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【2024年8月最新】Googleコアアップデートとは何か?対策も解説

更新日:2024.10.17 公開日:2024.10.16
【2024年8月最新】Googleコアアップデートとは何か?対策も解説

Googleコアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、Googleの検索アルゴリズムとシステムに対して年に数回行われる大規模な変更のことです。この変更によって、Googleの検索結果に表示されるウェブサイトの順位やトラフィックが変動する可能性があります。

本記事では、Googleコアアップデートの仕組みや2024年8月に行われた最新のGoogleコアアップデートの詳細、過去にどのようなアップデートが行われてきたかをSEOの専門家が解説します。また、コアアップデートに左右されずに、安定的に成果を得るための普遍的なSEO対策も紹介します。

清重愛一郎
監修:シン・マーケ株式会社 代表マーケター 清重愛一郎事業会社のマーケティングに15年の経験を持ち、特にSEOとWEBサイトのCVR改善に強みがある。元ビズリーチ・サクシードのマーケティング責任者として、自然流入とリード獲得を増加させ、FY21ビジョナルIC全社MVPを受賞した。2022年7月にシン・マーケ株式会社を創業し、代表マーケターとして活動中。ミエルカ公認アンバサダーとして、最新のSEO手法を取り入れ、クライアントのビジネス成長を支援している。 ▶︎X(Twitter):https://x.com/loveone6

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Googleコアアップデートとは

Googleコアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズム(検索順位を決める際のプログラムやロジック)を大幅に変更するために、おおむね年数回行われるアップデートです。コアアルゴリズムアップデートとも呼ばれます。

最新のコアアップデートの変更内容や方向性、ウェブサイトの順位変動の動向を掴むことはSEOを考える上で非常に重要なことです。SEOで最良の結果を得るには、Googleが「なぜこのようなアップデートを行ったか」「どのような変化が実際に起きているか」を理解する必要があります。

過去のアルゴリズムアップデートでも品質の高いコンテンツが評価されるようになったパンダアップデートや、スパム行為や低品質なリンク対策などのブラックハットSEOを行ったサイトの順位が下がるペンギンアップデートが行われてきました。

もし、これらの動向を理解しないままSEO施策を進めると、むしろ逆効果になることもありえます。仕組みを理解し、過去のアップデートの傾向、最新コアアルゴリズムアップデートの内容もキャッチアップしておきましょう。

コアアップデートはどのような仕組みで行われているのか

Googleのコアアップデートは、「検索クエリとの関連性」や「コンテンツの質」などの要素[1]を基準に、従来よりも検索ユーザーにとって有用で信頼できる検索結果を表示できるように変更が加えられます[2]。

コアアップデートを理解するには、例えば友人がおすすめのレストランを尋ねてきた状況を想像すると良いでしょう。手元には5年前に作成した10軒のおすすめリストがありますが、リストには入っていない新しいレストランがあります。また、この5年間でレストランに対する皆の興味関心は少し変わったかもしれません。これらを考慮して作ったリストは5年前と変わっていました。

このように、リストから外れた(=検索順位が下がった)レストランが必ずしも悪いわけではなく、単にユーザーの趣味趣向や時代の流れから他のレストランがリストアップされた(=検索順位が上がった)、ということが起こり得ます。Googleのコアアップデートも同じように、ユーザー心理・行動の変化や、新しい情報など検索ニーズに合わせて、アルゴリズムやシステム、Google検索結果全体が変わっていくという仕組みです。

コアアップデート後に検索順位が下がった場合に何をすればいいのか

まずは慌てずに落ち着いて、現状を把握することに努めましょう。突然、検索順位が下がったとしても、何かを拙速に進めてもいいことはありません。アップデートが終了(ロールアウト)するまでは静観し、ロールアウトが発表されて検索順位が安定してきたら、どのようなページ、キーワードに影響があったかを確認します。

基本的に、アップデートで検索順位などが下がったとしても引き続き優れたコンテンツ作成に集中することが求められます。また、ページごとに検索順位変動の状況を精査したり、新たに上位表示されたコンテンツを分析したりすることで、評価されやすいコンテンツの共通点を見つけ出すことも重要です。

[1]ランキング結果(Google 検索の仕組み)

[2] Google 検索のコア アップデート(Google for Developers)

最新(2024年8月)のGoogleコアアップデートに関する情報

2024年8月15日、同年3月以来となるGoogleコアアップデートが展開されました。公式情報では、「検索結果の質を向上させる目的で行うものであり、人々が本当に役立つと考えるコンテンツをより沢山表示し、検索結果を良くすることだけを目的に作られたコンテンツの表示を少なくする」と言及されており[3]、この点について従来のコアアップデートと基本的に考え方は同じです。

ただし、今回の発表には従来と異なる、3つの特徴があります。

1つ目は、通常は2週間程度で完了することが多かったにもかかわらず、今回は展開完了まで1ヶ月程度とされている点です。2つ目は、ランキング変動に言及されていない点です。そして3つ目は、前回のコアアップデートから得られたフィードバックを反映するとしている点です。

フィードバックに関連して、公式情報では「検索に関する有益なオリジナルコンテンツを作成している多様な質の高いサイト(小規模サイトや独立系サイトなど)と人々を結びつけることを目指している」と言及されています(一部意訳)[3]。

以上より、個人運営や小規模なサイトでも、コンテンツの関連性や品質が高ければ、Googleのアルゴリズムから高く評価される(≒検索上位表示されやすくなる)可能性があります。

2024年8月下旬時点では、まだはっきりとアップデートによる大規模な順位変動があったとはいえません。とはいえ、公式情報ベースで考えると、前回のコアアップデートで順位を大きく落としたサイトの上位掲載も期待できるため、より一層コンテンツの質向上を目指していくことがおすすめです。

2024年8月のコアアップデートに関しては、弊社の鈴木謙一がYouTubeの動画でより詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。

[3] What to know about our August 2024 core update(Google for Developers)

プロが推奨するGoogleコアアップデートに左右されない普遍的な施策

検索上位を安定的に維持し、集客し続けるには、Googleコアアップデートに左右されない「普遍的な」施策に重点を置くことが最適です。本章では、Googleがランキングシステムのコア要素としている内容をもとに、普遍的な施策として考えられるものを3つ紹介します。

Googleコアアップデートに左右されない普遍的なSEO施策

本当にユーザーにとって役立つと感じられるコンテンツをつくる

1つ目は、ユーザーにとって真の意味で役立つコンテンツを作ることです。公式に「Google のコアランキングシステムは、優れたページエクスペリエンスを提供しているコンテンツを高評価するように設計されている」と言及されている[4]ことからも、コアアップデートの有無や方向性とは関係なく不可欠な対策です。

具体的には、
①誰が作成したコンテンツであるのかを明確にする
②どのような経験や根拠に基づきコンテンツが作成されたかをユーザーに知らせる
③ペルソナを設定し、その人達にとってなぜこのコンテンツを作成するのかを自問する
という3つのポイントを押さえることが重要です。

①については、著者情報をわかりやすい場所に明示するなどの施策が考えられます。②については、実際に経験した話を書く、商品を使用し、そのレビューである旨を記事に明記するなどの施策があるでしょう。③については、ペルソナとするユーザーにとって役立つ情報を提供することが目的であることを理解し「そのためには、ペルソナがどのようなシチュエーションで何を必要としているかを考え、どのようなトピックを盛り込み、どのような言い回しやイラスト等を用いて伝えるべきか」を考えることが大切です。

E-E-A-T(エクスペリエンス・高い専門性・権威性・信頼性)を高める

Googleのアルゴリズムでは、ユーザーにとって役立つコンテンツかどうかを判断する指標の1つとして、「E-E-A-T」を重視しています[4]。つまり、E-E-A-Tの各要素を高めることで、コアアップデートに左右されず、安定的にGoogleから高い評価を得やすくなります。

E-E-A-Tの概要は以下のとおりです。

基準

概要

Experience(経験)

トピックについての人生経験や体験

Expertise(専門性)

トピックについての技術や知識

Authoritativeness(権威性)

トピックについての知名度

Trust(信頼性)

ページの正確さや安全さ、誠実さ

特に、人の健康や経済的安定、健康社会の福利厚生に大きな影響を与える可能性がある分野(YMYL)に関しては、E-E-A-Tが優れているコンテンツが重視されています。詳細は以下コンテンツでも解説しているので、参考にしてください。

依然として重要な被リンク獲得を行う

Googleのアルゴリズムは、ページ間の相互リンクを理解した上で、各ページの品質を測定し、ランク付けを図っています。 この仕組みはPageRankといい、Google がサービスを開始した当初から使用されており、現在も機能し続けています[5]。

つまり、品質の高いページからの被リンクを多く得ているほど、Googleからの評価も高まりやすくなります。近年は「被リンク獲得の重要性は低い」という論調こそあるものの、依然として重要性が高い施策であると言えます。

[4] 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 (Google for Developers)

[5] Google 検索ランキングシステムのご紹介(Google for Developers)

2023年~2024年におけるGoogleコアアップデートの履歴

2023年〜2024年にかけて、2024年8月の分とは別に、以下5回のコアアップデートが実施されました。それぞれの概要を簡潔におさらいします。

2024年3月のGoogleコアアップデート

複数のコアシステムに変更が加えられた点や、ヘルプフルコンテンツシステムが統合された点など、従来よりも大規模なコアアップデートとなりました[6]。そのため、完了までに倍以上の期間(45日間)を要しました。

2023年3月のGoogleコアアップデート

期間は約13日であり[7]、E-E-A-Tをより一層重視する変更が加えられたと考えられます。

2023年8月のGoogleコアアップデート

期間は約16日であり[7]、主にAIを用いて作成したコンテンツの質を重視する変更が加えられたと考えられます。

2023年10月のGoogleコアアップデート

期間は約13日であり[7]、従来の流れと同様に、検索意図を踏まえたコンテンツを重視する変更が加えられたと考えられます。

2023年11月のGoogleコアアップデート

期間は約25日であり[7]、こちらも従来と同様に、コンテンツの質やE-E-A-Tに関するコアアップデートとなりました。

[6] 2024 年 3 月のコアアップデート(Google 検索セントラル ブログ)

[7] Google Search Status Dashboard(Google) 

代表的なGoogleコアアップデート及び関連するアップデート

最後に、Googleコアアップデートと関連するアップデートの中から、代表的なものを3つ簡単に紹介します。

ヘルプフルコンテンツアップデート HCU(2022年8月)

ユーザーに満足感を与えているコンテンツを高評価し、ユーザーの期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としたアップデートです[8]。最新ではコアアルゴリズムに取り込まれており、今後これが個別で発表されることはないでしょう。

ペンギンアップデート(2012年4月)

ブラックハットSEOやウェブスパムと呼ばれる行為について、ペナルティを与える目的で行われたアップデートです[9]。このアップデートにより、不自然な被リンク構築やキーワードの詰め込みといった施策により、不当に順位を上げることができなくなりました。

パンダアップデート(2011年2月)

検索結果の品質を改善する一環として、低品質なサイトの評価を下げる目的で行われたアップデートです[10]。このアップデートにより、広告だらけで読みづらい記事や、内容が上位記事のコピー、内容が薄くて価値がない記事などは検索上位に表示されなくなりました。

[8] 2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新(Google 検索セントラル ブログ)

[9] 良質なサイトをより高く評価するために(Google 検索セントラル ブログ)

[10] Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました(Google 検索セントラル ブログ)

まとめ

Google検索は1997年にリリースされて以来、27年間の間様々なコアアップデートを行ってきました。Google検索の歴史はコアアップデートの歴史でもあります。

2000年代はリンクの時代でした。大量のリンクを生成し、ランキングを操作しようとする方法です。その後、リンクの品質が問われるようになり、低品質なリンクにはペナルティが課されるようになりました。

2011年にはパンダアップデートが行われ、コンテンツ品質の評価見直しが行われました。2012年にペンギンアップデートが行われ、それまでで最大規模のリンク対策の取り締まりが行われました。

ここまででブラックハットSEOと言われる大量の低品質なリンクビルディングを中心としたブラックハットSEOは徐々に通用しなくなっていきました。

2017年の健康アップデートではYMYL領域の大幅な検索結果の見直しが行われました。このアップデートに関する一連の出来事をマスメディアが報じたこともあり、日本でSEOが大きく注目された出来事となりました。これを契機に自社メディアの運用を正しい方向に改善した企業も多くありました。

2018年のMFI(モバイルファーストインデックス)などが行われてきました。時代はモバイル・スマートフォン時代に移行し、現在はGoogle検索のクローラーであるGooglebotもスマートフォン環境でウェブサイトを巡回しています。

また、近年の大きな転機としては2022年8月のヘルプフルコンテンツアップデートが挙げられます。検索エンジンのトラフィックを集めることを主に目的に作られたコンテンツではなく、人間の役に立つ有用なコンテンツが検索結果に表示されるためのアップデートです。このシステムは2024年3月のGoogleコアアップデートでGoogleのコアランキングシステムの一部に統合されました。

近年のコアアップデートでは「ユーザーの役に立つ」というキーワードが頻繁に使用されています。Google検索のコアアップデートにより、現在のGoogle検索では「ユーザーの役に立つ」コンテンツが評価される時代になっています。

最新のGoogleコアアップデート情報を確認することは非常に重要なことですが、それと共にどれだけユーザーに役立つコンテンツ作りをやり切ることができるか、またそのような体制作りをできるかが、結果としてコアアップデートに左右されないSEOをする上で重要と言えるでしょう。最新のGoogleコアアップデート情報の確認と共に、本当にユーザーの役に立つコンテンツづくりを行っていきましょう。

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監修:シン・マーケ株式会社 代表マーケター 清重愛一郎事業会社のマーケティングに15年の経験を持ち、特にSEOとWEBサイトのCVR改善に強みがある。元ビズリーチ・サクシードのマーケティング責任者として、自然流入とリード獲得を増加させ、FY21ビジョナルIC全社MVPを受賞した。2022年7月にシン・マーケ株式会社を創業し、代表マーケターとして活動中。ミエルカ公認アンバサダーとして、最新のSEO手法を取り入れ、クライアントのビジネス成長を支援している。 ▶︎X(Twitter):https://x.com/loveone6

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