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【動画解説】強調スニペットとは?SEOの影響や表示されやすくなる設定テクニックも解説

更新日:2023.6.13 公開日:2020.10.20

強調スニペットとは、Googleなどの検索エンジンが提供する、検索結果の中でも特に注目度の高い部分です。

これは、ユーザーが検索クエリに対する具体的な回答を即座に提供する形で、通常の検索結果の上部に表示されます。 これはユーザーが求める情報へのアクセスを迅速化し、ウェブサイトの視認性とクリック率を高める効果があります。

ただし、その利益を最大限に活用するためには、適切なSEO戦略とコンテンツ作成が必要です。 強調スニペットは、ウェブマーケティングの中で重要な役割を果たし、ブランドの認知度を高め、ウェブトラフィックを増加させる機会を提供します。

この記事では強調スニペットについて解説していきます。

強調スニペットとは?

強調スニペットって何?の画像
スズキ:検索したときにその検索した言葉によって、通常の10個の検索結果とは別に最上部に、自分が検索したクエリに対する端的な答えが出てくることがあるんです。検索結果上で、クエリに対する答えを出してしまう、そういった特殊な領域、パーツのことを強調スニペットと言います。

アヤカ:説明以外にも、情報だけのものとか、画像が出てくるケースとか、そういうものも全部まとめて強調スニペットですか?

スズキ:すごいいい質問です。強調スニペットはひとつだけではなく、いろんな種類があって、例えば、クエリに対して答えだけ、いくつか文章、 テキストだけの場合もあるし、それに画像がくっつく場合もあるし、リストで出てくる場合もあります。

アヤカ:「東京 平均気温」とか打ったら表で出るとか…?

スズキ:「東京 平均気温」でも結果は出てくると思うけど、これでおそらく表示されるのは強調スニペットとちょっと似てるんだけど、 ナレッジパネルといってこれは強調スニペットとちょっとまた違う。同じようなパーツだし、ユーザーとしてみたら全然関係ないけれども、仕組みとしてはちょっと違う。

強調スニペットは狙って表示させられない

アヤカ:強調スニペットに表示させる方法ってあるんですか?

スズキ:基本的にアルゴリズムで出来ているので、狙えなくはないけども出せないです。でも狙うテクニックはいっぱい出てます。
強調スニペットは通常の10個のオーガニック検索よりも上、基本的に一番上に出てくるので、表示されると クリックされやすいんです。いくら検索結果で全部答えがわかると言っても、ユーザーはもっと知りたいという要望があるから、結局ある程度読んだ中でクリックするものです。よって、劇的にクリック率は上がります。

アヤカ:じゃあ、検索結果1位を狙えば、強調スニペットに上がると考えてよい?

スズキ:これも良い質問!でも違う。1位じゃなくて、ほとんどの99%くらいは…検索結果の1ページ目に出ている中から選ばれます。
検索結果って、1から10番まで順位がありますよね。1位でも2位でもいいし、 3位でも4位でもOK。でも、11位以降だと強調スニペットにはまず引用されないです。

強調スニペットに表示されるとオーガニック検索(10位以内)には表示されなくなる

強調スニペットについて解説画像

アヤカ:3位に表示されているものが 強調スニペットにあがる場合もあるんですか?

スズキ:これもちょっと最近仕様が変わって、昔は例えば、彩歌さんが言ったように オーガニック検索では3位でした、それで3位のページから強調スニペットが出ます。強調スニペットと3位両方に、検索結果1ページ目両方に、同じページから2つ出ていたんです。 でも今は仕様が変わって、強調スニペットに出たページは、オーガニック検索に出てこなくなります。

アヤカ:へ~~、勉強になります。

スズキ:話を戻すと、 必ずしも検索結果1位でなくても構わない。1位から10位の資格があれば、 強調スニペットにはなりうる。

アヤカ:検索結果上で1位になるのと強調スニペットだったら、やっぱり強調スニペットのほうが有利なんですか?

スズキ:難しい質問ですね。基本的には強調スニペットのほうが クリック率は上がると思うけれども、でもそれでユーザーが満足しなかったら 結局戻ってきて1位になるから、一概にはどちらがいいっていうのはないですね。

強調スニペットに表示されやすくなるテクニック

アヤカ:今検索したもので強調スニペットにでてたものは、半年後に検索したら、違う内容になっていたりとかは?

スズキ:半年後どころか、次の日に変わってることもあります。入れ替わりが激しいので、安定的に強調スニペットを常時確保するのはなかなか難しい。なので、強調スニペットで狙っても必ず確保されるわけじゃない。

今、運良くうまくいったと思っても、 次の日見てみたらあれ、なくなってるじゃん、競合に取って代わられてるじゃん、 というのはあります。でも、狙えなくはないので…… 聞きたいですか?ある程度のテクニック。

強調スニペットの解説画像

アヤカ:聞きたいです(^^)

スズキ:さっきも言ったように、100%ではないけれども、 まず大事なことは、ユーザーが検索しそうなクエリ、例えば「空はなぜ青いの」とか「iPhoneの初期化の方法」とかまず調べる。そういったユーザーが検索ボックスに打ち込みそうな 言葉をまず見出しに入れます

h1でもh2でもh3でも構わないけど、 まず見出しに入れる。きっちり100%同じでなくても、 意味的に同じだったら構わないです。その下に一文か二文くらいで 簡潔にまず答えを述べます。だいたいそれが強調スニペットに 引用されやすくなる。それで、その下に詳しく説明をしていく。

あとは、Googleはリストを好むので、 1、2、3、4の順番もアリです。好きな食べ物がりんご、みかん、もも、みたいな形で ひとつひとつ列挙していく形のリストです。このときに大事なのが、Googleにわかりやすい構造であるリストタグを使いましょう。 HTMLタグでもって<ol></ol>タグ、 そのあとに<li></li>と置くと、検索エンジンは「これは物事の順番、 ステップだな」と理解しやすくなるんです。

他には<ul></ul>、unordered listと言うんだけど、<ul></ul>タグをまず書き、<li></li>で箇条書きにしていくと、僕が好きなものはこれ全部なんだなと検索エンジンは 理解しやすくなります。

アヤカ:<ol></ol>タグ、<ul></ul>ですね、ふむふむ…。

スズキ:もうひとつ加えると、 テーブルタグも使いましょう。テーブルタグでくくっておくと、 例えばお米の品種とあった場合に、コシヒカリとあって、コシヒカリの品種を並べて いくとき、ただ自分で文字で書くのではなくて、テーブル形式にしておくと、 それもやはり検索エンジンにとってわかりやすくなる。

暴力的・差別的・ヘイトスピーチ、アダルト関連は強調スニペットに表示されないと思ってOK

アヤカ:強調スニペットにあがりにくいNGな行為とか、 注意点とかはありますか?

スズキ:特にないけれども、強調スニペットにフィードバックリンクというのがあり、そういうものを見ると、暴力的なもの・差別的なもの・ヘイトスピーチ・アダルト、ポルノ関係とかは強調スニペットには基本的にGoogleは出さないようにしています。

アヤカ:ナレッジグラフとか、ナレッジパネルとさっきおっしゃったじゃないですか?あれも強調スニペットとは違うんですか?

スズキ:違うんです。 見た感じは同じだけれども、強調スニペットというのは一般に公開されている Webページから引用された部分。引用されたものが出てるのが、強調スニペット。

ナレッジパネルは、Googleが持っている データベースから情報を持ってきて、強調スニペットと同じように検索結果で 答えを提供するパーツのこと。ナレッジグラフは、ほとんどの場合は Wikipediaからの引用が多いかな。他のサイトから持ってきた情報をGoogleが加工して わかりやすくしてある、そんな感じ。

アヤカ:ナレッジパネルとナレッジグラフの違いというのは?

スズキ:ナレッジパネルは 検索結果のいちばん上に表示される部分。例えば、「地球の円周」と検索したらおそらく地球の円周が出ると思う。その部分、パーツのことをナレッジパネルと言います。

ナレッジパネルやナレッジカードを作るためのデータを格納しているデータベースのことをナレッジグラフと呼びます。そのナレッジグラフというデータの中から表示させた ものがナレッジパネルです。つまり、ナレッジグラフはデータベースだから 目に見えないもの。要は、コンピューター、 プログラムが持っているデータです。

ここにはいろんな物事の情報が集まっていて、 何十億という物事のエンティティの情報を格納しているのがナレッジグラフ。ナレッジパネルに表示するかは Googleアルゴリズムが決める。

アヤカ:すごく理解できました!ありがとうございました。

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動画出演者PROFILE

鈴木謙一
鈴木謙一(すずき けんいち)

株式会社 Faber Company 取締役 Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。「海外SEO情報ブログ」の運営者。正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうことをミッションに掲げている。検索関連のカンファレンス/イベントの取材やセミナーでの講師が Faber Company での主な役割。最近では、海外カンファレンスでの登壇も経験している。海外SEO情報ブログは、日本では、最も有名な SEO をテーマにしたブログの1つ。Google 公式ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパートとして認定を受けており、Google 社員とのつながりも深い。

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