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記事制作スピードが1ヶ月→1日に短縮!AI×人の分担で成果を出すSEO戦略とは?

株式会社ブランジスタメディア 2025.09.01
  • 総合力の高さと出力結果のカスタマイズ性の高さから、ミエルカSEOへの1本化を決意
  • AI活用は、“全てを任せる”のではなく“分担”が重要
  • 制作スピードが1ヶ月→1日に短縮。セッション数を着実に獲得しながら、大幅な効率化を実現
  • 体験に特化した記事を書くためにも、他の部分をAIで効率化する

無料で読める旅行電子雑誌「旅色」を運営する株式会社ブランジスタメディア。同社の特徴は、全国を対象に現地取材を行う、旅行メディアならではのコンテンツ制作にある。一見するとAIとは相容れないように思えるが、実際には「ミエルカSEO」のAI機能である「かんたんAI記事生成」「見出し自動生成」「AIチャット」といった機能も積極的に活用。“人にしか書けない体験”と“AIで対応できる情報”をうまく分担することで、効率と品質を両立した運用体制を築きつつある。

今回は、ミエルカSEOを導入・活用しているコンテンツ制作課の深井雄太課長に、ツールの選定理由や導入後の効果、SEO施策におけるAIの使いどころについて伺った。

総合力の高さと出力結果のカスタマイズ性の高さからミエルカSEOへの1本化を決意

ブランジスタメディアでは以前、キーワード調査ツールや順位チェックツールなど、目的に応じて複数のツールを使い分けていた。だが、ミエルカSEOを紹介されたことをきっかけに、1つのツールで調査から記事生成までを一貫して行える利便性や、ツールを一本化することによるコスト削減効果に魅力を感じ、徐々にミエルカSEOへの集約を進めていったという。

「いくつものツールを契約するより、ミエルカSEO1つに集約した方が管理も楽ですし、コストも削減できます。調査から記事生成まで、同一管理画面上で完結できるのも大きかったですね」(深井氏)

さらに、2024年5月にミエルカSEOがAI機能をリリースしたタイミングで、それまで使っていた他社のAI記事生成ツールから、ミエルカSEOへと切り替える決断を下した。現在では、SEO関連のツールはほぼすべてミエルカSEOに一本化されている。

「以前使っていたAI記事生成ツールは、生成モデルを選べず、出力された原稿に手を加えるのも難しかったんです。でもミエルカSEOなら、GeminiやGPT-o3など複数のモデルを使い分けられますし、出力後にチャット形式で追加指示を出して修正もできる。これは大きな違いでしたね」(深井氏)

ミエルカSEOのAI機能について語るブランジスタメディアの深井氏

AI活用は、“全てを任せる”のではなく“分担”が重要

ミエルカSEOのAI機能に良い感触を得ていたものの、実は運用直後1~2カ月はうまくいかなかったという。

「使い始めた当初は、人間が執筆していた記事と同じものをAIに制作してもらおうと躍起になっていたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

そうした失敗を経て、ある点に気づきました。AIにはAIの得意な分野があり、その特徴を運用者が理解して、AIが得意な分野で記事を書くという方法に変更したところ、うまく運用にのせることができました」

具体的には、以下のような役割分担をしたという。

ブランジスタメディアの記事制作における、AIと人の役割分担

「AIで全部やろうとするのではなく、“ここはAIに任せられる”“ここは人がやるべき”という線引きを意識しています。

AIは、料理の実際の味やアトラクションの乗り心地などはわかりません。また、”このお店は最近閉店してしまった” “この建物のレイアウトは最近このように変化した”というような、最新の情報を獲得することも苦手です。

なので、エリアの特徴や出かける際の注意点など、普遍的な内容のコンテンツはAIに任せ、実際の取材に基づいたコンテンツなどは人間が書くようにしています」(深井氏)

制作スピードが1ヶ月→1日に短縮。セッション数を着実に獲得しながら、大幅な効率化を実現

AIの活用によって、記事制作のスピードは劇的に向上。特に、エリア紹介やHow-toコンテンツといった普遍的な内容のコンテンツは、依頼から公開まで約1ヶ月かかっていたところから、約1日で完了するようになった。

実際に、AI機能を活用して執筆した記事で、検索順位上位にランクインしている記事も複数ある。

AI機能を活用して執筆した記事の成果

※2025年7月18日弊社調べ

深井氏は、AI機能を利用して執筆した記事でも十分に成果を出せると話す。

AIで作った記事でも、人が内容をしっかりレビューするようにすれば、良い検索順位がつきますし、セッション数も人が書いたものに比べて遜色なく獲得できています。まだサイト全体の中で一部しかAIを活用できていないですが、これからは、AIと人とのコラボで執筆する領域を広げていく予定です」

多様なAI機能を、目的に応じて使い分ける

深井氏はミエルカSEOの魅力として、「AIによる記事生成といっても、状況に応じて使い分けられる豊富な機能が揃っている点」を挙げる。

現在ミエルカSEOでは、AIを活用した記事生成の方法として、主に次の2つのアプローチがある。

・「見出し自動生成」で構成を先に作り、その見出しをもとに「AIチャット機能」で本文を生成する方法

・「かんたんAI記事生成」で、キーワードの入力から記事執筆までを一気通貫で自動化する方法

ブランジスタメディアでは、状況に応じてこの2つの方法を使い分けている。

「書きたいテーマが明確で、構成や内容がおおよそ頭に浮かんでいるときは、“見出し自動生成”で構成をブラッシュアップしてから、AIチャットで本文を作成しています。一方で、まだ方向性が固まっていないときは、“かんたんAI記事生成”を使って土台を作るようにしています」(深井氏)

ミエルカの記事生成フローは2通り

さらに深井氏は、ミエルカSEOの調査機能と組み合わせて活用することで、記事制作の精度とスピードがより高まると語る。

「ミエルカSEOにはさまざまな機能がありますが、僕が最も使っていて、一番好きなのが『サジェスト自動グルーピング』です。検索ボリュームの大きなキーワードを洗い出すのはもちろん、関連性の高いキーワードを自動でグルーピングしてくれるので、全体の構成がこの時点でなんとなく見えてきます。指示の精度も上がり、その後の進行がとてもスムーズになるので、非常に助かっています」

ミエルカSEOの機能の1つであるサジェスト自動グルーピング

AIによる記事制作一つとっても、ミエルカでは多様な使い方ができる。深井氏は、この機能の豊富さと利用サポートの手厚さこそが、ミエルカの魅力だと語る。

「ミエルカSEOは、僕ら自身がまだ機能の1割程度しか使いこなせていないのではないかと思うほど、機能が豊富で充実しています。しかも、機能のアップデートや新機能のリリースも、過去に使っていたツールと比べ物にならないスピードで頻繁にありますよね。

とにかく便利で、できることがたくさんあるからこそ、“まだ十分に活用できていない”というもったいなさも感じているのですが、そこをCS(カスタマーサクセス)にしっかりフォローしてもらえるのは本当にありがたいですね」

ミエルカSEOのCSについて語るブランジスタメディアの深井氏

究極のSEOは“自分が体験したことを書くこと”。体験に特化するためにも、他の部分をAIで効率化する

AIを活用したコンテンツ制作が一般化しつつある今、深井氏があらためて強調するのは、“Experience(経験)”の大切さだ。

「僕自身、自分が体験してきたことを書く以上のSEO対策はないと思っています。いま社会では、日に日にAIの活用が広がっていますし、GoogleもAIで記事を書くこと自体を禁じてはいません。

でも、Googleのコンテンツ評価基準『E-E-A-T』の中には、“Experience(経験)”が含まれている。わざわざGoogleがそう提唱しているということは、それだけ、SEOにおいては人が体験してきたことが評価されるということですよね。

だからこそ、体験したことを書くという部分には、手間と時間をかける必要があると考えています」(深井氏)

一方で、全国規模の旅行メディアを運営している以上、全ての記事を人間が書くのはリソース的に現実的ではないと語る。

「僕らは全国を対象にしたメディアなので、取り扱うテーマや地域も膨大です。各地への取材も必要になる中で、すべての記事を人の手だけで書こうとすると、どうしても限界が出てきます。

だからこそ、AIを活用することが重要になってきます。“体験”の部分に人のリソースを使い、それ以外の部分をAIに任せるといった効率的な分担が可能になります。1記事あたりの人の工数を抑えつつ、より多くの体験に基づいた記事を届けられるようになり、カバーできる領域も広がる。それが大きな魅力だと感じています」

「AIに任せる部分」と「人が書くべき部分」を的確に見極めながら、効率と品質を両立させているブランジスタメディア。ミエルカSEOの進化とともに、同社のメディア運営が今後どのように変わっていくのか——その変化を、これからもFaber Companyはツールと人の両面からサポートしていく。

ブランジスタメディアでSEOに取り組む深井氏

企業プロフィール

  • 社名
    株式会社ブランジスタメディア
  • 事業内容
    大人の女性に上質な旅時間を届ける、無料電子雑誌「旅色 TABIIRO」
  • サイト
    https://tabiiro.jp/
  • 導入時期
    2017年10月
  • 担当
    深井 雄太 様
  • 体制
    社員8名+派遣5名

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