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【研究】連載:SEO視点で考えるコンテンツマーケティング入門 ~第1回 キーワードツールを活用したコンテンツの企画立案方法~

更新日:2022.1.31 公開日:2015.04.27

「ユーザーに役立ついいコンテンツを作りましょう!」と声高に言われていますが、何から始めればいいのかわからないという方は多いと思います。
そこで本記事では、キーワードツールを活用したコンテンツの企画立案方法をお伝えします。

コンテンツマーケティングの全体概要はこちら▶︎成功するコンテンツマーケティングとは? メリットと実践手順、事例を解説

キーワードツールを活用してコンテンツを制作したあるメディアの成果

以下は、当社が管理・運営しているメディアのアクセスの推移です。
サテライトサイトによる人工的なバックリンク対策(ブラックハットなSEO対策)は行っておりません。
キーワードツールを活用してコンテンツを企画立案するとこのようにジワジワとアクセスが伸びていく傾向が見られます。
理由として、以下の事が挙げられます。

  • ユーザーが検索するキーワードから逆算してコンテンツを企画立案するので、検索エンジンからのアクセスは自然と増加する
  • コンテンツ(記事)の投入で様々な“語彙”が増えた事によりロングテールワードのバリエーションが増加する
  • ユーザーにとって有益なコンテンツの継続投稿によりWebサイトの権威性が向上。その結果、多くのページの検索順位が上昇する

以上のことは当社の多くの実験によっても判明しています。
もちろん、適当にコンテンツを投入してもこのような成果は得られません。
常に“検索ワード≒検索者のニーズ”を意識してコンテンツを作っていく必要があるのです。
それを実現する手段をお伝えします。
主に利用するキーワードツールは以下の2種類です。

  1. Google AdWords キーワード プランナー
  2. 関連キーワード取得ツール

それぞれの特徴や利用目的を解説していきます。

Google AdWords キーワード プランナーの特徴

各キーワードの月間検索数のリサーチ目的で利用します。
また、キーワードの推奨入札単価はPPC広告において上位に表示させるための入札額の目安ですので、この入札価格が高ければ高いほどSEO難易度も高くなるのは当然の結果といえます。特に1,000円を超える場合は激戦と考えて間違いありません。

サジェストツールの特徴

この関連キーワード取得ツールは、1のグーグルキーワードプランナーでは拾いきれないキーワードデータを取得することができます。 対象キーワードの教えてgooとYahoo知恵袋の検索結果が出力される点も便利です。

関連キーワードとは、以下の枠で囲った箇所のものです。
皆さんも普段、検索していてこういったスダレのようにキーワードが自動で表示される場面が時々出てくると思いますが、ここに出てくるキーワードのロジックは、以下が出てくると考えられています。(Googleの発表と当社の調査による所感)

  • 検索者が一緒に検索している複合語
  • このキーワードに言及してるWebページの中でよく使われている言葉

ちなみにこの関連キーワードは、主軸となるキーワード、この例では「脱毛」の後ろにa~z、あ~ん、1~9の組み合わせが存在するのです。
これらをいちいち自分で検索ボックスに入力して調べるには時間がかかりすぎるので、どこかの親切な方が一発で関連キーワードを取得できるツールをつくってくれました。

2種類のキーワードツールを活用してコンテンツを企画する具体的なプロセス

それではこれらのツールの利用方法を具体的に説明していきます。
今回は「レーザー脱毛」というキーワードを例に行っていきます。

  • まず、キーワードプランナーに「レーザー脱毛」と入力します。そして、キーワードオプションをクリックし、「入力した語句を含む候補のみを表示」をオンに設定します。そして画面左下の「候補を取得」ボタンをクリックしてください。
  • 「レーザー脱毛」を含むキーワードデータを抽出することができたので、ダウンロードします。
  • キーワードと月間検索数(Avg. monthly searches)以外の余計なデータは全て削除します。
  • グーグルサジェストツール 
  • そして、このグーグルサジェストキーワードの月間検索数をグーグルキーワードプランナーで調べ、ダウンロードします。
  • グーグルキーワードプランナー、グーグルサジェストキーワードのデータを統合し、重複しているキーワードを削除します。
    重複しているキーワードの削除の方法ですが、ファイル内を全選択 > データ > 重複の削除 > 全て選択 > OKの順番で行います。
  • 抽出したキーワードを検索ユーザーの意図・欲求でカテゴライズしていきます。カテゴライズする際のツールは、マインドジェット社の「マインドマネージャー」という有料マインドマップソフト(37,692円)を利用します。https://www.mindjet.com/ja/
    ※Windows、macともに利用可能。30日の無料試用期間アリ

マインドマップソフトは無料のものもあります。「マインドマップ 無料」などで検索し、ご自身にあったものを探してみてください。ちなみに私も無料のマインドマップソフトを色々と使いましたが、どれも操作性がしっくりきませんでした。上記がサイトマップ(サイトの階層構造)になります。

これを元に新規コンテンツの追加案や既存コンテンツのマネジメントを行います。
サイトマップを作成するコツは大きい概念を上位に配置し、小さい概念は下位に配置することです。
例えば脱毛というテーマの場合、レーザー脱毛 > ワキ脱毛 > ワキ脱毛 口コミ といった具合です。
大きい概念はビッグキーワードでGoogleでの月間検索数も多くなる傾向があります。反対に小さい概念はミドル、ロングテールキーワードで月間検索数は少なくなる傾向がみられます。

何事も土台となる基礎のトレーニングが重要

この一連のツールを活用したプランニングですが、慣れない最初のうちは半日~1日(テーマによっては2~3日)かかると思います。
しかし、コンテンツの企画・制作・マネジメントの全ての土台となるので、避けて通れません。
何事も基礎が大事なのでしっかりと取り組んでください。この基礎の積み重ねが、ライバルとの差を生みます。
次回は既存コンテンツをマネジメントする方法【前編】についてお話しします。

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業界別のオウンドメディア成功事例まとめ

コンテンツ制作の基本的な考え方から、実際に活用している企業の成功事例まで、「オウンドメディア」がよくわかるミエルカブログの記事をまとめました。

著者PROFILE

ミエルカ研究所 所長

ミエルカ研究所は、人工知能と言語処理の力で、「言葉」の持つ可能性を追及、研究していくための研究所です。
SEO&コンテンツマーケティング・オウンドメディア支援ツール「ミエルカ」を提供するFaber Companyが母体となってます。

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