昨今、コンテンツの剽窃・盗用については多くの問題が発生しており、気にかけているご担当者も多いのではないでしょうか。ライターさんを信頼したいのもありますが、何かあったときが恐い。。ただ、全コンテンツの重複をチェックするのも大変だし、どうチェックしたらいいのか分からないという声も聞きます。そこで今回は、コピーコンテンツ(コピペ)チェックを効率的に実施できるツールをまとめてみました。
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なぜブログやコンテンツの盗用/剽窃、重複が発生してしまうのか
コンテンツの盗用・剽窃が起こりうるケースは2パターンあります。ライターさんが「意図しているケース」と「意図していないケース」の2つです。
ライターが意図しているケースは、ライター選定における、報酬設定(あまりに安すぎるなど)、採用基準が甘い、レギュレーションやルールが説明されていない、信頼関係が醸成できていない、などが大きく影響します。
一方、ライターが意図せずコンテンツの盗用や剽窃が起こってしまうケースもあります。これは、執筆にあたって参考にしていたサイトや書籍などにどうしても文章や言い回しが似通ってしまうケースです。こうした場合は、意図していないとはいえ著作権侵害となってしまう可能性をはらんでいます。もちろん重複しているコンテンツや、まるまるコピーしたようなコンテンツは検索エンジン上も評価されません。そのため、原稿を確認する編集長的な立場の方は、特に気をつけなければなりません。
ただ、全てのコンテンツを1つずつチェックするのは非効率。。。しかも盗用しているか否かをどう確認したらよいのか。。そこで、盗用や剽窃のチェック作業を効率的に実施してくれるのが通称「コピーチェック(コピペチェック)ツール」です。いくつかまとめてみたので参考にしてください。
無料・有料コピーコンテンツ(コピペ)チェックツール・サービス5選
コピペチェックツールには、有料のものと無料のものがありますので用途に合わせてチョイスしてください。まずは無料のもので試してみて、使い勝手や精度を確かめるのもいいかもしれません。(以下は2018年2月調べ)
サービス | 特徴 | 価格 | 動作環境 | 補足 |
---|---|---|---|---|
コピペリン | 記事同士の比較も可能、レポートのエクスポートも可能なため、判定結果をライターさんに共有することもできる、返金保証もあり。 | 年間:6,000円 | インストール型。PC1台に対して1シリアル番号が必要。 | 完全コピーはもちろん、単語を入れ替えただけのレベルの低いリライトも見つけ出す機能も搭載。 判定基準は自分で、カスタマイズ可能。 |
影武者 | 有料プランでは、テキスト入力での解析だけでなくテキストファイル(txt)や、Word、Excel、PDF、CSVなどの調査も可能。 | 解析回数10回未満/月は無料、スタンダードプランは解析100回までで月額4,320円 | ブラウザ型。特別なソフトのインストールなどは不要。 | テキストにおける重複の割合を表示。 |
イーグルアイ | CMS機能なども付いたアフィリエイトに便利なツール「SCK」の一機能。 | 月額:6,000円 | インストール型。ライセンス登録したPCでのみ利用可能。 | チェック対象の部分にコピー記事の疑いがあるタイトルとURLが表示され、クリックすることで直接そのサイトに移動可能。 |
Copy Content Detector | 25文字から4,000文字の文章のチェックが可能。コピーチェック実行回数は制限なし。簡易文章校正機能付き。 | 無料 | ブラウザ型。特別なソフトのインストールなどは不要。 | クラウドツールならではの分散技術で、並列コピーチェックを行い高速なチェックを実現。 |
MIERUCA (ミエルカ) |
SEO・コンテンツマーケティング・オウンドメディア分析サービスツールの一機能。 | 初期:100,000円、 月額:100,000円〜 |
クラウドサービス。特別なソフトのインストールなどは不要。 | 掲載前のコピーチェックはもちろん、掲載後は他サイトに盗用された可能性のある記事があればアラートが届く監視機能も。 |
※注意事項※
掲載情報は調査時点のものとなります。実際のサービスと異なる場合がありますので、各サービスの契約・利用にあたっては各サービスサイトの規約や内容をよくご確認の上、ご自身の責任のもとでお願いいたします。
剽窃/コピーコンテンツチェックツールを活用して、安心できるメディア運営を
本来はコピーの心配をする必要のないようなコンテンツ制作体制を構築できるのがベストです。しかし、メディアのグロースのために複数のライターさんとやりとりするようになると「意図しない」ものも含めて、盗用や剽窃の可能性はゼロにはなりません。
大規模サイトになると自社サイト内で重複コンテンツが発生・・・なんて笑えないことも起こりえます。手軽にチェックできて、コピーの可能性を限りなく排除できるような制作体制を築くためにも、まずはライター採用時のテストライティングにおける確認プロセスにコピーコンテンツチェックツールを取り入れてみてはいかがでしょうか。
SEO・コンテンツマーケティング事例をまとめました
著者PROFILE
SFA導入コンサルからCRMベンダーのセールスに転身し、営業マネージャーに。その後Faber Company営業部長を経て、マーケティングを担うIMC部を設立。現在は執行役員として、ミエルカのプロダクトマネージャーやセミナー登壇などの活動をメインに行っている。
■ 講演実績:マーケティングアジェンダ/日経クロストレンドForum 他■Twitter:@tsuuky09