競合ひしめく不動産領域で、半年で月間ユーザー数が2倍に成長。 SEOを基礎から学習し、メディア運営に成功
日本ユニシス株式会社 2020.07.14 2021/3/24- ミエルカを導入し、検索意図への理解が深まったことで、月間ユーザー数は約2倍に成長
- 集客に直結するため、注力していたキーワード「規格住宅(月間検索数2,133)」で、検索順位3位を獲得
- 「キーワードの選定」から「構成案作成」までFaber CompanyのCSがサポート。コンテンツマーケティングを基礎から学び、オウンドメディアを成功へと導いた
日本で初めて商用コンピューターを導入して以来60年以上にわたり、SIer(システムインテグレーター)として今日の情報化社会や産業を支えるシステムを構築してきた「日本ユニシス株式会社」。同社は、ITがメインの会社ですが、理想の住まいと出会える規格住宅のプラットフォーム「MY HOME MARKET(マイホームマーケット)」の運営も行っています。規格住宅とは注文住宅の一種で、間取りがあらかじめ決められているのでコストパフォーマンスに優れた住宅のことです。
プラットフォーム内にある住宅に関するオウンドメディア「MY HOME Magazine」では、初めてだと分かりづらい住宅購入の際に知っておきたい情報や住まいや暮らしの知識を解説する情報を発信しています。メディアの流入は広告に頼っていたところに限界を感じ、コンテンツマーケティングに取り組むも、最初はうまくいかず、闇雲にコンテンツを作っていたといいます。
しかし、ミエルカを導入したことで、月間ユーザー数は約2倍に成長。成長した理由の一つとして、同社の担当者である森下様は「Faber Companyのカスタマーサクセスチーム(CS)の素晴らしい伴走があり、コンテンツマーケティングを基礎から学べたから」と話します。
競合ひしめく不動産領域のオウンドメディアで、どのように成長したのかについて、同社の森下様に解説していただきました。
MIERUCA(ミエルカ)導入時の課題
広告に頼った集客に限界を感じていた
–どのような課題があり、当社にご相談いただいたのでしょうか?
森下様:広告に頼らず、継続的に集客できるチャネルが必要でした。もともと、事業を立ち上げたばかりだったので、多額の広告予算がなく、限りある広告予算の中で集客を行っていました。
しかし、広告を出さなくなると人が集まらず、「これでは広告予算がいくらあっても足りなくなる」と危機感を覚えていました。そこで、「広告に集客の全てを頼るのではなく、ほかの手段でも集客ができないか?」と考え、コンテンツマーケティングに興味を持ち始めるようになりました。
–なぜ、コンテンツマーケティングに興味を持たれたのでしょう?
森下様:コンテンツの場合、広告とは違って制作したコンテンツはサイト内に蓄積していきますし、もし上手くいかなくても、コンテンツをリライトするなどして改善していけます。また、間取りや家選びといった「住まい」や、インテリアなどの「暮らし」に関する事柄はテーマが豊富にあり、ユーザーの間口が広いので、不動産とコンテンツマーケティングの相性が良さそうだとも感じていました。
「広告ではなく、コンテンツで集客しよう!」と決意し、コンテンツマーケティングに取り組み始めました。
激戦の不動産領域のオウンドメディアで、埋もれるコンテンツ
–コンテンツマーケティングに取り組み始めて、すぐ結果に結びつきましたか?
森下様:コンテンツを公開しても検索順位が上がらず、期待したほど集客ができていませんでした。
不動産会社や住宅系のポータルサイトで、大手や中小を問わず既に数多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組んでいます。競合ひしめく中で、コンテンツで検索上位を取ることはかなり難しいと思っていましたし、実際にコンテンツを作っても埋もれてしまっていました。
–そこから脱却するためにどうしたのですか?
森下様:無料ツールを使ってコンテンツを制作することに限界を感じ、有料ツールの導入を検討している時に、ミエルカを知りました。Faber Companyは、古くから多くの企業を支援しているとのことで信頼できましたし、「上位表示難しいのでは?」と思う業種や業界の方の成功事例もあり、「弊社も取り組んでみれば結果が出るのではないか?」と、資料請求を行いました。
無料ツールでは分からなかったコンテンツの品質などが、数値として的確に出ることなどが魅力で、導入をすることにしました。
ミエルカの活用方法
キーワードを再設計し、闇雲に作っていたメディア戦略を軌道修正
–「検索意図」という考え方はすぐに理解できましたか?
森下様:なかなか難しかったですね。ミエルカ導入前は、「注文住宅」「企画住宅」で検索上位に上げるには、「注文住宅」や「規格住宅」とタイトルにつけたコンテンツを何個も作ればいいと思い込んでいました。
しかし、Faber CompanyのCS担当者からご説明を受けて、自分の考えが間違っていたと気づきました。
–サポートを担当者した中道さん、キーワードの選定や考え方についてどのような説明をしましたか?
中道:キーワード選定において重要なのは、検索キーワードの分類から「どんな人(ペルソナ)にどんな情報を届けたら、ユーザーに評価されるか」を頭に入れて、コンテンツ企画や構成案作成に取り組むことです。
検索キーワードは、一般的に以下の3種類に分類されます。
➀インフォメーショナルクエリ(情報収集型)
➁ナビゲーショナルクエリ(案内型)
➂トランザクショナルクエリ(取引型)
まず、自社サイトで狙うキーワードがこの分類のうち、どこにあてはまるのか?そして、そこからどのようにオウンドメディアの戦略を考えていくかが重要になってきます。
今回のプロジェクトでは、まずはオウンドメディアの認知度を広げるため、規格住宅の概要について知りたい人たちに向けて、「規格住宅とは」というキーワードのコンテンツから作りはじめることにしました。
初めて書いた「規格住宅とは」のコンテンツで、検索順位1位を獲得
–具体的にミエルカを使ってどのようにコンテンツの制作をしていきましたか?
森下様: まず、以下の「サジェストインテンション※1」機能と呼ばれる検索意図を分析するためのバブルチャートを使用して、メインワードである「規格住宅とは(月間検索数350)」についての検索意図の読み解きをして、大まかな構成を考えました。
※1サジェストインテンションとは…ユーザーの検索意図ごとに近い意味のキーワードがかたまりで表示される
森下様:上記の図表から検索意図は大きく4つに分かれることが理解できます。
➀「規格住宅」の定義や、そもそもどんな住宅なのか知りたい
➁「規格住宅」のメリットやデメリットは?
➂「規格住宅」の間取りは?どんな種類の規格住宅があるのか?
➃「規格住宅」は本当にお得なのか?値段について知りたい
こうした検索意図をもとに原稿の大枠を作り、「規格住宅の概要について知りたい」というユーザーの検索意図に答えられるようなコンテンツを制作しました。
–結果はいかがでしたか?
森下様: 初めてミエルカを使って書いたコンテンツ「規格住宅とは(月間検索数350)」で、検索順位1位(2020年6月現在)を獲得しました。予想外のことに、集客に直結するので重要視していたキーワード「規格住宅(月間検索数2133)」でも検索順位3位(2020年6月)を獲得しています。
CSの伴走で、SEOを基礎から学習。
「コンテンツマーケティングを始めるにあたって一番頼りになる存在です」
–初めて書いたコンテンツでいきなり結果を出して順調な滑り出しですね。
森下様:集客に直結するので、「絶対に検索上位に上げたい」というキーワードで検索上位に上げられたのはうれしかったですね。サポート担当の方には様々な手助けをしていただき、特に構成案のアドバイスは素晴らしかったですね。
構成案にはたくさん赤を入れていただき、ほとんど担当者の方に作っていただいたようなものです。カスタマーサクセスチームという名前がピッタリで、今でもアドバイスをいただいているので、感謝しています。
–印象に残っているアドバイスはありますか?
森下様:SEOやコンテンツマーケティングをするにあたって基礎的なことを教えていただきました。以下の3つは今でも気をつけています。
➀タイトルやディスクリプションのつけ方
➁図や箇条書きを使い、ユーザービリティを高めること
➂キャプションやalt属性(画像データの設定する際に挿入する画像説明文のこと)もしっかりと記載すること
これまでに40本ほどミエルカを使ってコンテンツ制作を行っていて、徐々にコンテンツを作るペースがつかめてきた実感があります。コンテンツマーケティングをはじめるにあたっては一番頼りになる存在だと感じているので、他の方にもおすすめをしたいですね。
ミエルカを導入した効果
月間ユーザー数は約2倍まで成長。
集客に直結する重要キーワード「規格住宅(月間検索数2,133)」では、検索順位3位を獲得
–今回、ミエルカを導入していただいた結果、どのような成果に結びつきましたか?
森下様:導入前と比べると、月間ユーザー数は約半年で約2倍にまで成長しました。 まさかここまで成長するとは思いもしませんでしたし、初めて書いた記事でいきなり結果が出たので、「やっていることは間違っていない」と信じて進むことができました。
–ここまでの取り組みを振り返ってみて、いかがでしたか?
森下様:コンテンツマーケティングをはじめるにあたって、Faber Companyさんは一番頼りになる存在だと感じています。ミエルカ導入前は、コンテンツマーケティングに取り組むも、キーワードをどう選んだらいいか分からないという状況でした。 しかし、ミエルカの導入やCSのサポートのおかげで、今は進む方向性が明確になっています。今回のプロジェクトでは、期待以上のことをしていただきました。ツールが使いやすいのはもちろんですが、「データからどういう解釈ができ、どう施策に落とし込むか」までサポートしてくれる点が良かったですね。
また、Google Analyticsといった解析ツールの使い方など、ミエルカ以外のWeb施策についても教えてもらえるので、コンテンツマーケティング初心者の方にもおすすめができます。
今後の目標
集客ができる様になってきたので、今後はサイト内での回遊性を高めていきたいと考えています。また、最近では検索流入だけに頼らずに、新しいチャネルの開拓にも挑戦していて、SNSでのフォローワーは約1万6000人を超えました。今後はマルチチャネル戦略にも取り組んでいきます。
企業プロフィール
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- 社名
- 日本ユニシス株式会社
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- 事業内容
- クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネス、コンピュータシステムやネットワークシステムの販売、ソフトウェアの開発など。
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- 担当
- 惣田 隆様、森下 尚子様
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- 体制
- 2名
担当CSよりひと言
ミエルカを使った初執筆の記事で1位獲得するなど、最初から素晴らしい成果をあげられており、サポート担当として嬉しく思っています。また、CSに価値を感じていただけていることも非常に嬉しく、これからも森下様に成果を出していただけるよう最大限サポートいたします。
今後はCTA改善などが必要になってくるかと思います。高い壁が待っているかもしれませんが、是非一緒に乗り越えていきましょう!
(中道 祐弥)