【個人運営の導入事例】CVRや収益2倍増に成功した、小規模サイトのヒートマップ活用術とは?
2022.10.25
- 導入前の課題:「CTRやCVRを増やしていく方法がわからなかった」。
- 複数ツールからミエルカヒートマップを選んだポイントは、「個人で払える費用」と「導入のしやすさ」。
- こんな簡単に成果につながるのかと驚いた」。ヒートマップの活用でCVR2倍アップ、有効熟読率7倍など効果が続出。
- 「ミエルカヒートマップは個人サイト運営者におすすめ」と言い切れる理由
個人でWebサイトやブログを開設する人が増えている。安価で始められることもあり、サイト開設のハードルは低いが、サイトを成長させるためには様々な課題も出てくる。その1つが集客の課題だ。
いかに流入を増やし、アフィリエイト等によって収益を積み重ねていけるかは個人でサイトを運営をする上で大きな課題となる。企業が運営するサイトと違い、マーケティング施策やサイト改善に使える予算も少ない。無料で使えるツールもあるが、Google AnalyticsやGoogleサーチコンソールではできる分析や改善は限られてしまう。
そんな中、個人運営のWebサイトでもミエルカヒートマップを活用することで大きな成果を上げた事例もある。ミエルカヒートマップ導入後、離脱率が大きく低下し、CVRや収益が約2倍へと伸長した引っ越し準備.comを運営する代表T様(以下、代表T)に話を伺った。
導入前の課題:「CTRやCVRを増やしていく方法がわからなかった」。
「引っ越し準備.com」では、「引っ越しのコツ」について発信している。運営する代表Tが10年で7回もの引っ越しをした経験を生かして、より具体的かつ引越者の目線で情報発信していることが特徴だ。2018年末のWebサイト立ち上げ以降、引越し業者の選び方や費用見積もり、物件の選び方、梱包の仕方など幅広く掲載する生活に役立つ情報サイトだ。
(運営されているWebサイト)
立ち上げから1年半ほどは、月間1000PVほどでなかなか上昇の見込みがなかったというが、地道に更新を継続していった。個人としてSEOに関する知識や勘所もつかめてきたこともあり、検索10位以内を取れるキーワードが増えてきた。少しずつ収益も出るようになっていたが、競合サイトも増えてくる中で焦りを覚えていたという。
「収益を増やしていくために、これまで行ってきたSEO施策以外で何ができるだろうと考えると、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)を上げることだと思ったんですよ。ただ、それまでのサイト分析は、ほとんど自分の勘に頼ったものだったので、CTRやCVRを増やしていくためにはどうしていいのかと困っていました」(代表T)
ミエルカヒートマップ導入前は、Google Analyticsの滞在時間から離脱を推測し、読まれていないと思われる部分を勘でリライトすることで改善を図ってきた。だが、実際にリライトの効果が出ているのかは計りようがなかった。そこで、ユーザーの行動を的確に把握できるツールを探すようになったという。
複数ツールから選んだポイントは、
「個人で払える費用」と「導入のしやすさ」。
そんな中で、あるセミナーに参加した際、ヒートマップツールというものがあることを知った。そこで紹介されていたのが、Faber Companyのミエルカヒートマップだった。
「『何を拠り所にしたらいいのだろう?』と考えていたときに、実際の数値が出てユーザーの行動分析ができ、サイト改善に役立つのがヒートマップツールであるというお話を聞き、興味を持ちました」(代表T)
(ミエルカヒートマップにはサイト訪問のユーザー行動を見える化するツール。)
代表Tはヒートマップツールの導入を考えはじめたが、月額数万円の費用は個人のサイト運営者にとっては負担が大きい。そのため、どのツールを選ぶか、慎重に検討を重ねた。選定する基準となったのは、「個人でも導入しやすい費用」と「導入ハードルの低さ」、「ツール内の見やすさ」だったという。
➀記事単位で分析でき、個人でも導入しやすい費用
数あるツールの中でミエルカヒートマップのメリットとして、「記事単位で分析できる点」を挙げた。他のヒートマップツールだと、サイト全体のPV数でプランを設定しているものが多い。ところが、サイト全体のPV数を基準にした場合、個人サイトのように分析したい記事が限られていても比較的高額なプランしか選ぶことができないことも多い。
ミエルカヒートマップでは、ドメイン全体ではなく、管理画面に登録したURLからのみデータ計測が可能だ。一般的なヒートマップツールはドメインすべてから計測するため、分析したいページに必要なPVが溜まる前に月の計測上限に達してしまうことも多い。
(ミエルカヒートマップでは登録したURLのみが計測対象)
その点、記事単位で登録できれば、安価かつ、特定の記事に特化した対策が立てられるため、効率的なサイト改善が行える(無料プランでも1URLで3000PVまでの計測が可能。※2022年10月現在)。月額約1万円(ミニマムプラン)という費用感についても、「個人でも出せる金額」だという。
「収益が月数万円ほどで、これからもっと伸ばしたいと考えている方であれば月額1万円は払える額かなと思います。この先もっと改善が進んでいけば、収益はより伸びていくと思いますし、そうなればもっと上のプランにも移行できてしまうくらいになります。ミニマムでの導入から、サイトの成長とともにステップアップできる点でも、ミエルカヒートマップは非常に選びやすかったです」(代表T)
➁初心者でも導入しやすいハードルの低さ
また、参考にしたのがIT製品/ SaaSのレビューサイト「IT review」の口コミだったという。
※IT reviewのミエルカヒートマップのクチコミを見てみる
(ミエルカヒートマップに寄せられているコメントの一部)
「レビューを読むと、『ミエルカヒートマップはサポートが非常にしっかりしているので、解析初心者の人でも問題なく導入できます』というコメントが複数ありました。これが非常に安心材料になりましたね。システムに詳しくなくても困らなそうだと。」(代表T)
実際の使い心地はどうかを確かめるため、まずミエルカヒートマップと他社サービス、WordPressのプラグインなどをいずれも無料プランで試した。だが、無料プランでは、使える範囲が限定的。有効なデータを取れるものは、実際のところ「ミエルカヒートマップくらいしかなかった」という。
➂ツールの見やすさ
「私は解析初心者なので、細かくごちゃごちゃしているとわかりづらいんですよね。その点、ミエルカヒートマップでは、すぐ読了率や離脱率が、記事の隣に%で表示されます。他社のツールだと、完了率や読了率が違う位置にあったりしてパッと見てわかる形ではなかったので、細かい部分ながらツールの見やすさは選定のポイントになりました。」(代表T)
「こんな簡単に成果につながるのかと驚いた」。
ヒートマップの活用でCVR2倍アップ、有効熟読率7倍など効果が続出。
実際にミエルカヒートマップを導入後、3〜5%だったCVRが10%超へ倍増させることに成功した。また、記事単体から上がる収益も2倍以上に増加したという。実際に行ったのは非常に簡単なサイト分析と改善だった。どんな分析と改善を行ったのかを詳しく教えてもらった。
まず行ったのは、アテンションヒートマップを用いた熟読箇所の特定だ。アテンションヒートマップではユーザーがどこを読み、読んでいないかが一目で分かる。例えば、「7月から8月の真夏にかけての引っ越しのコツと注意点」という記事の場合、
- 記事の最下部にも関わらず、「引越し料金相場」と「お盆前後の引越し注意点」の段落がよく読まれていた。(一方で、ページ冒頭で離脱する人が多かった。)
⇓ - 検索ユーザーが本当に知りたいことは「引越し相場」や「お盆前後の情報」ではないかと推測。
⇓ - そこで、「引越し料金相場」と「お盆前後の引越し注意点」を冒頭に配置。
この記事では、「真夏の引越し対策とコツ」が大きなテーマであり、コンバージョン狙いというよりは、お役立ち情報の意味合いが強かった。だが、分析してみると、来訪した読者は「脱水症状に気をつける」といった真夏の引越しのコツではなく、料金相場や特定時期(お盆)の引越し情報に関心を持っていた。
「『ユーザーはそっちを知りたがっていたのか』と驚きましたし、何よりこんな簡単に成果が出るのかと。難しいデザインやシステムの変更はしておらず、記事の構成を見直しただけです。ユーザーのニーズとマッチしていれば、CVR率が上がることに気づくことができました」(代表T)
また、副次的な効果として、じっくり読んだユーザーの割合を示す「有効熟読率」の値も大幅に改善した。改善前後の有効熟読率を1週間で比較すると、6.75%→17.53%と3倍近く読まれるような記事に生まれ変わっている。
(ヒートマップによる熟読率の比較)
「サマリーポケットの評判や口コミが最悪というのは本当?徹底分析」という記事でも、記事冒頭の離脱率が高かったことから、アイキャッチ画像の差し替えや、冒頭部の読者への問題提起を差し替えたところ、
・記事冒頭部の離脱率改善(59%⇒86%)
・有効熟読率の大幅改善(4.67%⇒29.58%)
につながったという。
一方、宅配型トランクルームサービス「minikura(ミニクラ)」に関するクチコミや評判を紹介している「 minikura(ミニクラ)の評判や口コミを総まとめ。トラブルは無いの?」という記事では、アフィリエイトリンクのクリック率が2倍に増加している。「ミニクラ」だけでなく、実は競合他社サービスも知りたいのではないかと考え、競合他社の評判やクチコミを追加するリライトを実施。その際の効果計測として、「どの程度成果につながっているのか」を分析する指標の一つとしてヒートマップが非常に有効だという。
ヒートマップツールを活用してサイト改善を行うことのメリットを、代表Tは次のように話す。
「記事ごとの検索順位とは別に、読者の満足度を考えながら、ヒートマップで抽出・分析した問題点を改善することによって、ユーザーが行動してくれやすくなります。アフィリエイトリンクの文言を変えたり、記事の構成やCTAボタンの配置を変えたりすることでCVRやCTR(クリック率)が改善し、結果、収益の増加という形で成果が返ってくる。SEOよりも短いタームで、しかも成果が数値で見えるので、非常に改善が進めやすくなりました」(代表T)
「個人サイト運営者に強くおすすめできる」
と言い切れる理由
導入当初、代表Tはサーバーエラーのため、ログインできなくなる事態に直面した。そこでメールサポートに問い合わせたところ、当日中に返信があり、すぐにトラブルを解決することができたという。トラブル自体は良いことではないが、このサポート体制についても「評判通りだった」と評価する。
「その日のうちに解決できたので、心強く思いました。ミエルカヒートマップを選んで良かったところです。初心者が最初につまずくことって、こういう何気ない小さなことだったりします。トラブルに対してサポートから反応が来ないとか放置されたといったことが全くなかったので、挫折することなく使えたのは非常にありがたかったです」(代表T)
そして、サポートの手厚さだけでないメリットも実感しているという。
「私のような分析慣れしていない個人は、自分の感覚だけでリライトしたところで、それが正しいのかわからないですし、気づきを得づらい。だから1人でやろうとすること自体、意外とWebサイトや個人の成長の障壁になってしまうことがあるのです。
「サイトの改善や成長の為に、高額のコンサルを受ける前に、まずはミエルカヒートマップツールで現状把握することが非常に大切だと思います。記事を改善すると非常にわかりやすく効果が返ってくるので、むしろ個人や小規模の事業主の方が、導入すべきだと強くオススメできますね」(代表T)
ミエルカヒートマップでは今回ご紹介したヒートマップ機能だけでなく、「ポップアップ機能」や「イベントセグメント機能」など続々と新機能を追加している。
「ミエルカヒートマップは個人サイト運営者におすすめ」。そう言い切ってくれた代表Tのご期待に応えられるよう、小規模事業者や個人にとっても使いやすいツールを提供していく予定だ。