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研究ブログ
2015年5月25日

【研究】連載:現場で自発的に問題が解決されるチーム作りの鍵  ~第1回 「チーム作り」と「運」の密接な関係~

“多くの成功者が、自身の成功要因を問われると「自分は運が良かった」とよく言う。しかし本当にそうなのか?もしそうなら運を高める方法論はあるのか?”

20代の頃、僕はこんな事をよく考えていました。皆さんも気になりませんか?

成功の定義はさておき、結論として運を高める方法は「ある」と僕は考えています。

(僕は成功者ではありませんが起業して10年、辛うじて生き残っています)

この連載では“現場で自発的に問題が解決されるチーム作りの鍵”をテーマに、様々な実験を通じた考察を行います。

第1回は「チーム作り」と「運」の密接な関係について触れてみます。

■会社を成長させられる経営者は何をしているか?10年間、観察してきた

僕自身もそうでしたが、多くの経営者が創業時から以下のような軌跡を辿ってきたのではないでしょうか。

ゼロからなんとか商売が立ちあがり、生活を賄えるようになり、やがて安定する。そして事業の拡張を模索し始めると、

  • どうやって無名の自社にスタッフを集めるか?
  • 集めたスタッフをどうやって動機付けし一人前に育てるか?
  • 資金繰りをどう切り盛りしていくか?

といった様々な課題に直面する。これらの課題を手さぐりでクリアし、さらに組織が大きくなるにつれて課題は複雑化し難易度があがっていく。

■人事評価制度の設計、管理会計の導入、CIの浸透、法務、財務etc

社業発展に欠かせないこれらの課題は、それを経験してこなかった起業家にとって大きな“悩みごと”(=課題)となる。そしてまたひとつひとつ解決し、会社を成長させてゆく・・・

この10年間、僕は多くの先輩経営者を観察してきました。そこで、会社を成長させられる経営者は「課題の解決に必要なリソース(人、もの、情報)を探り当て、動員する事に長けている」という共通した行動特性がある事に気付きました。

具体的には普段の何気ない経営者同士の交流やメンターとの会話を通じ、先達の経験シェアを引き出したり、人の紹介を受けるなどして積極的にリソースを調達し“悩みごと”の解決に役立てていたのです。

つまり会社を成長させられる経営者は、人との繋がりのなかで問題解決に必要なリソースと有機的に結びつく術を持っていた事を僕は発見しました。

■「運」をよくする方法

これと同じ事を「運」との関係性で解いた面白い書籍があります。

データの見えざる手「データの見えざる手:矢野和男著」

著者の矢野氏は、「運」を「確率的に自分が必要とする知識や情報や力を持っている人に出会う事」と定義し、運との出会いを促進する方法をモデル化しています。

2ステップ内の到達度出典:データの見えざる手

図と箇条書きで簡単に説明します。

  • 人と人との出会いが「運」をもたらせる(本書ではスティーブジョブス氏の例を用いて)
  • よって自分が誰かと会うたびに有益な情報や助けになる能力と出会う可能性がある
  • 自分が直接会う人達の顔の広さは、あなたに運を運んでくる可能性を高めさせる
  • 「知り合いの知り合い」まで辿り、到達できる人数を調べると運との出会いの指標になる
  • これを2ステップ以内の「到達度」と呼ぶ

そして矢野氏は、ウェアラブルセンサ※を用いた実験を通じ、組織の中で仕事が上手くいく人は2ステップ以内の「到達度」が高かったという実証結果を得たと結んでいます。

一言でいえば「運」をよくするには、2ステップ以内の「到達度」を高める事だと。

※ウェアラブルセンサとは人に常時身につけるセンサのことで個々人の活動を記録出来る

前出の僕が発見した“会社を成長させられる経営者の行動特性”も、矢野氏が導きだした仕事が上手くいく人の原理と同じく、2ステップ以内の「到達度」が高いと言い換えられるのではないでしょうか。この本を読んだ時、なるほど自分が考えていた事がこうやってモデル化・言語化されていたのかと驚きました。

※似たお話しにスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授「計画的偶発性理論」がありますが、矢野氏の研究と理論はさらに具体的です

また、到達度を「知り合いの知り合い」の数だけで評価して良いのか?つながった人物の知能レベルや関係の親密性、あるいは分野の広さなによって重み付けが変わるのか?という疑問が同時に湧くのですが、第2回以降で持論を展開します。

■リーダーの運が組織の盛衰を決定する

本題に戻りますが、続けて矢野氏は組織の盛衰には「リーダーの運」が大きく影響するとし、「リーダーの運」には、組織内のメンバーどうしのつながりが相関している事を突き止めました。

三角形の関係 組織の結束度
つながりに線を引くと三角形ができる 組織の結束度を数値で計算する事も可能

出典:データの見えざる手

図のとおり部下同士(左図AさんとBさん)がつながると三角形ができ、チーム内に三角形を増やすことでリーダーの運は高まる、そして組織ネットワークにおいてこの三角形の数が多いと、リーダーが直接的に介入しなくても、現場で自発的に問題が解決される確率が高まると矢野氏は結論しています。

つまり、メンバー間の繋がり(三角形)を作る事で「リーダーの運」が高まり、「リーダーの運」こそが組織の盛衰を決定付けるというお話しです。

いかがでしょう?

計画が着実に進み結果を出すチームは、メンバー同士がしっかりと繋がり結束も強い。そしてその状況を作りあげているのはリーダーである。

周囲を見回しても納得感があるのではないでしょうか?

例えば僕は、複数の社内プロジェクトや委員会(顧客満足度向上、研究発表会など)にリーダーとして参加しています。各部門をまたいだ横串しメンバーでチームを形成するので、初めの発足期はガッチリとハンズオンで入り込んで立ち上げをサポート牽引し、ミーティングを通じてメンバー間に繋がりを持たせます。

その繋がりが有用なレベルに達した事を確認したら、徐々にミーティングへの参加や意見出しを減らしてゆきます。そうなると、仮に僕が出席予定のミーティングがあって急きょ不参加となってもモノゴトがどんどん進んでゆきます。

また、メンバーの自発的な創意工夫が増えてゆく事をこれまで幾度も経験してきました。

皆さんもそういった経験が1つ2つあるのではないでしょうか。

多くの優秀なビジネスマンや成功した経営者が、感覚的・直感的に行っていた事を、このようにモデル化した事に再現可能性への大いなる期待を感じます。

■「知行合一」現場で実践してみる

さて、立場の違いはあれど読者の皆さんも現場の1リーダーでしょうし、僕も会社のリーダーです。ここでの学びを実際の現場で実践し“現場力向上”を試みたいと思います。

当社では半期に1回、マネージャー合宿を実施するのですが、ちょうど先月3月20日がこの合宿で、テーマは以下の2つでした。

  • 「部門間の連携と横断をどう促進するか?」
  • 「強いチームをどのように作るか?」

このテーマを扱った背景ですが、僕たちの会社はクライアント企業へWebマーケティングソリューションを提供しており、複数の部門間を横断し連携して仕事をする機会が年々増えてきています。(Web制作・リスティング広告・SEO・CRMなど)

よってクライアント企業の目標遂行にはこの部門間連携が欠かせません。また、各部門のリーダーが不在時でも現場で自発的に問題を解決できないとプロジェクトの進捗が滞り、スピーディなサービス提供が出来ません。

これらが重要課題として役員会議にあがっていました。

合宿に話しを戻しますが、テーマに沿ってあれこれ議論を交わした結果、4月から以下の3つを実施する事が決まり、さっそく開始しました。

  1. 毎日15時30分から15分間、自由参加の“おやつタイム”
  2. 隔週水曜日スロットを回してその日のランチメンバーを決める“スロットランチ”
  3. 毎月1回各部で飲み会、ただし毎回他部門からゲストを呼ぶ“部飲み”

※これに掛かる全ての経費(おやつ代、ランチ代、飲み代)は会社持ち

スロットランチと乱数表
乱数を用いてランチメンバーを決めるスロットランチ

実はこれまでも会社全体での飲み会や小さなランチ会は行っていたのですが、仲の良い人同士が固まったり、部門ごとに実施したりといったものでした。

今回はこれまでとは明確に違い、チーム内の結束強化と部門間の連携・横断を意識した会社の公式行事です。

  • チーム内メンバーの結びつきを強める
  • 社内で話したことの無い人同士が出会える場を作る
  • 部門間で人と人を繋げる

といった事を目的としており、「組織ネットワークにおいて三角形の数が多いと、リーダーが直接的に介入しなくても、現場で自発的に問題が解決される確率が高まる」という矢野氏からの学びを体現するものです。

また、実施にあたっては4月24日の全社会議で僕がこの目的を全員に伝えています。

全社会議 全社会議での発表 全社会議の資料

■どうやって成果を測るのか?

ウェアラブルセンサを社員全員に実装し~、と言いたいところですが、今回は機械に頼らずアナログ手法で以下の手順で実測してみます。

  • 毎月1回、全スタッフに“今月つながった三角形”をヒアリングし図面化
  • 月次マネージャー会議でこれを検証し課題点を洗い出し改善策を練る
  • おやつタイム、スロットランチ、月次飲み会で改善策を実施
  • 3カ月ごとに、ビジネス現場でどんな成果に繋がったかの定量・定性を全社員で議論

さて、どのような結果になるのか?僕もドキドキですが、このメディアで中継をしていきますので行く末を見守ってください。

それではまた!

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著者プロフィール

写真 ミエルカ研究所 所長
ミエルカ研究所は、人工知能と言語処理の力で、「言葉」の持つ可能性を追及、研究していくための研究所です。
コンテンツマーケティングKPI管理、言語レコメンドツール「ミエルカ」を提供するFaber Companyが母体となってます。

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