社員1人、アルバイト5人でも成長できる! 検索意図を読み取ったオウンドメディア運営術
アソビュー株式会社 2017.02.14 2023/1/17- 約30%が狙ったキーワードで検索順位10位以内に
- 丸1日かけていたキーワード分析を自動化し、工数が激減
- 電子チケット販売の25%がメディア経由に
「SEOの知識や執筆経験がなくても、Webメディアを健全に成長させることはできます」そう語るのは、アソビュー株式会社(以下、アソビュー)の執行役員・宮本武尊氏です。
同社のメディアの一つ「asoview!TRIP」でコンテンツ制作に携わる社員は1名のみ。あとは5人のアルバイトを中心に取材・執筆し、1年半で200万PV/月に達しました。施設ガイドのコンテンツが検索キーワード「上野動物園」で1位を獲得するなど “読まれるコンテンツ”を継続的に制作することに成功。電子チケット販売による収益化も順調です。
ウェブアナリスト・小川卓氏が、アソビューの山野社長、宮本氏との対談で、「成長メディアを作る秘訣」を探りました。
ミエルカ導入時の課題
「現地で詳しい人に話を聞けば、基本、ユーザーが知りたいことはカバーできるはず」と始めた取材ですが、課題もありました。取材をしても全然検索順位が上がらないコンテンツもあったのです。
取材前に僕が検索上位サイトを一つ一つ見て、ユーザーの検索意図や、その場所へ行く動機を読み取って、「こういうことを取材しようね」と話はしていたんです。
けれど、完全に自分の手と頭を使ってやる調査なので、丸1日とか、ものすごく時間がかかりました。その調査方法をアルバイトにフィードバックしようにも、みんな覚えきれず、引き継げない。「これは横展開でスケールできないな…」と相当悩んでいました。
ミエルカの効果
効果①
「メンバーと共通認識が持てた」ってところが一番うれしかったですね。SEOの知識も執筆経験もないメンバーでしたが、ミエルカがあれば、しっかりと結果が出せる。
いまメディアに投入しているコンテンツは約10,000本。SNSとかでバズを集めるような施策はしていないのに、約30%が狙ったキーワードで検索10位以内に入るようにもなりました。
効果②
ある程度読まれるコンテンツになったら、ミエルカのヒートマップツールを使ってユーザビリティを高める施策をしています。「どこまで読まれているのか」「この位置にあるボタンは押されているのか」を調べて、コンテンツ構成やボタン配置を再設計することは、スマホでは特に重要です。
ミエルカはSXO(Search EXperience Optimization=検索ユーザー体験の最適化)のための計測・分析・改善がこれ1つでできるのが魅力です。ユーザーが余暇の課題を解決するために網羅すべきトピックやテーマを“見える化”してくれる。
だから、調査や分析などの作業に時間をかけず、「ユーザーに向き合った仕事」ができるんですよね。おかげでブラウザの数も激減しました(笑)。
効果③
2016年の6月から試験的に、温浴施設やレジャー施設の電子チケットの販売も始めました。すると、夏の繁忙期は、新規販売件数のうち25%がメディアのコンテンツ経由という結果になりました。
今後の目標は?
今はまだ売上より、オーガニックからどれだけメディアにゲストを集められるかに重きを置いています。「お出かけしたい」「観光に行きたい」というゲストって、まだまだ我々のサイトユーザーの10倍以上いるのではないかと思っているので。
これからもパートナー様のご協力をいただきながら、ゲストの「余暇の課題解決」ができるメディア運営をしていければと考えています。
集客を最大化した後は、ゲストのライフスタイルに溶け込むことにチャレンジしたいです。普段はメディアで発信するイベントや温浴施設などの身近なお出かけ情報をリピートしてもらい、アクセス解析+CRMを組み合わせてコミュニケーションし、月1回はアクティビティを予約してもらう、といったユーザーを増やしていきたいです。
企業プロフィール
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- 社名
- アソビュー株式会社
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- 事業内容
- 遊び・体験の予約サイト「asoview!(アソビュー)」( https://www.asoview.co.jp/ )の運営。
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- 担当
- 山野 智久 様、宮本 武尊 様
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- 体制
- 社員1人、アルバイト5人