シリーズ形式でお伝えしているオウンドメディア業界別事例。今回は、教育・学習塾業界のオウンドメディアを紹介します。自社のオウンドメディアに活用出来るポイントをぜひ見つけてください。 教育・学習(勉強)について検索するユーザーは主に2パターンあります。1つは勉強法や進路に悩む学生自身が検索する場合。もう1つは、お子さんの学習法や教育について知りたい親御さんが検索する場合。どちらもお悩みに寄り添った細やかなコンテンツが必要になりますね。今回ご紹介するのは以下の4つ。
①先輩たちからのアドバイスや勉強法が豊富 『受験に役立つ情報みんなの学部屋』
②勉強コラムに加え、各科目の解き方や公式も教えてくれる 『Studyplus』
③保護者の方の「困った!」を解決 『ベネッセ情報教育サイト』
④新大学入試への備えは万全?『ミライ研究室』
それでは実際に事例を見ていきましょう。
①先輩たちからのアドバイスや勉強法が豊富 『受験に役立つ情報みんなの学部屋』
河合塾グループの個別学習塾「河合塾マナビス」が運営するメディア。大学受験勉強中の高校生が主なターゲットです。
◆コンテンツ
「英単語の覚え方」や「ノートの活用術」のお役立ちコンテンツと、先輩たちからのアドバイスをまとめた「勉強と部活の両立」や「試験当日の失敗談」口コミコンテンツがあります。先輩たちからのアドバイスは部活生である1・2年生に向けられたものから受験本番直前の受験生に向けられたものまで幅広くあります。悩み事はあるけど、人に相談するのは気がひける・・・そんな高校生におすすめです。
◆コンバージョン
各コンテンツの下部に「無料体験」「資料請求」「校舎訪問申込」それぞれのリンクが設置されています。また、サイドバーから「近くの校舎を探す」こともできます。
◆会員登録の導線
会員登録への動線はありませんが、Twitterフォローへの動線はページ上部に設置されています。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
オウンドメディア専用のアカウントはないようですが、河合塾マナビス公式のTwitterアカウントをもっています。公式キャラクターのマナベアーが、問題を出してくれたり偉人の名言を紹介してくれたりします。
②勉強コラムに加え、各科目の解き方や公式も教えてくれる 『Studyplus』
スタディプラス株式会社が運営するオウンドメディア。大学受験を目指す高校生が主なターゲットです。
◆コンテンツ
大学受験を目指す高校生向けた大学の学部紹介や勉強法、合格体験記などが中心です。数学や英語は中学の学習内容から復習できるよう、分かりやすく解説した記事が豊富。現役東大生や早慶生が執筆した記事が多いのも特徴です。
◆コンバージョン
勉強法コラムの下部に学習記録アプリ「Studyplus」無料会員登録へのリンクと月額制で参考書が読み放題のアプリ「PORTO」のリンクが設置されています。
◆会員登録の導線
コラム下部の「Studyplus」無料会員登録リンクの他、上部とサイドバーにも無料会員登録への導線があります。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
オウンドメディア専用のアカウントはないようですが、会社としてFacebookとTwitterのアカウントをもっています。Twitterに注力しているようで、キャンペーン情報や新サービスの情報発信の他、それに反応したツイートをリツイートしてくれます。
③保護者の方の「困った!」を解決 『ベネッセ情報サイト』
株式会社ベネッセコーポレーションが運営するオウンドメディアです。幼児から高校生の保護者の方と中学生・高校生をメインターゲットにしています。
◆コンテンツ
保護者の方向けの子育て教育コンテンツと、学生向けの受験対策や定期テスト対策などの学習系コンテンツがあります。子どもの成長に合わせた豊富なコンテンツや学年・科目・単元毎に分かれたきめ細やかなコンテンツが魅力です。
◆コンバージョン
各記事に合わせて、サイドバーやポップアップでベネッセが提供するサービスへの登録・申し込みのリンクが設置されています。
◆会員登録への導線
サイドバーにTwitter、Facebook、LINEの各SNSへのフォロー導線があります。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
Twitter、Facebook、LINEの各SNSアカウントを持っています。Twitter、Facebook共に2.5万人を超えるユーザーにフォローされています。
④新大学入試への備えは万全? 『ミライ研究室』
株式会社Z会が運営するオウンドメディアです。新大学入試を受験する高校生をメインターゲットとしながら新大学入試に関する情報や新学習指導要領について発信しています。
◆コンテンツ
新大学入試に関する最新情報の他、新学習指導要領の対応について考えるコラムなどがあります。中でも、特集として社会の第一線で活躍する方々へのインタビュー記事が印象的です。
◆コンバージョン
各記事下部に、資料請求/入会・購入/その他各種問い合わせへのリンクがあります。
◆会員サイトへの導線
公式LINEのアカウントの登録とメールマガジンの登録の導線がサイドバー及び各記事下部に設置してあります。メルマガにはPC向けのものが2種類と携帯向けのものが1種類あります。
◆ソーシャルメディア(SNS)の利用状況
オウンドメディア専用のアカウントはありませんが、会社全体としてTwitter/You Tube/LINE/Facebookのアカウントがあります。中でもYou Tubeは2万人を超える登録者数があり、大学入試に向けた情報だけでなくビジネス英語の解説動画もあります。 同じ検索語であっても保護者の方が調べている場合とお子さん自身が調べている場合では求められる情報が異なります。
各サイトのターゲットに合ったキーワード設定やコンテンツ内容を考える必要がありそうですね。多くの学生がスマートフォンなどのデジタルデバイスを持っているため、学習の悩みや勉強法を検索する機会は今後も増加していきそうです。また、オンラインでの学習も進みそうです。勉強の苦手意識をなくすような漫画や動画のコンテンツ、保護者の方の不安を解消できるような有識者監修のコンテンツなども効果的かもしれません。
☆限定!ホワイトペーパーダウンロード☆
本コンテンツをご覧の方にぜひダウンロードしてほしい資料があります! 「オウンドメディアを運営しているor運営しようと考えている、でも体制がイマイチ上手くいかない・・・」そんな方はぜひ、下記資料をご覧ください!
おわり
著者PROFILE
大学卒業後、2019年に新卒第5期として入社。ウェビナー・展示会運営やメルマガ、ミエルカ事例取材・執筆などオンライン/オフラインを問わず幅広い施策を担当。学生時代、毎週30人以上の小学生の作文を添削していた経験から、読みやすい文章とは?について日々模索中。趣味はスポーツ観戦、読書、コロナ自粛をきっかけに韓国ドラマにハマり中。
>Twitterのアカウントは@ta_yumeko