縮小市場で流入数 前年比172%! 富士フイルムの「写真年賀状サービス」
富士フイルム株式会社 2020.02.04 2023/9/11- 自然検索からの流入数が前年比 172%に増加
- サイトからの注文件数が前年比 114%に増加
- 広告費の削減に成功、売上がROI (投資収益率) で前年比2割アップ
ミエルカ導入時の課題
年賀状の発行枚数は毎年5%程度の縮小傾向にあります。弊社の「写真年賀状サービス」においても、サイトでの注文件数は増えているものの、市場での縮小分をカバーできるほどの伸び率ではありませんでした。
例年、サイトから写真年賀状を注文するお客様は自然検索からの流入が多いです。自宅のプリンターで作る方を含め「年賀状 印刷」などで検索するユーザーに対し、いかに弊社のサービスを認知していただき、写真年賀状の注文につなげるかが課題でした。
また、年賀状離れが進んでいることから、マス広告よりもコラムなどの読み物のほうがナーチャリングできる可能性が高いと考え、コンテンツマーケティングに注力しようと決めました。
ミエルカの活用方法とその効果
これまでは『Google Search Console』や『Googleトレンド』から抽出したキーワードを参考にコンテンツを作成していました。
また、メインの顧客層である子育て中のお母さんとの会話など、身の回りの生活からテーマを拾うなど、けっこう感覚に頼った手探りのコンテンツ制作だったと思います。
そんな感覚的なマーケティングセンスを、ミエルカを導入することで、検証しロジック化することができたのではないかと感じています。
これまで自分の頭の中から生み出してきたコンテンツの方向性が合っていたのかどうか、その答え合わせをミエルカでやっていたように思います。
そして、足りない部分を補っていった結果、ユーザーの検索意図を正確にとらえたコンテンツを作ることができたのでしょう。サイトへの自然検索流入数は前年比172%に、注文件数は114%に増加しました。
今後の目標
すでに、ミエルカで分析したユーザーインサイトは、サイトだけでなくマーケティングオートメーション施策や紙のカタログ、店頭ツール、商品企画にも活かし始めています。
また、フォトブックやデジタイズ(アナログメディアを劣化から守るデジタル化サービス)などの別事業にも横展開しようと考えています。
弊社の中で先進的なe戦略推進室によるデジタルマーケティングの手法、組織の作り方を、米州、欧州、アジアパシフィック、中国へ、またR&Dや商品・研究開発、生産管理にも広げていくのがミッションです。
企業プロフィール
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- 社名
- 富士フイルム株式会社
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- 事業内容
- イメージングソリューション (カラーフィルム、デジタルカメラ、光学デバイス、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器など)
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- 導入時期
- 2017年8月
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- 担当
- e戦略推進室 マネージャー 一色 様・角田 様/富士フイルムビジネスエキスパート(FFBX) 吉原 様・羽田 様
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- 体制
- e戦略推進室・FFBX社の合同チーム3名