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【E-A-Tとは】EATを意識したSEO対策のススメ[動画解説]

更新日:2023.1.25 公開日:2021.01.26

E-A-Tとは、「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を略したコンセプト・造語」です。SEO対策において非常に重要な考え方です。Googleは、E-A-Tスコアといった明確な指標を定めているわけではないので、ユーザーが見たときにE-A-Tが備わっていると感じるか否かが非常に重要です。

Expertise(専門性)
・オリジナルな一次情報が備わっている ・容易に得ることができない知識や専門用語が利用されている ・著者・監修者が明確である ・取り扱ってるトピックに関する有資格者が相応しい等
Authoritativeness(権威性)
・幅広く知られるサイト名・運営者名を持ち合わせている ・ネット上での多くの言及がされている(メンションとも呼ばれる) ・受賞歴やメディア実績がある・豊富である等
Trustworthiness(信頼性)
・社会的証明が備わっている ・運営者情報・各種ポリシー・充実したaboutページ ・ネット上で良い評判を確保できている ・情報の明確なソース元が提示されている等<

E-A-Tとは何か

アヤカ:YMYLに引き続き、E-A-Tって何ですか?

コマル:これは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthy(信頼性)を略したコンセプト・造語です。近年ではE-A-Tはページ品質の一部といっても過言ではありません。 例えば、「貴方は法律に関する記事を書いています。とある表現を引用する必要性が出てきた時、専門家、つまり資格をもった弁護士が書いている記事と弁護士を目指している学生が書いている記事、どちらを引用しますか?」

アヤカ:弁護士です。

コマル:ですよね?これは有資格という専門性や権威性があるから信頼するソースとして選択するわけです。今は人の判断として聞きましたが、検索ユーザーやGoogleのアルゴリズムも同じような思考をすると思ってください。 訪れたサイト・ページの情報を信じたり行動したりするのは、そのサイト・ページが持ち合わせる専門性や権威性や信頼性を無意識にもしくは意識的に考慮してるからです。だから、E-A-Tが備わっているページは品質が高くなるといえますし、E-A-Tが備わっていないページは品質が低いとも言えてしまうのです。 ※もちろんコンテンツ評価はそれだけではなく、重要なのはクエリとの内容の関連性であることは言うまでもないと思いますが… さらにYMYLに関するページ・コンテンツに関しては特に高度なE-A-Tが備わっている必要があります。YMYLに関しては別動画を用意していますので、そちらを御覧ください。

アヤカ:これって、読み手からしたらE-A-Tが備わっているコンテンツを読める方がありがたいですけど、一般のブロガーさんは書けないとなると厳しいですよね。同じコンテンツ作成者として

コマル:そうですね。厳しくなってきています。ただ、本来であれば当たり前の話だと思います。極端な例になりますけど、これから病院を立てるとして医者を雇うじゃないですか。

アヤカ:はい。

コマル:でもこれがなんの資格も持っていない人が働いていたら、誰もそんな病院行きたくないですよね。なので、取り扱っているものに対して有資格や専門性、信頼性、権威性を持っていないと、本来であれば扱うべきではないと僕は思っていました。ただ、今までウェブ上で放置されていた部分がちゃんと定義されてきたということになりますね。

アヤカ:では、一般のブロガーはコツコツ実績貯めていくしか方法はないんですか?

コマル:そうですね。それか切り口を変える、例えば医療や健康に関する専門的な話は語るべきではないですが、体験談なら語れるじゃないですか。

E-A-T 体験談

自分がその病気にかかった時にどのような症状が出てどのくらいキツかったっていうのは、病気にかかった人しか分からないからそれはある意味E-A-Tが備わっていると言えるんですよ。

アヤカ:あ〜なるほど!

コマル:ただ、法律や医療やお金に関しては一般のブロガーさんはあまりいじらない方が良いんじゃないかとは思いますけどね。

アヤカ:E-A-Tを意識したSEO対策の方法はありますか?

コマル:基本はユーザーに向けて考えてください。ユーザーがそのページを専門的であり・信頼でき・権威が備わっていると判断できる要素を示すことがE-A-T対策になります。 いくつか例を上げると、

Expertise(専門性)
・オリジナルな一次情報が備わっている ・容易に得ることができない知識や専門用語が利用されている ・著者・監修者が明確である ・取り扱ってるトピックに関する有資格者が相応しい …and more
Authoritativeness(権威性)
・幅広く知られるサイト名・運営者名を持ち合わせている ・ネット上での多くの言及がされている(メンションとも呼ばれています) ・受賞歴やメディア実績がある ・豊富である …and more
TrustWorthiness(信頼性)
・社会的証明が備わっている ・運営者情報・各種ポリシー ・充実したaboutページ ・ネット上で良い評判を確保できている ・情報の明確なソース元が提示されている …and more

のようなものがあげられます。 で、もちろん当然、複合することもあります。 広く知られていて、その道の権威といえる人が作成したコンテンツだと、それだけで専門性も権威性も信頼性も確保できていると言えます。他にネット上に良い評判が多く獲得できれいれば権威性も信頼性も高いと言えます。 先に言ったとおり、ユーザーがそのページを専門的であり・信頼でき・権威が備わっていると判断できる要素を示せれば何でも良いのです。 例えばこんな情報は参考になります。 この内容は総務省のサイト内にある「総務省 プラットフォームに関する研究会(2019.5.24)ファクトチェックをとりまく 世界と⽇本の状況・課題」から引用させてもらっています。

総務省 プラットフォームに関する研究会(2019.5.24)

世の中にはびこるフェイクニュースに対してどのような考えを持ってファクトチェックをするべきか(提供側も受け取る側も)といった内容の資料になりますが、これらはそのままE-A-T対策に使えると思います。 貴方のサイトやページは「非党派性・公平性を保っているか(信頼性)」「情報源の透明性は確保できているか(信頼性)」「財源・組織の透明性は確保できているか(信頼性・権威性)」「方法論の透明性は明確か(専門性、信頼性)」「明確で誠実な訂正(信頼性)、間違った情報を発信したり新たな説がでてきた際にちゃんと誠実に対応しているかということです。」 このような問いかけ(保てているか否か)を自身のサイトやページに問いかけてみるとE-A-T対策につながるかもしれません。このときに「なぜ確保できている・いないと言えるのか?」「確保するためには何をすればよいのか?」とセットで考えると具体的に何をすればよいか見えてくると思います。 私がこの情報(総務省の資料)を引用しているのもE-A-Tが備わっている情報だから、このような場で引用されるのですよね。

アヤカ:なるほど〜。

コマル:もっと身近な例だとと、何かの商品の比較をする際に、その商品の写真(利用しているとわかる写真)をふんだんに用意していれば、その商品をちゃんと利用したうえでの比較なんだという情報の信頼性に繋がりますよね。机上の空論ではなく実際に利用した結果だから信頼するのです。 これはさっきのファクトチェックでも紹介した方法論の透明性にあてはまります。 なのでE-A-T対策って定型的なものではなく、実に様々方法があるといえます。

アヤカ:最近の記事には「著者名」が記載されている印象を受けるんですが、これもE-A-Tに関わってきますよね。

コマル:関わってきますね。情報によっては著者情報がなくても良いものもあるかもしれませんが、ほとんどの場合は記載した方が良いと思います。

E-A-T 著者情報

アヤカ:逆に間違ったE-A-T対策ってありますか?

コマル:間違った方法というより考え方ですが、まず、E-A-Tスコアといったような明確は指標はGoogleは定めていません。著者情報を設置するのは、信頼性や専門性の向上につながる可能性はありますが、設置したからE-A-Tスコアが上昇したという考え方ではないです。 例えば健康に関するコンテンツなのに著者が有資格をもっていない(ただのブロガー)とか、情報が更新されていなく極端に古い場合を想像してみてください。 こういう時に著者情報が設置されていたとしても「専門性も薄いし、情報も古くこの情報信頼できないな」と感じるのが人間です。Googleもこのような人間の判断と同じような評価をするし目指していると考えてください。 たまに「著者情報を設置する際にページ上段と下段どっちがE-A-T評価が高まりますか?」と聞かれることがありますが、正直どちらが正解ということはありません。 設置するのが上段だろうと下段だろうとユーザーの感じ方が変わらないのであればどちらでも良いですし、上段の方がコンテンツを読みたくなる(読むテンションが上がる)ような資格を持っているのであれば上段に設置すれば良いですし、双方に設置しても間違いでないと思います。(ユーザビリティを阻害しないのであれば) なので、結局ユーザーがみたときにE-A-Tが備わっていると感じるか否が重要です。

アヤカ:結局は人間がどう感じるかを意識してコンテンツ作った方が良いんですね。

コマル:そうですね。そういう人間が下した評価をGoogleもおって同じような評価してくれるという考え方です。

アヤカ:理解できました。ありがとうございます!

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動画出演者PROFILE

SEOスペシャリスト小丸広海
SEOスペシャリスト/小丸 広海(こまる ひろみ)

前職でSEOに出会い2010年にFaber Company入社し10年以上SEOに携わり続けてきた専門家。 内部SEO対策を中心にUX設計・セミナー講師などの職務を受け持ち、最新情報に加えクライアントの生の相談を元に培った深い知見を使いコンサルタント・SEO顧問として現在も活動中。 SEOコンサルタントとして分析してきたWebサイトは800を超える。
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