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オウンドメディア成功事例をまとめてみた【人材・採用系】6選

更新日: 2025.3.21   公開日:2017.05.24

シリーズ形式でお伝えしているコンテンツマーケティング・オウンドメディア業界別事例。今回は、人材(転職・就職)関連企業のオウンドメディアを紹介します。自社のオウンドメディアに活用できるポイントをぜひ見つけてください。

人材・採用系オウンドメディアの成功事例6選

求職者向け・人事や採用担当者向けの2つに分かれるコンテンツ

人材(転職・就職)系企業のオウンドメディアは、「仕事を探す」求職者向けと「採用する側」である人事・採用担当者向けの2つのパターンが存在します。

求職者向けの場合、面接のコツや採用におけるルールなどを解説する就職・転職活動中のユーザー向けのものはイメージしやすいですが、すでに活動しているユーザーにリーチしても「時すでに遅し」というケースも多いでしょう。その手前のユーザーが気にすること、例えば「どんな仕事にやり甲斐をもって働いているのか」「業界キーマンのシゴト観を知る」など幅広くキャリアや仕事を考えるようなコンテンツでゆるーく繋がるのが目的です。

一方、人材系会社にとってみれば、企業の人事・採用担当もクライアントです。彼らに向けて有益な採用・人事・人材領域の情報発信によって、見込企業の人事担当者の集客を目的にしているメディアもあります。

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人材・採用にまつわるオウンドメディア事例6選

では、具体的に事例を見ていきましょう。

キャリアハック

キャリアハックのファーストビュー

エン・ジャパン株式会社が運営しており、「テック業界で働く人のためのWEBメディア」と謳っているオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

キャリア
テック業界において、注目のCEOやエンジニアなどキーマンへのインタビューを中心に、新しいキャリアの可能性や多種多様なライフスタイルに迫るコンテンツです。インタビュー記事は、取り上げている方の心の機微や考え方の芯に迫った、骨太で読み応えのあるものばかりです。

トレンド
海外の事例やAI関連の記事、経営者が自社事業の未来に関して語る記事など、今後WEB・IT業界において生まれそうな変化に焦点を当てた記事が掲載されています。

◆ コンバージョン

関連記事・SNSシェアボタン・読者の興味関心から新たな記事を探せるタグ一覧の3つです。

キャリアハックのコンバージョン

◆ 会員登録の導線

Messengerマガジンというサービスがあります。Facebook Messenger経由で更新情報をお知らせしてくれるサービスで、登録を勧めるポップアップがトップページで表示されます。チャットbotを活用したサービスのようです。

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

キャリアハック専用のFacebookとX(旧Twitter)のアカウントを持っています。Facebookは15,000人以上、Xは6,000人以上にフォローされています。(※2025年4月現在)

就職ジャーナル

就職ジャーナルのファーストビュー

株式会社リクルートホールディングスが運営するオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

特集
「就活のギモン徹底研究」「ユニーク新人研修カタログ」など、就職活動時期を控えた学生が興味を持つコンテンツです。

社会人って?
起業家から芸能人まで、さまざまな方に仕事論を聞く「仕事とは?」、企業で活躍中の社員に仕事への姿勢ややりがいについて聞く「ビジネスパーソン研究LIFE」、総合職で働く女性の仕事とライフスタイルを取り上げた「WOMAN’S CAREER」など、働く社会人の声をリアルに届けているコンテンツです。

◆ コンバージョン

記事下部と固定フッターには簡単なサービスの紹介と相談窓口へのボタンが設置されています。その下に各SNSのシェアボタン、タグ、前後の記事へのボタンもあります。

リクナビ就職エージェントのCTA

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

就職ジャーナル専用のFacebookとX(旧Twitter)のアカウントを持っています。Xは3,200人以上にフォローされています。(※2025年4月現在)

※ 一言コメント

もともと「就職ジャーナル」は、月刊就職情報誌として発行されていました。しかし、学生の就職活動や企業の採用活動がWeb中心で行われるようになったため、2009年からオンライン版になったようです。ランキングを見る限り、就職活動を控えた学生には、内定者や先輩に聞いた調査系の記事が人気のようです。

ジモコロ

ジモコロのファーストビュー

エリア型総合求人サイト「イーアイデム」を運営している株式会社アイデムのオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

地元の求人に強い株式会社アイデムの特性を打ち出すために、「どこの場所にもコロがっているような魅力ある『場所』『仕事』『小ネタ』など、地元愛を感じてしまう話」を集めて発信することをモットーとしています。記事の内容は、大学教授と行く京都オカルトツアーについて、伊豆半島の珍スポット特集、日本全国のおもしろいお祭りを取り上げた特集など、どれもがテーマもテイストも特殊なもの揃い。しかし、ラフな心持ちで読んでいるうちに地域のことも学べる面白いコンテンツになっています。

◆ コンバージョン

記事広告の場合は、クライアントの情報の告知が記事下部に掲載されています。その他におすすめ記事や関連記事の紹介リンクもありますが、サムネイル画像が表示されていることで、記事の特色が伝わってきます。

ジモコロのコンバージョン

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

ジモコロ専用のFacebookとX(旧Twitter)のアカウントを持っています。内容は記事の更新情報がメイン。しかしフォロワー12,000人を超えるXでは記事の感想ツイートをリツイートすることで、複数回記事をリーチさせる役割を果たしています。(※2025 2017年4月現在)

エンジニアtype

エンジニアタイプのファーストビュー

転職サイト「@type」などを運営している株式会社キャリアデザインセンターのオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

 「キャリアを考える」
エンジニアほか「創る人たち」へのキャリアに関するインタビューや、対談記事、イベントレポートなどが掲載されています。

採用トレンド
各月のIT系企業やメーカーの人気求人ランキングや転職フェアでの対談レポート、エンジニア採用を目指す人事へのハウツー記事などが掲載されています。

ピックアップ企業
エンジニアを多数抱える企業の事例をもとに、企業文化の醸成方法、有効な採用方法、働き方に関するルール策定についてなどを紹介しています。

◆ コンバージョン

記事下部には転職力診断テスト、右サイドにはメルマガ会員登録などのバナーが設置されていて、転職を検討している読者とゆるいつながりを持てるようになっています。SNSシェアボタンも見やすく設置されています。

エンジニアタイプのコンバージョンポイント

また、関連記事や人気記事とあわせておすすめの求人情報特集のリンクも貼られています。

エンジニアタイプのコンバージョンポイントその2

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

エンジニアtype専用のFacebook、X(旧Twitter)アカウントを持っています。内容は記事の更新情報だけでなく、イベント告知なども。閲覧には会員登録が必要な記事も多い姉妹サイト「typeメンバーズパーク」の記事の紹介もされています。

※参考URLなど

総合求人サイト「@type」を運営していながら、エンジニアという職種に絞って情報発信しているからこそ、ニッチなコンテンツを作ることができるのだと思います。ちなみにエンジニアtype以外に、営業職をターゲットとしている「営業type」や、正社員で長く働くことを希望している女性向けの「女の転職@type」なども別途運営しています。 さて、残り2つは人事・採用担当者向けのオウンドメディアです。

BiZHiNT HR

BIZHINTのファーストビュー

株式会社ビズリーチが運営している、プロフェッショナル人事のためのオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

ターゲットである企業の人事部門に対して役立つ記事を、新聞・プレスリリース・個人ブログなどあらゆる媒体から厳選して掲載している点が一番の特徴です。また、BiZHiNT HR編集部オリジナルの記事では、経営者や人事の対談記事や講演レポートを主に発信しています。

◆ コンバージョン

記事下部には、関連記事の紹介や記事のテーマに類似する勉強会の案内等が掲載されています。また、通勤中や移動中のビジネスマンが記事を読みやすいBiZHiNT HRのアプリダウンロードを促進するバナーも置かれています。右サイドにはSmartHR提供のホワイトペーパーの案内や、事例記事探しをサポートしてくれるAIチャットボットが実装されています。

◆ 会員登録の導線

記事の冒頭はすべて公開されていますが、全文を読むためには会員登録が必要となっています。会員登録は無料で、メールアドレス以外にFacebookアカウントによる登録も有効です。 会員になると、すべてのコンテンツを閲覧できる他にも、専門家や第一線で活躍中の人事を講師に迎えた勉強会への参加ができたり、お気に入りの記事をブックマークしておくことができたりといったメリットがあります。

ビスヒントのCTAはメルマガ

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

BiZHiNT HR専用のFacebookアカウントを持っています。発信内容は新着記事の告知で、ほぼ毎日更新されています。

※ 一言コメント

BiZHinT編集部の皆さまには、検索意図を把握するためにミエルカもご活用いただいてます。ビズリーチの関さまのコメントも頂いてますので、ぜひご一読ください。いつもありがとうございます。
ビスリーチ)関さまからいただいた、ミエルカ導入時のコメントはこちらにて。

HR NOTE

HRNOTEのファーストビュー

株式会社ネオキャリアが運営する、人事パーソン向けのオウンドメディアです。

◆ コンテンツ

採用・勤怠・労務・人事管理
「思わず見入ってしまった新卒採用動画まとめ」「社会保険料計算の注意点」など各テーマに紐づく具体的なノウハウや事例紹介。

プロに聴く
人事職や人材採用の第一線で活躍している方や新たな挑戦をされている方のインタビュー記事や対談記事が掲載されています。

人事雑学
人事領域のイベントレポートから、「転職・出産・結婚などの送別会で喜ばれるプレゼントまとめ」などライトなコンテンツまで、人事が覚えておきたい情報や小ネタが紹介されています。

HR関連ニュース
週間で人事関連のニュースをまとめた記事が公開されています。最新情報を知りたい方にとって有用なフローコンテンツです。

◆ コンバージョン

各記事の読了後にはメルマガ登録のSNSシェアボタンを表示。その下におすすめ記事を表示しています。フッターと右サイドは固定でホワイトペーパーへの誘導も設置しています。

HRNOTEのコンバージョンポイントはメルマガ

◆ ソーシャルメディア(SNS)の利用状況

HR NOTE専用のFacebookとX(旧Twitter)、YouTubeのアカウントを持っています。Facebook・Xの投稿内容はHR NOTEの更新情報、YouTubeでは対談動画をメインに配信しています。

キャリアプランや仕事、働き方について目を向けてもらえるようなコンテンツを

Howto系のコンテンツはやり尽くされてしまっている感のある求職者向けのオウンドメディア。「いますぐユーザー」というよりは「そのうちユーザー」、いますぐ転職したい人よりも将来キャリアップのために転職するかもしれない人にリーチする施策が多くなっています。

また、採用・人事担当者も採用業務だけではなく、社内の労働環境の整備やメンタルヘルスなど考えることが多くなってきているのではないでしょうか。でも人事担当は「少人数で動いているので相談できない…」という話も聞いたりします。他社事例など参考になる情報発信もしながら、いずれ人事領域の相談役として頼られるような信頼を構築する施策もあるかもしれません。

これら2つのタイプを理解したコンテンツ企画、オウンドメディア運用が重要です。他社事例などもお伝えできますので、ぜひ今後オウンドメディアに関するご相談がありましたら「ミエルカSEO」にお問い合わせください!

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本記事の著者
月岡 克博
月岡 克博
執行役員/エグゼクティブマーケティングディレクター
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