自社の商品やサービスについて、SNSの公式アカウントで情報発信をする企業が増えてきました。個人としてSNSを利用する場合と異なり、企業の公式アカウントとしてSNSを運用する場合には、予約投稿を行ったり、競合アカウントを分析したり、投稿の効果を計測したりする必要があります。
この記事では、X(旧Twitter)の管理・分析に役立つツールを厳選してご紹介します。記事の後半には、実際に分析ツールを使って分析した結果も載せておりますので、ぜひ最後までお読みください。
Webディレクター、SEOコンサルタントを経て、2013年に事業会社に入社。主にBtoB領域のデジタルマーケティングに携わる。特に、リード獲得を目的とした自主調査においては7年間で累計400件以上を企画、獲得したリード数(企業の名刺情報)は述べ6万件を超える。2020年に独立。
シニアコンテンツディレクターとして、株式会社Faber Companyでも鋭意活動中。▶︎X(旧Twitter)
X(旧Twitter)運用にはツール利用が必須!その3つの理由とは?
X(旧Twitter)に関わらず、SNSの運用にはツール利用が必須です。その理由は、大きく分けて3つあります。
①予約投稿・DM一斉配信などの便利機能を利用でき、運用効率が上がる
公式のSNSアカウントを運用している場合、商品・サービスの情報公開に合わせて投稿をしたり、フォロワーに対してDMの一斉配信をしたりと、個人でSNSを利用している時には使わないような機能が必要になってきます。ツールを使えば、そうした便利機能を利用でき、SNS運用の効率を上げることができます。
②施策に有効な分析ができる
ツールを利用することで、競合アカウントの分析を行ったり、任意の地域において今どんなキーワードがトレンド入りしているのかなどを分析することができます。こうした分析を行うことで、影響力や競合優位性のある投稿が可能になるため、SNSを運用している場合は必須の機能であると言えるでしょう。
③効果計測ができる
ツールを使うことで、投稿の効果を計測することができます。SNS運用は効果を計測しにくいマーケティング施策の一つですが、分析ツールで計測できる指標を元にKPIを設定すれば、効果をはかることができます。
アカウント運用に役立つツール4選
まずは、予約投稿やDM一斉送信など、アカウント運用に役立つツールをご紹介します。
①【無料】TweetDeck
TweetDeckは複数の項目を一覧にして表示できるツールです。ホーム画面ではタイムラインだけでなく、通知画面、メッセージ画面も表示できます。
TweetDeckはカラムを自在にカスタマイズできるため、知りたい内容に合わせて画面を変更できるのもメリットです。また、カラムを使うことで、気になるアカウントの投稿を効率よくチェックでき、いいねやリプライなどもしやすくなります。
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参考・出典:TweetDeck
②【有料(無料プランあり)】SocialDog
SocialDogはX(旧Twitter)の運用を効率化できる有料ツールです。個人向けだと無料プランがあり、トライアルとして利用できます。分析可能期間は3ヶ月なので、使いにくいと感じたら有料プランを検討するとよいでしょう。
アップグレードすることで分析できる期間が伸びたり、さまざまな機能が解放されます。分析できる以外にもX(旧Twitter)運用を便利にする機能が充実しています。
主な機能 |
【無料版】
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参考・出典:SocialDog
③【有料】コムニコマーケティングスイート
コムニコマーケティングスイート(comnico Marketing Suite)は、X(旧Twitter)をはじめとしたSNS各種の運用を効率化することができるツールです。有料ツールではありますが、無料トライアルもできるので、興味のある方はまずトライアルをしてみてから導入を検討すると良いでしょう。
主な機能 |
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参考・出典:comnico Marketing Suite
④つぶやきデスク
つぶやきデスクは、X(旧Twitter)とFacebook運用に特化したツールです。他部署と共同で運用できたり、特定の人が承認しないと投稿できなかったりと、企業が公式アカウントを運用する際に便利な機能が揃っているのが特徴です。
主な機能 |
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参考・出典:https://twdesk.com/
競合分析・トレンド分析に役立つツール4選
次に、競合分析・トレンド分析に役立つツールをご紹介します。
①【無料】Twittrend
Twittrendは、今話題になっているトレンドを地域別にランキング形式で閲覧できるツールです。画像の通り、日本全体以外にも東京・大阪など全22地域のトレンドを絞り込んで分析できます。
日本全体のトレンドを把握できるだけでなく、地域に特化して関心事をピックアップできるため、地域に密着したビジネスを行っている場合などは投稿内容の参考になります。
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参考・出典:Twittrend
②【無料】meyou
meyouは人気アカウントやフォロワー数が多いアカウントを、ランキング形式で見られるツールです。総合ランキングを含めて全31ジャンルのランキングがわかるため、ベンチマークにするアカウントを検索しやすいです。
個別のアカウント分析では、主な投稿内容や時間帯別のツイートなども把握できます。
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参考・出典:meyou
③【無料】Syncer
SyncerはX(旧Twitter)を効率よく使える便利ツールです。特定のアカウントの分析を行えるだけでなく、高度な検索を行えるコマンドメーカーや、投稿された画像や動画を保存できる機能まであります。
特定のアカウントの投稿やX(旧Twitter)の活用方法を、より詳しく分析したいときにおすすめです。
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参考・出典:Syncer
④【無料】Rite Tag
Rite Tagはハッシュタグを分析するツールです。ハッシュタグを検索することで、それがどの程度見られているかの数値を確認できます。このツールを使うことで、より効果的なハッシュタグを選びやすくなります。
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参考・出典:Rite Tag
効果計測に役立つツール2選
まずは、競合分析や効果計測に役立つ分析ツールを10個紹介します。それぞれ特徴が異なるので、どのように活用できるのか押さえておきましょう。
①【無料】Xアナリティクス(旧Twitterアナリティクス)
Xアナリティクスは、X公式の分析ツールです。無料で利用できますが、機能は充実しています。期間は最大で91日間閲覧でき、どのような投稿が良かったのかなどをチェックできます。
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参考・出典:Twitterアナリティクス
②【無料】ツイプロ
ツイプロはランキング機能や分析機能などを搭載した無料ツールで、4週間のフォロワー数の推移を把握できます。
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参考・出典:ツイプロ
無料ツールを使って分析すべき項目
X(旧Twitter)の無料分析ツールを使うときは、分析すべき項目をあらかじめ押さえておきましょう。その項目を分析する意味やメリットを押さえておけば、有意義に分析できます。
①フォロワー数とその推移
競合や参考にしたいアカウントを分析するときは、まずフォロワー数とその推移をチェックしましょう。フォロワー数が増えれば、必然的にインプレッションも増えるためX(旧Twitter)運用の目的を達成しやすくなります。
また、競合アカウントのフォロワー数の推移をチェックし、「伸びたタイミング」を見つけることで、どのような投稿をしているのか分かります。投稿内容や投稿時間の傾向を分析して自分たちが投稿するときのヒントにしましょう。
②フォロワーの詳細
ツールの中には、フォロワー属性などを把握できるものもあります。たとえば、学生と社会人ではX(旧Twitter)を閲覧する時間帯は異なります。また、ユーザー層によって関心をもつテーマも変わってくるでしょう。
このように、フォロワーの詳細を分析することで、より自社のターゲットに近いユーザーにアプローチし、エンゲージメントを高めていく施策を検討しましょう。
③エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、いいねやリツイートなどのエンゲージメントを、見られた数(インプレッション数)で割って算出する指標のことです。エンゲージメント率が高いならば、人気がある投稿といえます。
競合や参考にしているアカウントの、エンゲージメント率が高い投稿を分析し共通点が分かれば、自社の運用にも活かせます。
④競合分析
フォロワー数が多いアカウントや競合アカウントを分析するのもおすすめです。人気アカウントを分析することで、エンゲージメントの高い投稿の傾向や運用のヒントを見つけられます。
⑤トレンド分析
X(旧Twitter)で投稿するときは、そのときのトレンドを考慮することが大切です。注目を集めているキーワードやハッシュタグを投稿に入れることで、エンゲージメントやインプレッションを高めやすくなるでしょう。キャンペーンなどを行うときにも有効です。
無料ツールを使って実際に分析してみた
今回紹介したいくつかのツールを使い、フォロワー数ランキングで常に上位にいる「前澤友作」さんについて分析してみましょう。2022年1月10日時点で1,156.6万人のフォロワーがいます。さすがですね。
whotwiを利用することで、よく使うキーワードや文字数、1日のツイート回数などが分かります。
また、ツイプロを使うことでフォロワー数の推移も確認できました。
直近3週間はほぼ横ばいに推移していますが、3週間前から2週間前のタイミングで少し増加しているのがわかります。ここで、再度whotwiを利用することで、そのタイミングにどのような投稿をしていたのか分析できます。
ちなみに、前澤友作さんは宇宙旅行をしているタイミングであり、「金贈り」が話題になっていました。
分析ツールを駆使して運用に役立てよう!
X(旧Twitter)は無料ツールを駆使することでさまざまな分析ができます。本格的な分析は有料ツールの方が向いていますが、無料でも十分に日々の運用に活用できるでしょう。まだ本格的に分析をしたことがない方は、手軽に利用できる無料ツールの活用から始めるのがおすすめです。
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著者 PROFILE
Webディレクター、SEOコンサルタントを経て、2013年に事業会社に入社。主にBtoB領域のデジタルマーケティングに携わる。特に、リード獲得を目的とした自主調査においては7年間で累計400件以上を企画、獲得したリード数(企業の名刺情報)は述べ6万件を超える。2020年に独立。
シニアコンテンツディレクターとして、株式会社Faber Companyでも鋭意活動中。▶︎X(旧Twitter)