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brタグの正しい使い方は?SEOに効果あるの?

更新日:2023.8.16 公開日:2022.11.21

HTML文章内では、ワードやメモ帳などでおこなうような、Enter(Return)キーを使った改行ができません。HTMLでは改行をする場合、brタグを使いますが、これを用いることによる直接的なSEO効果は特にありません。しかし間接的には数多く積み上げるべき要素の一つでもあります。

また正しくない使い方をすれば、当然ユーザーにとって見にくく、読みにくい文章になるだけではなく、Googleなどのクローラーにとっても、「このサイトの文章は読みにくい」評価につながります。

このような事態を避けるために、brタグの意味や使い方をしっかりと理解することが大切です。

この記事では次のことがわかるようになります。

  • brタグとは何か?
  • brタグと一緒に使われることの多い、pタグとは?
  • brタグとpタグの違いは?
  • brタグの実装方法
  • brタグを実装する際の注意点

brタグとは?

HTMLタグの1つであるbrタグは「forced line break」の略称で、「強制改行」を意味します。HTMLでテキスト文章を改行するときに使います。

よく使われるシーンは、所在地を表す住所など、改行自体がコンテンツの一部となるような場合です。

通常のテキストで文章を書いている際、途中で文章を改行したい場合はキーボードのEnter(Return)キーを押すことで改行できます。

一方、Visual Studio Codeなどのテキストエディターで書かれたHTML文章では、Enter(Return)キーで改行しても、スペースが入ったような状態になるだけで、改行できません。

そこで、HTML文書内で改行を明示(マークアップ)するために、brタグを使うわけです。

brタグと一緒に使われるpタグとの違いは?

brタグを解説する際、必ず出てくるHTMLの要素にpタグがあります。

pタグとは「段落(paragraph)」を意味し、テキスト文章全体を「段落で区切り」、読みやすくする目的で使われます。

ここまで、brタグは「改行」、pタグは「段落」で使うと解説しましたが、両者の使用目的の違いを次の表でまとめました。

意味を誤解しやすいので、しっかり押さえておくようにしましょう。

タグ(要素)名

使用目的・意図

brタグ

意図的に長文のテキスト文書を区切り、行を変える

pタグ

同じ内容の文章を1つのまとまり(段落)にする

まず、brタグは、書かれている文章の内容が同じかどうかではなく、長さによる読みにくさを改善するため、「強制的」に新しい行にします。

一方、pタグは、小説で書かれるような長い文章を、1つずつ意味のある文章のまとまり(段落)にする、HTMLタグです。

具体例として、次の文章をHTMLで作成するとします。

「近所にある見晴らしの良い丘で、高校三年生だった僕は一人たたずみながら、「将来はWebマーケティングの世界で活躍する人間になる」と心に誓った。あれから15年、家族もでき、有名企業で活躍しながらWebマーケティングの第一人者として名が知られるようになった。」

これをHTMLで記述すると、次のようになります。

【HTML文書】

brタグ

書いたHTML文書を、実際にブラウザでプレビュー表示すると、文章の間に段落の空白ができました。

【ブラウザプレビュー表示】

pタグを使うことで、読みやすさや見やすさが格段に良くなるため、高頻度で使われます。

brタグと同じく、正しい利用方法でpタグを使うことがSEOの視点でも、とても重要です。

ただし、文章の内容が変わらない箇所でpタグを使うのは良くありません。

仮に使ってしまった場合、同じ意味の文章にもかかわらず、空白行が入り、文章が途切れてしまい、ユーザーにとって読みづらい文章となります。

文章の理解が難しい文章になると、ユーザーはサイトのコンテンツを読みたがらなくなるため、サイトを早期に離脱される可能性が出てきます。

pタグはとても有益なタグですが、文章のまとまりを意識したうえで、使うようにしましょう。

正しい文法でbrタグを使うとSEO効果が期待できる?

SEO視点で適切な改行をおこなうためには、日本語と同じように正しい文法でのbrタグ利用が必要です。これが最も基本的であり、かつ一番重要です。

HTML文書でもbrタグを適切に使うことが、Googleなどのクローラーにとってもスムーズなファイル情報の理解につながります。

ただし、冒頭でも少し触れたように、brタグそれ自体にSEOの効果は特にありません。brタグはHTML文章を構成する要素の一つであり、正しく一般的に使われる記述方法を頭に入れておくことが、何よりも大切です。

また、brタグの使用にはブラウザでの見やすさや、HTML内のコードの見やすさにも影響しやすいため、注意が必要です。

brタグの実装例

brタグは病院やホテルの施設情報など、項番や順序以外の短いテキスト文章に使われることが多いです。

具体例として、以下の文章をHTMLに記述します。

「累計1,500社以上のWebマーケティング支援実績」

「一次情報を持つ専門家らが執筆・編集」

「Webマーケティングの基礎から応用まで学べる」

HTML内でbrタグを使って文章を改行すると、次のようになります。

brタグ02

記述後、ブラウザでプレビュー表示すると、それぞれの文章が箇条書きで改行された表示になりました。

【ユーザーが見る内容】

brタグを使うことで、箇条書きのように情報を区切って表示できます。

brタグの使い方の注意点

brタグはとても便利ですが、使い方に注意が必要です。brタグを使う前に正しい知識を身につけておきましょう。

スペースを空ける目的で使用しないこと

よくあるケースとして、余白を空けたり、段落を一度区切る目的でbrタグを使う人がいます。そもそもbrタグの使用目的に合わない使い方です。

例えば、次のようなケースで考えてみましょう。

【例文」

「brタグをスペースを空ける目的で使ってはいけません。なぜなら、brタグは改行する目的で使われるものだからです。」

この文章に、スペースを2行空ける目的でbrタグを使ったものが、次の文章です。

【HTML文書】

brタグ03

作成したHTML文章をブラウザでプレビュー表示させると、次のようになります。

【ユーザーが見る内容】

見た目は空白が空いており、問題なさそうに見えますが、HTML文書内に目を向けた際、「適切にbrタグが使われていない」とGoogleなどのクローラーは判断します。

普段書いている日本語の文章にも文法があるのと同じで、HTML文書にも文法が存在します。

brタグは改行目的で使われるタグであることを、きちんと認識しておいてください。

連続でbrタグを使い過ぎないこと

brタグは適切に使うことで効果を発揮しますが、使いすぎれば逆効果となります。

少しくわしく解説をすると、表示させる媒体ごとに実は1行あたりの表示文字数が異なっており、やたらとむやみにbrタグを使うと、パソコンでは見やすくてもスマートフォンでは見にくくなることがあります。

HTMLのソースコード内でも他のHTMLタグと混同してしまい、コード自体が読みにくくなったり、区切る箇所が判別しにくいです。

当然のことながら、ユーザー視点では読みにくい文章のサイトは、ユーザーの早期離脱につながります。

文章の意味ごとにまとまりを作る際は、前述したpタグを使って調整するようにしましょう。

brタグを段落で使うとUXの低下を招きやすい

brタグは改行目的で使われます。段落を作る目的で使われるHTMLタグはpタグです。仮にbrタグを使ったところで、空白行が入ることはありません。

brタグを段落を作る目的で使った場合、全体的に非常に読みにくい文章ができあがります。結果、UX(ユーザ体験)の低下につながりやすくなります。

空白行を作るためには、もう一度brタグを使うことになりますが、そもそも、brタグで段落を作る使い方自体が、HTMLの文法上正しくありません。

段落を作る際は、pタグを利用しましょう。適切な利用目的のタグ選択を意識してください。

行間調整をする場合はCSSを使用すること

行間調整をする場合はbrタグではなく、CSSを併用するのが一般的です。

CSS(Cascading Style Sheets)はHTML文書のレイアウトや装飾などの、見た目をコントロールする言語です。

HTMLのみでも情報を伝えることは可能ですが、CSSを使うことで、レイアウトを工夫したり、文字の色やサイズ変更ができ、情報をより伝えやすくなります。

行間調整にはCSSの「line-height」プロパティを用います。行の高さや行送りを指定するもので、「1.25」や「1.75」などの文字サイズの倍数や、pxなどの単位指定も可能です。

【line-heightプロパティ】

  • 書式:line-height:キーワードまたは数値単位
  • 値:normal、倍数、(単位として)px、%、em、vmなど

【記載例】

line-height: 20px

このようにCSSには行間を調整するプロパティがあるため、無理にbrタグを使おうとせずに、CSSをうまく併用しましょう。

余白サイズの調整はmarginプロパティを使用するとよい

見やすさを余白で調整するケースがありますが、brタグを使うのではなく、marginプロパティを利用しましょう。SEO視点で適切な改行を行いつつ、デザイン目的での余白調整も可能です。

marginプロパティは隣り合う要素との距離、外側の余白を指定するプロパティです。余白をうまく使うことで、境界線の役割を担うことができます。

また、marginの後ろに「-top」「-bottom」「-left」「-right」などのプロパティをつけることで、特定の辺を指定できます。

【marginプロパティ】

  • 書式:margin:キーワードや数値、単位
  • 値:auto / (単位として)px、%、em、vmなど

【記載例】

div{margin: 30px 40px 150px 0;}

テキストはHTMLで、デザインはCSSのように、しっかりと使い分けをすることで自然と適切な文法に従ったコーディングができるようになるでしょう。

brタグを有効活用し、ユーザーが見やすいコンテンツを心がけよう

冒頭でもお話したように、brタグそれ自体にSEOの効果は特にありません。あくまでHTMLの文法上で使われるタグの1つだからです。

brタグの注意点でも解説したように、空白スペース代わりの利用や、多用するのも気を付けたいところです。

さらにpタグと併用することで、よりユーザーが見やすいコンテンツになるだけではなく、Googleなどのクローラーにとって、読みやすい文書と評価されます。

pタグは段落を作る目的で利用されるHTMLタグですが、空白を空ける目的で使うのはHTMLの文法上だけではなく、SEOの視点でも良くありません。

空白を空ける場合は、CSSを積極的に併用することが大切です。

日本語でも機械言語でも、読みやすくする意識は共通です。

今回解説したbrタグなどを有効活用し、ユーザーにとってわかりやすく、親しみのあるコンテンツを提供していきましょう。

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