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403 Forbiddenエラー(403エラー)とは?原因や対処、WordPressやスマホでの解決策

更新日:2024.11.11 公開日:2024.03.04

403 Forbiddenエラー(403エラー)とは?

403 Forbiddenエラー(403エラー)とは、主にWebページのアクセス権が正しく設定されていないことによって生じるエラーです。たとえば、.htaccessというファイルの設定ミスや、サーバーのセキュリティ機能(WAF)の誤作動によって起こります。403エラーは管理者側だけでなく、Wi-FiやVPN接続などユーザー側の環境によっても起こりえます

いずれにしても、管理者側がアクセスできない状況を放置しておくことは、SEO対策を行う上でもマイナスです。本記事では、403 Forbiddenエラー(403エラー)が起こる原因や対処について、ユーザー側と管理者側双方の観点から解説します。

1.403 Forbiddenエラー(403エラー)とは

403 Forbiddenエラー(403エラー)は、該当Webページへのアクセス権がないとサーバー側に判断された際に起こるエラーを指します。

403 Forbiddenエラー(403エラー)は、該当Webページへのアクセス権がないとサーバー側に判断された際に起こるエラーを指します。Forbiddenには「禁止」という意味があり、403エラーが表示されたWebサイトは閲覧できません。

403エラーは、Webブラウザから送られるリクエストに対する、サーバーからのレスポンスを表す「ステータスコード」のひとつです。

アクセス権の設定だけでなく、サーバー側のセキュリティ機能の誤作動や、アクセス集中、ユーザー側の通信環境によってもエラーが生じます。

2.403エラーのメッセージや症状

403エラーの具体的なエラーメッセージや症状は、次のとおりです。

  • Webサイト閲覧時にエラーメッセージが表示される
  • WordPressなどの管理画面にアクセスできない
  • Wi-FiやVPNで接続した際に突然エラーが表示される

それぞれ具体的に見ていきましょう。

Webサイト閲覧時にエラーメッセージが表示される

403エラーが発生しているWebページでは、閲覧時に「Error 403 ? Forbidden」「403─Forbidden Error」などのようなエラーメッセージが表示されます。表記はWebページによってさまざまで、「403」または「Forbidden」、あるいはその両方が入っています。たとえば、以下の画像のように表示されます。

403エラーの例

WordPressなどの管理画面にアクセスできない

Webサイト運営者が、自社で使用しているWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)の管理画面にアクセスしようとした際、403エラーが生じるケースがあります。

またWordPressのプログラム編集中に異常が発生し、403エラーが起こる場合も見られます。

Wi-FiやVPNで接続した際に突然エラーが表示される

Wi-Fiだけでなく、VPNで特定のWebページにアクセスした場合、閲覧が禁止されてエラーメッセージが表示されることもあります。あるいは閲覧している最中に突然、閲覧できなくなる場合もあります。

これは一部のWebサイトが、海外のIPアドレスからのアクセスを制限していることなどが原因で生じるケースです。

3.403エラー9つの原因

403エラーがなぜ生じてしまうのか、以下の9つの原因を詳しく解説します。

  • .htaccessの設定ミス
  • パーミッションの設定ミス
  • indexファイルが存在しない
  • アップロード先の設定ミス
  • WordPressのプラグインの互換性やバグ
  • Webサイトへのアクセス集中
  • DNSの設定ミス
  • サーバー側のトラブル
  • WAFなどのセキュリティ機能の誤作動

.htaccessの設定ミス

「.htaccess」というファイルの設定ミスが原因で、403エラーが起こることがあります。「.htaccess」とは、Webサーバーの動作をディレクトリ(フォルダ)単位で制御するファイルのことです。「Basic認証」と呼ばれるアクセス権の設定や、リダイレクトの設定ができます。

「.htaccess」ファイルの名前を変えて無効化した際にエラー表示の事象が解決すれば、設定ミスが原因と考えられます

パーミッションの設定ミス

ファイルのアクセス権限のひとつである「パーミッション」の設定ミスも、403エラーが起こる原因のひとつです。パーミッションは、ユーザーに対して以下の3種類のアクセス権限を与えることが可能です。

  • 読み込み権限
  • 書き込み権限
  • 実行権限

これらの権限設定を間違えると、403エラーが発生してしまいます。WordPressの初期設定などで起こりやすい事象です。

indexファイルが存在しない

Webサイトのディレクトリに「index.html」や「index.php」などのindexファイルがないことで、403エラーが発生します。

サーバーによっては、indexファイルがないWebページは安全性が低いと判断し、閲覧を禁止してしまう場合があります

アップロード先の設定ミス

Webページをサーバーの間違った場所にアップロードすることでも、403エラーが発生します。

そもそもWebサーバーには、コンテンツ公開用のディレクトリと、公開用ではないディレクトリがあります。適切でない場所への設定を防ぐために、アップロード時にURLにアクセスして表示を確認することが大切です。

WordPressのプラグインの互換性やバグ

WordPressのプラグインの互換性やバグが原因で、403エラーが出ている場合もあります。プラグインのすべてを無効化することで状態が回復した場合は、このエラーの可能性が高いでしょう。不具合が生じるまでひとつずつ有効化していくことで、原因を特定できます。

Webサイトへのアクセス集中

SNSでの拡散やニュースがきっかけで、一時的にWebサイトへアクセスが集中することも、403エラーが起こる原因となります。サーバーに負荷がかかりすぎた際、サーバーダウンのリスクを減らすために、アクセスをシャットダウンする仕組みがあるからです。通常、アクセスが収まると403エラーの表示はなくなります。

DNSの設定ミス

IPアドレスとドメインを紐づける仕組みであるDNS(Domain Name System)の設定ミスも、403エラー発生の原因のひとつです。またDNS設定を変更した場合、反映までに数時間から数日かかり、その期間も403エラーが表示されることがあります。

サーバー側のトラブル

サーバー側で利用しているアカウントが停止されている場合や、サーバーがメンテナンス中の場合も、403エラーが発生します。通常、メンテナンスやアカウント停止などはサーバー側から何らかの通知が来ているため、確認しておくと良いでしょう。

WAFなどのセキュリティ機能の誤作動

WAF(Web Application Firewall)はWebサイトをサイバー攻撃から保護する機能で、誤作動が起こると403エラーが発生します。レンタルサーバーにも備わっている機能です。

WAFは「シグネチャ」というパターンファイルを用いて、アクセスが不正なものかそうでないものかを機械的に識別する仕組みです。PHPの改修など、Webサイト管理者による何らかの操作がこのパターンに合致すると、アクセス拒否されることがあります。

4.403エラーへの対処・解決法

403エラーへの対処・解決方法を、ユーザー側と管理者側に分けて解説します。

ユーザー側

  • 基本的に解決策はなく、復旧を待つことになる

管理者側

  • アクセス権の設定を確認する
  • サーバー側の設定を確認する
  • サーバーのプランや環境を見直す

ユーザー側

403エラーは管理者側やサーバー側の設定ミスなどが原因で生じるため、ユーザー側でできることは多くありません。事象が回復するまで待つことが基本的な対処法といえます。

しかし、VPNのIPアドレスが海外のものであることが原因でアクセス制限される場合は、以下の対処で閲覧可能になることがあります。

  • VPNをオフにする
  • アクセス元のIPアドレスを国内に変更する

管理者側

403エラーが発生した場合、管理者は以下の方法で対処する必要があります。

アクセス権の設定を確認する

管理者側の基本的な対応として、アクセス権の設定確認があげられます。以下の項目をすべてチェックしましょう。

  • .htaccessの設定やファイル
  • フォルダのパーミッション設定
  • indexファイルの有無
  • 公開ディレクトリの確認
  • WordPressのプラグインの確認 など

サーバー側の設定を確認する

次に、サーバー側で何かトラブルが起きていないかを確認しましょう。具体的には、以下の項目をチェックする必要があります。

  • メンテナンスやアカウント停止状況
  • サーバー側のセキュリティ機能による誤動作
  • 一時的なアクセス集中

アクセス集中で403エラーが生じている場合は待つしかありません。セキュリティ機能の誤作動やメンテナンス状況などについては、サーバー側に問い合わせたり、ヘルプページを参照したりするのも有効な方法です。

サーバーのプランや環境を見直す

サーバーのセキュリティ機能に問題があったり、アクセス集中によるエラーが頻繁に起こったりする場合は、プランやサーバー環境を見直すと良いでしょう。サーバーをアップグレードすることで、誤作動や負荷が減りエラーが生じにくくなります。

5.SEOへの影響

403エラーはSEOのランキングに直接的な影響は与えません。しかし、403エラーを返すページをGoogleはインデックスしないので注意が必要です。さらに過去にインデックスされていたページは、最終的にインデックスから削除されてしまいます

その結果、本来はインデックスしてほしいページが検索結果から消えてしまうリスクがあります。エラー状態をチェックするには、Google Search Consoleで定期的に確認する方法が有効です。

6.まとめ

403エラーが発生する原因は、Webページやパーミッションの設定ミス、サーバーのトラブルなど多岐に渡ります。403エラーを放置しておくとSEOへ影響を及ぼす恐れもあることから、迅速な対応が必要です。適切に対処することで、管理者とユーザーの両方にとってストレスなくWebサイトを利用できるようになります。

Faber CompanyではWebサイト改善の無料相談を受け付けています。SEOの観点から改善点をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

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本記事の著者
峯林 晃治
峯林 晃治
ファストマーケティング 代表取締役社長
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監修者
月岡 克博
月岡 克博
執行役員/エグゼクティブマーケティングディレクター
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