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E-E-A-T(旧EAT)とは?SEOへの影響・Googleの評価基準を解説

更新日: 2025.1.20   公開日:2023.03.02

E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されているWebサイトやコンテンツの品質評価基準のことです。

Googleは検索品質評価ガイドラインを2022年12月15日に更新し、今までのE-A-Tに新たにExperience(経験・体験)をが加わりました。この記事では、E-E-A-TがSEOにどう影響するのか、どのようなWebサイトやコンテンツが検索品質評価ガイドラインで高評価とされるのかについて解説します。

E-E-A-Tとは?E-A-Tに経験・体験(Experience)が追加、SEOへの影響は?

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E-E-A-Tとは?

E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されているWebサイトやコンテンツの品質評価基準のことで「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字になります。読み方としては「ダブル・イー・エー・ティー」もしくは「イー・イー・エー・ティー」と読みます。

更新以前の検索品質評価ガイドラインでは、E-A-Tでは以下が用いられていました。今回の更新でもう1つのEとして Experience(経験)が加わりE-E-A-Tとなりました。

  • Experience(経験・体験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trust(信頼)

の4つの指標を意味しています。

E-E-A-Tとは?

図引用:https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf#page=26

それぞれについて詳しく解説していきます。

経験(Experience)とは

Experienceは体験や経験を意味し、そのコンテンツが書き手の実際の経験に基づいているかについての指標になります。

商品レビューを行う場合に実際に使用した事があるかどうかや、その場所へ行ったことがあるかどうか。専門的な技能を有するものであれば、その経験がある、といった点がExperienceとなります。

医師免許は持っているけれども、感染症についての臨床経験はない、といった場合は専門性や医師である権威性はあるけれども経験は無い、とされます。感染症について信頼されるのは、医師免許があり、感染症の臨床経験が豊富な医師の意見でしょう。

どういった要素が信頼されるのか、をより正確に判断するために経験という要素が追加されました

レビューであっても口コミであっても、専門的な技能であっても経験や体験をしている人の意見の方が信頼されることが多くあるため、そういった要素が検索品質評価ガイドラインに組み込まれました。今までの専門性や権威性だけだと評価されにくかった要素について調整された、とも考えられそうです。

専門性(Expertise)とは

専門性(Expertise)は、書き手がその分野の専門的な知識を持っているかを評価する指標です。特定の分野の情報について多くの知見が公開されていたり、専門的な知識を通して多くのユーザーの問題解決を行っている場合に評価されます。

E-E-A-T以前の検索品質評価ガイドラインにおいては専門性の要素は非常に重要なものでした。

そのページのトピックについて考えてみてください。目的をきちんと達成するためにどんな種類の専門性がそのページには求められるでしょうか。専門性の判断基準はそのページのトピックに依存します。

引用:Googleの検索品質評価ガイドラインが大幅改定、高品質サイトに求められるのは「E-A-T」

専門性がいかに重要であるか、について詳細に書かれています。

権威性(Authoritativeness)とは

権威性(Authoritativeness)は、特定の要素について、書き手やサイト自体が信頼できる情報源として認められているかが指標となります。

多くの人、公的機関や専門家などから書き手やサイトが認識され、優れている・信頼できる情報源であると見られているかどうか?の要素です。

専門家です、と自己紹介しても、同業から全く言及されていなかったり知られていなかったりする状況だと権威性がある、とは言いにくいです。他者や世間からどれくらい専門性を認識されているかどうか?が権威性と言えます。

信頼(Trust)とは

信頼(Trust)は専門性と権威性、経験から、そのサイトやコンテンツ、情報を信頼できるかどうか?を指します。E-E-A-Tの中で最も重要な要素とされています

E-E-A-Tはこの信頼を獲得するために何の要素が必要かを解説しているとも言えそうです。最終的に信頼されるために何をすべきか?がE-E-A-Tの観点から評価されるためには最も重要です。

E-E-A-TとSEOの関係

E-E-A-Tは検索順位を決めるアルゴリズムではありません。コアアップデートでアルゴリズムを調整する目的は、検索品質評価ガイドラインに沿ったジャッジをした際に高品質な検索結果を返すためですが、品質ガイドラインが直接アルゴリズムに影響を与えるわけではないのです。E-E-A-Tが高いと検索順位が上がるなどのメリットがあるといった単純なものではないということを、理解する必要があります。

しかし、SEOにおいて検索順位の向上や検索トラフィックを増やしたいと考えた場合には、やはり検索品質評価ガイドラインを理解し、施策に組み込むことが非常に重要です。

年に数回あるコアアルゴリズムアップデートにおいては、ほぼ毎回YMYLとE-E-A-Tの要素が話題になっています。

E-E-A-Tの有無に関しては、特にYMYL領域においては非常に重要なものです。お金や人生、健康や幸福に関連する情報においては信頼の乏しい情報源を検索結果の上位には出すわけにはいきません。

E-E-A-Tは概念的なものではありますが、ご自身のWebサイトや企業のサービスWebサイトが世の中の人に評価されているかどうかを意識し、信頼されるために何が必要か、を考えて施策化することがE-E-A-Tを気にする場合は重要です。

とりあえずコンテンツを作れば何とかなる、といったものでもない難しさはあります。だからこそ差別化要因になり得ますし、評価された時に大きなアドバンテージになります。

参考:成功するコンテンツマーケティングとは? 手順、事例をわかりやすく、簡単に解説

GoogleのアルゴリズムにE-E-A-Tスコアのようなものは存在しない

E-E-A-Tは、信頼スコアや専門性スコアといったランキングに使われる要素ではありません。検索品質評価ガイドラインも「レイター」と呼ばれる、検索結果が良いものかどうか判断するための人間が見ているものです。

例えば「リンクの有無は権威性があると人間が判断する可能性が高そうだ」といった形でランキングアルゴリズムを調整するためにE-E-A-Tが使われている可能性はあります。ただしそれは権威性スコアはリンクで決まる、といったものではありません

ユーザーが検索結果を見た時に「高品質と感じるかどうか?」をE-E-A-Tという概念に照らし合わせて使うためのものです。あくまでも人間が見た時にどう感じるか?を調整する指標として定義された概念です

コンテンツに○○を追加したらE-E-A-Tのスコアが上がる、といった情報があるとしたら、それは間違っています。E-E-A-Tについてのよくある間違いの1つでもありますので注意してください。

アルゴリズムを調整し、人間に検索結果をテストしてもらい、そのテストの点数を良くするための指標として用いられているのがE-E-A-Tです。非常に重要な要素ではありますが、テクニカルな要素でどうにかなるようなものではありませんので注意してください

E-E-A-Tのために何ができるのか?

E-E-A-Tを満たしてコンテンツ品質を高めるためにできることを以下にまとめました。ご自身のコンテンツで活かせそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

1. Experience(経験)を高める

Experience(経験)を高めるためには、実体験に基づく内容をコンテンツの中に盛り込むことが大切です。

例えば、とある商品についてのコンテンツであれば、実際にその商品を使用し、その過程 で撮影した写真や動画を掲載したり、使ってみての感想を記載したりすると良いでしょう。

2. Expertise(専門性)を示す

Expertise(専門性)を示すためには、コンテンツの内容が正しく、適切である必要があります。その領域に詳しい専門家や資格保持者に、コンテンツを作成・監修してもらうのがおすすめです。

例えば、医療・健康に関する記事であれば、病院で実際に勤務している医師や医学部の教授に監修してもらい、コンテンツの内容に間違ったところがないかどうかを確認してもらうと良いでしょう。

「監修なんて依頼しづらい・・・」と躊躇してしまう方も多いですが、意外と引き受けてもらえることも少なくありません。まずは連絡だけしてみることをおすすめします。

3. Authoritativeness(権威性)を高める

Authoritativeness(権威性)を高めるためには、コンテンツと関連性の高い外部の信頼できるサイトからリンクを獲得したり、著者や監修者の氏名・プロフィールを掲載することなどが効果的です。

例えばマーケティング領域であれば、セミナーに何度も登壇している著名人にコンテンツを監修してもらい、そのプロフィールを掲載したり、マーケティングに関連する大学の研究機関にリンクを掲載してもらうなどの施策が考えられます。

4.Trustworthiness(信頼性)を高める

Trustworthiness(信頼性)を高めるためには、SSL等のセキュリティの充実や、プライバシーポリシー・利用規約の整備、誤情報のチェック、第三者の声の掲載などが挙げられます。サイトを訪れた人に、「このサイトは安全だ」「このサイトを運営しているのは信頼できる企業だ」と思ってもらうことが大切です。

E-E-A-Tの強化には時間がかかりますが、どれもコンテンツの品質を高めるためには重要なことです。まずはできることから着手し、定期的にチェックしながら、継続して施策を行なっていきましょう。

ミエルカは最初何をやっていたのか?

最後にミエルカがSEOやデジタルマーケティングのツールとして現在の規模となるまで、最初に何を行ったのかを事例として解説します。

ミエルカ初期UI

私は最初期からミエルカを利用していたユーザーの一人です。今のように機能が拡大する前の、ツールのUIもプロトタイプだった頃から使っていました。私がミエルカを使った理由は、ファベルカンパニーに務めていた同業の先輩からの勧めがきっかけでした
※押し売りではなく、良さそうだったら使ってみてよ、くらいの紹介でした。

信頼できる同業者の一人からの勧めもあり、日本発のSEOツールで凄いものができるかもしれない、という期待もあり利用しました。初期のミエルカは機能をこれから拡充するというフェーズでもありましたので、私自身も機能にフィードバックしたり、新しい機能を作って欲しい、といった要望を出しました。
※もちろん、取り入れてくれました!

私以外にも同様の経緯を経て利用した方がいたり、そういった方々が使い方や機能をブラッシュアップし、知人に広めたこともあって徐々に知名度が高まっていきました。今現在はSEOに限らず多くの機能を提供するツールになりましたが、最初期はコミュニケーションができる知人への紹介から徐々に広がっていました

このミエルカ最初期の利用者がジワジワ増えていく流れはE-E-A-Tでの評価向上にも応用できると感じませんか?まずは身近な知人、友人に信頼してもらい、彼らに紹介してもらえるようになることを目指すことが大切です。小さな信頼の積み重ねが複利を生み、それが大きな信頼へ繋がります

テクニック的なことを追いすぎず、自分がサービスを利用したきっかけや何かを信頼した理由を考えてみることでE-E-A-Tに良い影響がある施策が見つかるかもしれません。

Faber CompanyではWebサイト改善の無料相談も受け付けています。ユーザービリティ向上についても承っていますので、お気軽にご相談ください。

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本記事の著者
伊藤公助
伊藤公助
株式会社Prompta. 代表取締役
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