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2026/11/1【SEO Weekly Update】AI検索で最も引用されたのは、手を抜かれがちな会社概要ページ

公開日:2026.11.04

2026年10月第5週のSEOトピックを3つ取り上げ、Faber Company執行役員(Search Advocate)、「海外SEO情報ブログ」を運営している鈴木 謙一(Kenichi Suzuki)が解説します。

このコラムは、こちらの動画の内容をまとめたものになります。

AI検索で会社概要ページがトップページの5倍表示、見直すべき情報は?

Lily Ray氏が支援する大手ブランドのサイトでは、Google Search ConsoleのGen AIレポート上、AI OverviewsとAIモードで最も多く引用されたのは会社概要(About)ページでした。表示回数はトップページの5倍です。

このページはAI向けに作られたものではなく、企業の沿革や理念、事業内容を人間にも分かりやすく伝える内容でした。Lily Ray氏は、LLM専用ページを設けるより、正確で詳しい情報を人に伝わる形で整えることが持続的な対策になると説明しています。

会社概要は後回しにされがちですが、初めて取引する企業や高額な商品・サービスを検討する利用者にとって、代表者、設立時期、事業内容、料金などは信頼を判断する材料です。第三者からの言及に加え、自社で管理できる基本情報も見直しましょう。

Lily Ray氏は、AI検索での評価や引用だけを狙って作られたページは、Googleのスパム対策が進めば、今後は通用しなくなる可能性があると推測しています。

AIに引用されるためだけのページを量産するのではなく、人にとって役立つ情報を整えることが、長期的なAI検索対策につながります。

Google検索のクエリ成長率が過去5年で最高、検索行動はどう変わる?

Alphabetの2026年第3四半期決算では、Google検索のクエリ数の前年比成長率が過去5年で最高になったと説明されました。具体的な成長率は公表されていません。

AIモードのクエリは従来検索の平均3倍長く、世界では5回に1回が音声・画像・文書を使った検索です。Googleレンズや「かこって検索」などのビジュアル検索も月間500億回を超え、検索行動は文章入力とマルチモーダルへ広がっています。

一方、AIモードは購入前の情報収集など上流の利用が多く、検索回数の増加がWebサイトへの訪問増に直結するとは限りません。

AIモード広告は米国外にも拡大中ですが、日本での提供時期は未定です。順位や検索数だけでなく、流入や成果もあわせて確認しましょう。

AIクローラーを意図せず遮断?診断ツールでrobots.txtと実際の応答を確認

Vanessa Fox氏が、AIクローラーがサイトを読めるか調べる無料の診断ツールを公開しました。robots.txtの記述だけでなく、公開されているUser-Agentを使って実際にページへアクセスし、18種類のクローラーに対するサーバー応答やHTTPレスポンスヘッダーも確認できます。

CDN、レンタルサーバー、プラグインなどの設定により、運営者の意図に反してGPTBotやClaudeBotなどを遮断している場合があります。GEOやLLMOに取り組む前に、AIクローラーがアクセスできる状態かを確認することが出発点です。

ツールは自社サイトなど、確認する権限のあるサイトで利用してください。結果はPDFやCSVで保存でき、クローラーごとの役割や公式情報をまとめた資料も参照できます。

AI検索でも、人に伝わる基本情報と技術的な入口を整えよう

10月第5週は、AI検索で会社概要ページが多く引用された事例、Google検索の利用拡大、AIクローラーのブロック診断ツールを取り上げました。

特別なAI向けページを増やす前に、会社概要や料金、事業内容など、人が信頼を判断するための情報を正確に整えることが大切です。同時に、AIクローラーが技術的にサイトへアクセスできるかも確認しましょう。

検索利用が増えても、Webサイトへの訪問や成果が同じように増えるとは限りません。検索回数や順位だけで判断せず、AI回答での言及、サイトへの流入、問い合わせや購入までを分けて把握し、自社に合った改善を続けていきましょう。


■参考

AI検索で会社紹介ページが最多引用、企業情報の充実こそ持続的な対策(Lily Ray氏のLinkedIn投稿)
https://www.linkedin.com/posts/lily-ray-44755615_im-working-on-an-enterprise-brands-website-share-7519076759296827392-wupF/

トップページの5倍の表示回数、AIOで最も引用されたのは会社概要ページだった!?(Web担当者Forum)
https://webtan.impress.co.jp/e/2026/10/30/53519#item07

2026年第3四半期決算説明会(Alphabet)
https://abc.xyz/investor/events/event-details/2026/2026-Q3-Earnings-Call-2026-Ujou16CTw9/default.aspx

2026年第3四半期決算説明会:CEOからのコメント(Google)
https://blog.google/company-news/inside-google/message-ceo/alphabet-earnings-q3-2026/

Google検索のクエリ成長率が過去5年で最高に、AI Modeが牽引(海外SEO情報ブログ)
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-search-query-growth-hits-a-5-year-high-driven-by-ai-mode-alphabet-q3-2026-earnings/

SEO・生成AI検索の診断・参考ツール集(Vanessa Fox)
https://www.vanessafox.com/tools/

robots.txtだけでは分からない、GPTBotやClaudeBotなどAIクローラーのブロック状況を調べる診断ツール(海外SEO情報ブログ)
https://www.suzukikenichi.com/blog/a-diagnostic-tool-to-check-whether-gptbot-claudebot-and-other-ai-crawlers-are-blocked/

鈴木 謙一
株式会社Faber Company 執行役員(Search Advocate)鈴木 謙一Google 公式の検索セントラル ヘルプ コミュニティのダイヤモンド プロダクト エキスパート(アジア太平洋で初)。
新潟県上越市出身。新潟大学教育学部英語科卒業後、就職のため上京。ITトレーナーや情報システム管理者、ヒューマンスキル系社内講師などの会社員を経て独立。2007年に開設した「海外SEO情報ブログ」は、SEOに特化したブログとしては国内で最も多い記事数とアクセス数を誇る。2008年、当社入社。最新SEOの情報収集・情報発信、セミナー講師・イベントスピーカーが主たる職務。講演・寄稿実績多数。

海外SEO情報ブログ – SuzukiKenichi.COM: 海外SEO
▶︎https://www.suzukikenichi.com/blog/
Web担当者フォーラム執筆記事
▶︎https://webtan.impress.co.jp/user/1730/articles
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