オウンドメディア運営においてSEOは重要なチャネルの1つです。公開するコンテンツ制作については悩みが多いもの。「長文のほうが評価されるらしい」「文字数は●文字以上がいいらしい」という、最適な文字数についての疑問も多いようです。
結論から言うと、文字数そのものがSEOの評価基準になっているわけではありません。一方で、検索意図を満たすために必要な情報を盛り込んだ結果、上位ページの文字数が多くなり、検索順位と文字数に相関が見られるケースもあります。
今回は、SEOと文字数の関係や最適な文字数の考え方、上位ページの文字数を参考にする方法、タイトル・ディスクリプションの文字数について解説します。

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目次
SEOに文字数は関係あるのか?
結論から言うと文字数そのものがSEOの評価基準になっているわけではありません。文字数が短くてもユーザーにとって有益なコンテンツであれば検索上位表示されますし、長文であってもユーザーにとって有益でないなら検索上位表示されないこともあります。
一方で、検索上位に表示されているページを見ると、文字数が多いコンテンツが並びがちなキーワードもあります。これは「文字数が多いから上位表示される」ということではなく、検索意図を満たすために必要な情報をしっかり含めた結果、文字数が増えていると考えるのが適切です。
つまり、文字数と検索順位に相関が見られる場合はあっても、文字数を増やすこと自体が検索順位を上げる直接的な要因になるわけではありません。重要なのは文字数ではなく、ユーザーが求める情報を過不足なく提供できているかどうかです。
※関連記事:SEOとは?AI時代にも効くSEOの基本・対策をわかりやすく解説
SEOで長文が上位表示されやすいと言われる理由
2015~2017年頃はコンテンツSEOが広がり、多くのキーワードで長文の記事コンテンツが検索上位を占めるようになりました。また、上位ページの文字数と検索順位を分析した調査も増え、「上位ページほど文字数が多い」という傾向から、「長文のほうがSEOに有利」という考え方が一部で広がりました。
実際、文字数と検索順位に相関が見られるケースはあります。ただし、文字数そのものが検索順位を決める直接的な要因というわけではありません。
重要なのは、「相関」と「因果」を分けて考えることです。検索意図を満たすために必要な情報を盛り込むと、必然と扱うトピックや情報量が増え、結果として文字数も多くなります。つまり、「文字数が多いから上位表示される」のではなく、「検索意図を満たすために必要な情報を充足した結果、文字数が多くなり、そのページが評価されている」という関係です。
また、必要な情報量はキーワードや検索意図によって異なります。「今日の天気」のように答えが明確な検索では、少ない文字数でも検索意図を満たせます。一方、あるテーマについて詳しく知りたい情報収集型の検索や、商品・サービスを比較したい比較検討型の検索では、ユーザーが求める情報が多くなるため、結果として文章量も増える傾向があります。
現在の検索結果には、記事コンテンツだけでなく、ECサイトや商品ページ、FAQ、ツール、画像・動画など、検索意図に応じてさまざまな形式のページが表示されます。
そのため、SEOでは「何文字書くか」ではなく、「その検索意図を満たすために、どのような情報をどのような形式で提供するか」を考えることが重要です。
SEO施策での記事に必要な文字数はどう決める?
SEO施策での記事に「○文字以上なら上位表示しやすい」といった共通の基準はありません。必要な文字数は、上位表示を目指すキーワードや検索意図によって異なります。
そのため、最初に「3,000文字」「5,000文字」などと文字数を決めるのではなく、検索ユーザーが求めている情報を整理し、その情報を過不足なく伝えるために必要な文字数を考えることが重要です。
ここでは、検索ニーズに応える記事に必要な文字数を判断する具体的な方法を解説します。
検索意図から必要な情報を洗い出す
まずは、取り組むキーワードを検索するユーザーが「何を知りたいのか」「どのような目的で検索しているのか」を整理します。
検索意図によって、ユーザーが必要とする情報量は大きく異なります。たとえば用語の意味や特定の数値など、ピンポイントで答えを求める検索ワードであれば、少ない文字数でも意図を満たせる場合があります。
一方、あるテーマについて広く知りたい情報収集型の検索では、意味や基礎知識だけでなく、方法、注意点、具体例など複数の関連情報が求められます。商品やサービスを比較する比較検討型の検索では、特徴、料金、メリット・デメリット、選び方など、さらに多くの情報が必要になることもあるでしょう。
つまり、文字数の基準になるのはキーワードそのものではなく、その背景にある検索意図です。まず検索意図を整理し、それに答えるために必要な情報を洗い出しましょう。
※関連記事:検索意図(インテント)とは?SEOに大切な考え方と調べ方
上位ページの文字数・見出し・トピックを調べる
検索意図を把握するうえでは、実際に検索上位に表示されているページも参考になります。
上位ページについて、本文の文字数だけでなく、タイトルや見出し、扱っているトピックを確認します。複数の上位ページに共通して掲載されている内容があれば、そのキーワードを検索するユーザーにとって必要性の高い情報である可能性があります。
ただし、「上位10ページの平均が5,000文字だから、自社も5,000文字書く」といった判断はおすすめしません。上位ページの文字数はあくまで参考値です。目標にするのではなく、「なぜこれだけの情報量が必要なのか」を考える材料として使いましょう。
また、上位ページに掲載されている内容をすべて盛り込めばよいわけでもありません。共通して求められている情報を押さえたうえで、自社だから提供できる経験やデータ、事例、専門的な知見などを加えることで、既存ページとは異なる独自の価値を持つコンテンツにすることが重要です。
※参考:Google Search Central|有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
※関連記事:初心者むけ「コンテンツとは何か?」種類・目的・具体例
必要なトピックから構成案を作成する
調査が済んだら、ユーザーの疑問に答えるためのトピックを整理し、構成案に落とし込みます。
たとえば「SEO 文字数」というキーワードなら、「文字数は検索順位に影響するのか」という直接の疑問に加えて、以下のような“検索後に生まれる疑問”も想定できます。
- 何文字を目安にすればよいのか?
- 競合記事の文字数は参考にすべきか?
- 文字数が少なすぎる・多すぎるとどうなるのか?
これらを見出し単位で整理し、それぞれに必要な情報を書いていけば、記事全体の適切な分量も自然と見えてきます。
ポイントは考える順番です。「5,000文字にするために構成を考える」のではなく、「検索意図を満たす構成を作った結果、文字数が決まる」と考えましょう。
文字数が少なすぎる場合・多すぎる場合の考え方
文字数が少ないこと自体がSEOでマイナスになるわけではありません。少ない文字数でもユーザーの疑問を十分に解決できていれば、それ以上文章を増やす必要はありません。
ただし、文字数が少ないことで、ユーザーが求めている情報や必要な説明まで不足している場合は注意が必要です。上位ページと比較して重要なトピックが抜けていないか、説明が簡略化されすぎていないかを確認し、必要であれば情報を追加します。
繰り返しますが、文字数が多ければよいわけではありません。文字数を増やすことを目的に、検索意図と関係のない情報を追加したり、同じ内容を何度も説明したりすると、ユーザーが知りたい情報にたどり着きにくくなります。
記事を作成・リライトする際は、「もっと文字数を増やせないか」ではなく、「不足している情報はないか」「不要な情報はないか」という視点で確認しましょう。
タイトル(titleタグ)の文字数の目安
タイトル(titleタグ)にも、「この文字数にすればSEO評価が高くなる」という決まった基準はありません。ただし、検索結果では表示スペースに限りがあり、長すぎると後半が「…」で省略されることがあります。

そのため、30文字前後をひとつの目安に、対策キーワードやページの内容を表す重要な情報を前半に配置しましょう。ただし、表示範囲は文字数ではなく表示幅で決まり、デバイスや検索結果によっても異なるため、「30文字以内なら必ず全文表示される」というわけではありません。
たとえば、この記事であれば以下のように改善できます。
| タイトル | |
|---|---|
| 修正前 | 記事は長いほど上位表示されやすい?知っておきたいSEOと文字数の関係 |
| 修正後 | SEOと文字数は関係ある?検索順位との関係・考え方を解説 |
文字数を調整する際は、必要な情報を削ったり、キーワードを不自然に詰め込んだりしないよう注意しましょう。また、Googleがページの内容などをもとに、検索結果上のタイトルを生成する場合もあります。
「検索結果でページの内容が伝わるか」「ユーザーがクリックするかどうかを判断しやすいか」を基準に調整することが大切です。
※関連記事:SEOに効くタイトルの付け方とは?文字数や作成手順【事例つき】
メタディスクリプション(meta description)の文字数の目安
メタディスクリプションも「この文字数にすればSEO評価が高くなる」という決まった基準はありません。検索順位を直接上げる要素ではありませんが、検索結果でページの内容を伝え、ユーザーがクリックするかどうかを判断する材料になります。

そのため、120文字前後をひとつの目安に、ページの結論や特徴、対策キーワードなどの重要な情報を前半に記載しましょう。ただし、検索結果で表示される範囲はデバイスや検索キーワードなどによって異なるため、「120文字以内なら必ず全文表示される」というわけではありません。
たとえば、この記事であれば以下のように改善できます。
| ディスクリプション | |
|---|---|
| 修正前 | オウンドメディア運営においてSEOは重要なチャネルの1つです。アップするコンテンツ制作については悩みが多いもの。その中でも「長文のほうが評価されるらしい」「文字数は●文字以上がいいらしい」という、最適な文字数についてのギモンも多いようです。今回はSEOと文字数について解説します。 |
| 修正後 | SEOでは文字数が多いほど評価されるわけではありませんが、検索順位と文字数に相関が見られる場合があります。本記事では、SEOと文字数の関係や必要な文字数の考え方・決め方、タイトル・ディスクリプションの文字数の目安を解説します。 |
文字数を調整する際は、キーワードを不自然に詰め込んだり、ページにない内容を記載したりしないよう注意しましょう。また、Googleが検索キーワードやページ内容に応じて、ページ内の文章からスニペットを生成する場合もあります。
「検索結果でページの内容が伝わるか」「ユーザーが自分に必要なページか判断できるか」を基準に調整することが大切です。
※関連記事:メタディスクリプションとは?文字数や書き方・例文
外部ライターさんへ発注する場合の文字数の考え方
上位表示と文字数は全く関係ない、と既に結論は出ています。にも関わらず文字数と検索上位表示を気にする場合があります。SEOの現場で私自身も何回か聞かれた事があります。
この理由の1つはコンテンツの発注を外部ライターさんへ依頼している、という状況が関係しています。

文字単価で発注する場合は文字数の目安を決める
クラウドソーシングやSNSを通じてライターを探す場合、文字単価○円という料金テーブルを提示している方やサービスが多くあります。依頼する側としては文字数によって記事単価も大きく変わるため、あらかじめ想定する文字数を決めておくことで予算を管理しやすくなります。
たとえば、5,000文字を目安として記事を発注する方法もあります。ただし、5,000文字はSEOで上位表示するために必要な文字数ではありません。文字単価で発注する際の記事単価をある程度統一し、予算を管理しやすくするための目安です。
文字数だけでなく構成案も共有する
文字数だけを条件に発注すると、指定された文字数を満たすために不要な説明が追加されたり、同じ内容が繰り返されたりする可能性があります。反対に、文字数の上限を厳しく設定すると、検索意図を満たすために必要な情報まで削られてしまうことがあります。
そのため、外部ライターさんへ依頼する際は、文字数だけでなく、記事のペルソナや検索意図、入れるべきトピック、見出し構成などを構成案として共有することが重要です。文字数は「必ず○文字にする」という条件ではなく、必要な情報を過不足なく盛り込むための目安として扱うとよいでしょう。
以下は、当メディア「ミエルカマーケティングジャーナル」のディレクターから外部ライターさんへ実際に共有した過去の構成案です。参考にご覧ください。

こちら「メタディスクリプションとは?文字数や書き方・例文」
ライターさんによっては文字単価ではなく記事単位での料金にしている方も多くいます(個人的には、記事単位での料金形態のがおすすめです)。記事単位で発注する場合も、文字数ではなく必要な情報が十分に盛り込まれているかを基準に確認することが重要です。
※関連記事:ペルソナの作り方
納品後はサイト運営者が内容を確認・編集する
どんなに優秀なライターさんが書いた記事であっても最終責任を負うのはサイト運営者です。納品された記事をそのまま公開するのではなく、検索意図に対して必要な情報が不足していないか、不要な情報で冗長になっていないかを確認しましょう。
また、自社独自の情報や事例、専門的な知見などを追加できる部分がないかを確認し、必要に応じて修正・編集・推敲を行うことも重要です。
SEOでは文字数ではなくコンテンツの質を重視する
SEOでは、文字数そのものではなく、ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツを作ることが重要です。必要な情報を網羅することに加えて、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識し、実際の経験や専門家の知見、自社独自の調査・データ、具体的な事例など、そのページだからこそ提供できる情報を充実させましょう。
文字数と検索順位に相関が見られる場合はありますが、「長く書けば上位表示できる」ということではありません。検索意図を満たすために必要な情報を整理した結果として、適切な文字数が決まります。上位ページの文字数も目標値として捉えるのではなく、必要なトピックや情報量を把握するための参考として活用することが大切です。
反対に、文字数を増やすことを目的として、検索意図と関係のない情報を追加したり、他サイトと同じ情報を繰り返したりしても、コンテンツの価値は高まりません。必要な情報を過不足なく、分かりやすく伝えたうえで、独自の情報や知見を加えることが、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値のあるコンテンツにつながります。
文字数にとらわれず、検索ユーザーが本当に求めている情報を過不足なく届けられる記事を作っていきましょう。






