイトを月間100万PVにグロースさせた後、月間300万PVの女性向けキュレーションサイトのマネージャーを担当。独立後はフリーランスとして多くのクライアントのコンテンツマーケティングを行う。SEOはコンテンツマーケティング・DB型SEOの経験が豊富。他、広告運用、MA、サイト売買の知見や、趣味のプログラミングでSEOツールをPythonを使い自作するなど、エンジニア系集客や技術的知見が必要なものも執筆可能。

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