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月平均1500件以上のCVが出る不動産ポータルサイトへ成長。ユーザー目線で内部構造を最適化し、検索流入を軸にしたサイト運営を実現

Weekly&Monthly株式会社 2020.11.10 2023/3/1

  • ユーザー数は6倍!
    予約や問い合わせは月平均1500件以上出るサイトへ成長
  • 集客・コンバージョン・物件掲載数が大幅に増加
  • 当初の目標であった、広告なしのサイト運営が見えてきた

2019年にローンチした、不動産ポータルサイト「W&M(ウィークリー&マンスリー)」。「思った以上に、すぐ住める」をキャッチコピーに、全国の家具や家電付きウィークリー・マンスリーマンションを簡単に検索・予約できるサイトです。

公開から1年経った2020年には、予約や問い合わせといったCVが月平均1500件以上出るサイトへと飛躍し、月間ユーザー数や物件掲載数なども右肩上がりで成長を続けています。成長のカギはサイト内部の構造を徹底的に見直し、よりユーザービリティの高いサイトを実現し、SEO対策に成功したことでした。
当社はSEOコンサルとして一部施策をサポートさせていただきました。

・集客手段として、なぜ広告よりもSEOを選んだのか?
・成果に結びつけるために、どのように内部構造を変更したのか
・サイト内部の構造はなぜ重要なのか?

等を、同社の谷野様とサポートを担当した当社のSEOコンサル 井上に聞きました。

SEOでの成功体験から、長期的な目線で施策を開始

―サイトの集客やコンバージョンを増やしていくために、なぜSEOを選ばれたのでしょうか?

谷野様過去にSEOでの成功体験があったからです。もともと弊社では、札幌市内のウィークリー・マンスリーマンションの予約できる「札幌マンスリー ドットコム」を、SEO施策だけで年間約41万PVのサイトに成長させた経験があります。広告に頼らずとも検索を主軸にした集客や収益化が可能だとわかっていたので、「W&M(ウィークリー&マンスリー)」を立ち上げて全国展開を目指しました。

―SEOはなかなか費用対効果がわかりづらいと言われることもあります。

谷野様:確かに、「これをやれば、これだけ売り上げが出る」というのがわかりづらいですが、しっかりと施策を行えば必ず結果に結びつくと考えています。

掲載いただいている企業様のエリアを中心に、短期に効果のでる施策を考え、長期では高い目標を計画し、動いていくことにしていました。

―当社でも一部施策をサポートさせていただきました。なぜ当社へご相談を頂いたのでしょうか?

谷野様:SEOに関する相談ができるだけでなく、デジタルでの集客に必要な機能とサービスが盛り込まれたツール「MIERUCA(ミエルカ)」を使用できることも魅力で、手が回っていなかったコンテンツ制作の相談もおこなえることからFaber Companyさんに一部施策をサポートしていただくことに決めました。

不動産領域で、成果を出すために行った施策とは?

内部構造の最適化+不動産ポータルサイトならではの対策も

―成果を出していくため、どのようなことを行われたのですか?

谷野様:全てをここでお伝えすることはできませんが、以下の3つが主な変更点です。

①「適切なパンくずリストの作成」(サイトの階層化)
②「各記事ページから関連するカテゴリや記事への内部リンク設置」(内部リンクの最適化)
③ユーザー満足度を上げるため、不動産ポータルサイトならではの対策

特に➀と➁は、Webサイトの強固な基盤を作るために重要です。

➀でよく起こりがちなパターンが、以下の図のようにパンくずリストが不十分なケースです。我々の場合も、当初立ち上げを優先させた為、施策が十分ではなかったパンくずリストが階層化されておらず、特に重点的に改善をしていきました。

具体的に言えば、

 改善前:TOPページ>全国>千代田区のマンスリーマンション一覧
 改善後:TOPページ>東京都>千代田区>地図から探す

のように、きちんと階層化するサイト構造に修正しました。これらはMEO対策ローカルSEOでも大事です。

W&Mジャーナル パンくずリストで起こりがちなミス
パンくずリストで起こりがちなミス 

②の内部リンクについては、以下の図のようになっていることが理想です。
こちらもかなり混沌としてしまっていたので、関連性の高いページ同士をリンクさせるなど最適な内部リンクを考え、修正していきました。

W&Mジャーナル 最適とされている内部リンクの構造
最適とされている内部リンクの構造

―「③不動産ポータルサイトならではの対策」とはどのような施策を行ったのですか?

谷野様:ユーザーが不動産を探す場合、

 ➀住所から探す(例:ウィークリーマンション港区)
 ➁沿線から探す(例:ウィークリーマンション千代田線)
 ➂地図から探す(例:目的地の近くのウィークリーマンションを地図から探す)

という3つのパターンが考えられ、実際に使用される方も多くいらっしゃいます。ポータルサイトを訪れてくれたユーザーが使いやすいようなサイトであれば、ユーザーの満足度は高くなり、満足度を上げることは、SEOにも好影響を与えます。そこで各都道府県ページには、以下のような検索機能をつけました。

W&Mジャーナル 各都道府県ページにある検索機能
各都道府県ページにある検索機能。「エリア・沿線・地図・不動産会社」から、すぐ探せるようになっている

また、不動産ポータルサイトの場合、「防音」「セキュリティー」「ペット可」といったこだわり条件で探せるかということも大切です。TOPページには、こだわり条件を持つユーザーが探しやすいような検索機能を構築しました。

W&Mジャーナル こだわり条件
サイトTOPで、ユーザーがこだわり条件で探せる機能を設置

―今回、一部施策をサポートしたのは当社の井上です。井上さん、サイト内部の構造はなぜ重要なのですか?

W&Mジャーナル 施策の一部をサポートした井上氏
施策の一部をサポートした当社の井上

井上:不動産に限らず、ポータルサイトでは、そもそもページがGoogleに認識されていない・できない状態(ページとしては存在しているが、Googleのクローラーが辿れない状況)になっているケースがあります。そうなってしまうと検索結果に表示されることが少なくなり、検索ユーザーをサイトへ導くことはできません。W&M様も、当初は存在しているがGoogleのクローラーが辿れないようなページが複数ある状況でした。

こうした問題は、内部構造を整える・修正することで解決する場合が多く、対策をきちんと行っていくことが重要です。URLやタイトル(見出し)、メタディスクプション、パンくずリスト…などを正しいルールに統一し、クローラーが辿れる構造に変更。検索結果に表示されるようになったことで、広告に頼らない集客が実現しました。

コンテンツコンサルと受託制作で、SEOコンテンツを学習

―内部の最適化以外で、行われたことはありますか?

谷野様:サイト内のコンテンツ拡充も行い、Faber Companyさんにコンサルと受託制作という形でサポートを依頼しました。まず行っていただいたのは、キーワードの精査です。「ウィークリーマンション」「マンスリーマンション」に関連したキーワードを600個ほどに絞り込み、サイトに必要なコンテンツを明確化しました。

関連キーワードをジャンル分け

谷野様:その後、「構成案の作成方法」や「キーワードの選び方」などのアドバイスをいただき、これまでサイトとして不足していたコンテンツの強化をおこなうことができました。また、井上さんから「絶対に必要だ」とご提案いただいた「マンスリーマンションとは」(月間検索数800)(実際の記事はコチラ)など数記事を制作いただき、検索順位で上位表示を獲得。効果の出るSEOコンテンツの制作方法も学べただけでなく、成果にもつながり、大変満足しています。

SEO施策を進めた結果

ユーザー数は6倍になり、予約や問い合わせは月平均1,500件以上出るサイトへ成長

W&Mジャーナル ユーザー数の推移

―こうした施策を進めた結果、どのような成果に結びつきましたか?

谷野様集客・コンバージョン・物件掲載数が大幅に増加しました。月間ユーザー数は立ち上げ当初の約6倍に増加。検索結果から流入が約9割を占めており、当初の目標であった広告なしのサイト運営が実現しつつあります。また、予約や問い合わせといったコンバージョンも、月平均1500件以上出るようになり、現在も右肩上がりで増えています。弊社のサイトを見て、「うちのウィークリーマンションやマンスリーマンションも掲載したい」という不動産会社様も増え、物件掲載数もおかげ様で右肩上がりです。

新型コロナウィルスの影響で、一時滞在の場として「ウィークリー・マンスリーマンション」関連で検索する人が増えている背景や、法人契約以外に個人でのご利用も増えており、最近ではワーケーションとしてのご利用など様々な用途でご利用いただくケースも増えてきました。今回、重点的にSEO施策をおこなったことで、検索流入も増え当初より目標としていた上位表示したいキーワードがあがってきたことが流入数増加に影響していると考えています。

―当社のSEOコンサルにどのようなメリットを感じましたか?

谷野様:月1回の定期ミーティングで、最新のSEOトレンドや、かなり専門的な話までわかりやすく画面を共有いただきながら説明していただきました。私たちは実際にトライアンドエラーを何度も繰り返しながらSEO対策を進めるスタイルでしたが、SEOに関する専門家として、googleのアルゴリズムや、コンテンツに関することは非常に勉強になりました。また、井上さんのキャラクターも素敵で、色々とフランクにお話できたところも良かったです。

統括でサポートいただいた川合さんやミエルカのサポートをしていただいた中村さんも、皆さん対応が丁寧で最後までしっかりご対応いただきました。
もしSEO会社をお探しの方がいたら是非おすすめしたいと思います。

―今後はどのような目標を立てていますか?

谷野様:今後は、ウィークリー・マンスリーマンションに限らず家具付賃貸など、暮らしの領域で期間に縛られずに物件を検索できる一番のプラットフォームをつくることが目標です。

決済や予約など全てがオンラインで完結する機能や、期間で検索ができる機能等の施策など、様々な改善を引き続き行い、日本に限らず、海外への展開も含めて、より便利に多くの方にご利用いただけるサービスへと進化させていきます。

ミエルカの機能を見る

企業プロフィール

  • 社名
    Weekly&Monthly株式会社
  • 事業内容
    民泊、マンスリー事業、ポータルサイト・予約管理システム「wellmo」運営。日本全国の短期から長期まで期間を自由に選択できるウィークリー・マンスリーマンションの情報提供から予約まで行える総合ポータルサイトを運営中
  • サイト
    https://weeklyandmonthly.com
  • 導入時期
    2019年4月
  • 担当
    システム開発部 部長 谷野 千草 様
  • 体制
    9名

担当SEOコンサルからひと言

この度、導入を担当させていただいた川合です。
今回のプロジェクトでは、SEOにおける内部最適化とブランディングの強化が重要な施策でございました。
W&M様はSEOリテラシーが高く、SEO内部最適化とコンテンツ施策で、一部のサポートしながら進めさせて頂きました。
修正点に気づくとすぐにサイト改善を行い、高速でPDCAを回されていたことが印象に残っております。W&M様の成果に貢献できたことを非常に喜ばしく思っております。(担当:川合 孝治)

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