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アンケートを活用したコンテンツマーケティングで独自性と拡散力を高めよう!おすすめアンケートパネルサービス2選つき

更新日:2024.11.11 公開日:2024.06.19

「顧客の声・市場の声」を聞く手段として実施されるアンケート市場調査は、コンテンツマーケティングにも活用が可能です。今回は、そのアンケートを使ってコンテンツを制作し、独自性と拡散力を高めていく方法について、ポイントをまとめました。また、使えるアンケートサービスもまとめていますので参考にしてください。

アンケートを活用したコンテンツの3つのメリット

アンケート調査は様々なところで実施されていると思いますが、数問~数十問の選択式や記述式の質問票をWebサイトや店頭、イベントなどで回答を収集し、回答内容をVOC分析や商品開発などに活かすことが多いでしょう。

では、コンテンツマーケティングにおいてアンケート結果を活用するメリットとはなんでしょうか?私は、以下のような3つのメリットがあると考えています。

独自の切り口の調査で、他にはないコンテンツに

自社ならではの切り口でアンケート調査をとれば、その回答内容を集計するだけで独自性の高いコンテンツになるのは大きなメリットの1つです。アンケート回収数(n数)も100程度あれば、コンテンツには活かせる一定の調査になりますので、コストも安価に回答を集めることが可能です。

定量的調査データが根拠となり、説得力が増す

企業やライターの個人的見解ではなく、一定数のアンケート回答をもとにしているので、コンテンツ内容の説得力が増します。読者は何らかの参考情報を求めて記事を読み、新しい知見や活用できそうな事例を探すものです。アンケート回答による根拠の付与によって、コンテンツの中立性や信頼性が増すことになります。

SEOで考えても、E-E-A-Tの観点からもポジティブな影響が考えられます。

プレスリリースへの活用、外部メディア配信による拡散力向上

数字による定量的な情報や調査で独自性があるコンテンツは、プレスリリースネタとしても有効です。

メディアの記者はいつも「その企業しか持っていない、まだ誰も知らない、新しい」情報を、多くのリリースの中から探しています。そこに客観的で、独自性の高いコンテンツを投入できれば、外部メディアへも取り上げられやすくなり、幅広い層にリーチできる可能性が高まります。上手くいけば「●●●砲」による爆発的なアクセスが取れるかもしれません。(あまり期待しないほうがいいですが 笑)

どうやってアンケートを取得するのか?3つの方法

では、アンケートの取得方法(調査方法)について、具体的に見ていきましょう。私は自社リスト活用外部パネル活用セミナー等の自社イベント活用の3つのパターンがあります。

①自社保有の顧客リストを活用する

1つめは最もコストがかからないと思われる方法で、自社の既存顧客や見込み顧客に対してアンケートを行う手法です。

注意すべきは「顧客満足度アンケート」ではないので、設問内容が内輪ネタになってしまうと幅広いユーザーの関心は得られません。たとえば、クラウドサービス企業の場合は「サービス選定の際に何を重視して選ぶか」「どういったきっかけでリプレイスを考えるか」など想定読者が気になるであろう事柄について聞くことができれば、コンテンツ化しやすいかもしれません。

アンケート実施方法については、回収と集計の手間を考えると、Web上で回答できる方法(アンケートツール活用)がおすすめです。最近ではWebで簡単に作成/回答を回収できるアンケートツールは、無料のものから有料のものまで幅広くありますので、目的とコストに合わせて選択してください。

有名なところでいうと、SurveyMonkey(サーベイモンキー)Questant( クエスタント)などのツールを使うと、管理画面上で簡単に、素早く作成できます。また多くの企業がGoogleアカウントを保有していると思いますが、無料で使えるGoogleフォームなどのフォームサービスも活用できるでしょう。

アンケートが作成できたら、回答用URLを自社データベースと連係したメール配信ツールなど告知をし、回答を依頼しましょう。データベース上で顧客情報をセグメントができるのであれば、「20代女性」「東京都在住の会社員」など母集団を区切って実施すると、より独自性の高い調査になるかもしれません。(その際は母集団の数が少なくならないように注意)

ただ、、、「どれくらい回答してもらえるのか?」「回答集まらないのでは…」という不安と疑問もあるかと思います。回答率は該当データベースに存在するユーザーとの「エンゲージメント度合い」が大きく関係します。既存顧客とのコミュニケーションが上手くいっていれば回答率は必然高くなります。

逆に、エンゲージメント度合いが低い場合はどうするのか。回答率を上げるためには、インセンティブ(特典)をつけるのも有効でしょう。回答者全員にインセンティブ付与だと回答率は上がりますが、回収コストが高くついてしまうので「抽選で●名さまに…」と限定しても、それなりの回答を回収できるのではないでしょうか。(懸賞ハンターにはご注意を…)

過去の私の実施例ですが、とあるアパレルEコマース会員(数万件)に、インセンティブ無しで10問程度のアンケートをメールで依頼したところ、およそ5~6%くらいの回答が得られました。比較的ブランドのファンも多く、エンゲージメント度合いは高いほうの事例ですので数値の参考までに。

②外部パネルを活用したアンケート調査|おすすめアンケートサービス

自社でデータベースを持っていない、または母数が少ないという場合や、『マーケターの意識調査』など多くの回答サンプル数が必要なときにおすすめの方法です。 すでに回答をしてくれるユーザー(パネル)を抱えているサービスを活用するのがいいでしょう。

たとえば、「LINEリサーチ」はLINEアプリからアンケートモニターを募集しているため、10代からシニアまで幅広いモニターから回答が得られます。特にZ世代の回答者が多いことが支持されています。セルフ型アンケート「ライトコース」なら9,800円~と、コストパフォーマンスよくクイックに調査ができます。

また、ジャストシステム社が提供するリサーチサービス「Fastask(ファストアスク)」は、作成した調査票の内容チェックから実査・集計を行ってくれて、数万円程度からと、安価で素早くネットリサーチを実施できるサービスです。

その他有名なサービスとしては、マクロミルや楽天リサーチなどのリサーチ系サービスを活用するという手もありますが、若干コスト面としては割高になってしまいそうです。これらを活用する場合は、細かいアンケート設定やアンケート集計やレポーティングに時間がかけられず、そうした作業を全てアウトソースしたい場合は有用です。

③自社イベントでアンケートを実施し、回答内容を活用する

特にBtoB企業にオススメなのが、自社でのイベント(特にセミナー)開催時に取得するアンケートを活用する方法です。セミナーテーマや参加者の業務に関連するようなアンケート設問を盛り込んでおくことで、回収結果をコンテンツに活用することも可能です。1回当たりのn数は少ないですが、回数を重ねればn数は集まります。回収費用もかからないですし、より現場に近いリアルな回答が集まりそうです。

ちなみに、この場合はセミナーアンケートの統計情報を「Web上のコンテンツなどに活用する目的がある」ことを明示して回収するのを忘れないようにしましょう。

独自のアンケート調査を活用して拡散力の高いコンテンツを!

アンケートや市場調査によって作成したコンテンツは、独自性があり、説得力も高くなります。さらにはプレスリリースも打ちやすく、外部メディアに取り上げられることがあれば、流入チャネルや読者層拡大の役割も果たしてくれます。

そのほかにも、アンケートデータはセミナー資料や営業資料にも活用できます。ホワイトペーパーとして活用すればリード獲得にもつながるなど、利活用の幅は広くあります。顧客の声を聞く機会にもなるので、ぜひ実施してみてはいかがでしょうか。

本記事の著者
月岡 克博
月岡 克博
執行役員/エグゼクティブマーケティングディレクター
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