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内部リンクとは?【SEO専門家監修】最適化のコツや注意点

更新日:2024.11.12 公開日:2022.01.13

設置方法やどこからリンクを張るかによって、SEOの効果に違いがあると言われている「内部リンク」。最適化のメリットや重要性、張り方のコツ・注意点を【株式会社Faber CompanySEOスペシャリスト小丸広海】監修のもと紹介します。

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内部リンクとは?

内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士を繋ぐリンクのことを指します。一方、外部リンクとは、サイトをまたいでのページを繋ぐリンクのことを指します。

内部リンクとは

内部リンク・外部リンク、どちらもSEO施策として重要な要素ですが本記事では内部リンクに絞って設置時のコツや注意点を解説していきます。

☑︎関連記事:外部リンクとは?被リンク・内部リンクとの違いやSEO効果・対策方法

内部リンクを最適化する3つのメリット

内部リンクを最適化することで、ユーザーは関連するページを見つけやすくなり、Webサイト全体のアクセス性(回遊性)が高まります。 これはクローラ(ウェブページを検出しページの情報を収集する役割を持っているソフトウェアのこと)にとっても同様で、ページ同士の関連性を分かりやすく伝える効果もあり、以下のような3つのメリットに区分けできます。

  1. ユーザーが行動しやすい
  2. クローラが回遊しやすい
  3. ページ同士の関連性が高まり、ページ品質が向上する

順に解説していきましょう!

①ユーザーが行動しやすい

内部リンクを最適化することで、ユーザーは関連したページに素早くアクセスすることができるようになり、潜在的に興味のあったコンテンツページを発見できるなど、サイト内で活発に行動しやすくなります。

ユーザー行動が盛んになることで、ページ離脱率の軽減やSEOへの好影響に繋がる可能性があります。

②クローラが回遊しやすい

Googleがページを検出するために「リンクをたどる」という方法があります。

Webページはクロールされ、インデックス(▼インデックスとは検索エンジンがWebページをデーターベース化すること。詳しくは下記の記事へ!)されて初めて検索結果に表示されるようになるので、Googleに新しいページや関連したページを見つけてもらうために、クローラが回遊しやすくしておくことは大切です。

③ページ同士の関連性が高まり、ページ品質が向上する

関連するページ同士がリンクで繋がっていることで、Googleもページ同士の関連性が高いと認識しやすくなります。

また、内部リンク・外部リンクはリンク先にPageRankを渡すとされています。
PageRankとは、Googleの検索アルゴリズムに使われていると言われる指標の1つ。PageRankの高いページからのリンクはリンクを受ける側のページの評価も高まります。

トップページや流入が多い重要なページなど検索エンジンから高く評価されやすいページから適切な内部リンクが繋がることで、サイト全体に評価を行き渡らせることができます。

※PageRankは更新が終了されている「toolbar PageRank」のことではなくGoogleが内的に保持している、「通称、リアルPageRank」を指す。

内部リンクの張り方3つのコツ

では、どんな風に内部リンクを張ればよいのでしょうか?3つのポイントに分けてご紹介します。

  1. 関連したコンテンツに繋げる
  2. 階層構造を意識する
  3.  (1)パンくずリストを設置する
  4.  (2)重要なページへのリンクを意識する
  5. アンカーテキストを最適化する

①関連したコンテンツに繋げる

ページ内で言及している内容に関連するコンテンツページがあるなら、可能な限り内部リンクを設置したほうが好ましいです。

内部リンクは、ユニークコンテンツエリアから張るほうが評価が高くなると言われています。ヘッダーやフッター、サイドバーにリンクがあったとしても、ページ内で文脈に合った部分などから関連しているページにリンクを張るようにしましょう。

ユニークコンテンツ

また、ヘッダーやサイドバーのような共通リンクは利用されやすいリンクなので、サイト内で需要の高いページを設置すると良いでしょう。

②階層構造を意識する

Googleは「リンク階層」を重視すると言われています。「上層ページ→下層ページ」のように階層構造を意識することで、関連するページ同士の序列や繋がりを分かりやすく伝えることができます。

また、下層に良質なページが増えれば、上層のページにも内部リンクを通して好影響をもたらす可能性もあります。この際、リンクは「上層ページ→下層ページ」だけでなく、「上層ページ←→下層ページ」「同層ページ←→同層ページ」のように相互にリンクを張りあうように意識しましょう。

例えば、今ご覧の「ミエルカジャーナル」で例えると、以下のような構造です。

リンク階層

(1)パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、現在閲覧しているページがサイト内でどの階層に所属しているのかを簡潔に示したものです。データベースサイトのような階層が複雑になりがちなサイトではユーザーにもクローラにも、パンくずリストが重要なナビゲーションになり得ます。

パンくずリスト

現在閲覧しているページが「ミエルカサイトTOP」。
配下の「ミエルカジャーナル」の「SEO」カテゴリーに属していることが分かる。

(2)重要なページへのリンクを意識する

階層構造を意識してリンクを設置すると、ページの増加と共に上層ページに自然とリンクが集まるようになります。

ページ数が少ないうちは意識的にリンクを設置するようにしましょう。サイト内で重要視しているページであればなおさらです。ユーザーにもクローラにもページを見つけてもらいやすくなります。

Google Search Console で、登録サイト内の各ページに貼られているリンクの本数が確認可能なので活用してみてください。

サーチコンソールのリンク本数の確認方法

③アンカーテキストを最適化する

アンカーテキストとは、リンク内に表示されるテキストです。リンク先のコンテンツ内容を示唆するものなので、アンカーテキストに含まれているキーワードはユーザーにもGoogleにも、リンク先のページを理解させる役割を担います。つまり、含まれるキーワードの評価が高まる可能性があります。

アンカーテキスト

そのため、可能な限りアンカーテキストはリンク先ページの対策キーワードやタイトルを含めることをおすすめします。

内部リンクを張るときの注意点

次に、内部リンクを張る際の注意点についてご紹介します。せっかく内部リンクを最適化しても次の3つのようなことを行うと効果が弱まってしまう可能性があるので注意しましょう。

  1. 1つのページへのリンクを複数の別URLで設置
  2. アンカーテキストの悪用
  3. 脈絡のない多量の設置

①1つのページへのリンクを複数の別URLで設置

重複したページやリダイレクト元へのリンクなど、同一コンテンツページヘのリンクを複数の別URLで設置していると内部リンクの効果が弱まってしまう可能性があります。

リンクURL

パラメータが付与されるような動的なURL、「/」や「www」のありなし、「http://」か「https://」など細かい部分も注意し、リンク先は正規URL(Googleにインデックスして欲しいURL)になるようにしましょう。

②アンカーテキストの悪用

先述したようにアンカーテキストにリンク先のページのタイトルや対策キーワードを入れておくことは効果的です。

しかし、アンカーテキスト内に大量のキーワードを詰め込んだり、ユーザーの目につかないような隠しテキストとしてアンカーテキストを設置したりといった、ランキング操作だけを目的としたような施策はおすすめしません。

こうした行為は品質ガイドライン違反に抵触し、検索順位に悪影響を及ぼす恐れがあるので行わないようにしましょう。

Google検索セントラル リンクプログラム は基本的には外部リンクに関するガイドラインですが、一部内部リンクに当てはまる考え方もあるので、ぜひ確認してみてください。

③脈絡のない多量のリンク設置

内部リンクはユーザーやクローラが関連あるページを発見し辿り着きやすくするために設置するものです。
リンク本数を増やすことを目的とした多量のリンク設置や、サイトの評価だけを目的としたような脈絡のないリンクは避けましょう。ユーザーの利便性を最優先とした最適な本数を目指してくださいね。

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内部リンクの設定を最適化して効果を上げた事例

最後に内部リンクの設定を最適化し、コンバージョン(CV)アップや上位表示を実現された企業様の事例を紹介します。

月平均1,500件以上のCVが出る不動産ポータルサイトへ成長

不動産ポータルサイト「W&M(ウィークリー&マンスリー)」を運営されているWeekly&Monthly株式会社様の事例です。

不動産ポータルサイトの特性上、多数の下層ページをお持ちのサイトです。そのため、当初はパンくずリストの設置や関連のあるページ同士の内部リンク設置が不十分でした。

そこで、新たなコンテンツを追加しつつ内部リンクの設定を最適化したところ、月間ユーザー数は立ち上げ当初の6倍に成長、CVも月1,500件以上出されています。

ユーザー数推移

『バイク』『バイク買取』で上位表示を達成。買取関連の申し込みは前年比163%に!

買取と小売を統合したバイクポータルサイト「バイク王」を運営されている株式会社バイク王&カンパニー様の事例。

新規ドメインで0(ゼロ)からポータルサイトを立ち上げられ、パンくずリストの適切な階層化やURLの統一などを実施されました。

その結果、「バイク」や「バイク買取」といった事業に関連する重要なキーワードで検索順位が2位まで上昇。「バイク買取」関連のCV(申し込み)は前年に比べ、163%に成長されました。

PV数推移

内部リンクの張り方まとめ

内部リンクの張り方のポイントや注意点をご紹介しましたが、次の2点を常に意識するようにしてください。

  • ユーザーのアクセス性
  • ページやコンテンツ同士の関連性と階層構造

この点を意識していれば、ユーザーにもGoogleにも効果的な内部リンク構造ができあがり、自ずと階層化構造やパンくずリストは最適化され、重要なページへリンクが集まるようになるはずです。

サイト構造の階層化が上手くいかない、ページ数が多すぎて内部リンクが適切に張られているか分からない等ございましたら、当社のコンサルタントがご相談承っております。ぜひお気軽に「無料サイト診断」をご利用くださいね。

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本記事の著者
竹田 夢子
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監修者
小丸 広海
小丸 広海
SEOスペシャリスト
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