コンテンツのUXを高めて流入7倍!オウンドメディアの記事制作でCVもUP
ネントリーズ株式会社 2020.02.27 2021/3/29- 検索意図の可視化で、ユーザー心理の調査時間が大幅に減少
- 外注頼りだった体制を、ほぼ内製にシフトできた
- コンテンツのUXを改善し、熟読率の向上に成功。 48位だったコンテンツが2位までUP!
導入前に抱えていた課題は?
オウンドメディアに初挑戦するも…
『トラック王国』を運営する僕らネントリーズ株式会社は、もともとWEB広告の会社です。サイト露出を図るといえば、WEB広告をとにかくたくさん打つことでした。ただ、広告をたくさん打つためには、莫大な広告費がかかりますし、潜在顧客を獲得しにくいという弱点もあります。
そこで、広告以外でサイト露出を図るために、ICT事業部内にSEOチームを発足し、オウンドメディア 『トラック王国ジャーナル』をローンチしました。 しかし、ネントリーズとしてはオウンドメディアを立ち上げた経験は無く、3つの壁にぶつかりました。
[課題1]記事制作に時間がかかりすぎる
オウンドメディアのローンチにあたり、出版社出身でWEBサイトのディクレション経験もある女性を編集担当者として採用しました。 彼女は、メディア運用などは得意でしたが、自社サービスであるトラックに関する知識とSEOに関する経験がありませんでした。
立ち上げ当初は、SEOコンサルタントのアドバイスを受けつつ、キーワードプランナーなどを使って、構成案を設計。その後、社内の営業部やトラックの整備部署にインタビューして記事を制作するというスタイルで進めました。 ただ、このスタイルだと記事完成までに時間がかかり、1ヶ月に1本の記事の公開が出来れば良い方でした。 編集担当者も検索ニーズを汲んでいる手応えはなく、調査から制作まで手作業でやっていると工数がかかり過ぎる…と漏らしていましたね。
[課題2] 制作会社に依頼するも、明確な修正指示が出せない
記事の公開までに時間がかかり過ぎていたため、「トラックに詳しい」と評判の制作会社に依頼することにしました。 しかし、先方が送ってきた原稿は、事業会社のコンテンツとして公開できるレベルではなく、「コレジャナイ感」がすごかったんです。
社内では検索ニーズをつかめておらず、制作会社に対して、「なんか違うけど、改善指示を明確に示せない」という状態でした。修正をお願いするんですけど、ふわっとしてしまって(笑)。 うちのディレクションも不十分だったと、反省しています。
[課題3] SEO効果が出始めるも、どこが読まれているのか分からない
結局、編集担当者がかなりのリライトを行い、社内のトラック有識者に記事を確認してもらうという流れで記事を公開していきました。 すると、コンテンツ数も増えていき、徐々にSEO効果が出始めました。 初めてCVが出た時は嬉しかったですね。 しかし、Googleアナリティクスでは、読まれている箇所まで分かりません。 作っている自分たちが「どこが読まれているのか」を把握していないため、コンテンツ改善がしづらく、課題を感じていました。
ミエルカ活用のポイントは?
[活用ポイント1] ユーザー心理の調査
「制作会社やSEOコンサルタントばかり頼っていてはダメだ」という結論に至り、内製力を強化するべくミエルカを導入しました。 1番の活用ポイントは、ユーザー心理を表す「検索ニーズ」の調査です。サジェスト抽出機能はフル活用していますね。 最初は「サジェストワードを抽出したところで、どうするんだろう?」と思っていました。 しかし、ミエルカ大学で〝検索意図のグルーピング〟という概念を教わったことで、ユーザーが本当に知りたいことへの理解が深まりました。
ミエルカでは検索意図が可視化されており、弊社に2つのメリットがありました。 1つは、トラックの知識が十分ではない編集担当者も、インテンション機能を見ればニーズをイメージでき、相当な時短に繋がったことです。 もう1つは、サジェスト抽出の結果を社内の有識者に見てもらうことで、「ココとココも、ニーズは同じだと思う」とアドバイスを受けられるようになったことです。 可視化されている事で、Webに詳しくない部署との連携もスムーズになりました。
[活用ポイント2] ヒートマップでテキストの順番を改善
弊社のサイト改善にヒートマップは欠かせない存在。ECページだけでなく、コンテンツページでも活用しています。 弊社のオウンドメディア 『トラック王国ジャーナル』は、単一ワード(一語のキーワード)を狙うことが多いので検索意図が多岐にわたります。 どうしても1記事5000文字以上になる事が多く、どこが読まれているのかが、分かっていませんでした。
例えば、〝冷凍車〟というキーワードを狙った記事。 コンテンツではSEO成果を出しにくいキーワードだし、色々なトピックスを入れたため、順位がつくか不安でした。 案の定、公開後しばらくは圏外(笑)。Googleで48位という結果だったかな。
そこで内部リンクを飛ばす事で少しずつ露出させ、ある程度読んでもらえるようになった段階でヒートマップを使用し、よく読まれている箇所を調べました。
その結果、編集担当者も予想していなかったページ下部分が読まれていたので、熟読されているトピックスをページ上部に移動。
構成の順番を変更したことで、ジワジワと検索順位が上昇し、ついには2位まで引き上げることに成功しました。
この事例をふまえ、弊社ではよく読まれている部分やニーズの高いトピックスを、ページ上部へどんどん移すようになりました。 また、ユーザーの期待値が上がるように、分かりやすい画像や図解イラストを積極的に挿入しています。
「どんな画像でユーザーの手が止まるか?」「ここで誤タップされているな 」といった事もミエルカヒートマップで調査し、コンテンツの改善に役立てています。
ミエルカ活用によるオウンドメディア 効果(導入前と現在の比較)
セッション数 | 7倍まで上昇 |
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CV数(ECディレクトリへの送客) | 6.8倍まで上昇 |
オウンドメディアのトラフィックシェア率 | サイト全体に対して16%→62%まで上 |
体制 | 外注頼み → ほぼ内製! |
順位上昇一例 | 〝冷凍車〟圏外→オーガニック2位 |
今後の目標、施策など
[1] 細かな検索ニーズにも対応する
『トラック王国ジャーナル』は、ローンチからずっと単一ワードを狙うコンテンツ制作をしてきました。 狙ったキーワードはほとんど5位以上ですが、細かい検索ニーズを取りこぼしている可能性があります。 今後はそんなニーズにも、真摯に対応していきたいと考えています。
[2]コンテンツのUXをさらに改善する
冷凍車の事例を見ると、今のSEOはユーザーの熟読率や滞在時間も順位を左右する印象です。 今後もトラックのインフラメディアとして、ユーザーの役に立つ読みやすいUXに改善していきたいですね。
ミエルカ、Faber Companyに今後期待したいこと
うちのオウンドメディアをローンチから支えた担当者は転職して編集長になり、今はFaber Companyさんで活躍していますね(笑)。 おーい!前田さん元気?Faber Companyさんには、Webマーケティングの先端企業としてこれからも期待しています!
企業プロフィール
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- 社名
- ネントリーズ株式会社
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- 事業内容
- 『トラック王国』
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- 導入時期
- 2017年1月1月
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- 担当
- ICT事業部 西田 慎次 様(事業部長)、蓑島 健太 様(マネージャー)、諏訪 勝成 様(イラスト/デザイナー)、手塚 拓 様(フロントエンドエンジニア)、西田 彩夏 様(マーケター)
担当CSよりひと言
どうも! ネントリーズのオウンドメディア『トラック王国ジャーナル』 編集長を経て、Faber Companyにジョインした前田です(笑)。ローンチ当時は手探りで本当に大変でしたね。ミエルカの活用をスタートさせてから、運営が安定していった事を今も思い出します。そして最大の成功ポイントは、メンバーが一丸となってユーザビリティを追求したこと。これに尽きますね!!
(担当:前田 絵理)
担当CSよりひと言
新しくCS担当となりました中道です!僕はユーザーにとってさらに「読みやすい」コンテンツ作りができるよう、ご支援いたします!トラックマーケティングが成功するようサポートしたいと思っておりますので、これからどうぞよろしくお願いいたします!!
(担当:中道 祐弥)