ミエルカ導入時の課題

昨今、多様な働き方へシフトする中、「人事担当者の苦労が確実に増えた」という声をよく聞きます。そんな声に応えるべく、「ここにくるだけで人事の悩みが解消できる」ニュースサイトを立ち上げようと始めたのが「BizHint HR（以下ビズヒント）」です。

当時、当社の集客はリスティング広告が中心でしたが、採用・転職市場が盛り上がる中で広告単価もどんどん上がってきていました。そのため、このまま広告にコストをかけ続けるよりも、自然検索からの集客に腰を据えて取り組もうと考えていました。

しかしSEOに詳しい人間に相談しても、当時はまだ「SEOで成果を出したいなら、大量に記事を作れ」という考えが主流でした。

「絶対にそうじゃないやり方があるはずだ」と模索していた時に読んだのがミエルカの事例記事です。「ユーザーの検索意図に寄り添って、質の高いコンテンツを作る」という点が、ものすごく腹落ちしたんですよね。

もうひとつ、我々が求めていたのは再現性。コンテンツマーケティングは１回仕込んでおしまいではなく、継続的な改善が必要です。だから圧倒的に内製がいいと考えていました。

とはいえ、ミエルカは職人向けの道具箱みたいなツールなので、ポコッと渡されても素人がすぐ使いこなせる訳ではない。しかしミエルカコンサルのサポートがあれば、その「職人」を社内に育てられると思いました。

ミエルカの活用方法とその効果

ミエルカのコンサルは客を甘やかさないんですよ。「正しいことをちゃんとやりましょう」「独り立ちするなら、ここは自分たちでやったほうがいいです」と、働き方の効率化までバシバシ指摘してくれます。

ハードだし、コンテンツは最初の１、２カ月効果が出ない。正直もんもんとします。ただ、半年こらえて続けると成果がついてきて、ノウハウが自社に蓄積できる。だから信頼できるんですよね。

ミエルカを導入した2016年11月当時の自然検索数を100とすると、2017年5月が2600ぐらい。「６カ月で６倍」を目標にしていたのですが、実際は約26倍も自然検索流入が増えました。当初の目標の430％にあたり素晴らしい成果だと考えています。

コンテンツを作る際はまず構成案を作ります。

例えば「人事考課」についてのコンテンツなら、サジェストキーワードから「人事考課とは何か」「必要性」「人事評価との違い」などを知りたがっているユーザーニーズを抽出したり、ほかの機能を利用して関連するテーマ・トピックを分析し、必要な情報を精査した上で執筆に取り組んでいます。

また当社の場合、社内は独自情報の宝庫なので、詳しい社内の人間に取材して書くことも多いです。

こうすることで独自性のあるコンテンツを生み出すことができるのですが、ここで気を付けなければならないのは、各々が勝手にオリジナリティを発揮してはダメだということ。

そのためには、「このサイトの対象者に届けるべきコンテンツは何か」という物差しを具体的に全員が共有していなければなりません。

そこを明確に設計できたのは、やっぱりミエルカのおかげだなと思っています。