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被リンクの増やし方とは?被リンクがSEOで重要な理由とともに解説

更新日:2023.11.24 公開日:2023.01.04

被リンクの増やし方とは? リンクがSEOで重要な理由とともに解説

被リンクとは外部のサイトから自サイトへ貼られたリンクのことです。バックリンクと呼ばれたり、外部リンクと言われたりします。Googleのランキング決定要因の中で重要な位置づけをされており、被リンクの獲得はSEO対策においては非常に重要な要素の1つとなっています。ただ、Googleのランキングを決める仕組みは進化しており、とにかく被リンクの数を集めたら良い、という訳ではなくなってきています。

この記事では
・被リンクの重要性
・被リンクの獲得方法とリンクされるパターン
・質が悪いリンクはどういうものか?
・これからの被リンクの価値
について解説します。

伊藤公助

解説:伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役

出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。

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被リンクの重要性をPageRankの仕組みから知る

被リンクの重要性を知るためにはPageRank(ページランク)についても知る必要があります。PageRankはGoogleがWebページの内容と検索クエリの有用性を判断するために利用しているコアランキングシステムの1つです。

Google は、さまざまなシステムを導入してページ間の相互リンクを理解し、ページの内容と、検索クエリに対して最も有益な情報を提供するのはどのページかを判断しています。その中でも PageRank は、Google がサービスを開始した当初から使用されているコア ランキング システムの一つです。(中略)
PageRank の仕組みは当時から大きく進化しており、コア ランキング システムの一部として機能し続けています。

Google検索ランキング システムのご紹介#リンク分析システムとPageRankより引用

あるページが別のページからどれくらいリンクが集まっているか?を判別し、リンクがより多く集まっているページを重要なページとする仕組みです。分かりやすくするために以下の図で解説します。

被リンクの構造

矢印の向きが被リンクです。緑色の「Webページ」が自分のサイトだとすると、そこへ直接4つのページからの被リンクがあります。これだけでもPageRankは高くなりますが、被リンクしてくれているページにそれぞれ3つの被リンクがあります。

直接リンクをしてくれている4つのWebページにリンクがない場合よりも、被リンクしてくれているページが、更にリンクを集めていると、PageRankが高くなります。非常にシンプルですが、より多くリンクされているページは重要なページだろう、という考え方を検索ランキングに反映させたアルゴリズムです。

今現在も被リンクが重要とされているのは、このPageRankの仕組みが動いているから、です。このPageRankの仕組みを知っておくと少しだけ役に立ちますので後ほど解説します。Googleが登場してから今日まで使われている非常に重要なアルゴリズムの1つです。

2022年10月6日~7日に英ブライトンで開催されたBrightonSEOというイベントの中で

時間の経過とともに、リンクは今ほどには大きな要因ではなくなるだろうと私は考える。実際に少しずつ変化してきている。

とGoogleのJohn Mueller氏が発言しました。
彼自身の持論にはなりますが、Googleの中の人がリンクの重要性について発言するのは今後のランキング要因について興味深い発言です。

確かに10年前と比較すると被リンクのランキングへの要因は(相対的に)小さくなってきています。今後もその流れは続く、という発言が公式になされた事は1つ覚えておいた方が良さそうです。ただし、これは今後の話で今すぐではありません。被リンクが重要なことは変わりませんし相対的に価値は減ったとしても重要な要素であることは変わりません

被リンクの獲得方法とリンクされるパターンを知りサイト運用に活かす

ここからは具体的に被リンクの獲得パターンについて解説していきます。被リンクに興味を持ってこの記事を読んでいる皆さまは、他のページで被リンクを獲得するには「質の高いコンテンツが重要である」と目にされているかな、と思います。私も同意見で「質の高いコンテンツが重要である」ことに異論はありませんが、もう少しだけ質の部分を掘り下げたいと思います。

質の高いコンテンツが質の高いコンテンツであると認められること

記事のこの段階で1つ外部にリンクを出しています。

発リンクをした理由は
・鈴木謙一 氏のことを信頼性の高い情報を出す専門家であることを知っていた
・海外SEO情報ブログが速報性が高く分かりやすい情報を出してくれている
・情報に誤りが少ないので情報としての信頼性も担保できている
・引用したい発言について他に触れているコンテンツを知らなかった
・鈴木謙一 氏を個人的に知っている
・同業者の中で鈴木謙一 氏が信頼されていることを知っている
です。

大まかにわけると
著者のことを知っていて信頼している
ブログとしての情報の正確性と専門性が長期間担保されている
です。

質の要因がコンテンツの中身だけではなく個人にも紐づいているのが分かります。誰が運営しているか?というのは非常に重要な要素で被リンクの獲得に大きく影響します。「質の高いコンテンツ」の質には著者や運営母体が含まれています。鈴木謙一 氏のSEOとしての信頼性を構成している要因を知ることは、被リンク獲得のヒントになります。

SNSでの積極的な発言や他のメディアでの露出、正確な情報の長期間の提供などが信頼性の担保に一役買ってくれています。意外と多い間違いの1つとして、著者や運営団体のことを全く紹介せずにサイト運用をすることがあります。被リンク獲得という視点で見ると、著者や運営母体の信頼性を担保せずに行うことは不利です。コンテンツの品質を考えることと同様に、自分たちの見せ方を工夫することが被リンク獲得においては大切です。

リンクされやすいコンテンツの特徴

ここからは私が関わったサイトがリンクされた理由とともにリンクされやすい特徴について解説していきます。

引用しやすく情報をまとめてくれている

リンクしてくれるのは、何らかのメディアを運営している方です。何らかの情報発信をする、というのはかなりの手間がかかります。その手間を少しでも省いてくれたり調査する時間を短くしてくれる情報、というのはリンクされやすいです

それが表にまとまっていたり、インフォグラフィックのような1枚画像になっていたりすると引用したり参考にしたくなります。画像や表、テキストの一部も含めて引用した場合、引用元を紹介する意味でリンクをしてくれたりしますが、これが王道のリンクパターンです。今でもこのパターンのリンクを最も多く見ます。

被リンクという観点で考えるとターゲットユーザーはメディア運営者です。彼らの気持ちになって引用したくなる情報を先回りして準備すると、リンクが増えやすいです。

一次情報の提供を行っている

アンケートデータの提供、何らかの研究データの提示、新商品や機能の開発など他が提示できない独自性の高い情報の提供はリンクされやすいです。これらの情報は被リンクもそうですが、ニュースサイトへの掲載やマスメディアへの露出も期待できます。提供できそうな一次情報は被リンクの観点では立派な武器になります。最大限活用してくてください。

関係者を増やす

自分たちのサイトやメディアへ誰かを巻き込む事で、関わった方やその方と関連する方からの被リンクや紹介が期待できます。最初の2つ比べるとリンクしてくれる可能性がある方は少なくなりますが、リンクしてくれる可能性はかなり高いです。

例えば取材やインタビューコンテンツは1つの方法ですし、寄稿を依頼するのもアリです。関わっているメディアの宣伝は自分のためにもなりますし、そういった宣伝が知人の目に止まった時に連鎖的に紹介される可能性もあります。

SNSボタンの設置、関連する別サイトからのリンク、無料サービスの提供

ここからはコンテンツというよりも機能やサービス提供によるリンク獲得の方法です。SNSでのシェアも一応リンクになります。シェアされやすいようにSNSボタンを設置する、というのは大切です。

コーポレートサイトとサービスサイトが分かれている場合は、コーポレートサイトからサービスサイトへのリンクもできます。無料サービスの提供を行って「他の方へ紹介してください」といったメッセージを提供することも被リンクの獲得に繋がります。

被リンクのために無料サービスを作ると考えるとコスパは悪いですが、ユーザー獲得をして一部の方がリンクしてくれる、と考えると悪いことではありません。関連するサイトを持っている方も、サイト同士を積極的にリンクするのもありです。リンクするために関連するサイトを大量に作成して相互リンクするのはオススメしませんが、既に持っているサイト同士をリンクしあったりするのは悪いことではありません。

質が悪いリンクはどういうものか?

ここまで紹介した方法により獲得できた被リンクは全て「質の良いリンク」の獲得方法になります。獲得できればできるほどSEOの成功確率は高くなりますし、積極的に行っていただければ、と思います。

一方で質が悪いリンクというのも存在します。Googleの検索のスパムに関するポリシーのリンクスパムに記載がある要素が該当します。

ちょっと分かりにくい表現もあるので噛み砕いて説明すると

・相互リンクのためだけのページを作って相互リンクを募集してリンクを増やす
・外部サイトへの寄稿などに無関係のリンクを埋め込む
・ツールを利用して同じような内容のリンクを大量に生成する
・リンクを発生させるためだけに作成したディレクトリサイトからのリンク

ざっくり言うと無差別に、文脈と関係なく大量に設置されたリンク全般が質の悪いリンクと判断されます。やり過ぎるとランキングを下げられてしまう可能性もあります。リンクは正攻法で集めた方がSEOの成功確率が高くなります。

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これからの被リンクの価値を知り、過度にリンク依存しない

リンクの価値は徐々に減っていくであろう、といった発言がありましたが、今のところはまだ重要な要素であることに変わりありません。被リンクの獲得だけに特化する必要はありませんが他の施策と組み合わせてやれそうな方法をやっておく、くらいがSEOを行う上での適切な方法になります。

冒頭でPageRankの仕組みを説明しました。その図の中で、自分のWebページへリンクしてくれているWebページのリンクの数が多いほうが評価される、と解説しました。この仕組みを利用し、自分のWebサイトへリンクしてくれているページをSNSでシェアしたり、お礼とともに紹介すると、リンクしてくれたサイトにも喜ばれますし、自分自身のPageRankという形で反映されます

貴重な被リンクの価値を少しでも高めてより評価されるため少しの工夫を行ってみることも大切です。これからも価値が減っていく被リンクではありますが、被リンクのためのSEO施策は、ビジネス上のメリットが大きいことがあるので、無理のない範囲で活用していただければ嬉しいです。

Faber CompanyではWebサイト改善の無料相談も受け付けています。ユーザービリティ向上についても承っていますので、お気軽にご相談ください。

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著者PROFILE

伊藤公助 (いとう こうすけ)
伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役
出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。
マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。
数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

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