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ウェブサイト名の構造化データがリッチリザルトでエラーになる【SEO初級者によくある質問】

更新日:2024.11.11 公開日:2023.08.07

ウェブサイト名の構造化データがリッチリザルトでエラーになる【SEO初級者によくある質問】

この記事では、SEO初級者からよく聞かれる質問についてアドバイスします。今回取り上げる質問はこちらです。

検索結果に表示されるサイト名を指定するために、ウェブサイト構造化データを追加しました。正しく記述できていることを確認しようと、リッチリザルトテストで検証したところ認識されません。何度も見直して正しく書けているはずなのですが、どうしても認識されません。 何が悪いのでしょうか?

Google検索にはサイト名が表示されます。

Google検索に表示されるサイト名の例

サイト名を決定するために複数の情報をGoogleは利用します。そのうちの1つが、WebSite 構造化データです。 WebSitename プロパティでサイト管理者はサイト名を指定できます。

※筆者注: 構造化データの記述に必ず従うわけではなく、情報の1つとして利用する

今回の質問は、WebSite 構造化データを正しく記述できているのにリッチリザルトテストで検証認識されないのはどうしてなのかという問題です。

有効な構造化データなのにリッチリザルトテストで検出されない

たとえば、次の WebSite 構造化データの記述は文法的には完全に有効です。

<script type=”application/ld+json”>
{
“@context” : “https://schema.org”,
“@type” : “WebSite”,
“name” : “ミエルカジャーナル”,
“url” : “https://example.com/”
}
</script>

しかし、リッチリザルトテストで検証すると認識されません。

コードは正しいのに「アイテムが検出されませんでした」と出てしまう
コードは正しいのに「アイテムが検出されませんでした」と出てしまう

結論を簡潔に述べると、リッチリザルトテストは、WebSite 構造化データの検証に対応していないことが理由です。

リッチリザルトテストはリッチリザルト用の構造化データが対象

リッチリザルトテストは、名前が示すように、リッチリザルトで利用する構造化データの検証に用いるツールです。WebSite 構造化データはリッチリザルトで使われる構造化データではありません。

この記事を公開している時点で、Google検索がサポートしているリッチリザルトは次のとおりです。

  • パンくずリスト
  • データセット
  • 教育向け Q&A
  • イベント
  • FAQ
  • ファクト チェック
  • ガイド付きレシピ
  • ハウツー
  • 画像メタデータ
  • 求人情報
  • 学習用動画
  • ロゴ
  • 数学の解法
  • 販売者のリスティング
  • 練習問題
  • 商品スニペット
  • Q&A ページ
  • レシピ
  • レビュー スニペット
  • サイトリンク検索ボックス
  • 特別なお知らせ
  • 登録コンテンツ
  • 動画

これらのリッチリザルトを定義するための構造化データだけをリッチリザルトテストで検証できます。つまり、リッチリザルトのための構造化データではない WebSite 構造化データは(単独では)検出されないのです。

リッチリザルト以外の構造化データはSchema Markup Validatorで検証

リッチリザルトで使われていない構造化データを検証する際は、Schema Markup Validatorを利用できます。Googleのリッチリザルトとはまったく無関係に構造化データの妥当性を確かめられます。

リッチリザルトテストでは検出されなかったコードを検証できている
リッチリザルトテストでは検出されなかったコードを検証できている。
エラー も警告もないので有効であることが確かめられた

ということで、Google検索でのリッチリザルト表示のために使う構造化データはリッチリザルトテストで検証できます。リッチリザルトでは使われていない構造化データの検証にはSchema Markup Validatorを利用します。

本記事の著者
鈴木 謙一
鈴木 謙一
取締役 Search Advocate
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