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2026/10/5【SEO Weekly Update】Googleが約100媒体に支払いテスト、AI検索で減った広告収入の穴埋めになるか

公開日:2026.10.06

2026年10月第1週のSEOトピックを3つ取り上げ、Faber Company執行役員(Search Advocate)、「海外SEO情報ブログ」を運営している鈴木 謙一(Kenichi Suzuki)が解説します。
このコラムは、こちらの動画の内容をまとめたものになります。

Googleが約100媒体に「AI引用の報酬」その仕組みは?

Googleが約100のデジタル媒体を対象に、AI検索への貢献に応じて報酬を支払う「AI Contribution Pilot」を試験的に実施しています。AI OverviewsやAI Mode、Geminiの回答に役立つコンテンツが対象で、単純に引用回数だけで報酬が決まる仕組みではありません。

ただし、支払いの算定基準は明らかになっておらず、媒体によって金額にも差があります。報酬が広告収入のごく一部にとどまる例も報じられており、AI検索による流入減少を補えるかは、現時点では判断できません。

鈴木謙一は、まだ試験段階である点を強調しています。日本での対象範囲なども不明なため、報酬を前提にするのではなく、独自性があり、利用者の役に立つコンテンツを発信しながら動向を見守ることが重要です。

ChatGPTやGoogleは何を見て商品をおすすめする?

ChatGPT、Gemini、GoogleのAI Overviewsによる商品推薦を調べた研究で、サービスごとに参照する情報源が大きく異なることが示されました。ChatGPTとGeminiの画面上の回答では、参照ドメインの平均重複率は5.4%で、共通ドメインがないケースは76.7%でした。

ChatGPTは専門レビューサイト、AI OverviewsはRedditやYouTubeなどのユーザー発信を参照する傾向が見られました。また、同じサービスに同じ質問をしても、推薦商品や参照元が変わることがあります。

鈴木氏は、AI検索での露出を一度の回答だけで判断しないよう注意を促しています。APIと実際の利用画面でも結果が異なるため、複数のサービスで繰り返し確認し、利用者が目にする回答を継続的に把握することが大切です。

2030年のGoogle検索はどう変わる?Google幹部が語った未来

Googleの検索・情報部門を率いるニック・フォックス氏が、2030年に向けた検索の変化を語りました。

AI検索が進んでも、独自の調査やインタビュー、実体験など、人ならではの視点を持つコンテンツの重要性は変わらず、動画への需要も高まるという見通しです。
若い世代には、3〜5文の長い質問を入力し、10往復ほど対話する利用例もあります。音声や写真、動画で質問する行動も、今後の検索の方向性を示すものとして紹介されました。

さらに、記憶やパーソナライズによって回答が個人ごとに変わる可能性があります。鈴木氏は、誰にとっても同じ「検索順位」を前提とした把握が難しくなる点に言及。独自性のある発信を続け、順位だけでなくAI回答での紹介や引用も含めて確認する視点が求められます。

AI検索時代も、独自性のある発信と継続的な確認を

10月第1週は、Googleによる媒体への報酬テスト、AIの商品推薦が参照する情報源の違い、2030年に向けた検索の変化を取り上げました。AI検索が広がるなかで、コンテンツの収益化と成果の測り方が、どちらも変わりつつあります。

ただし、報酬制度は試験段階であり、AI回答もサービスや質問のタイミングによって変わります。一つの制度や一度の回答だけで判断せず、実際の利用画面を含め、継続的に状況を確認しましょう。

そのうえで取り組みたいのは、独自の調査や経験、専門性を生かした発信です。動画も活用しながら、人にとって役立つ情報を積み重ね、検索とAIの双方でどのように届いているかを見ていくことが重要です。


■参考
Googleが約100のデジタル媒体にAI向けの報酬を支払うテスト(The Information)
https://www.theinformation.com/articles/google-paying-100-digital-publishers-ai-overviews

AI Contribution Pilotの支払額に関する報道(Search Engine Roundtable)
https://www.seroundtable.com/google-ai-contribution-pilot-01-percent-42188.html

AIによる商品推薦を検証した研究(arXiv)
https://arxiv.org/abs/2609.18729

ニック・フォックス氏のインタビュー動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=1-JAG94hnnM

2030年の「ググる」はどうなる? Google幹部が語るAI検索の現在と未来(海外SEO情報ブログ)
https://www.suzukikenichi.com/blog/1-what-will-googling-look-like-in-2030-a-google-executive-on-the-present-and-future-of-ai-search/

鈴木 謙一
株式会社Faber Company 執行役員(Search Advocate)鈴木 謙一Google 公式の検索セントラル ヘルプ コミュニティのダイヤモンド プロダクト エキスパート(アジア太平洋で初)。
新潟県上越市出身。新潟大学教育学部英語科卒業後、就職のため上京。ITトレーナーや情報システム管理者、ヒューマンスキル系社内講師などの会社員を経て独立。2007年に開設した「海外SEO情報ブログ」は、SEOに特化したブログとしては国内で最も多い記事数とアクセス数を誇る。2008年、当社入社。最新SEOの情報収集・情報発信、セミナー講師・イベントスピーカーが主たる職務。講演・寄稿実績多数。

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