Googleから手動による対策(ペナルティ)通知が来たらどうすればいい?場合によってはインデックスから削除される?ランキングは不利になる?通知を受けたらすぐやるべきことと、再審査リクエストの流れをご説明します。SEO対策を行う上で重要なポイントですのでぜひ参考にして下さい。
Googleから「手動による対策」(ペナルティ)を受けたと気づいたら
Google担当者が目視で判断し、品質ガイドラインに違反したサイトは「目視による対策」が与えられます(※これを「ペナルティ」と呼ぶのは非公式の用語です)。この場合、Google Search Consoleにメッセージが送られ、何が理由だったかも記載され、わかる場合があります。
ペナルティを受けたら何が起こるの?
- 検索順位が下げられる
- 検索結果から削除される
- リッチリザルトから外される(検索ランキングには影響なし)
といった、いくつかのパターンがあります。ランキングが不利になるどころか、検索結果から「削除」されてしまうこともあり、大きな痛手ですね。
なぜペナルティを受けるの?
そもそもなぜペナルティという措置を設けているのでしょうか?Googleは以下のように解説しています。
検索エンジンが登場して以来、何とかして、自分のサイトを不正な手法で上位に掲載しようとする人たちが後を絶ちません。これは、検索を行うユーザーにとっても、違反をしていないウェブサイトにとっても望ましいことではありません。無関係な結果が上位に掲載されることで、関連性の高い良質なウェブサイトが見つかりにくくなってしまうからです。
そのため Google は、当初からそうしたスパムサイトを作成する悪質なウェブマスターに厳しく対処し、ユーザーが探している情報にすばやくたどり着けるよう、また関連性の高い良質なウェブサイトが検索結果の上位に掲載されるよう努力してきました。
Googleの「自動ペナルティ」ってあるの?
これはあくまで検索順位の低下やアクセス減少を、世間が「自動ペナルティ」と呼んでいるだけ。Googleアルゴリズムが自動で評価をして、品質が低い、あるいは不正な操作をしていると判断されるのは通常のことです。ユーザー側に何らかの落ち度があるとされる変動がほとんどです。
▶︎99%のウェブスパムは自動で対策している、2020年のスパムレポートをGoogleが報告
ペナルティを受けたらどう対策したらいいの?再審査リクエストについて
Search Consoleを見て以下の流れで対策を行い、「再審査リクエスト」をします。
ペナルティを受けた後すぐやるべきこと
- まずはレポートの内容をよく読み、影響を受けているページとその理由を確認します。
- 書かれている「すべてのページの問題」を「すべて修正」します。一部のみでは再審査にかけられません。
- 修正後、レポートから「再審査リクエスト」を送ります。
再審査リクエストのコツ
手動対策の対象となった問題点を完全に解決することはもちろん、詳細な説明と再発防止を約束することが必要です。対応方法が不十分だったり、リクエストの書き方が悪いと10回20回と送っても解除されないこともある(!)ので、丁寧な報告を心がけましょう。
鈴木謙一がまとめたこちらのコンテンツに、「グーグルのペナルティの与え方と解除の仕方」と題して、Googleのマット・カッツ氏がビデオで回答した内容の翻訳が掲載されています。実際に再審査リクエストを送る方は、ぜひ参照して下さい。
▶︎グーグルのペナルティの与え方と解除の仕方 など10+2記事(海外&国内SEO情報)
ペナルティ解除後のSEOランキングは不利になる?
再審査リクエストを送って解除後は、そこからは他のページと平等に評価されます。「前科」としてマイナスからの不利なスタートになることはありません。ただし、
- アルゴリズムは常に変動するので検索順位がすぐ元通りになるとは限らない
- 何回も同じ問題点でペナルティを受けている場合は解除されにくい可能性がある
ことは理解しておきましょう。
▶︎ペナルティを解除できたあとでも、悪いサイトだとしての汚名が残り評判を下げられるのか?
SEOを意識し過ぎるのではなく、ユーザーに有益な情報を届ける、サイトの利便性を向上させることを第一に考えてコンテンツを作りましょう!
▶︎あなたのサイトは大丈夫? 手動ペナルティを受けていないか調べる「手動対策ビューア」をグーグルが公開 など10+4記事
動画出演者PROFILE
株式会社 Faber Company 取締役 Search Advocate(サーチ・アドボケイト)。「海外SEO情報ブログ」の運営者。正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうことをミッションに掲げている。検索関連のカンファレンス/イベントの取材やセミナーでの講師が Faber Company での主な役割。最近では、海外カンファレンスでの登壇も経験している。海外SEO情報ブログは、日本では、最も有名な SEO をテーマにしたブログの1つ。Google 公式ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパートとして認定を受けており、Google 社員とのつながりも深い。