【改善事例あり】株式会社デジタルアスリート様にCVRを9.2pt向上させたABテストのコツをお聞きしました
2023.10.25
デジタルマーケティングの発展が著しい。変化も早く競合も日進月歩するデジタルマーケティングでミエルカはどのように使われているのか。デジタルマーケティング支援で創業13年、2023年6月現在1,860社以上の中小企業様を支援しているデジタルアスリート株式会社にお話を伺った。同社はリスティング広告運用代行を専門にデジタル広告全般を支援しており、広告だけではなくミエルカを活用したLP改善の支援を創業時から武器に広告のパフォーマンス改善に役立てている。
導入前の課題:社内のLP改善スキルを高めたかった
当社は以前「リスティングプラス」という社名で活動していました。「リスティング広告に付加価値をプラスする」という意味で付けた社名にミエルカヒートマップはピッタリのツールでした。
しかし、リスティング広告×LP改善を武器に創業した私たちは、創業時からある課題を抱えていました。広告の世界はGoogle広告やYahoo!広告のアカウントが媒体側から用意されており、正しい使い方を学べば未経験でも6ヶ月程度で広告運用の専門家としてサービス提供ができるようになる一方で、LPの改善だけは入社から3年たってもなかなか育たないという問題です。
マーケティングの中で、広告運用やSEO対策といった領域はある程度ルールがあり、ルールを理解する事で成果を出せる人材になります。同じ業種のお客様を担当すれば、成功事例や失敗事例が溜まり、一定のナレッジ化がしやすいからです。また広告やSEO対策は色々な分析ツールが最初から用意されていることも、早期の戦力化を助けています。
その半面、LPの分析や改善に関わる商品力、コピーライティング、デザインといったデータは定量的な分析がしにくく、担当者の好みや傾向によって満足度も大きく異なり、社内的にも何が正しいのかがわかりにくい課題がありました。
導入の決め手:使い勝手と費用感を評価
そんな時に紹介いただいたのがミエルカヒートマップです。ユーザーがどこを見ているのか、どのようにLPを触っているのか。CVRしか見えなかったLPの分析が、ユーザーの実際の動きやスクロール具合がヒートマップでわかるようになり、LP改善のスキルや知見が一気に高まりました。
他にも無料のヒートマップツールや他社製品はあったのですが、どのツールも海外製品だったためか使いにくく、使い勝手が良い点と費用感もお得な価格だったので選定させてもらいました。
事業に実際にどう役立てているのか
当社ではミエルカヒートマップをリスティング広告やSNS広告で契約頂いたお客様に基本サービスとして提供させて頂いております。当社でミエルカを複数アカウント契約しており、広告で使用するLPに基本実装いたします。広告分析とLPの改善を同時に運用する事によって、他社との差別化やLPの根本改善によるパフォーマンス改善を実現しています。
ミエルカヒートマップの使い勝手について
A/Bテストと併用したヒートマップの使い方
LPや記事LPにおいて、ユーザーがどのコンテンツをしっかり読んでいるかは重要な視点です。弊社の場合公開直後と修正した後のLPにミエルカヒートマップを利用して、離脱率、滞在時間を計測し、改善に役立てています。
特に改善インパクトが大きいのがファーストビューからの離脱率であり、ユーザーにコンテンツを読んでもらうためにも最も重要なポイントです。弊社では下記パターンにて2つを同時にABテストし、検証を行っています。
FVの訴求を入れ替えただけで離脱率の改善に成功
また、普段の管理では分析対象のURLをミエルカヒートマップに登録し計測しています。
検証分のデータは365日(※1)分まで遡って確認することができるため、過去の検証との比較もすぐに確認することができます。
※1 プランによってデータ保管期間が異なります。ファーストプランの場合365日です。
●読まれていない部分を削除するだけでCVRがアップした事例
一般的にヒートマップを使った改善施策として”よく読まれているコンテンツをより充実させる”を行う方が多いです。しかし、ユーザーの満足度を高める上では、いかにターゲットに対して簡潔に伝えることができるかが大切です。
そのため、実は読まれていないコンテンツをどこまで削除できるかという視点で分析をしたほうが改善のインパクトが高いのです。ターゲットにとって好まない内容や、自分ごと化しないコンテンツがあることにより離脱率は大幅に上がってしまいます。
健康食品での改善事例をご紹介します。
記事LPは、LPでは伝えきれていない情報をユーザーによりわかりやすく、寄り添って伝えることが大切です。しかし意外と多いのが商品説明や商品の成分など事業会社側で伝えたい内容を盛り込み過ぎてしまうことが多くあります。
商品:機能性表示食品(ダイエット)
媒体:Meta広告
期間:3日間
検証方法:それぞれ記事PV100で判断する
行った施策:記事内で見られていない口コミを削除及び商品説明も約半分に縮小
繰り返しになりますが、記事LPやLPを改善する上でコンテンツを充実させることも大切ですが、実はインパクトのある改善はいかにユーザーを離脱させないかです。ミエルカヒートマップを利用して滞在時間や離脱ポイントを把握し、思い切って見られていないコンテンツを削除することで大きく改善することがあります。
●複数アカウントをクライアント別にどのように運用していたのか
弊社は各部門、チーム別で管理しています。そのためお客様ごとにドメイン、URL登録を行って計測しています。管理上も各ログインを分けることができるので、数値を確認する際に円滑に使うことができます。ヒートマップ>メンバーに共有を選択、その後新しい共有先を登録するを選択することで該当の共有アカウントにサイト紐づけすることができます。権限は編集、閲覧と分けることができるためチームや階層別に分けることができます。
上記によってお客様事のサイト(ドメイン)事に権限を付与することでチームの確認が簡潔になり、ヒートマップデータもすぐに確認することができます。
今後の展望、目標
今後当社ではマーケティング人材の開発や育成をサービスとしておこなっていくのですが、デジタルマーケティングが加速すればするほど、LPの改善や知見はライバル企業と差別化を図る上で大変重要なスキルになります。
成果を上げるデジタルマーケティング人材の育成に、ミエルカを使ったLP改善の知見とスキルを身に着けて各企業様の成果を上げるデジタルマーケティング人材を早期に育成できる教育プログラムを提供していく予定です。
企業プロフィール
社名株式会社デジタルアスリート様
事業内容リスティング広告運用代行を専門としたデジタル広告全般支援