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(Day2) 北米最大級のSEOカンファレンス「Pubcon Austin 2023」参加レポート

更新日:2023.5.27 公開日:2023.03.09

北米最大級のSEOカンファレンスPubcon Austin 2023に弊社取締役員の鈴木謙一と弊社開発チームPMの市川莉緒が参加してきました。

本記事では、弊社取締役員の鈴木謙一が登壇した2023年2月28日に行われた2日目の様子をお伝えします。

1日目の参加レポートはこちら

2日目のアジェンダはこんな感じ。

朝が早すぎるのがPUBCON名物(?)だそうで、日本と時差が14時間もあることから時差ボケに苦しむ身としてはなかなかキツかったです。

pubcon2日目のタイムテーブル

この日は朝ご飯を会場で食べようと思ってホテルの朝食はスキップしたのに、みんな考えることは同じなのか、ほとんど残っておらず、、、(泣)

仕方なくオートミールを食べたのですが、口に合わず泣く泣くオレンジジュースを飲んで空腹を満たしました。

新しいBingでのSEOはどうなるのか?

トップバッターはMicrosoft Bing PMの Fabrice Canel氏です。セッションの内容は、ChatGPTが導入された新しいBingにおけるSEOです。

PUBCONにて登壇するmicrosoft bing pmのFabrice Canel氏

これまでBingを意識したSEO対策を施してきたSEO担当者はそう多くはないのではないでしょうか?そもそも利用者数においてGoogleが圧倒的なのと、Bingの検索精度にはまだ懸念が残りますよね。

※Bingの検索精度を指摘した例

とは言えChatGPTの台頭により、人々の検索行動に変化が訪れるのもそう遠い未来のことではなさそうなので、Chat型AIが導入された検索エンジンでのSEOが今後どうなるかは着目しておきたいところ。

このセッションでは、新しいBingでどのように入力クエリに対してAIが回答を出しているのかの簡単な説明と、Bingでの最新のSEO対策について解説がありました。

後日別の形式で詳細をお送りする予定なので、ここでは少しだけ紹介します。

Bingにおけるチャットのアルゴリズムは、ユーザーが入力したクエリや文章の文脈などをもとにBing内での検索結果を活用し、最新情報を提供しているそう。

Bingチャットに導入されているPrometheus model を解説した図解。Fabrice Canel氏のプレゼン資料から引用。

ここで重要なのが、チャットが回答する際に、情報の新鮮さも参考にしているそうです(もちろんクエリや内容にもよると考えます)。そのため、サイト運用者はページに変更を加えたり、新しいページを公開したら、IndexNowやサイトマップを使ってすぐにBingのクローラーに知らせて欲しいと Fabrice Canel 氏は何度も訴えかけていました。

Bingのチャットが新鮮な情報を回答している例。PUBCON1日目にGaryが発言した内容を回答しているのは確かにすごい。

こうやって新しいツールや機能が世に出るのは大変興味深いですし、ワクワクしますが、情報の確実性や信憑性には十分気をつける必要があると筆者は考えます。

最近更新された記事とはいえ、Bingがどこまでファクトチェックを行っているのかは不確かです(なんなら怪しいとも言える….)

Bingのチャットが誤った情報を回答している例。他にも多く報告されている。

ちなみに、GoogleのGaryによると、GoogleがAIチャットボットを出し渋っている理由の一つがこの情報の確実性や信憑性だそうです。人間でも難しいファクトチェックをAIが果たしてどのくらいできるのか。これまでの検索行動でもそうでしたが、どれだけAIが進歩しても情報の信憑性を自分で見定める目は必ず持っておくべきだと考えます。

本人に訊くのが1番早い、ということでBingのチャットにファクトチェックをどのように行なっているのか訊いてみました。これも実際のところはどうなのかは知り得ません。あくまでもネタ程度にご覧ください…

bingチャットにファクトチェックについて聞いてみた図1

Bingチャットにファクトチェックをどのように行なっているのか訊いた図2Bingのチャットにファクトチェックをどのように行っているのか訊いてみた

2日目の大目玉:鈴木謙一による登壇

この日は弊社の鈴木謙一が登壇しました。PUBCONには日本の他の会社の方々も数名参加されていたこともあり、かなり期待が高まっていました。

本人も緊張していたとのことですが、最前列で見守る筆者もなぜかかなり緊張していました(笑)

登壇直前の様子は弊社のInstagramでお送りしています。

この1番大きな会場で登壇しました。

PUBCONメイン会場の様子

登壇者からみた会場登壇者からの視点

セッションの内容は「UXとSEO」。

SEOにおいてUXがいかに重要であるかを、UX改善によってSEOにいい結果をもたらした事例3つを用いて発表されました。

登壇する鈴木謙一

具体的な事例が豊富だったこともそうですが、UXに着目したセッションは少なかったこともあってか、かなりの反響でした。

セッション終了後に10分ほどの質疑応答タイムがあったのですが、セッションの内容についての深掘り質問から、ヒートマップツールの活用方法などさまざまな質問を受け、最後まで大きな盛り上がりを見せました。

PUBCONでの質疑応答に対応する鈴木謙一数多くの質問に笑顔で回答する鈴木謙一

余談ですが、ヒートマップ関連の質問はヒートマップのプロダクト開発を担当している筆者の市川が代わりに回答したのですがその時の出来事がとても印象に残っています。

筆者がなんとか全て答え切ったあと、オーディエンスにいた女性の方が鈴木謙一に「同僚に発言させてあげるなんて素晴らしいわ!」と賞賛したのです。

というのも、日本ならそもそも「素晴らしい」ということを伝えるのに手を挙げてまでわざわざ発言することってあまりないですし、どちらかというと「急に振られて回答した側」が褒められるんじゃないかなと。

発言する機会を与えたことに対する賞賛は、個人の発言が尊重され、発言することが美徳だと捉えている欧米ならではのことだと感じました。こういう小さなことも全てが学びですね(謙一さんからいきなり振られるもんだからめちゃくちゃ焦りましたが(笑))。

鈴木謙一がセッション中に紹介したヒートマップツールはこちら。1URLの分析なら期限なくずーっと無料!

謙一さん、お疲れ様でした!!

番外編:テキサスグルメ

最後にせっかくなので(?)食べたものをいくつか詰め込んでレポートを締めくくろうかと思います。

テキサスといえばバーベキュー。オースティンで有名なバーベキューハウスTerry Black’s Barbecueで盛り盛りのお肉を食べました。

Terry Black's のbrisket
写真のセンスはさておき、アメリカンバーベキューならではのBrisket(牛の肩バラ肉だそう)を200gほど注文しました。これで¥3000くらい。円安キツい!

バーベキューと言えば炭火のイメージが強いですが、ここのはスモークして熟成させています。朝の4時から仕込みをしているそう。11時にオープンなのですが、それよりも前から長蛇の列ができるほど人気だそうです。

Terry Black's の外観

オースティンに行く機会があれば一度は食べておきたい!

カンファレンス会場がホテルの施設だったこともあり、ランチにホテルビュッフェを提供してくれました。

はい、ここでももちろんお肉が出ます。天国ですかね、ここは。毎日食べてもいいくらい美味しかったです。

ガッツリ飯が好きな方だと、アメリカングルメはたまらないですよね。

PUBCON会場で出されたホテルビュッフェのランチ
2日目の夜は謙一さんのお疲れ様会をしました。

めちゃくちゃ綺麗なステーキ。どんだけ食べても飽きません。丸2日の疲れが全て吹っ飛んでいきます。

Blue Crab(日本だとワタリガニに似ているらしい)のホワイトソースディップもめちゃくちゃ美味でした。

blue crab のディップ

ちなみにサラダにサーモンをトッピングして注文したのですが、サーモンがまさかのグリルタイプ。なんの疑いもなく生サーモンをイメージしていたので全員驚きを隠せなかったですが、確かに生魚は日本ならではですね。

サーモン乗せサラダ
最後はアメリカといえば、そう、ファストフード。

ホテル近くにあったフライドチキンのチェーン店 Raising Cane’s にてフライドチキンサンドを食べました。見るからにアメリカンって感じがして、嫌いじゃないです。

Rising Cane's の外観

Rising Cane's で注文したフライドチキンサンドのセット
というわけで、カンファレンスにて全力で最新情報をキャッチアップしつつ、ローカルのグルメや雰囲気も全力で楽しんできました。

次の海外カンファレンス参加は2023年4月のBrightonSEO!

実は筆者である市川莉緒の初登壇も決まっております。

こんな感じで登壇者の情報とセッション内容がすでに公開されています。

2023年4月のBrighton SEOにて登壇する市川莉緒の詳細ページのキャプチャ

皆さんからの応援お待ちしております 🙂

こちらもまたレポートをお届けして参りますので、お楽しみに!

著者PROFILE

Web/ソフトウェア開発PM 市川 莉緒 (いちかわ りお)

株式会社Faber Companyに新卒入社後、クライアントのCROコンサルティングに従事。その後自社のWebサイトのディレクションを担当し、1.5倍のCVR改善に成功。現在は自社ソフトウェアの開発マネジメントまで幅広く担う。2023年海外カンファレンス初登壇。Twitterはこちら

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