コンバージョンポイントとは?決め方やCVを増やす施策を徹底解説! 高田愛 2025.01.17 CRO CROCVR改善 コンバージョンポイントとは コンバージョンポイントを設定する理由 コンバージョンポイントの決め方 コンバージョンポイントごとのコンバージョンの増やし方 webマーケティングにおけるコンバージョンポイントとは、ユーザーが最終的な目標やゴール(コンバージョン)を達成するために通過する、ステップや導線のことです。この記事では、コンバージョンポイントの設定方法や、それぞれのコンバージョンポイントの通過率を高める方法をわかりやすく解説します。 コンバージョンポイントとは 「コンバージョンポイント」とは、 ユーザーが最終的な目標やゴール(コンバージョン)を達成するために通過する、ステップや導線のことです。中間過程を指すことから、「中間コンバージョン」と呼ばれることもあります。 コンバージョンとの違い 「コンバージョン」は、ユーザーに達成させたい最終ゴールのみを指します。「コンバージョンポイント」が、コンバージョンを達成するために通過する各ステップのことを指すことを考えると、「コンバージョンポイント」の中に「コンバージョン」が内含されている、と言うことができるでしょう。 BtoCにおけるコンバージョンポイントの例 BtoCの場合、コンバージョンとしては「購入」「申し込み」「来店予約」などが代表的ですが、今回は、最もわかりやすい「購入」を例にとって考えていきます。 例えばECサイトにおいて、コンバージョンが「Tシャツの購入」だった場合、以下のような導線が考えられます。 ①広告が表示される ②広告をクリックし、サイトを訪れる ③Tシャツのランキングページへのバナーをクリックし、ランキングページに遷移する ④ランキングの中の特定のTシャツのセクションをクリックし、商品詳細ページに遷移する ⑤「購入に進む」をクリックし、フォームページへ遷移する ⑥商品購入のための情報(名前、住所など)を入力する ⑦「購入する」をクリックし、商品購入を完了する このうち、②~⑦が「コンバージョンポイント」です。一般的には、ボタンのクリックやページ遷移がコンバージョンポイントとして設定されます。 またECサイトであれば、購入に会員登録が必要だったり、「カートに追加」というアクションが発生したり、あとで購入するために「お気に入りに登録」というアクションがとられることもあります。こうしたステップもコンバージョンポイントです。 BtoBにおけるコンバージョンポイントの例 BtoBでは、コンバージョンを「受注」として設定していることがほとんどです。 例えば、ミエルカSEOのようなマーケティングツールの受注がコンバージョンだった場合、受注に至るまでのルートとして以下のような導線が考えられます。 ①広告が表示される ②広告をクリックする ③無料トライアルに申し込む / 資料請求する(リード獲得) ④営業メンバーによる架電から、商談化(アポイント獲得)する ⑤商談が進み、受注になる このうち②~⑤が「コンバージョンポイント」です。 ただしBtoBの場合、リード獲得の方法は無料トライアルや資料請求だけではありません。無料アカウント発行やウェビナーなどのセミナー参加申し込み、無料相談、無料見積もり、お問い合わせ、メールマガジン(メルマガ)登録なども入ります。これらもまた、コンバージョンポイントの一つです。 コンバージョンポイントを設定する理由 最終ゴールであるコンバージョンだけでなく、わざわざコンバージョンポイントを設定する理由は、「サイト改善がやりやすくなるから」です。 前述したように、コンバージョンを達成するまでには様々なステップがあります。一言に「コンバージョンしなかったユーザー」と言っても、サイトに来てすぐに離脱してしまったユーザーもいれば、フォーム入力まで辿り着いたけれどコンバージョンしなかったユーザーもおり、どこから何を改善していけば良いのかわからなくなってしまうことも少なくありません。 そこで、コンバージョンポイントを細かく設定し、それぞれのステップを達成したユーザーを増やすことを目標として設定することで、サイト改善の目的や方法が明確になり、施策がやりやすくなるのです。 「サイトを改善したいけど、どこから手をつければいいかわからない」という方は、「このページのコンバージョンポイントは何か」を設定し、コンバージョンまでの導線を整理してみることをお勧めします。 コンバージョンポイントの決め方 コンバージョンポイントを確認・決定する流れは、以下の通りです。 ユーザーの視点に立ち、サイトを訪れてからコンバージョンまでの流れを確認する コンバージョンするまでに訪れたページを洗い出す それぞれのページにおいて、次のページに移動するためにクリックしたボタンやバナーなどを確認する ステップ3で明らかになった、「次のページに移動するためのボタンやバナー」のクリックが、コンバージョンポイントです。 もちろん、コンバージョンに至るまでの経路は様々なので、複数のパターンを確認しておく必要があります。 しかし、全てのパターンを網羅的に洗い出そうとすると、今度は計測が大変になってしまいます。GA4の経路探索レポートなどを用いながら、多くの顧客が辿っているパターンをいくつかピックアップした上で、まずはそこを優先的に改善していくと良いでしょう。 コンバージョンポイントごとのコンバージョンの増やし方 ここからは、サイトへの流入経路ごとに、各コンバージョンポイントでのコンバージョンの増やし方を解説していきます。 広告流入によるコンバージョンを増やしたい場合 ユーザーが広告から流入してくる場合は、次のようなコンバージョンポイントを設定できます。 ①広告をクリックする ②ランディングページ(LP)に遷移する ③フォームセクションに移動する / フォームページに移動する ④商品購入・資料請求などのコンバージョンを達成する コンバージョンを増やすためには、それぞれのコンバージョンポイントで、以下のような改善を行うことができます。 コンバージョンポイント 改善施策 ①広告をクリックする ・クリックされやすいような広告文・クリエイティブにする ・広告を表示させるターゲットを最適化し、より高い確率でクリックしてもらえるようにする ②ランディングページ(LP)に遷移する ・遷移した直後に、「期待はずれだった」「予想と違った」という理由からページを離脱されないよう、「なんの商品のページで」「どんな強みやメリットがあるのか」を明確にしたFVにする ③フォームセクションに移動する / フォームページに移動する ・フォームの入力項目を、必要なもの以外削除して、フォーム入力が短時間で終わるようにする ・フォームの入力欄の大きさやフォントなどを、見やすく改善する ④商品購入・資料請求などのコンバージョンを達成する ・購入完了ボタンを目立ちやすくする この中でも、②での改善施策はLPO(ランディングページ最適化)、③での改善施策はEFO(フォーム最適化)と呼ばれます。②や③のコンバージョンポイントを改善したい方は、以下の記事も参考にしてください。 ▶LPOとは?具体策やSEO、EFOとの違いをわかりやすく解説 ▶EFOとは?CVR改善に繋がる8つの施策やおすすめのEFOツールをご紹介! 自然検索流入によるコンバージョンを増やしたい場合 ユーザーが自然検索で流入してくる場合は、次のようなコンバージョンポイントを設定できます。 ①キーワードを検索する ②検索結果の中から、自社サイトをクリックする ③コンテンツを読む ④商品・サービス・資料請求の詳細ページへ進む ⑤フォームセクションに移動する / フォームページに移動する ⑥商品購入 / サービス利用申し込み / 資料請求を完了する コンバージョンを増やすためには、それぞれのコンバージョンポイントで、以下のような改善を行うことができます。 コンバージョンポイント 改善施策 ①キーワードを検索する ・そのキーワードでの検索順位を確認し、もっと検索順位を挙げられる施策がないかを検討する ②検索結果の中から、自社サイトをクリックする ・クリックされやすいようなタイトルやディスクリプションにする ③コンテンツを読む ・対策しているキーワードの他に、カバーできるキーワードがあれば、そのキーワードをカバーできる内容にリライトする ・もしキーワードの検索意図とコンテンツの内容がずれていたら、検索意図に合わせてコンテンツをリライトする ④商品・サービス・資料請求の詳細ページへ進む ・詳細ページに移動できることがわかるよう、目立つ色や大きなボタンを設置する ・コンテンツの内容に合わせたボタンを設置する ・資料請求や無料トライアルなど、クリックのハードルが低いものに切り替える ⑤フォームセクションに移動する / フォームページに移動する ・フォームの入力項目を、必要なもの以外削除して、フォーム入力が短時間で終わるようにする ・フォームの入力欄の大きさやフォントなどを、見やすく改善する ⑥商品購入 / サービス利用申し込み / 資料請求を完了する ・購入完了ボタンを目立ちやすくする ①の順位改善や②のタイトル・ディスクリプション最適化、③のコンテンツのリライトなどは、SEO(検索エンジン最適化)と呼ばれる施策です。ここで紹介する他にも、たくさんの施策があります。興味のある方はこちらの記事をご覧ください。 ▶【2025年最新版】正しいSEOとは?5つのSEO対策とチェックリスト、最新SEO事例も紹介 メールからのコンバージョンを増やしたい場合 ユーザーがメールから流入してくる場合は、次のようなコンバージョンポイントを設定できます。 ①メールを開く ②メールを読む ③ボタンやリンクをクリックし、特定のページに遷移する ページに遷移した後、フォーム等の入力が必要な場合もありますが、すでに広告流入によるコンバージョンを増やしたい場合や自然検索流入によるコンバージョンを増やしたい場合で解説したので、ここでは省略します。 メールからのコンバージョンを増やすためには、それぞれのコンバージョンポイントで、以下のような改善を行うことができます。 コンバージョンポイント 改善施策 ①メールを開く ・開いてもらいやすいような件名・送信者にする (例:送信者を個人名にしたり、件名に【今すぐご確認ください】と入れるなど) ②メールを読む ・読みやすく、興味を引かれるようなメール文にする ③ボタンやリンクをクリックし、特定のページに遷移する ・リンクやボタンを目立たせる ・そのリンクやボタンをクリックするとどんなメリットがあるのかを明記する メールマーケティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。メールで成果を出したい方は、ぜひこちらもご確認ください。 ▶メルマガ担当に聞く!コンテンツマーケティングとメールマーケティングの相性と活用のポイント コンバージョンの最大化ならミエルカヒートマップ 「ミエルカヒートマップ」は、ユーザーのWebサイト内での行動を可視化するツールです。 ユーザーのスクロール状況やマウスの動き、クリック箇所などをヒートマップで表示することで、Webサイトの改善ポイントを明確化します。 コンバージョンポイントの分析にも有効で、ユーザーがどこで離脱しているのか、どの要素がコンバージョンを阻害しているのかを把握することができます。 ミエルカヒートマップを活用することで、コンバージョン率の向上、ひいてはWebサイトの成果最大化に繋げることが可能になります。 ミエルカヒートマップを無料で試してみる 編集者情報 高田愛 株式会社Faber Companyに新卒入社した後、自社ソフトウェアの開発ディレクション業務に携わる。 現在は、ミエルカヒートマップのUI・UX向上や、ABテスト機能の開発、リリースした機能のプロモーション業務を中心に担っている。 この記事をシェアする