ミエルカTOP ミエルカジャーナル Webマーケティング コンバージョンをアップさせる分析手法を解説!CVR最適化をしていく2つの要素とは
Webマーケティング

コンバージョンをアップさせる分析手法を解説!CVR最適化をしていく2つの要素とは

更新日: 2025.2.28   公開日:2023.01.04

Webサイト運営や広告運用をしていく上で、思ったように売上や問い合わせ(コンバージョン)が伸びないのはよくある悩みです。実は、コンバージョンの上げ方はたったの2種類しかありません。なぜなら、コンバージョンそのものの要素が2つしかないからです。この記事では、Webサイトでのコンバージョンをアップさせるために必要な考え方を紹介します。

\コンバージョンを最大化するなら/

無料で使える「ミエルカヒートマップ」

詳しくはこちら

コンバージョンアップの基本的な考え方

コンバージョンをアップさせる方法は、大きく分けると2つだけです。自社サイトの状況に合わせて、まずはこのどちらに手をつけるかを決めます。 

コンバージョン改善の考え方

上の考え方のとおり、コンバージョンには2つの要素しかありません。そのため、やるべきことは下のどちらかです。

①アクセス数・ユーザー数を増やす

②コンバージョン率(CVR)を高める

2つの方法を詳しく解説する前に、どちらを優先するべきか判断できない場合は、現状分析をしてみましょう。具体的には、Google Analytics4(GA4)などのアクセス解析ツールを用いて、コンバージョン率とサイトに訪れるユーザー数(アクセス数)のどちらに課題があるかを調べます。

なおコンバージョン率は、ビジネスモデル(商品の価格、課金方法)やコンバージョンのカウント方法によって大きな幅があるので、平均値やマイルストーンがありません。ですが、0.01%台(1万セッションでコンバージョン1件)など、自社のビジネスと照らし合わせて明らかに違和感がある場合は、改善の余地があります。

ユーザー数についても同様ですが、地域を問わずに利用できる商品・サービスの場合は月間1万セッションを最低ラインの目安にしてみると良いでしょう。 

\コンバージョンが増えずにお悩みの方へ/

課題抽出から施策の実施、結果分析まで
CROの専門家が、一連の作業を全てご支援致します!!

サービス概要・参考料金はこちら

CVを上げる方法①  |  アクセス数を上げる

まずはアクセス数を上げる方法です。 アクセス数を上げるには、広告を出している場合と、自然検索が中心の場合で以下のような方法が考えられます。

アクセス数の上げ方

広告の場合
リスティング広告などの広告出稿をしている場合、大まかではありますが以下のような施策が考えられます。

  • ターゲットを拡大する
  • クリエイティブを見直す
  • 予算を増やす
  • 出稿する媒体を増やす、変える

注意すべきなのが、ターゲットの拡大です。潜在顧客の発掘のためにも可能な限り拡大ほうが良いのですが、その分自社との相性が良くないユーザーが含まれる可能性も増えるので、コンバージョン率が下がるリスクもあります。広告はこのバランスを調整しながら運用し続けていくことが重要です。

自然検索の場合
自然検索(SEO)の場合は、以下のような施策が考えられます。

  • 新規コンテンツを作る
  • タイトルを見直す
  • 既存コンテンツを改善する
  • メルマガやSNSなど、検索以外の流入経路を増やす

広告と比較して、自然検索(SEO)は結果が出るまでに時間がかかります(半年〜1年スパン)。そのため、すぐに見切りをつけずに、必要なコンテンツを追加することや、既存のコンテンツの内容やタイトルを見直して随時アップデートする努力が必要です。

また忘れがちなのが、メルマガやSNSなど、自社で持っているほかのチャネルからコンテンツに誘導させることです。検索順位が上がってくるまでの間のアクセス数を増やすきっかけになる上、最近ではチャネルの多様さが検索エンジンからの評価に関わっているという説も出てきています[1]

ただし、これらの施策によってアクセス数が増えても、受け皿となるページでコンバージョンまでの導線がわかりづらくCVRが低い場合は成果が増えません。 そのため、すでにある程度のアクセス数がある場合は、CVRを高める施策を行ったほうが良いでしょう。 

参照:【SEO最新戦略】UXの向上とリンク獲得はどちらを重視すべき?ジム・ボイキン氏に独占インタビュー

CVを上げる方法②  |  ページのコンバージョン率を上げる

次に、ページのコンバージョン率を上げる方法です。 まず、CVRを上げる施策を始める前に、”コンバージョン率を改善するべきページ”を把握する必要があります。

広告などの場合はランディングページごとにコンバージョン率が把握できるため、どのページに問題があるかはっきりしています。しかし、サイトに流入するチャネルが多い場合は、ランディングページが分散し、かつユーザーはページ間を行き来するため「どのページを直せばいいか」が分かりづらいです。そのため、まずは問題のあるページを先に特定しましょう。

コンバージョンに問題があるページの発見方法

コンバージョンに問題があるページは、ページのフロー(誘導率)を考えるとかんたんに特定できます。

ページのフローの例(ECサイトの場合)
ここではイメージがしやすい、ECサイトを例にとります。 ユーザーがECサイトで取る行動の流れとしては、

・TOPページで興味があるカテゴリを選ぶ
・カテゴリページの中から条件(価格、人気順、新着順など)を選び商品詳細ページに行く
・商品情報を見て、購入したいと感じたらカートに投入する

が一般的です。その中で「次のページへの遷移率が低いステップ」に注目します。

コンバージョンに問題があるページの発見方法

たとえば、上の図で考えてみましょう。
「カテゴリページから商品詳細ページへの遷移率は15%と、他のステップと比較しても低い」 ということがわかります。ほかのステップよりも改善しやすい、あるいは改善効果が出やすい、「インパクトの大きい」改善箇所を探し出しましょう。

改善ポイントが絞れたら、次は仮説を立てます。たとえば次のように、「もしかしてカテゴリページで魅力的な商品提案ができてないのでは?」 「商品の読み込みが遅すぎて離脱している人が多いのかも?」 といった仮説を立てることができます。この仮説は分析ツールなどでは見えないこともよくあるので、データとマーケターの肌感覚をバランスよく動員して思考することが大切です。

今回はECサイトの例でしたが、あなたのサイトの場合はどういったステップが考えられるでしょうか。

コンバージョン改善ポイントを見つける方法

改善するページを特定した後は、具体的に直すポイントを決めます。このとき、PVや滞在時間といった数値を眺めるだけではそのポイントが見つかりません。 大切なのは「ユーザーの行動をイメージすること」です。

この作業はツールがなくてもできます。自分がユーザーになりきり、「〇〇を購入したいと思ってこのサイトに訪れた」という設定で、実際にサイトを使用してみます。「ユーザー視点を持つ」と言葉にすると簡単ですが、見慣れたサイトを初めて来たつもりで閲覧するには、慣れが必要です。 この作業によって、「商品が欲しいんだけど、探しづらい」「サイズを検索するにはいちいちメニューを開かないといけない」など、使いづらいポイントが見えてきます。 慣れないうちは、「コンバージョンにたどりつくまでのクリックの数(=ページ読み込みで待たされる頻度)」や、「導線(ボタンなど)のわかりづらさがないかどうか」を見てみましょう。

また、このときに競合サイトを見るのも有効です。どっちが探しやすく商品の魅力が伝わるのか、またそれはなぜか。これらが改善のヒントです。

コンバージョン改善ポイントが見つかった後、どの順番で修正するのか?

抽出した改善ポイントは、以下の2つの観点を総合的に判断して、どのような優先順位で対応するか、あるいは対応をあえてしないのか検討します。

① そのポイントを改善することによる影響の大きさ
② 修正に必要なコスト

また、「重要なものから手を付ける」というやり方の他に、「すぐできることから試す」というのも考え方としてはありです。

ユーザーの行動をヒートマップ分析でデータ化する

上に紹介した改善ポイントの抽出方法は、基本的には目視(ヒューリスティックと言ったりもします)で分析することが多いです。しかし一方で、「アクセス解析のように、改善ポイントも数字を使って上司やクライアントへロジカルに提案したい」という人もいることでしょう。

そんなときに使えるツールの1つが、ヒートマップツールです。ヒートマップツールとは、ページを訪問したユーザーの行動をひと目で、視覚的に検証・分析できるツールです。

ヒートマップツール

自分の中で、「ページの中のこの部分で離脱が起きていそう」といった仮説がある場合に、実際にそれを確かめることができます。あるいは、今まで気づかなかったユーザーの行動傾向がヒートマップを見ることで明らかになるケースもあります。 たとえば、ミエルカヒートマップ(https://mieru-ca.com/heatmap/)のトップページ(スマホ閲覧時)のクリックを見てみましょう。

上の画面の赤枠で囲った部分に、ユーザーのクリック(タップ)が集中していることが分かります。ここから、ロゴや無料トライアルといった、”クリックできないのにクリックしている箇所”がある=ボタンだと誤解されている といった、「ユーザーから見たサイトの姿」を的確に分析することができます。 こうした現状分析をふまえて、たとえば次のような改善を行うことができます。

仮説:
ユーザーはトライアルの申し込みページに移動したくてタップしているのではないか?
施策案:
「無料トライアルはこちら」といった分かりやすいテキストとリンクを設置し、フォームへ誘導するように設定する

 このほかにも、ページの中でユーザーが注視する箇所や、飽きてしまう箇所などを、データを元に分析できるのがヒートマップツールです。 あなたのウェブサイトのコンバージョン率を効率よくアップさせる大きな武器として、活用してみるのも一つの手です。無料で使えるミエルカヒートマップでまずはお試してっしてみてはいかがでしょうか。

\コンバージョンを最大化するなら/

無料で使える「ミエルカヒートマップ」

詳しくはこちら
本記事の著者
高田 愛
高田 愛
Web/ソフトウェア開発ディレクター
この著者の記事をもっとみるarrow-right

関連記事