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「ポップアップ」とは?言葉の意味や関連用語、メリットや成功事例までわかりやすく解説

更新日:2024.9.12 公開日:2024.08.29
「ポップアップ」とは?言葉の意味や関連用語、メリットや成功事例までわかりやすく解説

ポップアップ(pop-up)は、Webサイトの閲覧中に自動的に表示されるウインドウ(小窓)です。マーケティングの用途で用いられるものは「ポップアップ広告」と呼ばれます。本記事では、ポップアップの言葉の意味や、ポップアップを利用するメリットとデメリット、実際にポップアップを使ってコンバージョン率がアップした事例などをご紹介します。

清重愛一郎
監修:シン・マーケ株式会社 代表マーケター 清重愛一郎事業会社のマーケティングに15年の経験を持ち、特にSEOとWEBサイトのCVR改善に強みがある。元ビズリーチ・サクシードのマーケティング責任者として、自然流入とリード獲得を増加させ、FY21ビジョナルIC全社MVPを受賞した。2022年7月にシン・マーケ株式会社を創業し、代表マーケターとして活動中。ミエルカ公認アンバサダーとして、最新のSEO手法を取り入れ、クライアントのビジネス成長を支援している。 ▶︎X(Twitter):https://x.com/loveone6

ポップアップ(pop-up)とは

ポップアップ(pop-up)とは、ユーザーがWebサイトを閲覧中に自動的に表示される小窓(ウインドウ)のことです。マーケティングで用いられる広告やエラーメッセージ、通知などを伝えるために使われます。また、ログイン時にIDやパスワードを入力させるための別ウインドウとしても用いられています。

一般的には、資料ダウンロードボタンや問い合わせフォームを表示する場面でよく利用されます。

ポップアップとは

上記画像のうち、赤枠で囲まれた部分がポップアップです。

ポップアップとモーダルの違い

ポップアップとモーダルは似ているようで異なる意味を持ちます。

モーダルとは、ある特定の機能のみを使用できる状態に制限されている状態です。もしくは、制限された状態を実現する仕組みを意味します。

この仕組みが組み込まれたウインドウを「モーダルウインドウ」と呼びます。モーダルウインドウを開くと、そのウインドウの操作(リンクや×ボタンのクリックなど)が完了するまで、元々閲覧していた画面の操作が不可能となります。

つまり、ポップアップとモーダルでは、ウインドウに対する着眼点が異なります。ポップアップは「自動的に表示される」ウインドウを表す一方で、モーダルは「一部の操作が不可能となる」ウインドウを表します。

なお、モーダル型のポップアップ(自動的に表示され、かつ他の操作を行えなくなる)もあり、モーダルとポップアップの仕組みは併用可能です。

ポップアップの種類

背景の扱いや表示方法、表示条件により、ポップアップはさまざまな種類に分けられます。

背景の扱い

主に以下の2種類に分けられます。

  • モーダル型:背景の操作を無効にした上で表示
  • ノンモーダル型:背景の操作を可能な状態のまま表示

表示方法

主に以下の5種類が用いられています。

  • フェードイン:徐々に透明度を変えながら表示
  • スライドイン:ページの一部からスライドしながら表示
  • フローディングバー:画面の上端または下端にバー状で固定表示
  • フルスクリーン:Webページを覆うように全画面表示
  • ライトボックス:背景を淡色や半透明にした上で表示

表示条件

主に以下の2種類に分けられます。

  • ポップアップウインドウ:一定時間の経過などにより、ウインドウが自動的に表示
  •  ポップアップメニュー:クリックやマウスを重ねるタイミングなど、特定の動作後に表示

これらの観点を組み合わせること(モーダル型×ライトボックスなど)でポップアップが活用されます。

ポップアップを利用するメリットとデメリット

ポップアップには、自動的にウインドウが表示されることにより、イベントやキャンペーンなどの宣伝につながる点や、エラーや重要情報などを共有できる点、ランディングページや製品ページへのトラフィックを誘導できる点などの長所があります。

一方で、自らの意図に反してウインドウが表示されることに対して、不快に感じるユーザーが出てくる場合もあります。また、信頼性の低いサイトがクリックを誘ったり、不要なマルウェアをコンピュータにインストールするために使用されたりすることもあり、迷惑なものとして認識されてきました。

こうした背景から、近年はUIやUXに配慮したユーザーフレンドリーなポップアップを活用し、上記の短所を克服して売上やコンバージョン率を高めている企業も増えています。また、現在多くのWebブラウザには、ポップアップブロック機能(ポップアップウインドウを表示させない機能)が搭載されており、ユーザーの利便性は高まっています。

ポップアップ広告とは

ポップアップ広告(Popup advertising)とは、ポップアップの形式で表示される広告です。

ECサイトを筆頭に、様々な業種の企業でマーケティング手法の1つとして活用されています。訪問者の注意を引きやすい性質を活かし、メルマガの定期購読やアンケートの回答など、ターゲットとなる行動を取るように促す目的で設計されます。

期待できる効果として、一般的には「コンバージョンの増加」や「ターゲットを絞った情報配信」、「見込み客の創出」、「顧客情報の収集」などが挙げられます。また、他の広告ツールと比較して、「汎用性の高さ」や「手頃な価格設定」、「作成・修正の容易さ」が強みです。

短所には、広告以外のポップアップと同様に、ユーザー体験の低下があります。ページを開くたびに表示されるポップアップ広告は、煩わしいと感じられることが多いです。

前述のポップアップブロック機能に加えて、独立したポップアップウインドウを開かないタブブラウザも普及していることから、ポップアップ広告はネット広告の手法として衰退しつつあります。

ポップアップはどのようにして作られる?

通常、WebサイトのHTMLにJavaScriptコードを埋め込む方法で作成します。クリックなどの「操作」や一定位置までのスクロール等の「条件」を満たすことで、表示されるように設計されます。

ポップアップの効果を高める方法は?

ポップアップの効果を高めるには、ターゲットの性別や年齢などの特性を考慮し、広告の表示タイミングや位置、デザインを決定することが求められます。

また、SEO対策への悪影響やユーザー体験の毀損を避けるための工夫も必要です。具体例として、一目でわかるような「閉じる」ボタンの配置、読み込み速度の向上や過度に大きすぎない適切なサイズ設定などが効果を発揮します。

ポップアップをブロックする方法・許可する方法

ポップアップブロックとは、クリック操作などを行わずに自動的に開かれるウインドウをブロックする機能です。この機能をオンにすると、ユーザーの意図に反してポップアップが自動的に開かれることがなくなります。基本的には、すべてのポップアップをブロックする仕様ですが、一部のWebブラウザでは設定によってブロックするWebサイトを指定できるようになっています。

ポップアップをブロックする方法・許可する方法

ポップアップブロックにより、ユーザーは不要な広告や通知に煩わされる心配がなくなります。また、ポップアップから悪意のあるWebサイトにアクセスし、コンピューターウイルスの感染や情報漏えいにつながるリスクも軽減されます。

事業者視点で見ると、ブロック機能をオンにしているユーザーに対しては、広告やお得情報などを届けにくくなります。ポップアップブロック機能の普及に伴い、事業者側では別のアプローチ手段を用いる、もしくはポップアップ表示を許可してもらえるような工夫を行う動きが広まっています。

反対に、ブロックされているポップアップを表示させることを「ポップアップの許可」と呼びます。ポップアップの許可方法はブラウザによって異なるものの、基本的には「ポップアップがブロックされているWebページに移動」→「特定のポップアップまたは対象サイト全体で表示を許可する」という流れです。たとえばログイン情報の入力フォームなど、ユーザーにとって必要なポップアップを表示させたい場合に許可が必要です。

ポップアップブロックの設定に関しては、以下の記事も参考となります。

※参考記事:[iPhone/iPad]ポップアップブロックとはなんですか?(ソフトバンク)

ポップアップを使ってコンバージョン率がアップした事例

ポップアップ活用の成功事例として、オウンドメディアである「ミエルカマーケティングジャーナル」のケースを紹介します。

ポップアップの複数表示で遷移率が上昇

ポップアップの複数表示で遷移率が上昇

ウェビナー告知のポップアップを複数表示したところ、前後比較でウェビナー申し込み数が157%向上しました。本施策では、ウェビナーをポップアップ内に複数表示するなどし、クリエイティブを工夫しました。

離脱防止ポップアップ表示でCV数が増加

離脱防止ポップアップ表示でCV数が増加

試験的にユーザーが離脱するタイミングでウェビナー案内のポップアップを表示する施策を行いました。その結果、コンバージョン率が65%上昇し、リード獲得件数が10件以上増加しました。

本事例のように、ポップアップのクリエイティブや出すタイミングの改善のように少ない工数でも、成果が出る場合があります。A/Bテストや前後比較など定量的に結果が分かる仕組みを取り入れ、PDCAを回していくことで、継続的なCVR改善に取り組むことができます。

▶︎参考記事:【2024年最新】Web接客ツール比較12選!導入メリットや業界別活用シナリオと成功事例も紹介

まとめ

ポップアップはユーザビリティを考慮して設計することができれば、効果的にコンバージョンを得ることができる導線です。ヒートマップやアクセス解析ツールを使ってできるだけ定量的にユーザビリティを計測し、そのデータに基づいた仮説からペルソナに合った訴求内容や適切なデザインのポップアップを設置していくことで、ユーザビリティとコンバージョンの両立を目指しましょう。

コンバージョンミエルカでは、Webサイトに訪問するユーザーの情報を解析し、その人に適したポップアップを表示させることができます。ポップアップを使ってコンバージョン率をあげたい方におすすめのツールです。無料トライアルも行っておりますので、ご興味のある方は、ぜひ以下のボタンからお申し込みください!

清重愛一郎
監修:シン・マーケ株式会社 代表マーケター 清重愛一郎事業会社のマーケティングに15年の経験を持ち、特にSEOとWEBサイトのCVR改善に強みがある。元ビズリーチ・サクシードのマーケティング責任者として、自然流入とリード獲得を増加させ、FY21ビジョナルIC全社MVPを受賞した。2022年7月にシン・マーケ株式会社を創業し、代表マーケターとして活動中。ミエルカ公認アンバサダーとして、最新のSEO手法を取り入れ、クライアントのビジネス成長を支援している。 ▶︎X(Twitter):https://x.com/loveone6

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