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【初心者向け】CRO(コンバージョン率最適化)とは?Webマーケティングでの実際の流れや効果的な施策などを解説

更新日:2024.9.25 公開日:2024.06.07
CRO(コンバージョン率最適化)とは?CROの第一人者岩本庸佑が監修!施策を行う上で確認すべき重要な観点や流れについて解説!

 CRO(コンバージョン率最適化:Conversion Rate Optimization)とは、自社サイトのCVR(コンバージョン率:商品購入や資料請求などのサイト目標の達成率)を最適化する施策を包括的に指す言葉です。

 一言でCROと言っても、その内容は多岐にわたります。コンバージョンを上げるためには、様々な観点から対策を講じる必要があり、「どこから手をつければ良いかわからない」という方も多いでしょう。

 そこでこのページでは、CROを行う上で、まず最初に確認すべき重要な3つの観点や、CROの実際の流れについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。

岩本 庸佑
監修:株式会社Faber Company アナリティクス/CROチーム エレファントマネージャー 岩本 庸佑

2013年頃からヒートマップツールなどの海外Saasツールをローカライズし、サービス化する事業を複数立ち上げた後、A/Bテストツールの更なるマーケット拡大などのため株式会社アッションに2016年参画。同社では代表取締役としてCRO(LPO)コンサルサービスを立ち上げや年間1,000パターンの仮説検証(A/Bテスト)を実装。 2023年1月にFaber Company に参画し、CROのコンサルを行っている。

CRO(コンバージョン率最適化)とは

 CRO(コンバージョン率最適化:Conversion Rate Optimization)とは、サイト全体の構成や各ページの内容・デザインなどを改善することで、商品購入や資料請求などの目標(コンバージョン)達成率を最適化するWebマーケティング施策のことです。

LPO・EFOとの違いは、改善の対象範囲

 似た言葉として、LPO(ランディングページ最適化)や、EFO(フォーム最適化)がありますが、その違いは、改善の対象範囲の違いにあります。

CRO:サイト全体を対象にしたコンバージョン率の改善
LPOLP(ランディングページ)を対象にしたコンバージョン率の改善
EFO:フォームを対象にしたコンバージョン率の改善

 このように、改善の対象範囲が異なるだけで、目的は全て同じなのです。言い方を変えれば、LPO(ランディングページ最適化)やEFOは、CROの中の1つの方法だと言うことができるでしょう。図にすると、このような形になります。

CROとLPO、EFOの違い

 このように、一言にCROと言っても、その方法や施策は多岐にわたります。「CROって思ったより難しそう」「何から手をつければ良いのだろうか」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 そこで次章では、CROを行う際に重要な3つのチェックポイントをご紹介します。初心者の方でも簡単にチェックすることができますので、まずはこの3つの観点からサイトをチェックしてみましょう。

まずはここから確認!CROで重要な3つの観点

 CROを行う際には、「CTA」「フォーム」「導線」の3つを中心に改善を行っていきます。CROを行う前に、まずはこの3つの観点から、サイトの現状を把握してみましょう。優先度が高い順に並んでいるので、順番に解説していきます。

CTA

・見つけやすい場所にあるか
・見つけやすいデザインになっているか(色、サイズなど)
・CTA内、およびCTA周りのテキストは、クリックのハードルを下げるものになっているか
 例:「お申し込みはこちら」→「1分で入力完了!」「期間限定!無料お見積もりはこちら」

 最初は、「このボタン目立たないな」と言った、感覚的な気づきでも構いません。挙げられるだけ挙げてみましょう。

フォーム

フォームの入力開始から送信完了までのユーザー数の推移はどうなっているか
・入力開始したユーザー数と送信完了したユーザー数に乖離がある場合は、
 フォームの入力項目やデザインの改善を検討
 例:入力項目の数を減らす、入力完了までの段階を示すデザインを導入する
・ユーザー数の乖離がない場合は、フォームに到達するまでの導線の改善を検討

 ユーザー数などの定量的なデータがない場合は、「このフォーム、入力するのに時間がかかるな」と言った、定性的な気づきでも問題ありません。改善できそうな部分がないかどうか、サイト訪問者の視点に立って探してみましょう。

導線

・ランディングしてからコンバージョンするまでのユーザー数の遷移はどうなっているか
 ・ランディングした次のページへの遷移がどのくらいあるか
 ・各ページの中で、どのページへ遷移した場合にコンバージョン率が高いか
 ・各ページの中で、コンバージョンしたユーザーがどのくらいいるか
 ・どのページが最も熟読率が高いか
・コンバージョンポイントがあるページへ遷移するボタンやリンクが最適化されているか
 ・見つけやすい場所にあるか
 ・見つけやすいデザインになっているか(色、サイズなど)
 ・CTA内、およびCTA周りのテキストは、クリックのハードルを下げるものになっているか

 こちらも、ユーザー数などのデータがない場合は、「このリンク、わかりづらいな」と言った、感覚的なもので構いません。問題がどこにあるのか、大まかな予想を立てることが大切です。

 これら3つの観点で、改善できそうなポイントを一通りチェックしたら、次はいよいよ改善施策です。次章では、この観点をもとにどう改善を行うのか、CROの流れについて紹介します。

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CRO(コンバージョン率最適化)の流れ

CROは、全部で5段階に分かれます。順番に解説していきます。

CRO(コンバージョン率最適化)の流れ

1. 現状を把握する

 前述した3つの観点を中心に、現状の詳細を把握します。具体的にどこが見づらいのか、といった定性的なものから、コンバージョン率や遷移率などといった定量的なものまで、一通りチェックしておきましょう。現状把握が細かければ細かいほど、施策も立てやすくなるので、しっかり時間をかけましょう。

 また並行して、改善のための環境を作っておくと良いでしょう。具体的には、GoogleAnalytics4、ヒートマップツール、ABテストツールの3つを導入しておくと、非常に便利です。

関連記事:【2024年最新】ABテストツール12選!無料・有料ツールを徹底比較!

2. 理想の状態を考える

 現状を把握したら、次は理想の状態を考えます。施策がスムーズに進むよう、チームで話し合いながら考えると良いでしょう。どのページにどれくらいユーザーを遷移させたいのか、どれくらいのコンバージョン数(またはコンバージョン率)が必要なのかなどを、過去のデータや業績の目標から割り出します。

3. 理想とのギャップを確認し、ギャップを埋めるための小さな目標(KPI)を設定する

 理想の状態と現状を比べ、ギャップがどのくらいあるのかを確認し、改善のための小規模な目標を立てていきます。どのページでどのくらい離脱率をさげるべきなのか、どのページにどのくらい追加で遷移させたいのか、どのCTAでどのくらいコンバージョン数を上げたいのか等、細かくチェックしていきましょう。

 CROにおいては、この目標設定(KPI設定)をどれだけ細かく正しく設定できるかが、成功の鍵と言えます。地味な作業ではありますが、チームで手分けしながら、ひとつひとつ洗い出していきましょう。

4. 改善すべきギャップに優先順位をつけ、施策を立案し、ABテストで検証する

 改善目標が立てられたら、優先順位をつけ、ひとつひとつ施策にうつしていきましょう。具体的には、以下の順番で行なっていきます。

  1. 1. それぞれのギャップについて、なぜそのギャップが生まれるのか、仮説を立てる
  2. 2. それぞれのギャップについて、どう改善したら目標を達成できるか、施策を立てる
  3. 3. コンバージョンへの影響が大きい順に並べ替える
  4. 4. 改善する前と後のデザインを両方用意し、ABテストを行う

ここで注意してほしいのが、ABテストは必ず行った方がいい、という点です。

 ABテスト以外の検証方法として、デザインを本番環境で変え、一定期間そのまま運用し、過去と比較する、というものがあります。よく見かける検証方法ですが、これはお勧めできません。なぜなら、競合状況や広告予算の変化、季節性などにより、ユーザーの行動パターンや属性が変化するためです。同一条件で検証するためにも、ABテストを行うことをお勧めします。

5. ABテストの結果から、要因分析を行い、次の施策を立案する

 ABテストの結果を確認し、なぜそのような結果になったのか、分析を行いましょう。

 目標を達成できていたら、仮説はあっていたのかどうか、なぜ達成できていたのかを考え、ユーザー行動の理解のための材料として蓄積していきます。一方達成できていなかったら、その原因を考え、達成の為の施策を再度考え、目標達成できるまでABテストを行います。

 GoogleAnalytics4やヒートマップを使うと、ユーザー行動が可視化できるので、分析がやりやすくなるでしょう。

 ABテスト実施後によく起こる現象として、「結果がよかったものを本番実装するだけで終わってしまい、結果の分析を行わない」というものがありますが、必ず分析は行うようにしましょう。ABテストの分析結果は、ユーザー行動の理解のための材料として、新たにページを作るときや、別のページを改善する時に役立てることができます。最初は面倒に感じるかもしれませんが、必ず分析し、結果をまとめておきましょう。

ミエルカでは、CROコンサルティングもご提供しております

 ここまで、CROの意味や、重要な観点、実際の流れについて説明してきました。CROは小さな施策の積み重ねです。施策を地道に、真面目に継続していくことが、CRO成功の鍵と言えます。しかし、自社でそこまでのノウハウやリソースがない、と悩まれる方や、面倒だと感じてしまう方も多いでしょう。

 ミエルカでは、ツールの他に、CROコンサルティングもご提供しております。UX調査やアクセス解析、継続的なABテストの運用など、CROに関する一連の業務を、弊社専門人材が全てご支援させていただきます。また、コンバージョン改善のPDCAが軌道に乗った後のフェーズのお客様については、CV改善の内製化支援もさせていただいております。

 この機会にぜひお問い合わせください。

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著者PROFILE

高田愛
Web/ソフトウェア開発ディレクター 高田 愛

株式会社Faber Companyに新卒入社した後、自社ソフトウェアの開発ディレクション業務に携わる。
現在は、ミエルカヒートマップのUI・UX向上や、ABテスト機能の開発、リリースした機能のプロモーション業務を中心に担う。

監修者PROFILE

岩本 庸佑
株式会社Faber Company アナリティクス/CROチーム エレファントマネージャー
岩本 庸佑

2013年頃からヒートマップツールなどの海外Saasツールをローカライズし、サービス化する事業を複数立ち上げた後、A/Bテストツールの更なるマーケット拡大などのため株式会社アッションに2016年参画。同社では代表取締役としてCRO(LPO)コンサルサービスを立ち上げや年間1,000パターンの仮説検証(A/Bテスト)を実装。
2023年1月にFaber Company に参画し、CROのコンサルを行っている。

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