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身に覚えがないスパムリンクが張られている、否認するべきか?

更新日:2024.11.19 公開日:2022.08.19
身に覚えがないスパムリンクが張られている、否認するべきか?

この記事では、SEO 初級者からよく聞かれる質問についてアドバイスします。今回取り上げる質問はこちらです。

Search Console のリンクレポートをみると海外のスパムサイトから大量のリンクが張られています。定期的にリンク否認しているのですが、日に日に増えています。それでもペナルティを受けたくないので、否認を続けたほうがいいでしょうか?

身に覚えのないスパムリンクを否認すべきかどうかという悩みです。
調べてみると、筆者の個人ブログにも怪しげなサイトから数え切れないリンクが張られています。

身に覚えのないスパムリンク
身に覚えのないスパムリンク

キーワードを詰め込んだだけのスパムサイトからリンクが張られていることもしばしばです。

キーワードを詰め込んだだけのスパムサイト

ほとんどのサイトではリンクの否認は必要なし

結論を言うと、たとえスパムサイトからのリンクであってもほとんどのサイトでは否認は必要ありません。今の Google はこうした不自然なリンクを自動で無効化してくれるからです。サイトの評価に害を与えることはありません(プラスに働くことももちろんない)。

5、6 年前までは、いわゆる「ネガティブ SEO」と言って、攻撃対象のサイトに故意にスパムリンクを張って順位を下げるという企みが成功していると判断せざるを得ない事例が少なからずありました。しかしながら、そうした攻撃は昨今ではまったく耳にしません。Google のネガティブ SEO 対策が高度に洗練されてきたのは明らかです。

また、リンクレポートに出てきているリンク元ページが

  • すでに消滅している
  • インデックスされていない

こうした状況も珍しくありません。Google がすでに認識していないページを否認しても何も意味はありません。リンクレポートからもいずれ消えるはずです。
当社の SEO コンサルティングにおいても、一般的なサイトに対しては積極的なリンク否認は推奨していません。

リンク否認が必要なケース

リンクの否認が必要とされるケースは確かにあります。主に次の 2 つの状況です。

  • 不自然なリンクの手動対策を受けている
  • 過去にリンク購入や自作リンク構築をやったことがある

サイトへの不自然なリンクの手動対策を受けており、問題となるリンクの削除が不可能な場合は、リンク否認を解除手段として利用します。ほかには、過去にリンク購入あるいは自作リンクによって不正なリンクを集めた経験があり、そうしたリンクを削除できない場合にもリンク否認すれば手動対策を未然に防ぐことに役立つでしょう。

逆に言えば、これ以外のケースでリンクを否認するのは、作業に費やす時間と労力の無駄です。

否認したリンクもリンクレポートに出てくる

リンク否認の必要性に関連した、よくあるもう 1 つの質問にも併せて触れておきます。
次のような質問です。

リンクを否認したのに Search Console のリンクレポートから消えません。否認されていないのでしょうか?

否認したリンクも Search Console のリンクレポートに出てきます。否認しているしていないに関わらず、リンクレポートには、Google が認識したリンクが出てくる可能性があります(ついでに言えば、nofollow リンクもリンクレポートには出てきます)。

否認ファイルに記載したリンクが本当に無効化されているかどうかを調べる方法はありません。
また、無効化されるまでの時間も定まっていません。否認したリンクが存在するページの再クロール/再インデックス/再処理に要する時間に依存します。

まとめ

正しい SEO を施策している限りは、スパムリンクであっても否認する必要はありません。普通のサイトでは不要なせいもあり、否認ツールは Search Console のメニューには含まれていません。専用ページからアクセスします。

もし本当にリンクを否認する必要性を感じたときでも、利用の前にはヘルプ記事をよく読んでからにしてください。使い方を間違えると、本来ならば評価されるべきリンクまで否認してしまうことがあります。

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本記事の著者
鈴木 謙一
鈴木 謙一
取締役 Search Advocate
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