「離脱防止ポップアップ」とは、ユーザーがページから離れようとする際に最前面に表示されるメッセージのことです。
ユーザーの注意を再び惹きつけられるので、サイトからの離脱防止やCV率(コンバージョン率)の改善に貢献します。
本記事では、離脱防止ポップアップの効果的なデザインや運用ポイントを詳しく解説します。離脱防止ポップアップを取り入れようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 離脱防止ポップアップとは?
離脱防止ポップアップは、ユーザーがページから離れようとするタイミングで、最前面に表示されるウィンドウ型のメッセージです。
例えば、ユーザーが閉じるボタンを押したタイミングでクーポンやキャンペーン情報を表示し、もう一度サイトに戻ってくるきっかけを作ることで離脱を防ぎます。
2. 離脱防止ポップアップの3つのメリット
離脱防止ポップアップを利用することによる代表的なメリットとして、離脱防止、CV率(コンバージョン率)アップ、顧客単価アップの3つがあげられます。
それぞれ、どのような仕組みで効果を発揮するのか説明していきます。
Webサイトの離脱防止
ポップアップの表示により、離脱しようとしたり、興味をなくしかけているユーザーの注意を再度引き戻したりすることで、離脱防止につながります。
例えば、サイトを閉じようとしたユーザーに、サイト内の別ページのポップアップを表示することで、ユーザーがサイト内にとどまってくれる可能性があります。
また、離脱直前に商品ページを見ていたユーザーにはクーポンの表示したり、一度購入したユーザーには関連商品の表示をしたりすることもできます。
最適なオファーでCV率アップ
ポップアップは、ユーザーの属性や行動にあわせて、ポップアップ内で表示するメッセージを変えることができます。これにより、各ユーザーにピンポイントで刺さるオファーを提示し、CV率を上げることができます。
サイトの情報だけではCVに至らなかったユーザーにさらなる情報を与えて、後押しをするイメージです。
アップセル・クロスセルで顧客単価アップ
ポップアップで、より単価の高い商品や、追加購入の情報を効果的に表示することができれば、アップセルやクロスセルによる顧客単価アップを狙うことができます。
「アップセル」とは、より上位とみなされる商品・サービスに移行してもらうことで顧客単価や利益を向上させる手法のことです。上位モデルの提案、まとめ買い、定期購買などが当てはまります。例えば、単品購入をしようとしているユーザーに「定期購入の方がお得」というメッセージを表示します。
「クロスセル」とは、顧客がすでに購入済みの商品・サービスに加えて、それに関連する別の商材を提案し、同時購入を促すことです。例えば、ユーザーが購入した商品と関連した商品を「あわせてこんな商品もおすすめ」と訴求します。
3. 離脱防止ポップアップの活用事例
離脱防止ポップアップを活用した事例として、弊社のオウンドメディア「ミエルカマーケティングジャーナル(Webマーケティングに関する情報メディア)」にポップアップを設置し、成功した事例を紹介します。
記事を閲覧していたユーザーが離脱するタイミングで、関連するウェビナー告知のポップアップを表示したところ、CV率が65%上昇しリード獲得件数が10件以上増加しました。
施策自体はタイミングの工夫のみのシンプルなものですが、関連する情報を提示し、ユーザーの興味を引き戻すことで離脱を防ぎ、CVの発生までつなげることができました。
4. 離脱防止・CV率改善に向けたポイントを解説!デザインや作成のヒント
離脱防止ポップアップで効果を出すために押さえるべきポイントは以下の3点です。
- クリエイティブ(デザイン)を工夫しよう
- 表示タイミングを最適化しよう
- シナリオを設計しよう
1つずつ見ていきます。
クリエイティブを工夫しよう
離脱防止やCV率改善に向けたポップアップを作るときは、クリエイティブ(ポップアップのテキストや画像などのデザイン)を工夫することが大切です。
このときに最も重要なのが、ユーザーの行動を妨げるような見せ方にしないということです。例えば、画面全体を覆うものや閉じるボタンがないものなどはユーザーの利便性を下げてしまい、離脱率の上昇やCV率の低下につながってしまいます。
クリエイティブを作成する際には、メッセージが簡潔でわかりやすく自然な見え方になるように気を付けましょう。また、閉じるボタンを明確に表示することも必須です。
とはいっても、クリエイティブを1から作成するのは非常に難しいでしょう。そこで、あらかじめクリエイティブのテンプレートが準備されたツールなどを導入すると、魅力的なポップアップを簡単に作成することができます。
表示タイミングを最適化しよう
離脱防止ポップアップの表示タイミングを最適化することで、CV率を上げることができます。表示タイミングのポイントは、ユーザーの興味が最大限高まっている瞬間を狙うことです。
具体的には、「ユーザーが離脱するタイミング」「一定時間滞在したタイミング」「指定箇所までスクロールしたタイミング」「一度目の購入が完了したタイミング」「あるページに遷移したタイミング」などさまざまです。
ポップアップを表示するタイミングが早すぎると、ユーザーはまだサイト内の情報に触れておらず興味を持っていない可能性が高いため、逆効果となってしまいます。
そのため、ポップアップはサイト訪問から一定時間経過したタイミングで表示しましょう。
シナリオを設計しよう
離脱防止やCV率改善につなげるためには、ポップアップを作るときに「シナリオ」を設計することもポイントです。
シナリオ設計とは、ポップアップの目的を明確化し、「誰に・いつ・何の情報を」発信するのか設計することです。ユーザーがサイトに訪れた目的や、求めている情報(ニーズ)、ユーザーの属性や行動を分析し、戦略的にシナリオを組むことで効果を最大化することができます。
シナリオには業界や業種ごとに、効果が出やすい、言わば“勝ちパターン”のようなものが存在します。初心者の方は、まずは専門家などの知見のある人に頼り、いくつかのパターンを作成することもおすすめです。
5. 離脱防止ポップアップを作るならツールがおすすめ!
ポップアップを1から作成するとなると、コードが書けるエンジニアをアサインしたり、作成に時間がかかったりなど、大きなコストがかかります。
そこでおすすめなのが、ポップアップツールを活用することです。
ポップアップツールとは?
ポップアップツールは、ノーコードでポップアップを作成できるツールのことです。ここでは、Web接客ツールのうち、ポップアップの作成機能がついているものを指します。
導入するツールによって異なりますが、ポップアップツールでは以下のようなことが可能です。
機能 | 特徴 |
---|---|
ノーコード編集 | ・手順に沿ってシナリオを作成するだけで自動的にポップアップを作成できる機能 ・コードを学ぶ必要がなく、エンジニアがいなくても作成できる |
クリエイティブのテンプレート使用 | ・テンプレートを選択し、テキストや画像を変更するだけでクリエイティブ作成できる機能 ・デザイナーがいなくても作成できる |
シナリオ設計のサポート | ・ツールを提供する企業のコンサルタントが、最初のシナリオ設計をサポートしてくれる機能 ・コンサルタントはポップアップの勝ちパターンを熟知しているため、効果に即効性がある |
初心者でも簡単にポップアップの作成が可能なうえ、専門的な知見を習得できることがポップアップツールを導入するメリットです。
ポップアップツールの選び方
現在、数々の企業がポップアップツールを提供しています。その中から、自社の業界やサイトタイプに合ったツールを選ぶことが重要です。
必ずチェックすべき項目は「機能」と「費用」の2つです。
「機能」で選ぶポイント
「機能」については、クリエイティブやタイミング等の各種設定がどこまで細かく設定できるかをチェックしましょう。
また必要に応じて、施策の効果検証を行える「分析機能」があるツールを選択することをおすすめします。機能の詳細は、この後実際の画面を見せながらご紹介します。
「費用」で選ぶポイント
「費用」については、見込まれる成果がコストを下回らないように慎重に検討しましょう。
ポップアップツールには、無料で使えるものから有料のものまで、機能の充実度によって差があります。また、料金形態が違う場合もあります。
企業のコンサルタントなどと、ポップアップの設置目的や費用対効果を話し合い、納得できる金額での契約を行うことが重要です。
6. ポップアップツール3選
本記事では、さまざまなポップアップツールの中から、特にポップアップ機能が充実している以下3つのツールをご紹介いたします。
- コンバージョンミエルカ
- KARTE
- Sprocket
各ツールのおすすめの理由や料金情報を掲載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
コンバージョンミエルカ
おすすめの理由 | ・HTMLやプログラミングの知識がなくても、ノーコードで簡単に設置可能 ・ポップアップを含めた100種類以上のテンプレートから選べるため、パーソナライズ施策を打ち出しやすい ・ユーザー行動を把握し効果検証までできる ・月額5万円からスモールスタートが可能 |
サイトURL | コンバージョンミエルカ製品ページ |
料金 | 初期費用50,000円、月額費用50,000円〜 |
無料トライアル有無 | ◯ |
KARTE
おすすめの理由 | ・Web接客ツールやチャットサポートの他、サイト管理や広告配信最適化なども支援 ・Web接客ツールでは豊富なシナリオとテンプレートで迅速に施策を打ち出し、接客効果を分析しPDCAにつなげることが可能 |
サイトURL | カルテ製品ページ |
料金 | 問い合わせ |
無料トライアル有無 | × |
Sprocket
おすすめの理由 | ・ユーザーの行動分析データを基に、ポップアップを最適なタイミングで表示させることができる ・アパレルや化粧品、銀行やスクールなど350社以上の実績がある ・施策の企画や検証、改善など運用代行も実施 |
サイトURL | Sprocket製品ページ |
料金 | 問い合わせ |
無料トライアル有無 | 問い合わせ |
もっと多くのポップアップツールを比較したい方は、こちらもあわせてお読みください。
☑︎ポップアップ機能有!2024最新のWeb接客ツール12選はこちら
7. 【画像つきで解説】ポップアップツールで何ができるの?
ポップアップツールの使用感を具体化したい方に向けて、弊社が提供している「コンバージョンミエルカ」を参考に、ポップアップツールでできることを4つご紹介します。
- クリエイティブ設定
- 対象者設定
- 表示ルール設定
- レポート分析
ポップアップツールを選ぶ際には、表示の条件をどこまで詳細に設定できるのかが重要です。
それぞれ実際の画面を見せながら詳しく解説していきます。
クリエイティブ設定
ポップアップのクリエイティブを構成する主な要素として、画像、見出し、テキスト、CTAボタン等があります。ポップアップツールのクリエイティブ設定では、これらの要素をテンプレートに基づいてツール内で自由に設計し、作成することが可能です。
コンバージョンミエルカでは、教育機関や不動産、ECなどの9業界別に、よく使用されるテンプレートをあらかじめ用意しています。テンプレートを選択した後は、画像左の作成画面に、使用したい文や画像を入れ込むだけで、クリエイティブが自動で作成されます。
「カウントダウン表示をしたい」「イベント申し込み告知がしたい」など用途別のクリエイティブテンプレートを出発点にすることで、初心者でも簡単にプロ並みのクリエイティブに仕上げられます。
対象者設定
対象者設定では、ポップアップの表示対象を「誰にするか」を決定できます。
設定基準としては、サイト訪問の回数や頻度、特定ページの閲覧経験があるか、申し込み経験があるか、スマホかPCか、流入元はどこかなど、ユーザーの属性や行動に沿った指標があげられます。
むやみにすべてのユーザーに表示するのではなく、よりCVに近いと思われるユーザーに絞って表示させることがポイントです。
表示ルール設定
表示ルール設定では、ポップアップを表示するタイミングや表示を適用するページ、表示を停止するルールを設定できます。
ポップアップを表示させるタイミングは非常に重要で、離脱時、サイトやページの滞在時間、スクロール位置など、いくつかの指標をもとに設定することが可能です。
また、表示するページの設定では、サイト内のどのページでポップアップを表示するかを決めることができます。あまりしつこくポップアップを出すことはユーザーにとって煩わしくなり、逆効果です。
「一度閉じられたポップアップは再度出さない」などの停止ルールも選択できるので、忘れずに設定しましょう。
レポート分析
施策を行った後は、各シナリオのレポートで結果を確認できます。ポップアップに対するリアクション率やゴール率、拒否率がグラフと表で示されます。
データをもとに、複数のクリエイティブに対するユーザーの反応を比較すれば、どのクリエイティブを採用するか決定することができます。
またコンバージョンミエルカでは、データをCSV形式でダウンロードできるため、施策レポートを社内で共有することができます。
どれほど詳しくデータを見たいか、得たデータをどのように使用するかによって、レポート分析機能の充実度がツール選びの重要な指標となります。あらかじめ確認しておきましょう。
ここで紹介したのは、ポップアップツールでできることの一部です。詳しくは各ツールの企業に確認してみてください。
8. 離脱防止ポップアップでCV率アップを実現しよう!
離脱防止ポップアップは、離脱率の低下やCV率アップなどの効果を目指すことができます。効果を最大限発揮するためには、クリエイティブやシナリオなどの細かい設定を戦略的に行うことが重要です。
ポップアップを活用する際には、ノーコードWeb接客ツールを導入することをおすすめします。ぜひ、自社のサイトや目標に一番適したツールを見つけ、記事でお伝えしたポイントを実践してみてください。
コンバージョンミエルカでは、初心者の方でも簡単にポップアップが作成が可能です。他にもWeb接客に必要な分析を自動で行いレポート化する機能や、チャットやフォームなどを表示する機能もございます。まずは気軽に無料トライアルで試してみることをおすすめします。