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世界で人気の検索エンジン、おすすめや特徴はこれ

更新日:2024.11.19 公開日:2022.11.05

検索エンジンは、現代のインターネット社会において情報を探求し、知識を得る上で不可欠なツールです。毎日、何億もの検索が行われ、ビジネス、教育、エンターテインメントなどあらゆる分野で活用されています。また検索エンジンはSEO対策を行うプラットフォームであることも有名です。

この記事では、検索エンジンの仕組みや歴史、それが私たちの生活に与える影響を詳しく解説します。

参考:検索エンジンとは|Googleの仕組みや上位表示を目指すSEO対策を解説!

検索エンジンとは

検索エンジンとは、インターネット上の情報を収集するときに使用するサービスです。検索窓にキーワードを入力すると、キーワードに関するWebページや画像、動画、SNSの投稿などが表示されます。

検索エンジンが検索意図に適した情報をユーザーに提供できなければ、信頼性が失われてしまいます。そのため、検索エンジンにとって検索結果の順位は重要です。

ロボット型の検索エンジンでは、以下の工程で検索順位を決定し、キーワードに最適な情報を提供します。

  • クロール
  • インデックス
  • ランキング(検索順位の決定)

たとえばGoogleであれば、クローラーロボットがWebページを巡回して情報を認識します。次に、認識した情報をデータベースに登録するインデックス作業をおこないます。インデックスした情報を自社のアルゴリズムに沿って、検索順位を決定するわけです。

検索エンジンでは、ユーザーに正確な情報を届けるために、アルゴリズムの変更や改善を繰り返しています。

関連記事:検索エンジンとは|Googleの仕組みや上位表示を目指すSEO対策を解説!

日本で定番の検索エンジン

検索エンジンにはさまざまな種類があり、国によってシェア率も異なります。StatCounterの調査結果によると、日本ではGoogle、Yahoo!、bingのシェア率が高く、特にGoogleは7割以上のユーザーに使用されています。

引用:Search Engine Market Share Japan(monthly-202201-202301) | Statcounter Global Stats

日本で多くのユーザーに利用されているGoogle、Yahoo!、bingについて詳しく紹介します。まずは、定番の検索エンジンについて理解しておきましょう。

Google

引用:https://www.google.com/

検索エンジン名 Google
運営元 Google LLC(アメリカ)
リリース年 1997年
特徴 ・全世界でのシェア率が9割以上

 

 

Googleは最もシェア率が高い検索エンジンで、StatCounterの調査結果では全世界の9割以上のユーザーに利用されています。検索エンジンといえば、Googleを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

Googleの検索エンジンには、たとえば以下の機能があります。

 

  • ユニバーサル検索(画像、動画、ニュース、地図など)
  • バーティカル検索
  • Discover
  • Googleレンズ

 

Googleは定期的にアルゴリズムの変更や改善をおこなっており、ユーザーにとって利便性の高い情報提供をおこなっています。

 

Googleは利用者が多く、検索結果の上位にWebページが表示されればユーザーの流入が期待できます。検索上位に表示するためのSEO対策や、検索結果に広告を表示するリスティング広告を出稿することで、検索順位の上位を狙うことが可能です。

 

参照:Discover How Google Search Works

 

Yahoo!

引用:Yahoo! JAPAN

検索エンジン名 Yahoo!
運営元 Yahoo(アメリカ)・ヤフー株式会社(日本)
リリース年 1995年
特徴 ・世界ではGoogle、Bingに次いで利用されている検索エンジン
・検索以外のコンテンツが充実している

 

Yahoo!は検索エンジンの先駆けのひとつで、世界ではGoogle、Bingに次いで3番目に利用者が多い検索エンジンです。日本でのシェア率は高く、Googleに次いで2番目に利用されています。

 

他の検索エンジンに比べて、Yahoo!には独自コンテンツが充実しています。Yahoo!が提供しているコンテンツは、以下のとおりです。(Yahoo!JAPANより抜粋)

 

  • Yahoo!リアルタイム検索
  • Yahoo!知恵袋
  • Yahoo!ショッピング
  • ヤフオク!

 

ただしYahoo!JAPANの検索エンジンは、Googleのアルゴリズムを導入しています。広告や独自コンテンツなどで表示順位に違いがあるものの、Yahoo!のSEO対策を考える際は、まずはGoogleのSEO対策をおこなうとよいでしょう。

 

Bing

引用:Bing

検索エンジン名 Bing
運営元 Microsoft Corporation(アメリカ)
リリース年 2009年
特徴 ・世界ではGoogleに次ぐシェア率を誇る
・AIによるチャット検索機能の提供を開始

 

Bingはマイクロソフトが提供している検索エンジンで、世界ではGoogleに次いで利用されています。日本でのシェア率は、Google、Yahoo!に続いて3番目です。

 

MSN サーチやWindows Live サーチなどを経て、「意思決定を支援する検索エンジン」というコンセプトでリリースし、Bing独自の検索アルゴリズムを採用しています。

 

最近では、AIを活用したチャット検索機能をリリースし、大きな話題となりました。今後AIの活用によって、検索エンジンのシェア率に変動があるのか動向が気になるところです。

世界で利用されている検索エンジン

日本では、Googleに次いでYahoo!のシェア率が高いです。一方で世界のシェア率を見ると、StatCounterの調査結果ではBingやロシアの検索エンジン「Yandex」の利用者が多いことがわかります。

 

引用:Search Engine Market Share Worldwide(monthly-202201-202301) | Statcounter Global Stats

 

それでは、GoogleやYahoo!、Bingの他に世界で利用されている検索エンジンを紹介します。それぞれの特徴をつかんで、用途にあわせて使い分けてみましょう。

 

Yandex

引用:Yandex

検索エンジン名 Yandex
運営元 Yandex(ロシア)
リリース年 1997年
特徴 ・ロシアの大手インターネット企業が提供する検索エンジン

 

Yandexはロシアの大手インターネット企業が提供しており、ロシアでのシェア率が高い検索エンジンです。世界でのシェア率は約0.8%で、Yahoo!に次いで4番目に多く利用されています。ロシアからの検索流入を狙う際に、利用すべき検索エンジンといえるでしょう。

またYandexの検索順位に関わるソースコードが流出し、話題となりました。YandexではGoogleの元従業員を雇用しているため、Googleのアルゴリズムに近い決定要因があるのではないかと予想されています。

参照:Massive Yandex code leak reveals Russian search engine’s ranking factors | Ars Technica

Baidu

引用:百度

検索エンジン名 Baidu
運営元 百度(中国)
リリース年 2001年
特徴 ・中国で使われている検索エンジン
・日本からは撤退

 

Baiduは中国の企業が提供しているため、中国でのシェア率が高い検索エンジンです。世界でのシェア率は約0.6%で、Yandexに次いで5番目のシェア率を誇ります。

中国ではGoogle検索を利用できないため、Baiduが「中国のGoogle」と呼ばれることもあり、中国からの検索流入を促す際に欠かせない検索エンジンです。またBaiduは、地図やMP3、画像、動画検索のサービスを提供しています。

ただし日本にも参入していましたが2015年に撤退し、日本語での検索サービスは終了となりました。

DuckDuckGo

引用:DuckDuckGo

検索エンジン名 DuckDuckGo
運営元 DuckDuckGo, Inc.(アメリカ)
リリース年 2008年
特徴 ・ユーザーのプライバシー保護のため、検索履歴等を保存しない方針で運営

 

DuckDuckGoは、個人情報に関するデータの保存に抵抗があるユーザーにおすすめの検索エンジンです。世界でのシェア率は、約0.6%で利用者が6番目に多く、日本では約0.3%のシェア率でBingに次いで4番目に利用されています。

たとえばGoogleなど一般的な検索エンジンでは、ユーザーの検索履歴などを保存し、次に検索するキーワードを予測し提案したり、閲覧したWebページからユーザーが興味を持っている広告を表示したりします。

しかしDuckDuckGoでは、ユーザーのプライバシー保護を掲げているため、Cookieの使用は最低限にとどめ、ユーザーの記録やIPアドレスなども保存していません。プライベートの情報を守りながら検索したい際に、DuckDuckGoを選ぶとよいでしょう。

NAVER

引用:NAVER

検索エンジン名 NAVER
運営元 NAVER Corporation(韓国)
リリース年 1998年
特徴 ・韓国を中心に主にアジアで使われている検索エンジン
・日本からは撤退

 

NAVERは韓国企業が提供している検索エンジンで、韓国を中心に主にアジアで使われています。StatCounterの調査結果ではアジアでのシェア率は約0.4%で、Yandexに続いて6番目に利用されている検索エンジンです。

NAVERでは、経済・スポーツなどカテゴリにわけての情報発信や、ニューススタンドなどを提供しています。韓国からの検索流入を拡大したい際に、NAVERへの広告出稿などを検討するのもひとつの手です。

日本では2009年に検索サービスを開始しましたが、2013年に撤退しています。

Ask.com

引用:Ask.com

検索エンジン名 Ask.com
運営元 IAC(アメリカ)
リリース年 1997年
特徴 ・コミュニティやQ&Aなど独自コンテンツがある

 

Ask.comは、アメリカの検索エンジンでQ&Aサイト検索など独自コンテンツを提供しています。インターネットの黎明期を支えたサービスのひとつですが、シェア率の減少などにともない2010年には独自検索エンジンの開発を終了しています。

Ask Jeevesとしてサービスを開始し、2006年にAsk.comへとサービス名を変更しました。

Coc Coc

引用:https://coccoc.com/search

検索エンジン名 Coc Coc
運営元 Coc Coc(ベトナム)
リリース年 2013年
特徴 ・ベトナム語に特化した独自機能が揃っている

 

Coc Cocは、ベトナム企業によって開発された検索エンジンです。他の言語に比べて複雑なベトナム語での検索がスムーズにおこなえるように、自動入力の補助やスペルチェックなどの機能があります。

ベトナムで多く利用されている検索エンジンのひとつです。さらに地図検索や天気予報、映画の上映スケジュールなどの情報を検索エンジンで提供しています。

WolframAlpha

引用:Wolfram|Alpha

検索エンジン名 WolframAlpha
運営元 Wolfram Research
リリース年 2009年
特徴 ・数学など専門的な質問に応答するシステム

 

他の検索エンジンと違い、独自のサービスを提供しているのがWolfram Alphaです。Wolfram Alphaは検索したキーワードに対してWebページを提案するのではなく、質問に直接回答してくれます。たとえば、数学や科学・テクノロジー、社会・文化、日常生活など専門性が問われる質問に答えてくれます。

WolframAlphaは2009年にリリースされたため、比較的新しいサービスです。

個人情報の保護に特化した検索エンジン

Googleがブラウザアプリ「Google Chrome」でのCookie使用の廃止を予定しているなど、近年個人情報の保護を強化する動きが活発です。同様に、個人情報を保存しないプライバシー重視型の検索エンジンが増えている傾向があります。

個人情報の保護を掲げている検索エンジンとしては「DuckDuckGo」を思い浮かべる方も多いかもしれません。今回は、DuckDuckGoの他に個人情報の保護に特化した検索エンジンを紹介します。

Swisscows

引用:SwissCows

検索エンジン名 Swisscows
運営元 Hulbee AG(スイス)
リリース年 2014年
特徴 ・ユーザーデータを保存しない検索エンジン
・フィルタリングにより過激なコンテンツなどが排除される

 

Swisscowsはスイスの企業が運営する検索エンジンで、ユーザーのプライバシー保護に力を入れています。さらにSwisscowsは、ファミリーフレンドリーを掲げているため、独自のフィルタリングシステムで過激なコンテンツなどを検索結果から排除しています。そのため、子供も安心して利用できる検索エンジンです。

またSwisscowsは、Bingのシステムと独自のアルゴリズムで構築されています。

Startpage

引用:Startpage

検索エンジン名 Startpage
運営元 Startpage B.V(オランダ)
リリース年 1998年
特徴 ・閲覧情報やIPアドレスなどのデータを保存しない

 

Startpageは、オランダの企業が運営する検索エンジンです。ユーザーの閲覧情報やIPアドレスなどのデータを保存しないため、プライバシーに配慮して検索できます。

Startpageでは、Googleの検索エンジンの検索結果が表示されます。Googleを利用したいものの、リターゲティング広告などに煩わしさを感じているユーザーにおすすめの検索エンジンです。

自然環境に配慮できる検索エンジン

検索エンジンの新たな選択肢として自然環境に配慮したサービスが提供されています。たとえば、広告収益が植林や海のプラスチックごみ除去の支援に使われるなどの活動があげられます。検索エンジンの利用が、自然環境の保護につながるわけです。

それでは、自然環境に優しい検索エンジンを紹介します。

Ecosia

引用:Ecosia

検索エンジン名 Ecosia
運営元 Ecosia GmbH(ドイツ)
リリース年 2009年
特徴 ・収益の約8割を植林や森林再生団体に寄付

 

Ecosiaはドイツの企業が提供しており、検索によって自然環境の支援につながる検索エンジンです。収益の約8割を植林や森林再生団体に寄付しています。

Ecosiaでは、約45回の検索で木を1本植えられます。Ecosiaの特徴は、検索によって植林に貢献できているかをトップページの右上にある木のアイコンマークで確認できることです。

また、Ecosiaでは検索履歴などの個人情報を保存しません。環境保護につながるだけではなく、ユーザーのプライバシー保護もポリシーのひとつとして掲げています。

giveWater

引用:giveWater

検索エンジン名 giveWater
運営元 giveWater, LLC
リリース年
特徴 ・収益の一部が水関連の慈善団体に寄付される

 

giveWaterは、収益の一部がきれいな水を届ける水関連の慈善団体に寄付される検索エンジンです。ユーザーの検索が、水を必要としている人への支援につながります。

ekoru

引用:Ekoru

検索エンジン名 ekoru
創設者 Ati Bakush
リリース年
特徴 ・収益の6割が環境保護団体に寄付される
・水力発電を使ってサーバーを稼働

 

ekoruでは、海のプラスチック除去をおこなう団体「Big Blue Ocean Cleanup」や、海の緑化を支援している「Operation Posidonia」に収益の6割が寄付されます。サーバーは水力発電を使って稼働しており、環境への負担を考慮して運営している検索エンジンです。

検索によって海洋生物の生活環境を守りたい方に、最適な検索エンジンといえます。

本記事の著者
ミエルカ研究所所長
ミエルカ研究所所長
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