2019年3月14日、Faber Companyセミナールームにて第5回ミエルカユーザー会を開催いたしました。今回は6社のユーザー企業様より「失敗と挑戦」をメインテーマに、オウンドメディアの成功までの道のりについて語っていただきました。また、今回のユーザー会は70名を超える方々にご来場いただき、質疑応答タイムや懇親会を通じてユーザー様同士の交流を深める場となりました。大盛況のうちに終了したユーザー会のレポートをお伝えします。 https://youtu.be/BrHtHywQv34
<目次>
● 月2,000万PV超を達成!勝因は「読者像の把握」と「記事体制構築」(講談社・永野優太様) ● 少人数での運営は「量より質」がカギ(イグニス・岡﨑由真様) ● トラフィックV字回復のポイントは「サイトの健康診断」にアリ(トラベルブック・森康臣様) ● 全員在宅勤務だからこそコミュニケーションを大切に(インターノウス・平尾美絵様) ● 凡事徹底で良質なリードを月150件獲得(エスキュービズム・飯田健一様) ● 先手を打った施策で年500%超の成長を達成(ディライトクリエイション・寺窪正昭様) ● 恒例の懇親会も大盛り上がり
月2,000万PV超を達成!勝因は「読者像の把握」と「記事体制構築」(講談社・永野優太様)
トップバッターとしてご登壇いただいたのは、株式会社講談社の永野優太様。 20代後半OL向け雑誌のWeb版、「with online」を運営されています。 「女を磨ける 結婚できちゃう」をコンセプトに、ファッション、美容、恋愛、占いなど、20代後半OLの悩みに答えるさまざまなジャンルの記事を配信されています。 永野様からは「Webサイトリニューアルと素人の私たちがSEO対策をはじめるまで」をテーマに、メディアの成功の秘訣について語っていただきました。 紙面だけでなく、勢いのあるWebにも力を入れていこうと2017年11月のWebサイトリニューアルに際しSEO対策に取り組まれたとのこと。 リニューアルからおよそ1年半を迎えた現在は「単月2,000万PV超え」を達成し、順風満帆と思いきや…リニューアルした直後は「読者像が見えない」「PVが安定しない」「人員不足」という課題を抱えていらっしゃいました。
少人数での運営は「量より質」がカギ(イグニス・岡﨑由真様)
次にご登壇いただいたのは株式会社イグニスの岡﨑由真様。 メンタリストDaiGo氏が監修する恋愛・婚活マッチングサービス「with」のオウンドメディア「賢恋研究所」を運営されています。 2017年12月のリリース以降、社員3名、ライター1名の4人体制で運営していらっしゃいます。セッション数が1年で106倍、指名検索約1,000件/月という数字を叩き出す「オウンドメディアを少人数チームで賢く運用する秘訣」についてお話いただきました。 ズバリ、ポイントはこの2つ!
1.量より質
・確実なネタ元(メンタリストDaiGo氏による心理学の知識)×超ベテランライターの文章力で競合サイトと差別化 ・月に15本の記事をリリース
2.意思決定コストの削減
・何をしていいかではなく、何をしてはいけないかを握る ・レギュレーションや未来の予定は納得いくまで議論し、結論をドキュメントにまとめて残す
少人数でオウンドメディアを運営されている方、ゼロからオウンドメディアを立ち上げる方にとってヒントの多い内容でした。ミエルカをいかにして使うかというお話だけでなく、オウンドメディア運営のコツなど、多くの企業様が持つお悩みについてノウハウ共有できるのがユーザー会の醍醐味ですね。 また、ミエルカを使って記事を作成し運用していく中で「集客数は伸びているが会員登録数が増えない」という課題が出てきたそう。そこで活用されたのがミエルカの「CVキーワード確認」の機能です。CV(=会員登録)しているユーザーの流入キーワードを調べることで、想定していたユーザーの傾向にギャップがあったことに気づいたとおっしゃっていました。
トラフィックV字回復のポイントは「サイトの健康診断」にアリ(トラベルブック・森康臣様)
前編の最後にご登壇いただいたのは、トラベルブック株式会社の森康臣様。 旅行予約サイトの横断検索ができる「トラベルブック」のオウンドメディアを運営されています。 ユーザー会開催のきっかけをくださった森様から、ご自身が悩まれた経験を元に「迷走するKPI設定、オウンドメディアにおける『ゴール』との向き合い方」についてお話いただきました。 森様の体験から語られた、2つの失敗とその解決策をご紹介します。 一つ目の失敗は、「記事制作の体制構築ができなかった」こと。ライターさんからの入稿ペースが安定しない、納品物が期待する品質に達しない、優秀なライターさんを確保できないなどといった課題を抱えていたそう。これに対して、ミエルカ大学を教育フローに組み込み、編集者やライターさんに記事制作のノウハウをインプットしてもらうこと、インターン生中心の採用から仕事に意欲的な子育て中の女性を時短雇用する方針に切り替え、役割に責任を持つ関係性を構築することで課題の解決につながりました。 実はミエルカ大学(記事作成や分析改善方法をお伝えするワーク形式セミナー)を教育の一環としてご利用いただく企業様は多くいらっしゃいます。月に5~6回開催しているので、好きなタイミングで参加していただけますし、新メンバーが増えた時など、社内リソースを使わずに基礎を身に付けていただけるのでオススメです。 もう一つの失敗は、「フェーズの変化に即したKPI設定ができなかった」ということです。これにより、「KPI=新規記事本数」を変えられないままトラフィックが停滞してしまったとのこと。この解決策として、まずは既存記事の健康診断(現状把握)をすること、そしてそれを踏まえて課題の因数分解が必要だと気付いたそうです。具体的には、「1日に10記事分のタイトル改善」など数字に落とした行動目標を設定し実行に移すことで目標達成を成し遂げました。
全員在宅勤務だからこそコミュニケーションを大切に(インターノウス・平尾美絵様)
さて、ミエルカユーザー会後編はインターノウス株式会社の平尾美絵様のプレゼンからスタート。 CAD学習情報メディア「lulucad」をはじめ、7つの関連サービスを運営されています。 平尾様には「100%未経験リモートライターと作り上げる!成果を出すチームビルディング」というテーマでお話いただきました。 ライター未経験!?しかも全員在宅!?加えて 1年でPVが最大10倍に急成長を遂げるなど、これまでの常識を覆されるお話ばかりでした。
凡事徹底で良質なリードを月150件獲得(エスキュービズム・飯田健一様)
次にご登壇いただいたのは、ECサイトやPOSレジシステムの構築をベースとしたリテールテックカンパニーの株式会社エスキュービズム・飯田健一様。 EC、小売に関する最新技術やトレンド情報の発信メディア「ECのミライを考えるメディア」、「店舗運営のミライを考えるメディア」などの運営を通して、自社サービスの認知向上を業務目標とされています。 飯田様からは「インバウドを月 150 件創出!リードの質にこだわるオムニチャネルテック企業の手法」をテーマに、試行錯誤の上に掴んだミエルカ活用正攻法をお話いただきました。 ミエルカご導入前は、Googleトレンドから流行キーワードを見つけ出し記事を作成されていたそう。しかし、施策はうまくいかずメディアが陸の孤島状態に・・・。 しかし、ミエルカご導入後、小売業界に関するビッグワードを狙って対策キーワードを選定したり、サジェストキーワードや共起語を駆使して記事の作成を行ったりと、コンテンツマーケティングにおける基本に立ち返って施策を進めたそうです。すると、2つのメディアで「月間PV30万超、CV150件」を成し遂げるなど大きな成果を得られました。 ちなみに、エスキュービズム様は複数のオウンドメディアをお持ちで、メディア毎に責任者を1名置いているそう。その責任者の方を含め、社内で対策キーワードに対する「ユーザーの検索意図(知りたいこと、ニーズ)」をミエルカの機能や検索結果画面から徹底的に読み込んでいるようです。 また、どうしても順位を上げたいキーワードに絞った、ハブとなる記事だけでなく、関連記事も積極的に作成するという施策もミソとなっているようですね。 ユーザーの検索意図に答える記事作りを着実に行ってこられた努力の賜物が、大きな成果を生む要因となっていました!
・指名検索を獲得できるサイト作り ・ミエルカをハブにしたSEO対策によりマルチチャネルでの集客、そして現代マーケティングモデル確立
自社でマルチチャネルを展開されている飯田様ならではの目標ですね。
先手を打った施策で年500%超の成長を達成(ディライトクリエイション・寺窪正昭様)
第5回ユーザー会の大トリを飾るのは、株式会社ディライトクリエイションの寺窪様。「オリーブオイルをひとまわし」という働くお父さんをターゲットにした料理メディアを運営されています。 「年500%以上成長の男性向け料理・家事メディア!その裏側のストーリーと成長の秘訣を紹介」というテーマのもと、最後を締めくくっていただきました。 ミエルカをご導入いただいた初期の頃は、競合サイトではあまり対策していなかった「食材×○○」(例えば「キャベツ 保存」)というキーワードを狙って記事を量産していらっしゃいました。これによりサイト開始から約1年で自然検索流入が増え、メディアとして大きく成長を遂げます。
恒例の懇親会も大盛り上がり
さて、プレゼン終了後には、ユーザー会のもう一つの醍醐味である懇親会を開催いたしました! ミエルカユーザー様同士の横のつながりを深める機会になるよう、今後も開催できればと思います。
著者PROFILE
大学卒業後、2018年に新卒4期生として入社。10月よりカスタマーサクセスチームに所属し、日々クライアント様の目標達成のために奮闘中。趣味は散歩と野球観戦。