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【2024年最新】SNSマーケティングとは?やり方や戦略の立て方、事例から最新トレンドまで徹底解説

更新日: 2024.11.13   公開日:2022.06.03
【2024年最新】SNSマーケティングとは?やり方や戦略の立て方、事例、売り上げにつながるコツまで徹底解説

近年、スマホの普及などもあり、SNSを活用したマーケティング活動の重要性が増しています。成果につなげるためには、それぞれのSNSの特徴を把握し、戦略を立てることが必要です。本記事では、SNSマーケティングのやり方や戦略の立て方、事例から最新トレンドまで徹底解説します。

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SNSマーケティングとは?定義と特徴を解説

「SNSマーケティング」とは、Facebook、X(Twitter)、Instagram、TikTok、LINEなどといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて、企業やブランドの認知度向上、顧客との関係構築、最終的には商品やサービスの販売促進につなげるマーケティング手法です。従来型の広告とは異なり、一方的な情報発信ではなく、ユーザーと双方向のコミュニケーションを取りながら、共感や信頼関係を築ける点が特徴です。

具体的には、企業がSNSアカウントを開設し、商品やサービス情報を発信したり、キャンペーンやイベント情報を告知したり、ユーザーからの質問や意見に答えたりすることで、顧客との距離を縮めていきます。近年では、インフルエンサーと呼ばれる影響力のある個人に商品やサービスをPRしてもらうインフルエンサーマーケティングも、SNSマーケティングの一環として注目されています。

なぜSNSマーケティングが重要なのか?

今や、SNSマーケティングは、マーケティングの中でも重要な施策として注目を集めています。しかし、なぜSNSマーケティングは重要なのでしょうか?

その理由は、消費者の行動が大きく変化し、SNSから情報を得る人が年々増えているからです。

SNS利用者数の増加と利用目的の変化

SNSマーケティングが注目されている背景の一つは、スマートフォンの普及やSNS利用率の高まりです。総務省のデータによると、2022年時点で、SNSやアプリを月1回以上利用する人は1億人を超えており、今後も増えていくと予想されています。

●日本のソーシャルメディア利用者数の推移及び予測

出典・引用:総務省|令和5年版 情報通信白書|インターネットの利用状況

SNSでの情報収集・購買行動の増加

ひと昔前は、テレビや雑誌、街中にある看板などのマス広告を通して、新しい商品やサービスを知り、休日などに店舗に行って購入する、という、ある程度時間をかけて買いたい気持ちを醸成させる「ジャーニー型消費行動」が一般的でした。

しかし最近では、空き時間にインターネットやSNSを利用している間に商品を発見し、瞬間的に購買意欲が高まってその場で購入する…という「パルス型消費行動」が広まっています。例えば、YouTubeで見かけた商品を、その場でインターネットで検索し購入、といった行動などが挙げられます。いわば「24 時間いつでも買い物のタイミング」なのです。

アプリの中でも利用頻度が比較的高いSNSは、こうした行動をとっている消費者に商品やサービスを訴求する上で非常に重要なプラットフォームです。こうした理由から、SNSマーケティングは、BtoC業界を中心にその重要度が年々高まってきていると言えるでしょう。

SNSマーケティングの効果と影響力

SNSは、爆発的な拡散力を持ったプラットフォームです。X(Twitter)のリポスト(リツイート)のように、自分が気に入った投稿をフォロワーへ共有するなど、利用者が相互作用的に情報を共有・拡散させる仕組みがあります。この仕組みは、商品やサービスの認知をする上で非常に便利です。

また、SNS上で影響力があるユーザー「インフルエンサー」などに商品の紹介を頼むことで、「あのインフルエンサーが紹介していたから購入する」といった、購入を促進させる施策も行うことができます。

こうした効果から、SNSマーケティングは、企業のマーケティングに多くのメリットをもたらすと言うことができるでしょう。

SNSマーケティングの主な手法

一言にSNSマーケティングと言っても、様々な手法があります。この章では、5つの手法をピックアップし、それぞれについてポイントや事例を紹介します。

①SNSアカウント運用

SNSマーケティングの中で最も始めやすいのが、SNSアカウント運用です。自社の公式アカウントを作成し、商品やサービスに関連する投稿をする手法となります。最近では、コンテンツマーケティングの一環としてSNSアカウントを運用する企業も増えてきました。

アカウント運用のポイント

SNSアカウント運用では、自社アカウントを作成し投稿を継続することでフォロワー数を増やし、エンゲージメントを高めていくことが必要です。宣伝ばかりのアカウントではフォロワーは増えません。フォロワーとのコミュニケーションを通じて、自社の商品・サービスなどの存在に気づいてもらったり、自社サイトのコンテンツへ誘導するなどの工夫が必須です。

アカウント運用のメリットとデメリット

SNSアカウントの作成・運用は、広告費などのコストがかからず、すぐに始められる点がメリットです。ただし、結果が出るようになるまで時間がかかったり、頑張って運用していても必ずしも成果に結びつかない点がデメリットです。

※参考記事:成功するコンテンツマーケティングとは? 手順、事例をわかりやすく、簡単に解説

アカウント運用の成功事例:化粧品ブランドがSNS活用でファン獲得4倍! 株式会社鈴木ハーブ研究所様

今回紹介するのは、茨城県東海村にある鈴木ハーブ研究所(社員数50人)のSNSアカウント運用事例です。同社では、以前からSNSを運用していましたが、X(Twitter)のフォロワー数は4,000人で頭打ち状態でした。そこで、FaberCompanyからSNSマーケターを紹介させていただき、結果として、X(Twitter)でフォロワー数が1万5千人増になるなど、大きな成果を出すことに成功しました。

具体的に行った施策は、「ロードマップを作成し、ゴールまでのストーリーを設計する」「有名人を使うなど、キャンペーン効果を最大化するための布石を打つ」「ユーザーと個別にコミュニケーションをとる」の3つです。

SNSとWebの最大の違いは、双方向的なコミュニケーションが取りやすいことです。例えば、鈴木ハーブ研究所さまでは、キャンペーン結果を通知するときに、当選者だけでなく、落選された方にも『また次も参加してくださいね』と、きちんとお礼を伝えるようにするなど、ユーザーと個々につながることを意識していたそうです。

(実際のツイート:X(Twitter)リンク

こうした取り組みの結果、X(Twitter)のフォロワー数は1年で4倍に増えました。また、X(Twitter)キャンペーン企画は総計で2万3千RT(リツイート、現在のリポスト)という反響を呼び、エンゲージメントが平均12%ほどを維持するホットなアカウントに変貌しました(以前は3%前後)。

SNSアカウント運用を企業の認知拡大や集客に活かすことができた良い例だと言うことができるでしょう。

SNS広告

SNS広告とは、特定のSNSのプラットフォーム上に広告を出すインターネット広告の一種です。また、SNS広告は多くの場合、運用型広告に分類されます。運用型広告とは、広告の掲載枠が固定されておらず、広告内容との関連性や予算によって最適な広告を出す種類のもので、インターネット広告の運用型で代表的なものに「リスティング広告」があります。

リスティング広告は、Yahoo!やGoogleなどの検索結果の上位に表示される広告ですが、SNS広告はSNS上に広告が出るという点で違いがあります。SNSの種類は複数あり、それぞれ特徴が異なるため、まずは違いを把握しておきましょう。自社にあったSNSの見極め方については、弊社のYouTube「ミエルカチャンネル」でも解説していますので、ぜひご覧になってください。

・SNSのプロが解説! 自社にあったSNSの見極め方

各SNSの広告形態と特徴

SNS広告について、それぞれの特徴を一覧表にまとめました。

広告フォーマット課金形態ターゲティング
Facebook・画像・動画・カルーセル・コレクション入札形式(オークション形式)年齢、性別、居住地、趣味・関心、使用デバイス、過去のアクションなど
Instagram・画像・動画・カルーセル・コレクション入札形式(オークション形式)年齢、性別、居住地、趣味・関心、使用デバイス、過去のアクションなど
Twitter・動画・画像・テキスト・カルーセル入札形式(オークション形式)地域、年齢、言語、性別
LINE・画像・動画・カルーセル入札形式(セカンドプライスオークション形式)性別・年齢・地域・利用している携帯キャリアや配偶者の有無などの属性、興味関心など
TikTok・画像・動画入札形式年齢、性別、地域、言語、興味行動、デバイスなど
YouTube・動画入札形式(オークション形式)年齢、性別、地域、興味や関心、ライフイベントなど

出典、引用

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、SNSで一定以上のフォロワーを獲得しているユーザーに、商品の紹介を依頼する手法です。

インフルエンサーの種類と選定方法

インフルエンサーは、その影響力やフォロワー数によって異なる種類に分類されます。例えば、メガインフルエンサー(フォロワー数100万人以上)、マクロインフルエンサー(フォロワー数10万人〜100万人)、ミクロインフルエンサー(フォロワー数1万人〜10万人)、ナノインフルエンサー(フォロワー数1万人未満)などがあります。

ただし、実際にインフルエンサーマーケティングを行う際には、ブランドとの親和性やフォロワーと商品やサービスのターゲットが一致しているかどうか、過去のキャンペーン実績などを考慮することが重要です。

例えば、YouTubeで本を紹介するチャンネルを運用しているインフルエンサーにコスメブランドの紹介を頼んでも、あまり効果は得られません。インフルエンサーの選定は慎重に行いましょう。

インフルエンサーマーケティングの注意点

注意点としては、インフルエンサーとの契約条件の明確化、コンプライアンス遵守、誤情報の拡散防止などが挙げられます。例えば、商品やサービスを紹介する動画が炎上してしまった場合、企業の収益が大幅に減少したり、ブランドイメージを悪化させたりといったリスクが考えられます。商品やサービスを紹介する投稿は、投稿する前に確認の期間を設け、商品の内容に間違いがないかどうかを商品の担当者に確認してもらったり、社内の法務担当者に法律の観点から問題がないかチェックしてもらったりしましょう。

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンは、一言で言えば、SNS上で開催されるイベントです。行動のインセンティブとしてプレゼントを準備するなどして、投稿を閲覧した人に行動を呼びかけ、認知拡大を狙う手法です。

キャンペーンの種類と目的

SNSキャンペーンには、フォトコンテスト、ハッシュタグキャンペーン、クイズキャンペーン、プレゼントキャンペーンなどがあります。目的は、ブランド認知度の向上、ユーザーエンゲージメントの強化、新規フォロワーの獲得などです。

成功事例: ユーザーを楽しませる企画によりSNSのフォロワーが3ヶ月で1万人超え、ECサイトへの流入も急増!株式会社ドリームブロッサム様

株式会社ドリームブロッサム様は、子供向けの知育玩具を販売する企業で、SNSアカウント運用を成功させた企業の一つです。

もともとSNSアカウントはありましたが、お知らせやキャンペーンを少し開催する程度で、フォロワーやWebサイトへの流入なども獲得できていませんでした。そのため、Faber CompanyがSNSマーケターをご紹介し、SNSアカウント運用の本格化をお手伝いさせていただくことになりました。

運用を軌道に乗せたのは「プレゼントキャンペーン」でした。本来、プレゼントとして用意していたのは子供用のダイソンのおもちゃだけでしたが、「子育てを頑張る多くのパパママの力になりたい」という想いから、一部の当選者に「本物のダイソンの掃除機」を送るというサプライズを実施したのです。

キャンペーンに当選したという喜びだけでなく、「本物のダイソンの掃除機のプレゼント」というさらなる驚きを用意することで、X(Twitter)で多くのリツイート(リポスト)を獲得。通常だど反響の山は1回で終わってしまうところを、2つ、3つとつくることに成功し、結果、X(Twitter)は3ヶ月の運用でフォロワーが2,000→11,000まで成長しました。

このキャンペーンを実施したことで、ECサイトへの流入もぐっと増やすことに成功。SNSアカウント運用が、集客や収益の拡大に繋がることを表す、良い例です。

詳しく知りたい方はこちら:サイトPV10万/SNSフォロワー5.5倍に!EC集客の土台作りを最速で実現した新しいマーケティング体制とは

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングは、SNS上でのブランドや競合、業界に関する会話をモニタリングし、消費者の声を収集して、商品やサービス、マーケティングの向上に活かすという施策です。

基本的には、専用ツールを使用してキーワードやハッシュタグなどを監視し、データを分析することが一般的です。顧客の声を反映させ、顧客視点に立った商品開発ができる反面、ブランドの一貫性がなくなってしまうこともあるため、注意が必要です。

国内外の主なSNSとその特性

ここからは、国内外の主要なSNSとその特性についてご紹介します。自社の商品やサービスを訴求するにあたって、どのSNSで施策を行うのが効果的なのかを検討してみてください。

①YouTube

YouTubeは世界最大級の動画サイトであり、国内のユーザー数も非常に多いのが特徴です。幅広い年代層が利用しているため、多くのユーザーにリーチできます。ただし、YouTubeチャンネルを自社で運用するには、動画編集など一定のスキルやコストが必要です。

②X(Twitter)

X(Twitter)はSNSの中でもリアルタイムにトレンドを知ることができ、国内のユーザー数が多い点が特徴です。1つの投稿に対して140文字までという制限があるため、発信できる情報は限られますが、リポスト(リツイート)という機能によって、拡散されやすいのも大きな特徴です。

※参考記事:【Twitter攻略法3選】フォロワー数の増やし方とすぐ使えるテクニック

③Instagram

InstagramはFacebook(現メタ社)が提供している画像・動画メインのSNSです。「インスタ映え」という言葉が流行ったように、綺麗な写真や魅力的な動画が集まっているのが特徴です。写真や動画を活用して情報を発信したいときにおすすめです。そのため、ファッションや旅行、飲食などの業種と相性が良いです。

※参考記事:Instagramのフォロワー数を増やす3つの方法~アルゴリズムを理解し、エンゲージメント率UP~

④TikTok

TikTokは比較的新しいSNSですが、近年若年層を中心に支持を集めています。アップできるコンテンツは基本的に15秒と短いですが、動画編集機能が充実しているためインパクトのある動画を制作しやすいです。人気のある動画がレコメンドされるため、フォロワー数が少ない企業でも一気にバズを起こせるといった特徴もあります。

⑤Facebook

Facebookは日本国内だけでなく世界中で使われているSNSであり、実名で登録されている人数が多いのが特徴です。実名で利用するケースが多いため、主要なSNSの中では匿名性が低く、オフィシャルな印象を与えやすいでしょう。そのため、仕事関係の相手とのコミュニケーションに活用するユーザーが多いのが特徴です。ビジネスよりの投稿やオフィシャルな情報を発信するときに適しています。

⑥LINE

LINEは、日本人にとってはもはや生活インフラといっても過言ではないほど、よく使われているSNSです。LINEはビジネス向けの機能も充実しており、「LINE公式アカウント」を利用して、顧客と直接コミュニケーションを取ったり、予約を受け付けたり、クーポンの配布やニュースの告知などを行うことができます。さらに、「LINE広告」を通じてターゲティング広告を配信することも可能です。

2024年に注目すべきSNSトレンド

SNSの利用は、2024年に入ってますます拡大しています。また、新たなSNSプラットフォームも台頭しています。この章では、2024年に注目すべきSNSトレンドをご紹介します。

ショート動画コンテンツの台頭

TikTokの爆発的な人気を皮切りに、Instagram ReelsやYouTubeショートなど、各プラットフォームがショート動画機能に力を入れています。短い時間で視聴できる手軽さから、ユーザーの利用時間が増加しており、マーケティングにおいても今後さらに重要になっていくと言えるでしょう。すでに若者向けの商材を扱う企業などでは、ショート動画をマーケティングに取り入れる動きがみられています。

SNSコマースの拡大

SNSコマースとは、各SNS内に搭載されたショッピング機能を利用した商品販売施策のことです。

例えばInstagramには、投稿された写真や動画の中に設置されたタグから、直接商品を購入できる機能が搭載されています。またFacebookでは、企業が自社のFacebookページにオンラインショップを開設できる機能があります。

少し性質は異なりますが、TikTokのライブコマース機能も、SNSコマースの一つです。インフルエンサーがライブ配信を行い、視聴者にリアルタイムで商品を紹介しながら、その場で購入リンクを提供する手法です。特に中国では、化粧品やファッションアイテムのライブコマースが非常に盛んで、多くの売上を上げています。

SNSの利用が拡大する中、こうした「SNS内で直接購入できる仕組み」や「SNSから購入までの導線をスムーズにする取り組み」などは、ますます重要になっていくと考えられます。

AR/VRの活用

いま注目されているARやVRなどの技術も、今後はSNSマーケティングに展開されるだろうと言われています。

ARは、現実の世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。スマートフォンやタブレットのカメラを通じて、現実世界の映像にバーチャルなオブジェクトや情報が表示されます。SNSはすでに、スマートフォンのカメラ機能と連携することができるため、AR技術の搭載も比較的早く実現できるでしょう。例えば、家具についての投稿から、カメラを開き、その家具を自宅の映像と重ねてみる、というようなこともできるようになるかもしれません。

一方、VRはユーザーがコンピュータ生成の3D環境に完全に没入できる技術です。専用のヘッドセットを装着することで、ユーザーは現実世界とは異なる仮想の世界に入り込み、視覚や聴覚を通じてその環境をリアルに体験することができます。例えば、LINEのグループのような閉鎖的なコミュニティグループを、VR技術と連携させることで、SNS上での会話が実際に会って話しているかのように感じられる、というようなことも可能になるかもしれません。

SNSマーケティング戦略の立案と実行

ここからは、SNSマーケティングの始め方について解説します。

ターゲット設定とペルソナ作成

ターゲットやペルソナを決めて運用チームで共有することで、投稿内容などの具体的な方針を立てられ、投稿内容がぶれたりすることが少なくなります。SNSマーケティングを行う際は、必ずターゲット設定とペルソナ作成を行うようにしましょう。

特にSNSでは、ユーザーの年齢層により、SNSをチェックしている時間帯が異なるため、ターゲットがどの年齢なのかによって、投稿時間を変える必要があります。また、性別などによって、好まれる投稿の傾向も変わってくるでしょう。

訴求する予定の商品やサービスのターゲットをしっかり理解した上で、自社がつながりたいユーザーをイメージしたペルソナを決めていきましょう。さらに、ターゲットやペルソナについての決定の過程を資料化しておけば、SNS運用担当者が変わっても、投稿の傾向をぶらさずに運用を引き継ぐことができます。

※参考記事:コンテンツマーケティングで重要なペルソナとは?意味や設定方法、事例について

目的と KPI の設定

SNSマーケティングを始めるときは、事前に目的を明確にしましょう。「なぜSNSマーケティングなのか?」という部分が明らかになっていれば、運用方針・運用方法も見えてきます。

例えば、自社の認知度を高めたい場合と、自社サイトに誘導して売上アップする場合では、大きく運用方法は変わります。また、それぞれの目的に応じて適したSNSや分析する項目が変わるため、運用の基盤になる「目的」の部分は熟考する必要があるでしょう。

全体のマーケティング戦略の中で、SNSがどう機能するのか、SNSからどこに誘導するのかといった導線の検討にも繋がってきます。

目的が決まったら、SNSマーケティングでも他の施策と同様、適切な目標やKPIを決めます。このとき、どれくらいの期間で達成するのかも決めておくことが大切です。SNSマーケティングで使われるKPIには次のようなものがあります。

フォロワー数

フォロワー数は、アカウントをフォローしているユーザーの総数です。フォロワー数が多いほど、そのアカウントの影響力やリーチが大きく、認知拡大や、情報拡散の可能性が高まることを表します。

エンゲージメント数

エンゲージメント数は、投稿に対するユーザーの反応や関与の程度のことです。具体的には、以下のような行動がエンゲージメントに含まれます。

  • いいね(Likes)
  • コメント(Comments)
  • シェア(Shares)
  • リポスト(Repost)
  • 保存(Saves)
  • リンククリック(Link Clicks)

エンゲージメント数が多いほど、ユーザーがコンテンツに対して積極的に関与していることを示し、コンテンツの質やリーチの効果が高いことを意味します。

コンバージョン数

コンバージョン数は、SNSマーケティングの目的に応じて定義される特定の行動を完了したユーザーの数を指します。コンバージョンの例には、以下のようなものがあります。

  • 商品の購入
  • メールニュースレターの登録
  • アプリのダウンロード
  • サービスへのサインアップ

コンバージョン数は、SNSマーケティングのROI(投資対効果)を測るための重要な指標であり、キャンペーンが成功できたかどうかを判断できる便利な指標だと言えるでしょう。

目標やKPIを決めることで、運用しながら効果を測定し、課題を見つけて改善しながら取り組むことができます。

SNSの選定と運用体制の決定

SNSマーケティングの目的が決まったら、その目的を達成できる可能性の高いSNSを選定します。それぞれSNSによって特徴は異なるため、自社の強みも考慮し相性が良いものに決めましょう。

例えば、Twitterはテキストがメインですが拡散力に優れており、Instagramであれば魅力的な写真・動画をアピールするのに適しています。他にも、自社がリーチしたいユーザー像も加味しておくことも大切です。

利用するSNSの種類が決まったら、次にどのような投稿をしていくのか、人員をどうするのかなどの運用体制を決めます。SNSマーケティングは結果が出るまでに時間がかかります。継続できる運用体制を構築できるかが成果を出せるかどうかを決めるといっても過言ではありません。

特に運用初期はなかなか思うようにフォロワーも伸びていきません。社内にSNS運用の経験者がいれば心強いのですが、実際には「中の人」としての経験を持つ社員がいないことも珍しくありません。そんな時は外部の専門人材に伴走してもらうのも手です。ミエルカコネクトでは、SNSマーケティングに長けたマーケティング人材も派遣できますのでお気軽にお問合せください。

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コンテンツ戦略の立案

方針が決まったら、コンテンツ戦略を立案していきましょう。企業アカウントには、面白い投稿をするものもあれば、新商品の宣伝をメインにしているものなど様々です。

運用体制の構築とPDCAサイクル

実際にSNS運用が始まったら、日々の数値(KPI)を分析しながら、PDCAサイクルを回していきます。しかし、運用開始直後は、企業や商品、ブランドの認知度がもともと高くない限り、そこまで大きく数値は変わらないことが多いでしょう。

ある程度のフォロワー数や投稿に対するエンゲージメントを獲得できるようになってきたら、分析ツールを活用した振返りも行います。TwitterアナリティクスやInstagramも公式の分析ツールがありますので、まずはそれらを活用してみましょう。

無料ツールだと分析できる項目や期間が限られるため、必要に応じて制限がなく便利に使える有料の分析ツールを使うことも検討しても良いかもしれません。

SNSマーケティングの成功事例

最後にSNSマーケティングの成功事例を紹介します。SEOやWebコンテンツとの組み合わせで成果を出されている事例を中心にピックアップしました。

①ユーザー目線の追求でInstagramフォロワー数22万を突破

ユアマイスター株式会社様

ハウスクリーニングや靴・カバン修理などを扱うユアマイスター株式会社様は、SEO集客と高品質なSNSの投稿により1年間で1,300万PV、流入は3倍に、CVは6倍の成果につながりました。Instagramのフォロワー数は22万を突破しています。

Instagramの投稿では、ユーザーにとっての「分かりやすさ」を重視し、日常で使える洗濯・クリーニングの方法などを写真10枚を使って投稿しています。ユーザーの役に立つ良質なコンテンツを提供することで、エンゲージメントを高めている好例です。

出典・引用:1年で1,300万PVへ!ユアマイスターの「オーディエンスビルディング型」新コンテンツマーケティング

②SNS活用で公式オンラインショップの売上げが12.5倍

久米仙酒造株式会社様

沖縄の久米仙酒造株式会社様では、公式オンラインショップの売り上げに悩んでいましたが、SEO・SNSを連携したコンテンツを作成することで売上が12.5倍になりました。

もともとSNSでの問い合わせは多く、それに連動する形でユーザーにとって有益になるコンテンツを作成することでPV数が急増。また、トレンドや検索意図を分析しコンテンツを作ることも結果に繋がった大きな要因です。

出典・引用:公式オンラインショップの売り上げに悩んでいた酒造メーカーが、月間売上12.5倍まで成長!SNSと連携したコンテンツの作り方を解説

③SNSのユーザーの声をコンテンツ制作に活用

コクヨ株式会社様

文房具メーカーでお馴染みのコクヨ株式会社様は、公式SNSでのコミュニケーションをコンテンツ制作に生かしています

例えばあるとき、公式Instagramに1人の高校生から「高校の勉強の際にはノートとルーズリーフ、どちらがいいのか本当に迷っている」という質問が投稿されました。そこでその質問について同SNSのストーリー機能でアンケートを行い、結果をコンテンツとして公開。

多くの反響を呼び、質問をした本人からも喜びの声があがるなど、大きな広がりを見せました。SNSの特性を生かし、ユーザーを巻き込んでコンテンツ作りをすることで、エンゲージメントを高めている好例といえるでしょう。

出典・引用:「ライトユーザーをファン化したい!」コロナ禍や障害もユーザーと共に考える「コクヨマガジン」双方向メディア運営術

SNSマーケティングのリスクと対策

高い効果を見込めるSNSマーケティングですが、もちろんリスクもあります。この章では、SNSマーケティングを行う上で気を付けるべきリスクとその対策方法をご紹介します。

炎上リスクへの備えと対応方法

SNSマーケティングの大きなリスクの一つに、炎上リスクがあります。SNSは拡散力が強いため、一度炎上するとブランドイメージに大きなダメージを被ってしまいます。

炎上リスクを避けるためには、投稿の内容に間違いがないかどうかを事前に専門家がチェックしたり、倫理的に問題がないかを法務担当者に確認してもらうなどの対策が効果的です。

また、万が一炎上してしまった際に、すぐに対応できるように、広報担当と法務担当で対応フローを考えておいたり、投稿について常に共有しておいたりといった対策も効果的でしょう。

SNSアルゴリズムの変化への適応

SNSプラットフォームは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにアルゴリズムを頻繁に変更します。アルゴリズムの変更に気づかないまま、従来のアルゴリズムに沿って投稿を続けていると、投稿の効果を失ってしまい、費用対効果が悪くなったり、集客ができなくなったりといった悪影響が出てしまうおそれがあります。

こうした状況に陥らないよう、アルゴリズムの変更に関する最新情報を常に収集し、変化に素早く対応できるような体制を構築することが大切です。

ROI測定の難しさと改善策

SNSマーケティングは、ROI(投資対効果)の測定が難しいマーケティング施策です。売上や利益に直結する指標が明確には決められていないため、何を効果とするのか、どう効果を計測するのかをきちんと決めることをおすすめします。

例えば、Google Analytics4やSNSプラットフォームのインサイト機能などのデータ分析ツールを活用して、SNS経由の流入がどのくらいなのか、SNS経由のコンバージョンがどれくらいなのかを計測するのも一つの手です。

また、SNS運用を行う上で、フォロワー数や「いいね」の数などの目標を明確に決めておくことも大切です。特に認知拡大を目的とする場合、フォロワー数やインプレッション数が増えれば増えるほど、それだけの人に商品やサービスを知ってもらえているということになります。明確な目標を立てたり、時期をみて目標が適切かどうかを再検討するなどの仕組みを整えると良いでしょう。

まとめ:効果的なSNSマーケティングで ビジネス成長を加速させるために

「とりあえずTwitter運用を…」「いまきてると思ったんでYou Tubeチャンネルを始めたんですが…」と、注目されるだけあって詳細な計画や目的もないままSNSマーケティングに取り組んでしまって、上手くいかなくなった企業さんからのお問合せも増えている印象です。
本当に自社にとってSNSマーケティングが必要なのか、ここの議論に時間をかけてもいいのではないでしょうか。その段階から専門家の知見を借りるのも有用です。ミエルカコネクトに所属しているSNSマーケターに相談してみてはいかがでしょうか。お気軽にお問合せください。

\即戦力マーケティング人材が今すぐ欲しいなら!/

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本記事の著者
峯林 晃治
峯林 晃治
ファストマーケティング 代表取締役社長
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