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サブドメインはSEO評価に影響する?サブディレクトリとの使い分けも解説!

更新日:2024.11.12 公開日:2023.08.01

サブドメイン アイキャッチ

「新しいメディアやブランドを立ち上げたいけれど、サブドメインの扱い方が分からない」

この記事では、メインのWebサイトとは異なるテーマのWebサイトを運用するために必要なサブドメインを詳しく解説します。

この記事を読むと次のことが分かるようになります。

  • サブドメインとは何か?
  • サブドメインのメリットとデメリット
  • サブドメインとサブディレクトリとの違い
  • サブドメインの取得方法とは?
  • SEO視点のサブドメイン

サブドメインとは?

サブドメインとは、Webサイトの大元のドメイン(独自ドメインと言います)の先頭に自分の好きな文字列で作成したドメインを指し、目的や用途ごとに分けて利用したい場合に使われます。

サブドメインを解説する際によく使われる例として、Yahoo!のサイトを確認しましょう。

【大元のドメイン(独自ドメイン)】

・https://www.yahoo.co.jp/(検索エンジン)

【サブドメイン例】

・https://auctions.yahoo.co.jp/(オークション)

・https://chiebukuro.yahoo.co.jp/(知識共有サービス)

・https://travel.yahoo.co.jp/(旅行サービス)

上記にある通り、大元のドメイン(https://www.yahoo.co.jp/)の「www.」の箇所を、目的や用途別に作りたいWebサイトが分かるような文字列にすることで、サブドメインの作成が可能です。

このように一つのブランドで複数サービス展開を考える際に、サブドメインは使われます。

サブドメインのメリット・デメリット

一見万能そうに見えるサブドメインですが、メリットとデメリットがあります。

メリット

サブドメインのメリットは次の4つです。

  1. 大元のドメイン(独自ドメイン)からの評価を引き継げる
  2. 取得費用や工数がかからない
  3. 複数のWebサイト運営でも、イメージの一貫性が担保できる
  4. サブディレクトリと異なり、大元のドメイン(独自ドメイン)からの影響が少ない

大元のドメイン(独自ドメイン)の評価を引き継げる

Googleなどの検索エンジンは、大元のドメインとサブドメインで作られたWebサイトを個別に評価しますが、Googleの公式見解では「サブドメインやサブディレクトリの使用で検索順位に違いがない」と発表。

このことから、SEO評価の視点で見てもサブドメインが大元のドメインの評価を引き継いでいると言えます。

取得費用や工数がかからない

通常ドメインを取得する場合には費用や工数がかかりますが、サブドメインの場合は取得費用や工数がかかりません。

この記事を読まれている方であれば、既に大元のドメイン(独自ドメイン)をお持ちだと思いますので、必要な設定を行うだけでサブドメイン取得が可能です。

サブドメインに追加する文字列も、自社のドメインをベースに取得するため、他社と重複することはありません。

複数のWebサイト運営でも、イメージの一貫性が担保できる

サブドメインの活用は自社のブランディングにも有効です。

サブドメインを解説した際に、大元のドメイン(独自ドメイン)から複数のサブドメインを取得し、異なるサービスのWebサイトを立ち上げているYahoo!の例を取り上げました。

このようにサブドメインを取得することで、1つの運営会社が複数のサービスを展開しているというブランディング効果が生まれ、それがユーザーに伝わります。

仮にサービスごとに新しくドメインを取得すると、ユーザー視点で見ると運営会社がそれぞれ異なるように映ってしまう可能性が高く、イメージの一貫性を担保できません。

サブドメインはこのような効果をもたらすことが可能です。

サブディレクトリと異なり、大元のドメイン(独自ドメイン)からの影響が少ない

SEOの観点でサブドメインは後述するサブディレクトリに比べ、大元のドメイン(独自ドメイン)からの影響を受けにくいです。

サブドメインは大元のドメイン(独自ドメイン)のWebサイトの影響が少ない状態で、Webサイトの運用が可能というメリットがあります。

デメリット

サブドメインはメリットだけではなく、デメリットも正確に把握する必要があります。

  1. 大元のドメイン(独自ドメイン)の影響を受ける可能性がある
  2. サブドメインそれぞれに、ドメイン設定が必要となる
  3. SSL証明書の発行費用が必要

大元のドメイン(独自ドメイン)の影響を受ける可能性がある

サブドメインを取得したWebサイトは、大元のドメインで作られたWebサイトの評価の影響を受けます。

仮に大元のドメインで作られたWebサイトの評価が悪く、ペナルティを受けた場合、そのドメインを元に作られたサブドメインのWebサイトもペナルティを受けます。

サブドメインを取得してWebサイトを運営する際は、必ず大元のドメインで作られたWebサイトの影響を受けると頭に入れておきましょう。

サブドメインそれぞれに、ドメイン設定が必要となる

大元のドメイン(独自ドメイン)とサブドメインはそれぞれ別個のものとして扱われます。

サブドメインにおいては、ドメイン設定は引き継がれず、SSL証明書による暗号化設定も必要です。

サブドメインを取得すれば、大元のドメイン設定も引き継がれるわけではありませんので、注意しましょう。

SSL証明書の発行費用が必要

サブドメインの場合、ドメイン取得に費用はかかりませんが、SSL証明書の費用が取得したサブドメインごとにかかることに注意が必要です。

SSL証明書はWebサイト運営者の身元保障に加え、通信データ暗号化をおこなう電子証明書のことで、費用は年間数万円から数十万円かかります。

サブドメインの取得時に必ずSSL費用の予算化をおすすめします。

サブドメインとの違いを知っておきたい用語

サブドメインを解説するうえで、押さえておきたい用語は次のとおりです。

サブディレクトリ

サブディレクトリはサブドメインのように独立したドメインとして利用できず、大元のWebサイトの下層ページと同じように扱われます。

サーバー管理も不要で、レンタルサーバーの制約もありません。

サブディレクトリは、大元のドメイン(独自ドメイン)のURLを「/(スラッシュ)」で区切り、作成します。

たとえば次のようになります。

【大元のドメイン(独自ドメイン)】

「sample.com」

【サブディレクトリ】

「sample.com/xxx/」「sample.com/yyy/」

上記のように、大元のドメインのWebサイトコンテンツの1つとして認識されます。

大元のドメイン(独自ドメイン)を解約した場合、サブディレクトリもそうですが、サブドメインも消えてしまうことに注意しましょう。

複数(マルチ)ドメイン

複数(マルチ)ドメインとは、複数のドメインを1つのサーバーに割り当てたものを指します。

1つのサーバーに複数のドメインが紐づく形になっており、複数のWebサイト運営でもサーバー代は1台分のみとコスト面でのメリットがあります。

ただし、次のようなデメリットも存在するため、運用する際には注意しましょう。

  • ドメインを1から地道に育てる必要がある
  • 契約するサーバーにより、ドメインごとに費用がかかる

独自ドメイン

独自ドメインとはドメインを登録するサービスで取得可能なドメインを言い、登録者が希望するドメイン名が未使用であれば指名可能です。

独自ドメインの取得や更新時には費用がかかります。

サブドメインはこの独自ドメインを大元に作成されるドメインを言います。

SEO視点でサブドメインとサブディレクトリに優劣はない

SEO視点でサブドメインとサブディレクトリを見た際、両者に優劣はありません。Googleもどちらを選んでも検索結果順位にほぼ影響がないとしています。

サブドメインとサブディレクトリの使い分け方とは?

では、サブドメインとサブディレクトリを有効に使い分けるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

大元のドメインで作られたWebサイトを運用している中で、新規コンテンツを打ち出したいときに、選択の場面が登場します。

その使い分けの判断基準として次の2つがあります。

  1. 大元のWebサイトのコンテンツテーマとどれだけ異なるか?
  2. 取り扱いたいコンテンツはどのようなジャンル(性質)なのか?

大元のWebサイトのコンテンツテーマとどれだけ離れているか?

これから取り扱おうとするテーマが、現在運用しているWebサイトのテーマとどれだけ離れているかを検討してみましょう。

取り扱うテーマがメインのWebサイトテーマと近ければサブディレクトリを使い、そうでなければサブドメインを使う、といった具合です。

たとえば、コンテンツマーケティングのWebサイトを運用しており、新たに不動産をテーマにしたWebサイトを立ち上げたいとします。

その場合、サブドメインの利用を推奨します。

仮にサブディレクトリを用いて大元のWebサイトに組み込んだ場合、大元のWebサイトのテーマであるコンテンツマーケティングのテーマ性にブレが発生し、Googleなどの検索エンジンがそのWebサイトのテーマを正確に認識できなくなる可能性があります。

このようにそれぞれの特徴を理解した上で、どちらが良いかを考えるようにしましょう。

取り扱いたいコンテンツはどのようなジャンル(性質)なのか?

サブディレクトリを活用して作成したコンテンツが次のようなものである場合、大元のWebサイト自体がGoogleなどの検索エンジンの評価対象外となる可能性があります。

  • 露骨な表現を含むコンテンツを非表示にする機能に引っかかる(セーフサーチ)
  • YMYL(Your Money Your Life)のコンテンツ

この場合、新規ドメインの取得やサブドメインの活用をおすすめします。

サブドメイン取得には独自ドメインの取得が必要!

サブドメインを取得するには、独自ドメイン(大元のドメイン)の取得が必要です。

ここからはサブドメイン取得に必要な手順を解説します。

  1. 独自ドメインを取得する
  2. サブドメイン対応のレンタルサーバーを選択する
  3. サブドメイン設定と追加をおこなう

独自ドメインを取得する

サブドメイン取得のために、まず独自ドメインを取得します。

有名なドメイン販売サイトである「お名前.com」などでドメインを購入します。

同じドメイン名が存在しない場合、希望するドメイン名を指定可能です。独自ドメインの場合、取得費用以外にも更新費用がかかります。

サブドメイン対応のレンタルサーバーを選択する

取得した独自ドメインを運用するために、サブドメイン対応のレンタルサーバーを用意する必要があります。

サブドメインの設定方法はレンタルサーバーによって異なり、次のようなものがあります。

  • Xserver
  • ロリポップ!
  • さくらのレンタルサーバ など

サブドメイン設定と追加をおこなう

ここでは、Xserverのサブドメイン設定を例に解説します。

Xserverにはサーバーパネルという管理画面があり、そこで「サブドメイン設定」を選択します。

選択後、サブドメイン名を入力し各種手続きの内容を確認したあと、サブドメイン設定を追加します。

Webサイトの運用目的にあったドメイン作成を!

自社のWebサイト運用目的によって、サブドメインが適していたり、サブディレクトリが適していることがあります。

大元のドメイン(独自ドメイン)のWebサイトのコンテンツテーマをふまえた上で、これから立ち上げたいWebサイトの運用方法をきちんと考えることが大切です。

この記事で解説した内容を、しっかりと頭に入れておくとよいでしょう。

本記事の著者
ミエルカ研究所所長
ミエルカ研究所所長
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