この記事では、SEO 初級者からよく聞かれる質問についてアドバイスします。今回取り上げる質問はこちらです。
コンテンツに動画を設置し動画の構造化データを追加すると検索結果に動画のリッチリザルトを表示できます。
質問は、構造化データでマークアップしているにも関わらずリッチリザルトが表示されない理由を尋ねています。
リッチリザルトが表示される条件
構造化データでマークアップしたからといって、必ずリッチリザルトが表示されるとは限りません。次の3つの条件を満たすことが重要です。
- 構造化データを技術的に正しくマークアップしている
- 構造化データのガイドラインを遵守している
- コンテンツの品質が高い
構造化データの設定に際しては、検索セントラル サイトの技術ドキュメントを参照します。動画の構造化データの技術ドキュメントはこちらです。要件に従って構造化データを設定します。
構造化データに関するガイドラインを Google は公開しています。このなかの、品質に関するガイドラインは特に重要です。違反すると、手動の対策を受けることもあります。
さらに、コンテンツの品質が低いとみなされるとリッチリザルトが表示されないこともあります。ページ単位ではなくサイト全体の品質が関わってくる場合もあります。
リッチリザルト表示の資格を得るには、これら3つの条件を満たしていなければなりません。これは、動画に限らず、すべてのリッチリザルトに当てはまります。
筆者注: YouTube 動画を埋め込んでいる場合は、構造化データを追加していなくてもリッチリザルトが出ることがある(が、YouTube 動画であっても構造化データを利用することを筆者は推奨する)。
クエリによって出たり出なかったり
条件をすべて満たしていても、検索クエリによってリッチリザルトが出ることも出ないこともあります。
こちらは冒頭で見せたキャプチャの検索結果と同じページですが、リッチリザルトのサムネイルは出ていません。通常の検索結果です。
蛇足ですが、このページは別のクエリでは強調スニペットにも出ています。
このように、同じページであっても、構造化データを正しくマークアップできていてガイドラインに遵守していても、クエリによってリッチリザルトが出る場合と出ない場合があります。どのクエリでリッチリザルト表示させるか表示させないかは、Google のアルゴリズムが判断しているのでサイト側では制御できません。
動画のリッチリザルトが表示されたページの URL やクエリは、Search Console 検索パフォーマンスの「検索の見え方」を「動画」でフィルタすると調べられます。
まとめ
検索結果にリッチリザルトを表示するには、次の3つの条件を満たす必要があります。
- 構造化データを技術的に正しくマークアップしている
- 構造化データのガイドラインを遵守している
- コンテンツの品質が高い