2025年に行われたこちらの海外調査では、検索順位1位のWebページのクリック数は全体の約40%、一方で10位のクリック数は1.6%という結果がでました。これは、月間1万回検索される キーワードなら約3,800人もの訪問者の差になります。こう考えると、得られるマーケティングチャンスに大差がでてしまうと実感できますよね。
2025年は、検索順位のモニタリング環境にも大きな変化が訪れています。
本記事ではSEO初心者の方にもわかりやすいように、検索順位の計測方法やおすすめの無料ツール、さらに順位が決まる仕組み、上げるための有効な6つの打ち手を解説します。
執筆:『AI時代のSEO戦略』著者・豊藏 翔太(株式会社Faber Company ミエルカアンバサダー)目次
- 検索順位1位のクリック率は約40%
- 2025年のSEO順位の決定要素と最新動向
- 検索順位はどう決まる?検索エンジンの仕組みを理解しよう
- 検索順位を定期的にチェックする理由
- 検索順位の正しい調べ方:おすすめの方法とツール
- 1:シークレットモードで手軽に検索(無料)
- 2:Googleサーチコンソールで順位データを分析(無料)
- 3:専用の検索順位チェックツールを活用(無料・有料)
- 検索順位を上げるためのSEO施策:まず取り組むべき6つの施策
- 1:ユーザーファーストの良質なコンテンツを提供する
- 2:上位掲載を狙いやすいキーワードを適切に選定する
- 3:ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成する
- 4:サイト内部のSEO施策を見直す
- 5:良質な被リンクを獲得する(外部SEO施策)
- 6:E-E-A-Tを高めてサイトの信頼性を強化する
- よくある質問:SEO施策の疑問に答えます
- まとめ:検索順位アップには地道な改善とユーザーファーストの継続が近道
検索順位1位のクリック率は約40%
まず、検索順位によってどれくらいクリック率(CTR)が変わるのか、具体的なデータを見てみましょう。
| 検索順位 | クリック率(CTR) | 100人中のクリック数(推定) |
|---|---|---|
| 1位 | 39.8% | 約40人 |
| 2位 | 18.7% | 約19人 |
| 3位 | 10.2% | 約10人 |
| 4位 | 7.2% | 約7人 |
| 5位 | 5.1% | 約5人 |
| 10位 | 1.6% | 約2人 |
※出典:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025 :First Page Sage
このデータから分かるように、検索順位の1位と10位では約25倍もクリック率に差があります。
例えば、月間1万回検索されるキーワードの場合、1位なら約3,980人がWebサイトへ訪問しますが、10位では約160人しか訪問してくれません。売上や問い合わせ数に直結する、非常に大きな違いです。

※検索キーワードや業種などの変数でもクリック率は変わるため、状況に応じたSEO対策が求められます。
SEO施策における上位表示3つのメリット
検索順位は、SEO施策において非常に重要な指標です。検索エンジンで上位表示すると以下のメリットがあります。
- 1.圧倒的な集客力
- 上述の調査結果を踏まえると、検索順位の1位〜3位までで全体の約70%のクリックを獲得しています。つまり、上位3位以内に入ると、そのキーワードで検索するユーザーの大半があなたのサイトへ来訪するようになります。
- 2.信頼性の向上
- 「Googleが上位に表示している = 信頼できるサイト」と多くのユーザーは考えます。実際、上位サイトは下位のサイトと比べて、問い合わせ率や購入率が高い傾向にあります。これは、ユーザーが無意識のうちに「上位 = 良質」と判断しているためです。
- 3.広告費の削減
- リスティング広告(検索連動型広告)を使えば、上位表示は可能です。しかし、クリックごとに費用がかかりますし、継続的に広告を出稿しなければなりません。一方、SEOで上位表示できれば、広告費用をかけずにクリックを獲得できます。長期的に見れば、大幅なコスト削減につながります。
※関連記事:【2025年版】SEOとは?5つのSEO対策をわかりやすく解説!具体事例も紹介
2025年のSEO順位の決定要素と最新動向
SEOの世界は常に進化していますが、特に2025年は大きな転換期を迎えています。最新動向を3つ、解説しましょう。
アルゴリズムや検索結果は常に進化している
Googleのアルゴリズム(順位を決める仕組み)は、年に数回大きなアップデートが行われます。これを「コアアルゴリズムアップデート」と呼びます。たとえば、2024年には低品質なコンテンツの順位が大幅に下がるアップデートがありました。Googleは常に「ユーザーにとって最も価値のある情報を上位に表示する」ことを目指して改善を続けています。
また近年では、生成AIによる検索結果の各ページの要約(AI Overviews)が、検索結果の上部に表示されるようになりました。クリック率や流入数の推定が、非常に難しくなっています。

※関連記事:
・ミエルカSEOに新機能「AIOレポート」を搭載~登録キーワードにおけるAI Overviews(AIO)の出現率を確認可能に~
・Google検索「AI Overviews」とは?機能や影響・SGEとの違い
Helpful Content統合とE-E-A-T強化
2024年3月に、Googleは「Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)」を既存のコアランキングシステムに統合しました。
これにより、これまで個別に評価されていたWebサイトの要素が、より包括的に、そして相互に影響し合う関係性まで考慮して判断されるようになりました。
簡単に言えば、Googleは「ユーザーにとって真に役立つ、価値のあるコンテンツ」であるかどうかを、ページ単体ではなく、サイト全体の品質と一貫性で評価するようになったということです。
- 2024年3月のコアアップデートで、従来のHelpful Contentシステムはコアランキングシステムに取り込まれました。以降、Googleは人の役に立つコンテンツをより優先する方向を明確化しています。
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は個別の“順位決定用シグナル”そのものではありませんが、Googleのシステムはこれらを示す多様な要素を手掛かりに、役立つ情報を見つけて評価しています。
- Who/How/Why(誰が/どう作り/なぜ作ったか)の透明性、一次体験の証拠(検証手順、写真、実測値など)、著者情報の明確化(著者ページ)を強く推奨しています。
Googleは、「実体験」や「誰が語っているのか(権威性・信頼性)」を強く意識する方向へと、その評価方針をシフトさせています。この変化の背景には、AIによって大量に生成されるコンテンツの影響が大きいと筆者は考えます。
AI Overviewsによるゼロクリック検索の増加
2024年10月28日、Googleは100を超える国と地域に対してAI Overviewsを拡大し、日本語にも対応しました。
Googleの検索結果の最上部に、AIが複数のWebサイトから情報を集めて作成した要約が表示される機能です。ユーザーは個別のサイトを訪問せずに、検索結果ページだけで答えを得られるようになりました。
気になるCTRや流入への影響は、キーワードの意図やAI Overviews上のリンク表示で差があります。複数の外部分析で情報系クエリのCTR低下が報告される一方、影響は一様でない状況です。
※関連記事:Google検索「AI Overview」とは?機能や影響・SGEとの違い
検索順位はどう決まる?検索エンジンの仕組みを理解しよう
効果的なSEO対策を行うには、検索エンジンの仕組みと検索順位の理解が大切です。あらためて、おさらいしましょう。
Googleが順位を決める3つのステップ
検索順位とは、Google等の検索エンジンでキーワードを検索した結果、表示される順番のことです。上位に表示されるほど多くのユーザーの目に止まり、自社サイトへの訪問者数の増加に繋がります。
Googleは次の3つのプロセスで、順位を決定しています。

プロセス1:クロール(巡回)
Googleのロボット(クローラー)が、インターネット上のWebページを巡回します。新しいページや更新されたページを見つけて、その内容を読み取ります。
👉初心者向けポイント:あなたのWebサイトがクローラーに見つけてもらいやすいよう、サイトマップを作成したり、他のページからリンクを張ったりすることが大切です。
※関連記事:クローラーとは?Web検索の仕組みをわかりやすく解説
プロセス2:インデックス(登録)
クローラーが読み取った情報を、Googleの巨大なデータベースに登録します。これは、図書館で本を分類して棚に並べる作業に似ています。
👉初心者向けポイント:ページのタイトルや見出し、本文に適切なキーワードを含めることで、Googleに「このページは◯◯について書かれている」と正しく理解してもらえます。
※関連記事:SEOの「インデックス」とは?Google等検索エンジンの仕組みと登録方法(動画解説付き)
プロセス3:ランキング(順位付け)
ユーザーが検索したとき、Googleは多様なシグナルを総合的に評価し、最も役立つページから順番に表示します。
👉初心者向けポイント:評価基準には「コンテンツの質」「ページの表示速度」「モバイル対応」「被リンクの数と質」などがあります。これらを1つずつ改善していくことが、順位アップにつながります。
※関連記事:Googleが本当に見ているSEO指標は?AI検索・LLMO時代の本質に迫る|リリー・レイ氏インタビュー
検索順位を定期的にチェックする理由
SEO施策においては、定期的な検索順位のチェックが必要です。その理由は、次の3つです。
1. 自社サイトの評価を把握できる
検索順位は、ユーザーやGoogleからの「成績表」のようなものです。順位が上がれば施策が効果的だった証拠ですし、下がれば改善が必要なサインです。
例えば、あなたが「ダイエット 方法」というキーワードで記事を書いたとします。もし順位が50位なら、上位サイトと比べて何が足りないのかを分析する必要があります。逆に5位まで上がったなら、その成功要因を他のページにも活用することが可能です。
2. 流入数を予測し目標設定に役立つ
順位とクリック率のデータを使うと、おおよその流入数を計算できます。
- キーワード「SEO 初心者」の月間検索数:1,000回
- 現在の順位:7位(CTR約3%)
- 競合分析・SEO施策管理・効果検証を一元化できる充実機能
- 予想流入数:1,000 × 3% = 月間30人
もし3位(CTR約10%)まで上げられれば、月間100人のサイト流入が見込めます。このように具体的な数値目標を立てることで、SEO施策の優先順位を決めやすくなります。
3. 変動に気付き、改善策を実施できる
Googleのアルゴリズムアップデートや競合サイトの動きによって、順位は日々変動します。定期的にチェックしていれば、大きな変動にすぐ気付いて施策を打てます。
- 競合が強力なコンテンツを公開した可能性
- Googleのアップデートの影響
- サイトに技術的な問題が発生した可能性
このような状態になったと素早く調査し、適切な対応を取ることが可能です。
検索順位の正しい調べ方:おすすめの方法とツール
続いて、検索順位の調べ方を3つ紹介します。
方法①:シークレットモードで手軽に検索(無料)
最も簡単な方法は、ブラウザの「シークレットモード」を使う方法です。
通常、検索結果は閲覧履歴やCookieによってパーソナライズされています。シークレットモードとは、履歴・Cookie由来の個別パーソナライズ影響を下げ、こうした影響を受けず、まっさらな状態でウェブを閲覧できる機能です。シークレットモードを使うと、より客観的な検索順位や表示を確認できます。
- 1. Google Chromeの場合、「Ctrl + Shift + N」(Macは「Command + Shift + N」)でシークレットモードを開く
- 2. 調べたいキーワードで検索
- 3. 自社サイトが何番目に表示されるか確認
- 無料ですぐに確認できる
- 特別なツールが不要
- 位置情報の影響は受けるため、完全に正確ではない
- 多数のキーワードを調べるには手間がかかる
方法②:Googleサーチコンソールで順位データを分析(無料)
Googleが無料で提供している「サーチコンソール」を使うと、より詳細な検索順位のデータを確認できます。
- 検索キーワード別の平均掲載順位
- 表示回数とクリック数
- クリック率(CTR)
- 期間ごとの推移グラフ
- 1.Googleサーチコンソールにアクセス
- 2.サイトを登録(所有権の確認が必要)
- 3.「検索パフォーマンス」レポートを開く
- 4.「平均掲載順位」にチェックを入れる

初心者向けアドバイス:最初は難しく感じるかもしれませんが、一度設定すれば自動でデータが蓄積されていきます。週に1回程度チェックする習慣をつけましょう。
※関連記事:Googleサーチコンソールとは?できること6つ・使い方の基本をわかりやすく解説!
方法③:専用の検索順位チェックツールを活用(無料・有料)
より本格的に順位をチェックし、SEO施策を実施したい場合は、専用ツールの活用がおすすめです。
検索順位チェッカー(無料ツール)

「まずは無料で試したい」という方には、「検索順位チェッカー」がおすすめです。
使い方:
1. サイトのURLを入力
2. 調べたいキーワードを入力(最大5個)
3. 「チェック」ボタンをクリック
Google、Yahoo、Bingの順位を一度に確認でき、スマホ版の順位も分かります。ただし、継続的な監視や詳細分析には向いていないため、本格的なSEOを行う場合は有料ツールの検討をおすすめします。
ミエルカSEO(有料ツール ※無料でお試し可能)

Faber Company(ファベルカンパニー)が提供する「ミエルカSEO」は、1,900社以上が導入している本格的なSEOツールです。
主な機能:
- キーワードを登録すれば自動で毎日順位を記録
- 順位推移をグラフで可視化
- 競合サイトとの順位比較
- 改善提案機能
まずは無料トライアルでお試しいただけます。
\検索ニーズ調査から競合分析まで!/
1,900社が導入したSEOツール『ミエルカSEO』
RankTracker(有料ツール)

SEO PowerSuiteが提供する「Rank Tracker」は、世界中で多くのSEO専門家が利用している高機能な順位追跡ツールです。
※サービスサイト:https://www.link-assistant.com/rank-tracker/
主な機能:
- 無制限のキーワードを追跡可能(有料プラン)
- Google、Yahoo、Bing、YouTube含む複数の検索エンジンに対応
- SERP履歴を自動保存し、上位50位までの結果を記録
- 競合サイトとのキーワードギャップ分析
年間費用はかかりますが、様々なサイトを計測できるためおすすめです。
※関連記事:
・【2025最新】SEOのキーワードツール 無料&有料17選!
・【比較】無料・有料SEOツール41選!機能や料金を比較しながらご紹介
検索順位を上げる!まず取り組むべき6つの施策
まず、SEOで取り組むべきことは大きく3種類に分けられると覚えてください。その3種類とは以下の図のように、コンテンツSEO・SEO内部対策・SEO外部対策のことです。

SEO施策は総合的に取り組むことが重要です。そのなかでも、SEO初心者が取り組める、優先度の高い6つの施策を紹介します。
施策1:ユーザーファーストの良質なコンテンツを提供する
最も重要なのは、ユーザー(読者)にとって本当に役立つコンテンツを作ることです。Googleは常に「ユーザーの検索意図を満たす最高のコンテンツ」を上位に表示しようとしています。
ポイントは、以下の3点です。
①独自の経験や知見が含まれている
GoogleのMartin Splitt氏は、ミエルカチャンネルのインタビューでこう語っています(筆者で要約)。
※関連記事:低品質コンテンツにパターンはある?Googleのマーティン・スプリット氏に突撃インタビュー
この言葉は、「単に情報を集めてまとめるだけでは不十分だ」というGoogleからの明確なメッセージといえるでしょう。
たとえば、あなたが実際に使った商品レビューや、サービス導入で苦労した話、その解決策など、「あなただけが語れるストーリー」がコンテンツの価値を高めます。
ユーザーは、そうした実体験から得られるリアルな情報にこそ、最も価値を感じるのです。
②ユーザーの疑問に完全に答えている
ユーザーは、ある課題や疑問を解決するためにキーワードを検索します。そのため、ユーザーが本当に知りたいこと(検索意図)を深く理解し、それに応えるコンテンツを作ることが重要です。
たとえば、「ダイエット 方法」というキーワードの裏には、
「どんな方法があるの?」
「私に合うのはどれ?」
「実際、どれくらいで効果が出るの?」
といった複数の疑問が隠されています。これらの疑問をすべて解消するコンテンツは、Googleからもユーザーからも高く評価されます。
ユーザーの疑問を体系的に整理するには、ミエルカのサジェストグルーピング機能がおすすめです。
この機能は、関連性の高いキーワードを自動でまとめてくれるため、コンテンツに含めるべきトピックを整理できます。

キーワードの検索ニーズ調査から
競合分析・アクセス解析まで
③読みやすく理解しやすい
どんなに良い内容でも、読みにくければユーザーは離れてしまいます。以下の点を意識して、ストレスなく読める記事を作りましょう。
- 専門用語は噛み砕いて説明する
- 適切な見出しで構造化し、記事全体を分かりやすくする
- 図解や表、画像を活用し、視覚的に理解を助ける
- 重要なポイントは太字や枠で強調する
記事を書き始める前に、まず想定読者(ペルソナ)を明確にすることが大切です。
マーケティングの記事であれば、「SEO初心者の中小企業Web担当者、30代、マーケティング経験1年」「BtoBマーケティングの部署の立ち上げを担う20代、営業経験3年」などが思い浮かびます。
この「たった1人」に向けて書くことで、使う言葉や構成が自然と決まり、結果的に多くの読者に響くコンテンツになるのです。
※関連記事:
・SEOライティングの5つのコツ・ポイント|ツールや学習に最適な本・セミナーも紹介
・「コンテンツSEO 」とは? 始め方&費用対効果、事例も(初心者向け)
施策2:上位掲載を狙いやすいキーワードを適切に選定する
どんなに良いコンテンツでも、競合が強すぎるキーワードでは上位表示は困難です。
検索結果の1〜3位に公的機関や世界的大企業が占めている場合、これらと競合することは現実的ではありません。また、4〜5位にも大手企業やWikipediaなど高い権威性を持つサイトが並んでいる場合は、掲載が困難でしょう。
一方、6位以降は中小企業のメディアサイトや個人ブログが上位表示される傾向があり、SEO施策の推奨エリアです。

このエリアでは、「ロングテールキーワード」の対策が効果的です。
ロングテールキーワードとは、検索回数は少ない反面、ユーザーの目的がハッキリしているキーワードのことです。「SEO 施策 初心者 やり方」のように、具体的なフレーズで構成されていることも特徴です。SEO初心者は、まずロングテールキーワードからはじめましょう。
キーワードの種類と難易度
| キーワードタイプ | 例 | 月間検索数 | 競合の強さ | 初心者向け度 |
| ビッグキーワード | SEO | 10,000以上 | 非常に強い | ★☆☆ |
| ミドルキーワード | SEO 施策 | 1,000〜10,000 | 強い | ★★☆ |
| ロングテールキーワード | SEO 施策 初心者 やり方 | 100〜1,000 | 弱い | ★★★ |

キーワード選定の3ステップ
キーワードは、次の3ステップで選定できます。
- ステップ1:候補を洗い出す
-
・Googleの検索窓に入力すると表示される「サジェスト」を活用
・「関連する検索キーワード」(検索結果の最下部)も参考に - ステップ2:競合をチェック
- 選んだキーワードで実際に検索し、上位10サイトを確認します。
・大手企業や公的機関ばかり → 避ける
・個人ブログや中小企業サイトもある → チャンスあり - ステップ3:検索意図を分析
- 検索意図とは、「ユーザーがそのキーワードで検索する本当の目的」のことです。そのキーワードで検索する人が本当に求めている情報は何か?上位サイトの内容を参考にしながら、より良いコンテンツを企画します。
※関連記事:
・検索回数の調べ方と調査ツール、SEO対策キーワード選定方法
・SEOはキーワード選びで勝負が決まる? プロが解説する実践的な考え方と選定方法
施策3:ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成する
検索意図は、以下の4つのタイプに分けられます。検索意図を理解せずにコンテンツを作っても、上位表示は望めません。
検索意図の4つのタイプ
| タイプ | 説明 | キーワード例 | 提供すべきコンテンツ |
|---|---|---|---|
| 情報収集型 | 知識や情報を得たい | 「SEOとは」 | 詳しい解説記事 |
| 比較検討型 | 商品やサービスを比較したい | 「SEOツール 比較」 | 比較表、ランキング |
| 取引型 | 購入や申込みをしたい | 「SEOツール 申込み」 | 商品ページ、LP |
| ナビゲーション型 | 特定のサイトに行きたい | 「ミエルカ ログイン」 | 該当ページへの誘導 |
検索意図の調べ方
①実際に検索してみる
あなたが狙うキーワードで検索し、上位10サイトの内容を分析します。共通している要素があれば、それがユーザーの求めている情報です。
②見出しをチェック
上位サイトの見出し(H2、H3タグ)を確認すると、どんな情報を含めるべきかが分かります。
・ SEOとは何か
・ なぜSEOが重要なのか
・ 基本的な施策方法
・ おすすめツール
・ よくある質問
これらの情報を必ず含めつつ、あなた独自の視点や経験を加えることで、コンテンツの差別化を図りましょう。
※関連記事:
・検索意図(インテント)とは?SEOに大切な考え方と調べ方
・サジェストキーワードとは?SEOでの活用方法・調査ツールも紹介
施策4:サイト内部のSEO施策を見直す
Webサイトを検索エンジンに正しく評価してもらうために、サイト内部のSEO施策を見直します。初心者でもできる重要なポイントをチェックリスト形式でご紹介します。
初心者向け内部SEO施策チェックリスト
□ タイトルタグの最適化
- モバイル表示の切れにくさを意識して30〜35文字前後を目安に
- ユーザーにクリックされやすように主要キーワードを含める
- ページごとに異なるタイトルを設定
□ 見出しタグの適切な使用
- H1は原則、1ページに1つだけ。タイトルと同一が無難
- H2→H3→H4の順で階層構造を作る
- 不自然でない範囲で見出しにもキーワードを含める
□ 内部リンクの整備
- 関連するページ同士をリンクでつなぐ
- アンカーテキスト(リンクの文字)は具体的に
- 重要なページには多くのリンクを掲載する
□ ページ速度の改善
- 画像を圧縮する(TinyPNGなどの無料ツールを活用)
- 不要なプラグインを削除
- PageSpeed Insightsで速度をチェック
これらを一度にすべて対応する必要はありません。まずはタイトルタグと見出しタグから見直しを始め、段階を追って改善していきましょう。
※関連記事:内部リンクとは?定義とSEOに効く貼り方・注意点(専門家監修)
施策5:良質な被リンクを獲得する(外部SEO施策)
被リンクとは、他のWebサイトからあなたのサイトへ貼られたリンクのことです。これは「他サイトからの推薦状」のようなもので、良質なサイトからリンクされているページは、Googleから高く評価されます。

※関連記事:【2025年版】SEOとは?5つのSEO対策をわかりやすく解説!具体事例も紹介
被リンクには、良質な被リンクと避けるべき被リンクがあります。
- 良い被リンク
-
- 関連性の高いサイトからのリンク
- 権威あるサイト(公的機関、大手メディア、専門サイト)からのリンク
- 自然な文脈でのリンク
- 避ける被リンク
-
- 購入したリンク
- 相互リンクだけを目的としたリンク
- 関連性のないサイトからの大量リンク
被リンクを増やしたいときの方法5つ
被リンクは、簡単には増やせません。次の5つの方法を参考に、長期的な視野を持って被リンクを集めましょう。

①質の高いコンテンツを作る
最も基本的で効果的な方法です。本当に価値のあるコンテンツは、自然とシェアされリンクされます。
②プレスリリースを配信する
新商品や調査結果など、ニュース性のある情報をプレスリリースとして配信すると、メディアに取り上げられる可能性があります。
③専門サイトへの寄稿
自社の事業に関連する専門分野のメディアに寄稿し、プロフィール欄から被リンクを得る方法です。
④SNSでの拡散を促す
TwitterやFacebookでシェアされやすいコンテンツを作り、拡散を通じて被リンクを獲得します。
⑤調査データや統計を公開する
独自の調査結果や統計データは、多くのサイトから引用・リンクされやすいコンテンツです。
注意:不自然なリンク集めはペナルティの対象となります。地道に良質なコンテンツを作り続けることが、一番の近道です。
※関連記事:被リンクとは?良質リンクの獲得方法や調べ方、SEOとの関係をわかりやすく解説
施策6:E-E-A-Tを高めてサイトの信頼性を強化する
E-E-A-Tは、Googleがサイトの品質を評価する重要な指標です。特に、医療・健康・お金に関するテーマ(YMYL領域)では必須の要素となります。
E-E-A-Tとは?
| 要素 | 意味 | 具体的な対策 |
|---|---|---|
| Experience(経験) | 実体験に基づく情報 | 実際に使った感想、体験談を含める |
| Expertise(専門性) | 専門的な知識 | 資格や実績を明記、専門用語も適切に使用 |
| Authoritativeness(権威性) | 業界での認知度 | メディア掲載歴、受賞歴などを掲載 |
| Trustworthiness(信頼性) | 正確で安全な情報 | 出典明記、定期更新、SSL化 |
E-E-A-Tを高める6つの観点
①著者情報を充実させる
- 記事の最後に著者プロフィールを掲載
- 経歴、資格、実績を具体的に記載
- 顔写真やSNS情報があるとより信頼性アップ
②信頼できる情報源を引用する
- 公的機関のデータを活用
- 学術論文や専門書を参照
- 引用元は必ず明記
③サイト情報を明確にする
- 会社概要ページの充実
- プライバシーポリシー、利用規約の設置
- お問い合わせフォームの設置
④定期的な更新とメンテナンス
- 古い情報は最新情報に更新
- リンク切れをチェック
- ユーザーからのフィードバックに対応
⑤第三者からの評価を獲得
- お客様の声や事例を掲載
- 業界団体への加入
- 認証マークの取得
これらの施策は一朝一夕では実現できませんが、コツコツと積み重ねることで、確実にサイトの信頼性は向上していきます。
※関連記事:E-E-A-T(旧EAT)とは?SEOへの影響・Googleの評価基準を解説
注意:SEO施策のNG行為
ここまで「やるべきこと」を解説してきましたが、SEO施策には「やってはいけないこと」もあります。
次の行為は、一時的に効果があるように見えても、最終的にはペナルティを受ける可能性が高いため、注意しましょう。
- キーワードの詰め込み(キーワードスタッフィング)
- 自動生成された低品質なコンテンツの大量公開
- 隠しテキストや隠しリンクの設置
- 有料リンクの購入
- コンテンツの盗用や複製
Googleは日々進化しており、こうした不正な手法はすぐに見抜かれます。正攻法でコツコツと改善を続けることが、結局は最も確実な道なのです。
よくある質問:SEO施策の疑問に答えます
SEO施策や、検索順位の向上に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1. SEO施策を実施してから順位が上がるまでどのくらいかかりますか?
A1. 一般的に、SEO施策の効果が現れるまでには3〜6ヶ月程度かかることが多いです。
これは、Googleがサイトの変更を認識し、評価を更新するまでに時間がかかるためです。ただし、競合が少ないロングテールキーワードなら、数週間で効果が出ることもあります。
重要なのは、すぐに成果が出なくても諦めないことです。定期的にサーチコンソールで推移を確認しながら、粘り強く改善を続けましょう。短期的な順位の上下に一喜一憂せず、長期的な視点で取り組むことが成功の秘訣です。
Q2. リスティング広告を出せば検索順位は上がりますか?
A2. いいえ、リスティング広告は自然検索の順位に直接影響しません。
GoogleはSEO(自然検索)とリスティング広告(Google広告)を完全に分けて管理しています。広告を出したからといって、自然検索の順位が上がることはありません。
広告経由でサイトの認知度が上がり、結果的に指名検索(サイト名での検索)が増えたり、被リンクが増えたりする間接的な効果は期待できます。しかし、検索順位を上げたいなら、広告ではなくSEO施策に注力することが重要です。
Q3. お金を払って検索順位を上げる裏ワザはありますか?
A3. Googleの検索順位をお金で買うことはできません。
「確実に1位にします」「特別なルートがあります」といった謳い文句のサービスには要注意です。仮に不正な方法(有料リンクの大量購入など)で一時的に順位が上がっても、Googleに発覚すればペナルティを受け、最悪の場合は検索結果から完全に除外される可能性があります。
健全な方法(良質なコンテンツ作成と正当なSEO施策)でコツコツ順位を上げていきましょう。「SEOに王道なし」が真実です。
Q4. 文字数が多ければ多いほど検索順位は高くなりますか?
A4. 文字数そのものは順位に直接影響しません。重要なのは「ユーザーの検索意図を満たしているか」です。
確かに上位サイトは文字数が多い傾向にあります。これは、「ユーザーの疑問に完全に答えようとした結果、自然と文字数が増えた」の表れです。無理に文字数を増やすために、関係ない情報を詰め込んだり、同じことを繰り返したりするのは逆効果です。
目安としては、競合の上位サイトと同程度かそれ以上の情報量を、より分かりやすく提供することを心がけましょう。
まとめ:検索順位アップには地道な改善とユーザーファーストの継続が近道
検索順位が上がる、便利な魔法はありません。本記事で解説した基本に忠実な施策を、1つずつ積み重ねることが大切です。

Googleのアルゴリズムは変わり続けますが、その本質は常に「ユーザーに価値ある情報を提供すること」に尽きます。小手先のテクニックに頼るのではなく、読者の立場に立って、本当に役立つコンテンツを作り続けることが、結局は最も確実な上位表示への道なのです。
SEOは継続が命です。すぐに結果が出なくても諦めず、コツコツと改善を続けてください。必ず成果はついてきます。
ミエルカSEOでは、従来のSEO施策を支援する機能はもちろん、ユーザー体験の盛り込み方のアドバイスを含めたCS(カスタマーサクセス)のご提供もしております。興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください!
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