この記事は、これからSEOを学びたい初心者の方、現在ブログなどのWebサイトを運用しているけど十分な集客成果が出ていない方を対象に書きました。
SEOとは、Googleなどの検索エンジン最適化のことであり、ユーザーに役立つコンテンツをつくることが、検索結果での上位表示につながります。そして、その方法は学び考える必要があります。
SEOに関する情報はネット上にも沢山ありますが、断片的になりがちなので、全体像を学ぶにはまず本を読むことをおすすめします。しかし、SEOに関する本は沢山あります。どれを選んでいいのか分からない方も多いでしょう。
今回は、SEOに関する本を何冊か読んだ筆者の経験を踏まえ、厳選した4冊を紹介します。また、+αとしてWebサイトを成長・成功させるために読んでほしい本も2冊紹介します。
目次
おすすめSEO本4選
では早速、SEOを学ぶのにおすすめの本を「基礎」「ライティング」「分析」の分野別に4冊紹介します。
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【基礎】SEO対策・超入門2021- ※電子書籍で読みたい方におすすめ
SEOを勉強するには、まずは基本を押さえることが大事です。
SEOの基礎・概要を学べる本は多数ありますが、そのなかでも『SEO対策・超入門2021-』は初心者におすすめです。
理由は3つです。
- 読みやすい
- SEOの大原則を網羅的に理解できる
- 情報収集に有効なページURLが適宜挿入されている
本著は「SEOを1日で速習する」をコンセプトに書かれているように、内容が簡潔にまとめられているので1時間~2時間あれば完読できます。著者自身がWebコンテンツにおいて「読みやすさ」の重要性を説いているように、本も読みやすいのが特徴です。
内容が簡潔ではあるものの、基礎知識から応用技術まで網羅的に解説されているので、SEOについては不足なく学ぶことができます。
また、Kindle(Amazonの電子書籍サービス)で出版されており、その形式を活かしてGoogleの公式サイトなどSEOに役立つ情報ページへリンクできるようになっています。情報がアップデートされた際に、最新版に更新できるのも魅力でしょう。
なお、Kindleを持っていない方でもスマートフォンのアプリを利用すれば読めるので、SEO初心者はもちろん、気軽にSEOを勉強したい方にもおすすめです。
【基礎】いちばんやさしい新しいSEOの教本 ※紙の本で読みたい方におすすめ
「いちばんやさしい」とタイトルにあるように初心者向けですが、SEOの基本用語や考え方だけでなく、業種別のサイト設計・kw選定のポイントやURLの付け方など実践的な手法まで解説された網羅的な内容となっています。
3人の著者による多角的な視点で書かれているのも魅力のひとつです。巻末には用語別に索引できるようになっているので、紙の本の方があとから見返しやすいという方におすすめです。※電子書籍でも出版されています。
安川洋、江沢真紀、村山佑介 /インプレス
¥1,562(単行本)税込
¥1,562(Kindle版)税込
256ページ
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【ライティング】沈黙のWebライティング
『沈黙のWebライティング』は、SEOを意識した記事を執筆する上では必読の本といってもいいでしょう。今回の記事で紹介する本は全て読んでほしいですが、どうしても1冊しか購入できないのであれば、この本を強くおすすめします。
というのも、SEOはその基本を理解するのは簡単ですが、記事の執筆は非常に難しいからです。執筆自体は誰でもできますが、結果が伴わないことも少なくありません。
『沈黙のWebライティング』では、Googleの検索結果で上位表示を目指すためのライティング技術と考え方が惜しみなく解説されています。
この本の目次を一部紹介すると・・・
- コンテンツは検索ユーザーの「意図」を満たすものでなければならない
- その上で「独自性(オリジナリティ)」がないと検索上位にならない
- ターゲットが何を考えているのかを徹底的に考える
- 読み手の“脳の負担を減らす”文章の作り方
コンテンツSEOにおいて、ユーザー意図の理解と独自性が重要であることは普遍の原理ともいえますが、『沈黙のWebライティング』では、それらがいかに重要であるかを丁寧に分かりやすく説いてくれています。
また、タイトルの付け方や改行・行間の使い方など細かい文章テクニックも豊富に紹介されているので、辞書的に活用もできます。
『沈黙のWebライティング』はマンガ形式でストーリーが進んでいき、各章の終わりには要点がまとめられています。
マンガ形式のストーリーに抵抗がある方は、まとめだけを読んでもいいでしょう。
何度も読み返すことで、Webライティングの技術が身につく一冊です。
【分析】Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240
Webサイト運用者に求められるスキルのなかで、ライティング(及び編集)と並んで重要なのが、制作した記事の効果検証です。効果検証ツールのなかで最も一般的なのは、Googleアナリティクス(通称GA)です。
Googleアナリティクスの使い方に関する本は沢山ありますが、そのなかでも『できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240』を筆者はおすすめします。
理由は3つです。
- ネットで得られる以上の情報量
- ケーススタディ別に解説されている
- 辞書的に活用できる
Googleアナリティクスの使い方に関する情報はネット上に豊富にあるので、それらを見ながら使ってみれば基本的なことは感覚的に覚えられます。ですので、本として購入する場合は中上級者向けに書かれたものがおすすめです。
『できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240』のおすすめの使い方は、まずは通読してみて、Googleアナリティクスの汎用性の高さを知ることです。基本的な機能しか使ってこなかった方にとってはGoogleアナリティクスには驚くほど多彩な機能があることを実感できるでしょう。
通読した後、実際に使ってみたい機能を詳しく読みながら実装しましょう。本のタイトルにあるように、逆引きしやすい仕様になっていて、かつケーススタディ別に解説されているので、辞書的に使いやすいのも魅力です。
SEO初心者にとっては少し発展的な内容となっていますが、サイト運用者として成長した後もずっと使える1冊となるでしょう。
SEOの本を選ぶときのポイント
紹介した本は3冊ですが、今後ご自身で他の本を選ぶときに何を基準にして選べばいいのか分からない方もいるでしょう。
SEOの本を選ぶときは、次の2つのポイントをチェックするのがおすすめです。
① 著者の経歴・実績② ロングセラーであるかどうか
ポイント① 著作の経歴・実績
まずチェックすべきは、執筆している著者の経歴と実績です。そのほとんどがサイトの記事制作や分析を自身で行い、成功した経験のある方ですが、稀に運用経験が一切ない方が執筆されているケースもあります。
あくまで個人的な意見ですが、実践経験がない方の本はおすすめしません。というのも、SEOを理解するためには、実際にサイトを運用し、施策を行ってみないと分からないことも多く、“外側の立場”にあるコンサルタント経験のみの方などが書いた本だと内容が薄い可能性もあるからです(筆者的に)。
実務者にしか分かり得ない知見を学ぶ意味でも、自身がSEO施策を行ってきた方の著書がおすすめです。
ポイント② ロングセラーであるかどうか
SEOは情報が常にアップデートされるものなので、関連本も「できるだけ最新のものを選ぶべき」と言われることがありますが、必ずしもそうではありません。なぜなら、SEOも表面的な細かい部分は変わりますが、基本はほとんど変わらないからです。
SEOはまず、基本を押さえることが大事です。そのためには長く売れ続けているロングセラー本がいいでしょう。
長きにわたって多くの方が支持しているわけですから、普遍的な考え方を理解するには安全な選択です。
※ただし、出版されたのが10年近く前で改訂もされていない本は、さすがに情報が古すぎるので避けましょう。
SEOの本質を本で学ぶのは難しい
SEOに関するおすすめの本を紹介しましたが、本で学べるのはあくまで概要だけです。実際に運用してみないとSEOの本質を掴むことはできません。スポーツに例えると、競技のルールを知っているだけで、競技をやってみないと腕が上がらないのと同じです。
本で読む ⇒ サイトの運用や分析を行って感覚を養う ⇒ 課題点を本で学習する
この繰り返しがSEOの理解を深めてくれるはずです。
Webサイトとして成長・成功させる考え方を学べる本2選
SEOを本で学び実践していけば、いずれは上位表示されてコンバージョンも発生し、収益化することもあるでしょう。
しかし、Webサイトを運用する上で難しいのは、継続的に成果を上げることです。
Webサイトの成果が一過性で終わるケースの原因は様々ですが、そのひとつにブランディングが上手くいっていない場合が挙げられます。
というのも、SEOのみを意識したWebサイトやメディアは、成果がGoogleの検索順位に左右され、特定のキーワードに依存するという特性があります。常にそのキーワードで上位表示できればいいですが、Googleのアルゴリズム変動の影響を受けて順位が下落することも当然あります。
Googleのアルゴリズム変動の影響を全く受けないWebサイトはありませんが、しっかり認知されているサービスであれば、その影響を緩和することはできます。
例えばサイト名やサービス名で検索(指名検索)されることも多いなら、継続的にコアなユーザーを獲得できるでしょう。
少し発展的な内容になりますが、ここではWebサイトを成長、さらに成功させる考え方のヒントとなる本を2冊紹介します。
【編集力】異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す編集思考
『異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す編集思考』は、デジタル経済メディアのNewsPicks初代編集長である佐々木紀彦さんの著書です。
著書のなかで佐々木さんは編集を「素材の選び方、つなげ方、届け方を変えることによって価値を高める手法」と定義づけています。
次の4ステップ別に話は展開されます。
- 「セレクト(選ぶ)」
- 「コネクト(つなげる)」
- 「プロモート(届ける)」
- 「エンゲージ(深める)」
NewsPicksをはじめNetflix、WeWorkなど有名サービス(コンテンツ)をその4ステップに当てはめながら戦略や仕組みを解説しています。
Webサイトを運用する上では欠かすことのできない「編集力」。その考え方と鍛え方を学べる貴重な一冊です。
【ブランディング】ラグジュアリー戦略
『ラグジュアリー戦略』はルイ・ヴィトンやシャネル、ロールス・ロイスなどのラグジュアリーブランドがどのように誕生し、現在の地位を築いたのか、歴史や神話、ブランド戦略を交えながら解説した本です。
Webサイトに「ラグジュアリー」を求めるのは難しいですが、ブランディングのヒントが沢山書かれています。
ただ、『ラグジュアリー戦略』は内容が面白いものの、フランスが原著の本であり、その翻訳が少し難解な印象はあります。
また、500ページ以上のボリュームがあるので1冊読むのは大変時間がかかります。
とはいえ、学びある一冊なので、ブランディングの理解を深めたい方にはおすすめしたく紹介しました。
ジャン=ノエル・キャプフェレール ヴァンサン・バスティアン 著
長沢伸也 訳/東洋経済新報社
¥5,280(単行本)税込
¥5,016(Kindle)税込
540ページ
SEOだけでなく、その先のサイトブランディングまで勉強したい方は今回紹介した2冊も合わせて読んでみてください。
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