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SEO対策に効果的なURL構造とは?検索順位への影響も解説

更新日:2023.2.27 公開日:2023.01.27

SEO対策の実践の上で、URL構造は気にするべきでしょうか。タイトルやコンテンツ、リンクについてはSEOを成功させるために非常に重要な要素である、というのは聞いたことがあるかも知れませんがURLについてはどうでしょう。本記事ではSEOによい影響があるURL設計のポイントやURL変更時の対応と正規化について解説します。

SEO対策に効果的なURL構造とは?URLのランキングへの影響も解説

伊藤公助

解説:伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役

出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

SEO対策とURLに関係はあるのか?

結論からお伝えすると、URLは検索順位の向上に直接的な影響はしない可能性が高いです

Googleも過去にURLについて言及したことがありましたが「全く影響しない」「ものすごく小さな影響がある」の発言をしています。どちらが正解か、は分からないのですが、どちらにしても影響が分からないレベルであるのは間違いなさそうです。

URLは直接的なランキングへの影響はないとしても間接的には影響します。SNSでコンテンツがシェアされた場合、URLが貼り付けられて投稿されます。また、プレスリリースが出された場合、サービスページのURLがリンクとなります。

ミエルカ君_twitterシェア
PRtimes_プレスリリース

これらのURLはアンカーテキストとなりリンクされます
※SNSやプレスリリーサイトからのリンクはnofolowのリンクが多いですが、転載先がそうなっていない可能性を考慮しています。

アンカーテキストはSEOにおいては重要な要素です。アンカーテキストの役割も担うURLは、間接的にSEOに影響するので適切に設計することでSEOへ良い影響が期待できます。

▶最新のSEO対策についてはこちらをチェック
https://mieru-ca.com/blog/seo-measures/

効果的なSEO対策を行うために必要なURL設計

冒頭で述べた通り、検索ランキングとURLは直接的な関係はありません。間接効果を最大化するためのURL設計がSEOにとっては重要です。間接効果を最大化するためにはURLへキーワードを含めること、がまず考えるべきことです。

ドメインは決まったものを利用することになるので自由に変更はできません。ディレクトリはある程度の自由度がありますが、細かいキーワードよりもコンテンツが含まれるカテゴリ名を利用することが多いかと思います。

個別のページごとに発行されるURLが最も自由度が高く変更できるので、ページごとのURLにはキーワードを含めるようにしてください。

こちらでシェアされているURLを見ると

/blog/seo-marketing/

がツイート内に表示されているのがわかります。

ミエルカジャーナルの場合、カテゴリ名がURLに含まれないので記事コンテンツを端的に表現するキーワードが表示しやすくなっています。こういったURLのシェアが全て外部リンクで、URLがアンカーテキストとなると考えるとURLの重要性が伝わるのではないでしょうか。

URLの設計をするポイント

URLの設計をする際にいくつかポイントがあります。先ほどアンカーテキストとしてのURLについて紹介しましたが、ユーザーにとって分かりやすいかどうか?がやはり最重要です。SEOを考慮する際はユーザーファーストであることを最上段に置いて施策を組み立てる必要があります。ここではユーザーにとって分かりやすいURLのポイントを2つ解説します。

シンプルなURLであること

以下のようなURLはシンプルで分かりやすいものです。

https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing/

では、このURLが以下のようになっていた場合はどうでしょうか?

https://mieru-ca.com/blog/003642-fasoit-SEO-uwesr-marketing-iotyhw15597/

URLを見ただけだと何が書かれているページかが分かりにくいですよね。こういったユーザーにとって使いにくいURLはGoogleから非推奨とされています。自由にURLが設計可能であれば、シンプルで分かりやすいURLにしてください。

また、URLには基本的にアルファベットを使用するようにしてください。日本語をURLに使いたい場合は「UTF-8 エンコード」を使用します

UTF-8 エンコードをしたURLは

example.com/%F0%9F%A6%99%E2%9C%A8

のようなURLになります。

これらはGoogleにとっては分かりやすいものなのでGoogleのURL構造に関するガイドラインでは推奨となっています

必要に応じて UTF-8 エンコードを使用する。たとえば、次の例では URL のアラビア文字に UTF-8 エンコードを使用しています。”
参考URL:https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/url-structure?hl=ja

ただし、これらのURLはユーザーにとっては分かりにくいものになります。アンカーテキストとしての効果は期待できてもユーザーにとって使いにくいURLは、可能であれば避けた方が良いです。可能であればアルファベットと数字を利用したURLにすることをオススメします。

非推奨のURLを利用しない

推奨されないURLについても解説します。可能であれば避けた方がよいURLですので、URLが比較的自由に選べる状況であれば参考にしてください。

  • ユーザーにとって分かりにくい長いIDを含めたURL
  • ASCII以外の文字を利用したURL
  • アンダースコア(_)の使用
  • キーワードをハイフンで区切っていないURL

は推奨されません。

参考:シンプルな URL 構造を維持する

IDで構成されたURLがユーザーにとって分かりにくいものである、というのは分かりますよね。ECサイトなどデータベースを利用し、動的にページが生成されるサイトの場合はシステム上、避けられない可能性があります。

技術的なハードルや運用負荷を考慮して実用可能そうであれば、ミエルカジャーナルのように静的なURLの生成を検討してみてください。

ASCII以外の文字、というのは例えば以下のようなURLです。

https://www.example.com/マーケティング/

「マーケティング」の部分は日本語で書かれておりエンコードされた文字ではありません
こういったURLも非推奨ですので注意してください。エンコードされたURLも使いにくいので、アルファベットと数字でURLを設計するのが最も簡単です。

アンダースコア(_)の使用も推奨されません

URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
(中略)
非推奨: アンダースコア(_)
参考URL:https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/url-structure?hl=ja

単語同士をくっつけてしまうのも分かりにくくなるので、単語同士を区切る場合はアンダースコアではなくハイフンを使用するようにしてください

URLを決める際に押さえておくポイント

URLを決める際は、

  • ユーザーが何のページか?をURLから判別しやすくする
  • URL=アンカーテキストになる可能性を考慮し、リンクされた際に少しでも検索ランキングに反映されやすいものにする

というのがポイントです。

アンカーテキストに含まれていて欲しいものはやはりキーワードです。ではキーワードはどの程度ふくめるべきでしょうか?

基本的には1度だけ使うようにしてください。キーワードの繰り返しを行ったURLはGoogleから非推奨とされています

アンカーテキストも同様で単語を繰り返したURLは複雑で分かりにくく、ユーザーにスパムや怪しいサイトのような印象を抱かせてしまう可能性があります。

https://mieru-ca.com/blog/seo-seo-seo-seo-seo-seo-seo-marketing/

のようなキーワードが繰り返し使われたURLにはせず、キーワードがそれぞれ1度ずつ使われたシンプルなURLにしてください。過去に私が行った検索ランキングへの影響を調べた調査では、アンカーテキストに含まれるキーワードは少ないほうが効果的である、といった結果がありました

キーワードを何度も含めたアンカーテキストにするよりも1度だけ利用した方がユーザーにとっても分かりやすくSEOを考慮した場合も効果的です

  • キーワードは1度だけ利用する
  • キーワード同士をハイフンでつなげたURL
  • アルファベットと数字のみ利用する
  • 重要なキーワードはURLの前半に持ってくる

上記を意識していただくと、SEOを考慮したURLとしては非常に効果的なものになっています。

▶URLのつけ方はこちらもご覧ください。
https://mieru-ca.com/blog/how-to-make-url/

URL変更時の対応と正規化

最後にURLを変更する際の注意点について解説します。URLを変更したくなったり、システム上、どうしてもURLの変更が必要になる場合があります。そういった場合は必ずステータスコード301リダイレクトの設定をするようにしてください

例として以下のような変更をする場合のリダイレクト方法を記載します。

ステータスコード301リダイレクト

といった変更をする場合、旧URLへアクセスしたユーザーが新URLへリダイレクトされるように設定する必要があります

サーバーがApacheを利用していて、.htaccessが使用可能なサーバーを利用している場合、以下のような記述を行います。

RewriteEngine
on RewriteRule ^/seo/seo-marketing/$ https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing/ [L,R=301]

他にも記述方法はありますが、よくわからない場合は、制作会社やエンジニアへ依頼するようにしてください。

CMSなどの仕様上、同一の内容が複数のURLで生成されてしまう場合は正規化を行うことも必要です。

以下の例で解説します。

正しいURL   :https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing/
重複しているURL:https://mieru-ca.com/seoblog/seo-marketing
重複しているURL:https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing.php

が全て同じ内容のページを表示する場合、ユーザーがそれぞれのURLへリンクしたりシェアしたりすると、複数のページに評価が分散してしまいます。そういった状況を防ぐためには正規化を行い「このURLが優先すべきものです」と伝える必要があります。

上記の例だと

https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing/

へ正規化したいので、URLのheadセクション内にcanonicalを記述することで正規化を行います

<link rel=“canonical” href=“https://mieru-ca.com/blog/seo-marketing/”>

canonicalは適切に活用した場合は効果的ですが、間違えた使い方をするとサイトへ大きな問題を起こしてしまう可能性があります。301リダイレクトもcanonicalも、よくわからない場合は使用しないようにしてください

▶リダイレクトについてはこちらを参照ください
https://mieru-ca.com/blog/redirect/

URL設計を適切に行なってSEOの効果を最大化しよう

SEOに効果的なURLについて詳細を伝えてきましたが、

  • URLに直接的なSEO効果はない
  • URLはシンプルにユーザーファーストで設計する
  • キーワードを含めたURL設計をする
  • 非推奨の文字列は使用しない
  • URL変更はなるべく行わない
  • 重複URLは正規化で対処する

上記のあたりを押さえておければ、SEOに効果的なURL設計は可能です。

今あるURLを変更してまでSEOを意識する必要はありませんので、これから生成されるページやコンテンツがあれば是非とも取り入れてみてください。
どうしてもURL変更が発生してしまう場合があれば、SEOコンサルティングも可能ですのでご相談ください。

Faber CompanyではWebサイト改善の無料相談も受け付けています。ユーザービリティ向上についても承っていますので、お気軽にご相談ください。

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著者PROFILE

伊藤公助 (いとう こうすけ)
伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役
出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。
マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。
数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

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