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YouTube広告全8種類を徹底解説!|出し方・費用・特徴

更新日:2024.10.31 公開日:2024.09.10
YouTube広告全8種類を徹底解説!|出し方・費用・特徴

YouTube広告とは、企業がYouTubeユーザーに向けて打つ8種類の広告のことです。

2023年10月の日本経済新聞によると、YouTubeは国内の月間視聴者が2023年5月時点で7120万人と巨大なユーザー数を誇っており、広告が成功した際のリーチ数・効果は他の広告媒体と比べると圧倒的です。※1

また、サイバーエージェントの「2023年国内動画広告の市場調査」によると、2024年の動画広告市場は前年比15%増の7,209億円となる見込みで、その後も2025年には8,213億円、2026年には9,251億円と継続的な成長が予想されています。※2

そのためYouTube広告への挑戦は、企業が事業成長を見据える上で非常に魅力的な手段と言えます。

ただYouTube広告には8種類も広告メニューがあるので、広告の選び方や作り方、出し方が分からず、挑戦への一歩を踏み出せないでいるという方は少なくありません。また、YouTube広告の費用対効果に不安があり、なかなか挑戦できないという方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、はじめてYouTube広告に挑戦する方をサポートするために、企業の目的に沿った広告メニューの選び方をご紹介します。また、YouTube広告の出し方や、出稿規定など細かいルールも解説しているので、実際に広告を作りYouTubeに出稿する方にもおすすめです。

この記事の読み方ガイド(ジャンプリンク)
YouTube広告を全く知らない方「YouTube広告の特徴|どのような企業と相性が良いのか?」を読む
YouTube広告をある程度知っており、自社に合う広告メニューで迷っている方「目的別YouTube広告の選び方」を読む
既に広告を作成しており、出稿方法を知りたい方「YouTube広告の出し方・設定方法を7ステップで解説」を読む

※1参考:日経新聞、「YouTube、国内の月間視聴者7120万人 年齢層拡大」

※2参考:サイバーエージェント、「2023年国内動画広告の市場調査」

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YouTube広告の特徴|どのような企業と相性が良いのか?

YouTube広告は、リーチ数の多さや広告メニューの豊富さに特徴があり、認知獲得から購入促進まで幅広い目的を満たせる広告です。

また、YouTube広告はリーチ数の多さに加えて、ユーザーの属性や興味関心に合わせて柔軟に見込み顧客をターゲティングすることも可能なので、広告効果の大きい魅力的な広告と言えるでしょう。

実際に、Google日本法人が広告主向けイベントで主催した「YouTube Brandcast 2023」では、45歳~65歳の利用者数が2680万人であることを発表し、ユーザーの年齢層の広がりを示唆しました。この数値は同世代人口の79%以上であり、ここからYouTubeは若者だけでなく、幅広い世代の方に向けて広告を打てるプラットフォームであることが分かります。

参考:日経新聞、「YouTube、国内の月間視聴者7120万人 年齢層拡大」

以上のことから、YouTube広告はどのような企業においても、成功した際の効果が大きい挑戦価値のある広告といえます。

ただし、YouTube広告などの動画広告は他の広告と比べて、制作の手間や費用が比較的大きくなりがちです。そこで、YouTube広告への参入に不安がある場合は、広告を打つ目的やターゲットなどを整理して、自社の状況にあった広告を検討してみましょう。

☆目的別おすすめ広告の例

目的おすすめ広告の例
認知獲得バナー広告、記事広告(日経ビジネスなど)、YouTube
興味関心SmartNews、Line、Tikitok、YouTube
購買促進リスティング広告(GoogleやYahoo!)、価格.com、Youtbe

☆ターゲット別おすすめ広告の例

ターゲットおすすめ広告の例
10代~20代Tikitok、X、Instagram、Line、YouTube
30代~40代X、Instagram、Line、YouTube
50代~60代Line、YouTube、メルマガ

上記の通りYouTubeは多様な目的・ターゲットに対応できる広告ですが、挑戦に迷ったらGoogle(国内検索エンジンの7割を占める)を起点に徐々にWeb広告を展開していく定石もおすすめです。

STEP.1Google広告
CVまでの流れを整理。訴求方法の確認やLPのテストを行う。
STEP.2Yahoo!広告、X、Facebook広告など
Googleなどの成功事例を他広告に横展開。
STEP.3YouTube広告
CVまでの流れと再現性を確認出来たら予算を投下。今までに蓄積したノウハウを活用。

自社にあったWeb広告の選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

Web広告とは? 種類や媒体、費用などを一覧でDL! オススメ手法やコツも紹介

YouTube広告のメリット

ここで改めてYouTube広告のメリットを確認していきましょう。

メリットは大きく分けて5つあります。

リーチ数が多い

YouTubeは国内の月間アクティブユーザー数が7,120万人を超える、世界最大の動画共有サイトです。そのため、広告を届けられるユーザー数が多く、大きな広告効果が見込めます。

ちなみに、月間アクティブユーザー数で比較すると、Xは4,500万人、Instagramは3,300万人、Tiktokは1,700万人です。YouTubeは他SNSと約1.6〜4.2倍もリーチ数が多いです。

参考:ガイアックス、「2024年7月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体) 」

ターゲティング方法が多岐にわたる

YouTubeは年齢、性別、地理情報などの基本的なデモグラフィックデータに加え、トピックやキーワードなど様々な情報を指定して広告を配信できます。また、広告を表示したい任意の動画を指定することも可能です。

ユーザー情報の組み合わせや広告を表示させる動画の選択により、ターゲットに合わせた様々なターゲティングが可能になっています。

目的に合わせて広告配信ができる

YouTube広告は、配信する広告の目的を比較的自由かつ簡単に決定できます。設定できる目標は広告のタイプに合わせて複数用意されており、具体的な項目としては「販売促進」や「見込み顧客の獲得」などがあります。

例えば、目的を「販売促進」に設定すれば、自社サイトに訪れた経験のあるユーザーやCVにつながる見込みが高いユーザーに広告が届くようになります。

多くのWeb広告では、広告の目的から逆算して自分たちで運用方法を考える必要があり、広告の出稿までに多くの時間がかかります。一方、YouTubeでは上記のようなサポートがついているため、初心者でも安心して広告運用が始められます。

参考:Google広告ヘルプ、「Google 広告のキャンペーン目標について」

詳細な効果検証ができる

YouTube広告は管理画面上で、広告の表示回数や視聴回数、再生時間、クリック数などの詳細な指標を計測できます。これらの指標をもとに出稿した広告の効果検証を行い、ユーザーの行動を定量的に分析することで、徐々に広告の効果を改善することができるようになります。

参考:Google広告ヘルプ、「YouTube 広告と視聴に関する指標について」

無駄な費用が発生しにくい

YouTube広告は無駄な費用が発生しにくく、費用対効果を高く保つことができます。例えば後述するインストリーム広告であれば、ユーザーが広告を30秒視聴するか、広告終了前にクリックをした場合に初めて料金がかかるように設定できます。

これにより、広告に興味を持ったユーザーの獲得にのみ費用を払えるようになるので、無駄なアプローチを減らすことができ、費用対効果を高く保てるようになります。

参考:Google広告ヘルプ、「スキップ可能なインストリーム広告」

YouTube広告の一覧|8種類のメニュー

YouTube広告の広告メニューには計8種類あり、広告の目的やターゲットに沿って選択することが重要です。ここでは選び方を解説する前に、広告メニュー8種類を紹介していきます。

参考:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

メニュー1:スキップ可能なインストリーム広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「スキップ可能なインストリーム広告」は、5秒経てばユーザーが広告をスキップできる広告メニューです。表示場所は再生動画の再生前・再生途中・再生後などで、動画の長さの条件はありませんが、Google側は3分未満を推奨しています。

料金の決定方法は以下の二通りがあります。

  • 広告視聴単価制:ユーザーが動画を30秒視聴したか、30秒経つ前に動画を操作した場合
  • 目標インプレッション単価、目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化入札戦略:インプレッション数に基づいて料金が発生

メニュー2:スキップ不可のインストリーム広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「スキップ不可のインストリーム広告」は、30秒以下の間ユーザーがスキップできない広告メニューです。表示場所は、再生動画の再生前・再生中・または再生後などです。

料金の決定方法は、インプレッション数に基づいて計算されます。

この広告メニューはスキップできないという特性上、広告のメッセージを最後までユーザーに届けられるという強みを持っていますが、ユーザーから反感を抱かれるリスクが存在します。

メニュー3:インフィード動画広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「インフィード動画広告」は、YouTubeの検索結果欄や関連動画の横などに表示される広告メニューです。この広告はサムネイルとテキストで構成されており、クリックされると広告動画が再生されるようになっています。

料金はユーザーがクリックして広告を視聴した場合と、自動再生で10秒以上視聴された場合に発生します。

メニュー4 :バンパー広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「バンパー広告」は、スキップ不可の短い広告メニューです。表示場所は、動画の再生前、再生中、再生後となっています。この広告では、短くて覚えやすいメッセージをユーザーに効果的に届けることができます。

料金は、目標インプレッション単価制が採用されており、広告の表示回数に基づいて決定します。

メニュー5:アウトストリーム広告と付随するコンテンツ

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「アウトストリーム広告と付随するコンテンツ」は、YouTube内ではなく、YouTubeパートナーの認定を受けたWebサイトやアプリ内で表示されるモバイル専用広告メニューです。この広告はリーズナブルな費用で、広告のリーチを拡大できます。

料金は、視認範囲のインプレッション単価(vCPM)に基づいて請求が行われるため、動画が2秒以上再生された場合に発生します。

メニュー6:マストヘッド広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「マウスヘッド広告」は、YouTubeホームフィードの上部で最大30秒間音声なしで自動再生される広告メニューです。新しい商品やサービスの認知度を高めたい場合や、短期間で大規模なオーディエンスにリーチしたい場合に効果的です。

この広告メニューは、Googleの営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用できます。料金は、インプレッション単価制で決定されます。

メニュー7:YouTubeショートの広告

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「YouTubeショートの広告」は、ショート動画の合間にランダムに表示される即時スキップ可能な広告メニューです。この広告では、モバイル向けに最適化された動画広告をエンゲージメントの高いユーザーに届けることができます。

料金は、インプレッション、視聴、エンゲージメントに対して発生します。例えば、ユーザーが5秒間動画を視聴したり、CTAをクリックした場合に料金が発生します。

メニュー8:動画アクションキャンペーン

引用:YouTubeヘルプ、「動画広告フォーマットの概要」

「動画アクションキャンペーン」は、「キップ可能なインストリーム広告」と「インフィード動画広告」にCTAボタンなどを追加した広告メニューです。そのため、通常の広告メニューよりもコンバージョンを促進できるメリットがあります。

また、YouTube以外にもYouTubeのパートナー認定を受けたWebサイトなどに表示できるため、多くのユーザーに広告を届けられる利点もあります。

目的別YouTube広告の選び方

上で見たようにYouTube広告には様々な種類があるため、広告メニューを選ぶ際は広告を打つ目的をはっきりさせる必要があります。そこで、ここでは目的を大きく3つに分け、それぞれに合致した広告メニューをご紹介します。

商品・ブランドの認知向上を強化したい場合

YouTube広告の出稿目的が「商品・ブランドの認知向上の強化」である場合、以下の広告メニューが適しています。

  • インストリーム広告(スキップ可/不可)
  • インフィード動画広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告と付随するコンテンツ
  • マストヘッド広告
  • YouTubeショートの広告

「スキップ可能なインストリーム広告」や「バンパー広告」、「YouTubeショートの広告」は動画時間が短い、もしくはスキップ可能なので、ストレスフリーで認知を広げることができます。

また、「インフィード動画広告」は情報収集の段階で関心の高いユーザーに認知を広げることができ、「アウトストリーム広告と付随するコンテンツ」はYouTubeの外部にもリーチを広げることができます。

商品・ブランドの比較検討を促したい場合

YouTube広告の出稿目的が「商品・ブランドの比較検討の促進」である場合、以下の広告メニューが適しています。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • インフィード動画広告

「スキップ可能なインストリーム広告」で比較検討の促進をしたい場合、スキップ前の5秒間でユーザーの関心をつかむ必要があります。インフィード広告は、関心の強いユーザーをひきつけられるので、クリック先の動画広告次第で効果的に比較検討を促進できます。

見込み顧客の獲得や商品購入を増加させたい場合

YouTube広告の出稿目的が「見込み顧客の獲得や商品購入の増加」である場合、以下の広告メニューが適しています。

  • 動画アクションキャンペーン

動画アクションキャンペーンは、広告内にCTAを設置できるためユーザーの行動を喚起させやすいです。また、YouTube以外の様々な場所にも設定でき、関心の強い見込み顧客へのリーチを拡大することもできます。そのため、効果的なコンバージョンの増加が期待できます。

YouTube広告の出し方・設定方法を7ステップで解説

ここでは、YouTube広告の出稿方法や設定方法をご紹介します。

STEP1:YouTubeに動画をアップロード

まずは、広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードしましょう。

STEP2:Google広告で「キャンペーン」を作成

Google広告にログインし、キャンペーンを作成します。Google広告のアカウントをお持ちでない方は、ここでアカウントを新規作成しましょう。

STEP3:キャンペーンで達成したい目標を選択

Google広告上でキャンペーンの作成が完了すると、「キャンペーンで達成したい目標」を選択する画面が表示されます。「販売」や「見込み顧客の獲得」など、自社に合った目標を選択しましょう。

また、「キャンペーンタイプ」は選んだ広告のメニューに合わせて選択してください。例えば、スキップ可能なインストリーム広告を選びたい場合、「キャンペーンタイプ」は「動画」を選択し、その後の画面の「スキップ可能なインストリーム広告」を押しましょう。

STEP4:「入札戦略」と「予算」を設定

続いて、自社の予算を踏まえ、「入札戦略(課金形態)」や「1日の予算」、「キャンペーンの合計予算額」を設定しましょう。設定が完了したら、キャンペーンの開始日と終了日を設定します。

STEP5:ターゲットを絞る

ターゲットの設定では、地域や言語などを設定していきます。「ネットワークの選択」では、「YouTube動画」や「ディスプレイ ネットワークの動画パートナー」(YouTube以外のWebサイトなど)が選択できます。「広告枠のタイプ」では、基本的に「標準広告枠」を選択して大丈夫です。

STEP6:広告グループを作成する

ここでは、性別や年齢、興味関心などの指定ができます。広告のターゲットに合わせて設定し、広告グループを作成しましょう。

STEP7:動画広告を作成する

広告として配信するYouTube動画を選択します。左側に検索欄が出て来るので、STEP.1で投稿した動画のURLを入力し、該当動画を選択しましょう。最後に、広告をクリックしたユーザーに表示させるページのURLや広告名などを設定し、「キャンペーンの作成」をクリックすれば設定は完成です。

キャンペーンの初期設定が完了してから、広告の掲載が始まるまでには審査があるため、数日程度かかることがあります。

参考:Google広告ヘルプ、「動画キャンペーンの作成

YouTube広告の入稿規定

YouTube広告の入稿規定は、基本的にYouTubeのエンコードのルールに添っていれば問題ありません

▼YouTubeのエンコードルール▼

動画ファイル形式MP4
動画コーデックH.264
オーディオコーデックAAC-LC
アスペクト比16.9
解像度・4320p(8k): 7680×4320・2160p(4K): 3840×2160・1440p(2k): 2560×1440・1080p(HD): 1920×1080・720p(HD): 1280×720・480p(SD): 854×480・360p(SD): 640×360・240p(SD): 426×240
動画の長さ広告メニューによる

参考:YouTubeヘルプ、「YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定

個別の広告フォーマットごとに詳しくルールを確認したい場合、Google広告ヘルプ「広告仕様」から該当のメニューを選択しご覧ください。

まとめ

YouTube広告は、多様なターゲット層にリーチでき、様々な目的を達成できる効果の大きい広告です。YouTube広告の特徴やメリットをおさえたうえで、広告を打つ目的やターゲットを整理し、適切な広告メニューを選び、効果的に広告を運用していきましょう。

そのうえで、もしもYouTubeなどのWebマーケティングが人材不足やノウハウがないという理由で十分にできていない場合、外注や業務委託も視野に入れてみましょう。
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監修者
ミエルカ研究所所長
ミエルカ研究所所長
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